| 【発明の名称】 |
フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤沢 正造
【氏名】倉谷 純一
【氏名】柴渕 利夫
【氏名】中岡 幹夫
【氏名】雁木 和良
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| 【要約】 |
【課題】コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブを接合したときにそのコルゲイト管における振れの発生を防止し得る継手を小形に形成できるようにする。
【解決手段】筒状本体11のシール材収容部17の奥端面41は、筒状本体11の径方向に沿ってシール材21よりも内周側まで形成されている。シール21材は、奥端面41に対応して位置する熱膨張性の耐火部22を有する。シール材21の内周に圧入されたコルゲイト管2の先端開口からこのコルゲイト管2の内周に入り込む環状突部42が、筒状本体11におけるシール材21よりも内周側の部分において、奥端面41から筒状本体11の開口側の方へ向けて形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手であって、筒状本体と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナと、リテーナよりも奥側の筒状本体の内周に配置される環状のシール材とを具備し、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪と前記リテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能に、かつその先端部がシール材の内周に圧入されるように構成され、リテーナは、その内部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い可能に構成され、筒状本体は、シール材収容部と、このシール材収容部の奥端面とを有して、この奥端面は筒状本体の径方向に沿ってシール材よりも内周側まで形成されており、シール材は、前記奥端面に対応して位置する熱膨張性の耐火部と、この耐火部よりも筒状本体の開口側に位置する一般ゴム部とを有し、シール材の内周に圧入されたコルゲイト管の先端開口からこのコルゲイト管の内周に入り込む環状突部が、筒状本体におけるシール材よりも内周側の部分に、前記奥端面から筒状本体の開口側の方へ向けて形成されていることを特徴とするフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手。 【請求項2】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手であって、筒状本体と、先端部の内周にテーパ面を有するとともにその先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナと、リテーナよりも奥側の筒状本体の内周に設けられたシール材収容部に収容された環状のシール材とを具備し、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能に、かつコルゲイト管の先端部が環状のシール材の内周に圧入されるように構成され、リテーナはその内部に挿通されるコルゲイト管と押輪のテーパ面との両者に係り合い可能に構成され、シール材収容部において環状のシール材が、その先端と筒状本体のシール材収容部の奥端を構成する奥端部との間に、間隙がある状態で収容され、かつ環状のシール材の後端と押輪でリテーナを芯出し状態で保持し、コルゲイト管が未挿通であることを特徴とするフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、フレキシブルチューブ用ワンタッチ継手に関する。 【0002】ここで、ワンタッチ継手とは、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブを継手に差し込むだけで、このフレキシブルチューブを継手に接合できるようにしたものを意味します。 【0003】 【従来の技術】この種のフレキシブルチューブ用継手として、たとえば図4に示すものが、本願の出願時点では公知となっていない特願平11−78746号において提案されている。 【0004】この図4において、1はフレキシブルチューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の被覆体3とによって構成されている。コルゲイト管2において、4は山部、5は谷部である。このフレキシブルチューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。 【0005】この継手において、11は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その一端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの被接続体に接続することができるように構成されている。13は六角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられる。 【0006】筒状本体11の他端側の内周には、その開口側から順に、内ねじ部15と、内周面16と、環状のシール材収容部17と、コルゲイト管収容部18とが設けられている。シール材収容部17には、環状のゴム製のシール材21が、ゆるい圧入状態で収容されている。シール材21は、筒状本体11の奥側に位置する耐火部22と、この耐火部22よりも筒状本体11の開口側に位置する一般ゴム部23とが軸心方向に一体化された構成となっている。耐火部22は、たとえば熱膨張性黒鉛が混入されたニトリルゴムなどの、耐火性を有する比較的硬質の材料にて形成されている。一般ゴム部23は、ニトリルゴムなどの、耐火性は有しないが軟質でシール性能にすぐれた材料にて形成されている。 【0007】25は押輪で、真鍮などの金属によって筒状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有する。押輪25の他端側の外周には、外ねじ部26よりも大径の外周面27が形成されている。 【0008】押輪25には、フレキシブルチューブ1を挿通させるための孔部28が貫通状態で形成されている。この孔部28における押輪25の他端側の内周には、パッキン29が収容されている。孔部28における押輪25の一端部の内周には、この押輪25の一端側に向かって拡径するテーパ面30が形成されている。 【0009】図4に示すように押輪25を筒状本体11にねじ込んだ状態においては、この押輪25の内周のテーパ面30と筒状本体11の内周面16とシール材21の端面とで囲まれる空間32が形成される。この空間32には、環状のリテーナ33が配置されている。このリテーナ33は、真鍮などの金属材料により形成され、その一端側すなわち筒状本体11の奥側には、径方向内向きの突部34が形成されている。この突部34は、コルゲイト管2の谷部5に係り合い可能とされている。リテーナ33の外周には、押輪25の内周テーパ面30に接触可能なテーパ面31が形成されている。 【0010】さらにリテーナ33は、突部34を有した一端側から他端側に向かう軸心方向の切り込みが、周方向の複数の位置に形成されることで、図示の状態から突部34が拡径できるように構成されている。リテーナ33の一端側の外周には、横断面が矩形状の環状溝35が形成され、この環状溝35にはリテーナ33の突部34を図示の縮径状態に付勢するためのリングばね36がはめ込まれている。 【0011】このようなものにおいて、継手を構成する場合には、まず筒状本体11の収容部17にシール材21をはめこんでおく。そして、環状溝35にリングばね36をはめ込んだ状態のリテーナ33を押輪25のテーパ面31の内周側に収容した状態で、この押輪25を筒状本体11にねじ込む。すると、図示のようにリテーナ33は空間32に収容される。 【0012】この状態の継手に、図示のようにコルゲイト管2の谷部5で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1を、押輪25の端部から孔部28の中に挿入する。すると、コルゲイト管2の先端の山部4がリテーナ33の突部34を押し広げてこの突部34の位置を通過し、シール材21の内周に圧入されるとともに、このシール材21の位置を通過して収容部18に収容されて、接合作業が完了する。図4はこの接合完了状態を示し、このとき、突部34はばね36により縮径されてコルゲイト管2の外周の谷部5に係り合う。 【0013】フレキシブルチューブ1に継手からの抜け出し力が作用した場合には、コルゲイト管2の一つの谷部5に突部34が係り合っているリテーナ33の外周テーパ面31が押輪25のテーパ面30に当たり、リテーナ33は押輪25から径方向内向きの反力を受ける。すると、リテーナ33の突部34が全周にわたってコルゲイト管2の一つの谷部5の外周を押さえ付けることになって、これらリテーナ33とコルゲイト管2との係り合いが確実なものになり、これによって継手からのフレキシブルチューブ1の抜け出しが防止されることになる。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】このような従来のフレキシブルチューブ用ワンタッチ継手においては、火災などの際にシール材21の一般ゴム部23が焼失した場合にも継手のシール機能が損なわれないように、その後もシール材21の耐火部22によりシール状態が継続されるように構成されている。しかし、耐火部22といえども、火災などによって高温に晒されると脆くなり、その後にフレキシブルチューブ1に外力が加わってコルゲイト管2の先端部に振れが生じたときには、それによって崩れなどが生じ、その結果として所要のシール性を維持できなくなる可能性がある。そこで、図示のようにシール材収容部17よりも筒状本体11の奥側にコルゲイト管収容部18を形成し、この収容部18にコルゲイト管2の先端部を収容させて、このコルゲイト管2に振れが生じないように工夫されている。 【0015】しかし、このようにシール材収容部17の奥側にさらにコルゲイト管収容部18を形成することで、筒状本体11がその軸心方向に長くなり、継手全体が大形になるという問題点がある。 【0016】そこで本発明は、このような問題点を解決して、コルゲイト管における振れの発生を防止し得る継手を小形に形成できるようにすることを目的とする。 【0017】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明は、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手が、筒状本体と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナと、リテーナよりも奥側の筒状本体の内周に配置される環状のシール材とを具備し、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪と前記リテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能に、かつその先端部がシール材の内周に圧入されるように構成され、リテーナは、その内部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い可能に構成され、筒状本体は、シール材収容部と、このシール材収容部の奥端面とを有して、この奥端面は筒状本体の径方向に沿ってシール材よりも内周側まで形成されており、シール材は、前記奥端面に対応して位置する熱膨張性の耐火部と、この耐火部よりも筒状本体の開口側に位置する一般ゴム部とを有し、シール材の内周に圧入されたコルゲイト管の先端開口からこのコルゲイト管の内周に入り込む環状突部が、筒状本体におけるシール材よりも内周側の部分に、前記奥端面から筒状本体の開口側の方へ向けて形成されているようにしたものである。 【0018】このような構成であると、環状突部がコルゲイト管の端部の内周に入り込むことによって、このコルゲイト管の先端部に振れが発生することが確実に防止される。このとき、環状突部はシール材の内周側の部分に形成されているため、シール材と環状突部とは継手の軸心方向に沿った同じ位置に形成され、環状突部のためにシール材とは別の軸心方向のスペースを要することがなく、したがってその分だけ筒状本体が短く形成され、継手全体が小形に形成される。 【0019】しかも、コルゲイト管の端部の内周に環状突部が入り込んだ状態で、このコルゲイト管すなわち環状突部と、シール材収容部と、その奥端面とで囲まれた狭い空間にシール材の耐火部が配置されることになり、このため、火災などによって高温に晒された場合には、この耐火部が膨張して上記の狭い空間を密に埋めるため、シール性を確実に維持することができる。 【0020】また本発明は、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手が、筒状本体と、先端部の内周にテーパ面を有するとともにその先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナと、リテーナよりも奥側の筒状本体の内周に設けられたシール材収容部に収容された環状のシール材とを具備し、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能に、かつコルゲイト管の先端部が環状のシール材の内周に圧入されるように構成され、リテーナはその内部に挿通されるコルゲイト管と押輪のテーパ面との両者に係り合い可能に構成され、シール材収容部において環状のシール材が、その先端と筒状本体のシール材収容部の奥端を構成する奥端部との間に、間隙がある状態で収容され、かつ環状のシール材の後端と押輪でリテーナを芯出し状態で保持し、コルゲイト管が未挿通であるようにしたものである。 【0021】このような構成であると、継手の内部でリテーナが芯出し状態で保持されるため、コルゲイト管の挿通時に円滑な挿通が行われることになる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図1および図2にもとづき、図4に示した部材と同一の部材には同一の参照番号を付して、詳細に説明する。 【0023】ここで、41は筒状本体11におけるシール材収容部17の奥端面であり、この奥端面41は、径方向に沿ってシール材21よりも内周側まで形成されている。この奥端面41の内周側の端部に連続して、環状突部42が形成されている。この環状突部42は、軸心方向に沿ってシール材収容部17と同じ位置かつシール材収容部17よりも内周側の位置において、奥端面41から筒状本体11の開口側の方へ向けて軸心方向に突出するように形成されて、図1に示すようにコルゲイト管2がシール材21の内周部分に挿入されたときに、このコルゲイト管2の内部に大きな隙間なく挿入されるように構成されている。環状突部42の先端部の外周には、コルゲイト管2の内部への入り込みを容易に行うためのテーパ面43が形成されている。 【0024】シール材21は、図4に示したものと同様に、筒状本体11の奥側に位置する耐火部22と、この耐火部22よりも筒状本体11の開口側に位置する一般ゴム部23とが軸心方向に一体化された構成となっている。 【0025】シール材21とリテーナ33との間には、ワッシャ45が介装されている。押輪25におけるテーパ面30よりも開口側の部分の内周には、内周面46が形成されている。この内周面46は、押輪25すなわち継手の軸心方向に形成され、その軸心方向の長さLが、コルゲイト管2の波形の1ピッチ以上の長さとなるように形成されている。また内周面46は、コルゲイト管2を挿入したときにこのコルゲイト管2との間に大きな隙間が生じないように形成されている。 【0026】押輪25における内周面46よりも開口側の部分の内周には、この押輪25の開口側から内周面46に向かうにつれて徐々に小径となる矯正用テーパ面47が形成されている。 【0027】このような構成において、継手を構成する際には、まず、押輪が装着されていない状態の筒状本体11の収容部17にシール材21をはめ込むのであるが、このときに、図2に示すように、シール材21を収容部17の奥端まで完全に押し込まずに、その端部を収容部17から軸心方向に突出させた状態で、規定の位置よりも筒状本体11の開口側に仮に軽く圧入させておく。 【0028】そして、環状溝35にリングばね36をはめ込んだ状態のリテーナ33を押輪25のテーパ面30の内周側に収容した状態で、この押輪25を筒状本体11にねじ込む。リテーナ33とシール材21との間にはワッシャ45を介装しておく。するとリテーナ33は、図2に示すように、突出したシール材21と押輪25のテーパ面30との間に挟み込まれ、このテーパ面30の作用によって芯出し状態で保持される。 【0029】この状態の継手とフレキシブルチューブ1とを接合させる際には、図2に示す状態において、図1に示すようにコルゲイト管2の谷部で切管されかつコルゲイト管2の先端から数山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1を、押輪25の端部から孔部28の中に挿入する。すると、コルゲイト管2の先端部分が内周面46の部分を通過する。 【0030】このとき、コルゲイト管2が真円状である場合は、このコルゲイト管2は何ら支障なく押輪25の内周面46の部分を通過する。しかし、コルゲイト管2が楕円状である場合は、このコルゲイト管2を押輪25の孔部28に挿入すると、その楕円の長軸に相当する部分の山部4が矯正用テーパ面47に当たる。このとき、さらに力を加えてコルゲイト管2を押輪25の奥側ヘ押し込むと、その力にもとづくテーパ面47からの反力によって、薄肉のコルゲイト管2における楕円の長軸に相当する部分の山部4に縮径力が付与される。これにより、楕円状のコルゲイト管2は、内周面46を通過し得る程度の真円状に矯正されたうえで、さらに奥側へ挿通される。なお、テーパ面47にはコルゲイト管2における楕円の長軸に相当する部分のみ、すなわちコルゲイト管2の周方向に沿った一部分のみが当たるだけであるため、この部分を縮径させて真円状に矯正させるための力は小さくて済む。 【0031】テーパ面47は、その軸心に対してできるだけ角度がゆるい方が、小さい力で楕円を矯正することができる。しかし、あまり角度をゆるくすると押輪25が長くなって継手が大形になるので、この角度は45度程度とするのが好適である。またテーパ面47は、図示のような広い範囲に形成するほかに、たとえば内周面46における押輪25の開口端部側の内周にわずかな面取りを施した程度で足りる場合もある。なぜなら、図示のようにコルゲイト管2自体が湾曲構造を有しており、これによって容易に内周面46の内部へ案内され得るからである。 【0032】コルゲイト管2は、このようにして内周面46の位置を通過するが、このとき内周面46の長さLが、コルゲイト管2の波形の1ピッチ以上の長さとなるように形成されているため、このコルゲイト管2は押輪25の軸心方向に対して倒れが生じることなしに、押輪25の軸心方向に揃えられた状態で挿入され、これによって確実に楕円が真円状に矯正されることになる。 【0033】反対に、内周面46の長さLがコルゲイト管2の波形の1ピッチの長さよりも短いと、このコルゲイト管2が内周面の位置を通過するときに倒れが生じることがあり、その場合はコルゲイト管2が楕円状であっても真円への矯正を受けることなしにテーパ面47および内周面46の位置を通過してしまうことがある。 【0034】押し込み力によって内周面46を通過したコルゲイト管2の山部4は、次に芯出し状態で保持されているリテーナ33の突部34に当たり、このリテーナ33とワッシャ45とを介して、シール材21を収容部17に押し込む。 【0035】さらに押し込みを続けると、コルゲイト管2は、その山部4が突部34に作用し、この突部34の位置でばね36の力に抗してリテーナ33を押し広げることで、この突部34の位置を通過する。その後は、突部34はばね36の作用により縮径してコルゲイト管2の谷部5に係り合う。同様にしてコルゲイト管2の先端の数山がリテーナ33の突部34を通過すると、このコルゲイト管2の先端の数山は、図1に示すようにシール材21の内部に入り込む。このとき、シール材21は、その内周面がコルゲイト管2の山部4に密着することで、所要のシール機能を発揮する。 【0036】このようにコルゲイト管2の先端部がシール材21の内部にはまり込むと、それと同時にコルゲイト管2の先端部はその谷部5が環状突部42の外周にはまり合う。この結果、火災の発生などによってシール材21の弾性が低下しても、コルゲイト管2の先端部に振れが発生することを確実に防止できる。 【0037】このとき、環状突部42はシール材21の内周側の位置に形成されているため、シール材21と環状突部42とは継手の軸心方向に沿った同じ位置に形成され、環状突部42のためにシール材21とは別の軸心方向のスペースを要することがなく、したがってその分だけ筒状本体11を短く形成でき、継手全体を小形に形成することができる。 【0038】また、このように環状突部42によってコルゲイト管2の先端部に振れが発生することが防止され、また押輪25の内周面46によってこの内周面46の部分でもコルゲイト管2に振れが発生することが防止されるため、継手に対してコルゲイト管2に屈曲が発生せず、したがってシール材21によるシール機能に低下が生じない状態で、フレキシブルチューブ1を継手に接合することができる。 【0039】図3は、シール材21の変形例を示す。上述のようにシール材収容部17の奥端面41はシール材21の厚みを越えてこのシール材21よりも内周側まで形成されているが、この図3の変形例ではシール材21における奥側の耐火部22の先端の内周に薄肉のつば部44が一体に形成されており、このつば部44は、シール材21が収容部17に完全に収容されたときに、このシール材21よりも内周側における奥端面41の部分に接するように構成されている。 【0040】このため、接合完了後にフレキシブルチューブ1内にガスが通されたときには、このガスの圧力によってつば部44が奥端面41に密着する。これにより、シール材21の外周と収容部17の内周との間にガスが入り込んで外部に漏れるなどの事態の発生を、確実に防止することができる。 【0041】 【発明の効果】以上のように本発明によると、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手が、筒状本体と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナと、リテーナよりも奥側の筒状本体の内周に配置される環状のシール材とを具備し、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪と前記リテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能に、かつその先端部がシール材の内周に圧入されるように構成され、リテーナは、その内部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い可能に構成され、筒状本体は、シール材収容部と、このシール材収容部の奥端面とを有して、この奥端面は筒状本体の径方向に沿ってシール材よりも内周側まで形成されており、シール材は、前記奥端面に対応して位置する熱膨張性の耐火部と、この耐火部よりも筒状本体の開口側に位置する一般ゴム部とを有し、シール材の内周に圧入されたコルゲイト管の先端開口からこのコルゲイト管の内周に入り込む環状突部が、筒状本体におけるシール材よりも内周側の部分に、前記奥端面から筒状本体の開口側の方へ向けて形成されているようにしたため、環状突部がコルゲイト管の端部の内周に入り込むことによって、このコルゲイト管の先端部に振れが発生することを確実に防止でき、このとき、環状突部はシール材の内周側の部分に形成されているため、シール材と環状突部とは継手の軸心方向に沿った同じ位置に形成され、環状突部のためにシール材とは別の軸心方向のスペースを要することがなく、したがってその分だけ筒状本体を短く形成でき、継手全体を小形に形成でき、しかも、コルゲイト管の端部の内周に環状突部が入り込んだ状態で、このコルゲイト管すなわち環状突部と、シール材収容部と、その奥端面とで囲まれた狭い空間にシール材の耐火部が配置されることになり、このため、火災などによって高温に晒された場合には、この耐火部が膨張して上記の狭い空間を密に埋めるため、シール性を確実に維持することができる。 【0042】また本発明によると、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手が、筒状本体と、先端部の内周にテーパ面を有するとともにその先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナと、リテーナよりも奥側の筒状本体の内周に設けられたシール材収容部に収容された環状のシール材とを具備し、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能に、かつコルゲイト管の先端部が環状のシール材の内周に圧入されるように構成され、リテーナはその内部に挿通されるコルゲイト管と押輪のテーパ面との両者に係り合い可能に構成され、シール材収容部において環状のシール材が、その先端と筒状本体のシール材収容部の奥端を構成する奥端部との間に、間隙がある状態で収容され、かつ環状のシール材の後端と押輪でリテーナを芯出し状態で保持し、コルゲイト管が未挿通であるようにしたため、継手の内部でリテーナが芯出し状態で保持されることで、コルゲイト管の挿通時に円滑な挿通を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社 【識別番号】000191397 【氏名又は名称】新和産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月28日(1999.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−65761(P2001−65761A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−231549(P2000−231549) |
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