| 【発明の名称】 |
防火区画貫通具セット |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 次郎
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】防火区画壁Cで区画されたA室、B室の床又は天井又は防火区画壁Cの一部に埋め込んで設置されるアウトレットボックス1又はエンドカバー3の内面に熱膨張ゴム2,4を張設する。更に、このアウトレットボックス1又はエンドカバー3間をさや管5にて接続し、このさや管5内にケーブル6あるいは配管を通す。このようにすると、火災発生時に前記熱膨張ゴム2又は4が熱膨張して、前記アウトレットボックス1又はエンドカバー3内に充満し、この時前記さや管5の入口を押し潰して閉塞し、火炎又は煙、有毒ガス等がさや管5を経由して隣室に拡がるのを防止することができるばかりでなく、貫通具をボックス1あるいはカバー3内にいちいち取り付ける手間とコストを削減し、更にボックス1及びカバー3を小型化して建物強度に及ぼす影響を軽減又は排除することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防火区画壁で区画された隣室同士の床又は天井又は前記防火区画壁に埋め込んで設置されるアウトレットボックス又はエンドカバーの内面に熱膨張ゴムを張設すると共にこのアウトレットボックス又はエンドカバー間をさや管にて接続し、このさや管内にケーブルあるいは配管を通し、火災発生時に前記熱膨張ゴムが熱膨張して前記アウトレットボックス又はエンドカバー内に充満し、この時前記さや管の入口を押し潰して閉塞することにより、火炎又は煙又は有毒ガス等がさや管を経由して隣室に拡がるのを防止するように構成して成る防火区画貫通具セット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、防火区画壁の床側又は天井側を迂回するかたちで施工される防火区画貫通具セットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】防火区画壁を経由して配管や配線等が行われる場合、この防火区画壁の貫通部には、火災発生時に熱膨張して貫通穴を閉塞してしまう熱膨張ゴムを内装した貫通具を取り付けることが義務化されている。このような貫通具としては、二つ割り形状のケース内に熱膨張ゴムを装着し、これに配管等を抱き込むようにして施工する形式のものが公知である。 【0003】また、防火区画壁に直接貫通穴を開けずに、防火区画壁の床側又は天井側を迂回するように配管や配線を通すためのさや管(フレキ管)を埋設し、このさや管の両端末であって、床又は天井、又は防火区画壁の一部にアウトレットボックス又はエンドカバーを取り付けるケースがある。 【0004】従来、このようなさや管使用のケースにおいては、前記熱膨張ゴムはアウトレットボックス又はエンドカバー内において、さや管の入口に、上記した防火区画壁の貫通穴に取り付けるのと同じ構造の貫通具を取り付けて防火処理しているのが現状である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このため、部品コストが高くつくと共に施工に手間がかかり、又、貫通具を取り付ける分、アウトレットボックス及びエンドカバーが大型化することから、コンクリート中に埋設する容積が大きくなり、建物の強度計算等においてはこれを無視できないという問題がある。 【0006】本発明は斯る点に鑑みて提案されるものであって、その目的とするところは、低コストにより手軽に施工することができると共に建物の強度に及ぼす影響を最小限に止めることにより、強度上の問題が発生しないように配慮した防火区画貫通具セットを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、防火区画貫通具セットにおいて、防火区画壁で区画された隣室同士の床又は天井又は前記防火区画壁に埋め込んで設置されるアウトレットボックス又はエンドカバーの内面に熱膨張ゴムを張設すると共にこのアウトレットボックス又はエンドカバー間をさや管にて接続し、このさや管内にケーブルあるいは配管を通し、火災発生時に前記熱膨張ゴムが熱膨張して前記アウトレットボックス又はエンドカバー内に充満し、この時前記さや管の入口を押し潰して閉塞することにより、火炎又は煙又は有毒ガス等がさや管を経由して隣室に拡がるのを防止するように構成したことを特徴とするものである。 【0008】 【作用】上記本発明によると、火災が発生した場合、その室内側に位置するアウトレットボックス又はエンドカバー内に張設された熱膨張ゴムが熱膨張してボックス又はカバー内に充満し、この時、さや管の末端等を押し潰してさや管の入口を閉塞する。この結果、火炎や煙、有毒ガス等がさや管を経由して隣室側に拡がるのを防止する。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明において、アウトレットボックス及びエンドカバーは、隣室同士の床又は天井又は防火区画壁の一部に埋設され、防火区画壁を迂回するさや管で結ばれる。さや管は、施工性から、フレキシブル管が選択される。 【0010】アウトレットボックス及びエンドカバー及びさや管は、金属又は樹脂で製作される。アウトレットボックス及びエンドカバー内に張設される熱膨張ゴムは、あらかじめボックス及びカバー内の容積と、熱膨張ゴムの熱膨張率から、さや管の入口を閉塞するのに十分な量が張設される。次に、熱膨張ゴムの組成の一例を表1に示す。 【0011】 【表1】
【0012】 【実施例】図1〜図5に基づいて請求項1に記載の本発明の実施例を詳述する。図1は、防火区画壁の床側を迂回するかたちで防火区画貫通具セットを施工した例、図2はアウトレットボックスの説明図、図3はエンドカバーの説明図、図4はアウトレットボックス内において、熱膨張ゴムが熱膨張してさや管の入口を閉塞した状態の説明図、図5はエンドカバー内において、熱膨張ゴムが熱膨張してさや管の入口を閉塞した状態の説明図である。 【0013】図1において、1は防火区画壁CによりA室とB室に区画されたA室側の床に埋設されたアウトレットボックスであって、このアウトレットボックス1は、一部に内端1bをアウトレットボックス1内に延長する形でさや管接続部材1aが取り付けられていると共に内面には図2に示すように、熱膨張ゴム2が張設されている。3はB室側の床に埋設されたエンドカバーであって、このエンドカバー3は、一部に内端3bをエンドカバー3内に延長する形でさや管接続部材3aが取り付けられていると共に、内面には熱膨張ゴム4が張設されている。 【0014】5は前記アウトレットボックス1とエンドカバー3間を結ぶさや管であって、このさや管5は、その両端が前記さや管接続部材1a,3aに接続されていると共に防火区画壁Cを床側において迂回している。6はさや管5内に通されたケーブルである。 【0015】なお、実施例の場合、さや管5の両端にはアウトレットボックス1とさや管5が取り付けられているが、これはアウトレットボックス1同士又はエンドカバー3同士でもよく、又、実施例は床側にアウトレットボックス1、エンドカバー3の双方が埋設されているが、何れか一方が防火区画壁Cに埋設された施工となることもある。又、上記実施例は、床側に埋設されているが、天井側においても、上述したと同様に施工することがある。又、実施例はさや管接続部材1a,3aをアウトレットボックス1及びエンドカバー3に取り付けているが、これをやめて、さや管5の先端をアウトレットボックス1及びエンドカバー3内に直接延長するようにしてもよい。 【0016】上記実施例において、A室又はB室において、火災が発生すると、この熱で熱膨張ゴム2又は4が熱膨張して図4又は図5に示すように、ボックス1及びカバー3内に充満し、この時さや管接続部材1a又は3aの内端1b又は3bが押し潰されてさや管5の入口を閉塞し、火炎や煙、有毒ガス等がさや管5を経由してA室又はB室側に拡がるのを防止する。 【0017】 【発明の効果】本発明は以上のように、アウトレットボックス及びエンドカバー内に熱膨張ゴムを張設したことにより、次の効果を奏する。 1.熱膨張ゴムがアウトレットボックス及びエンドカバー内に張設されているため、施工時にいちいち防火区画貫通具を取り付ける必要がない。この結果、部品コストの低減を図ることができると共に施工に手間がかからない。 2.アウトレットボックス及びエンドカバー内において、熱膨張ゴムの露出面積が広い分、熱反応速度が早い。 3.貫通具を別に取り付けない分、従来よりもアウトレットボックス及びエンドカバーを小さく形成することができる。この結果、天井、壁に埋設したときに占める埋設容積が小さくなり、この分建物強度に及ぼす影響を小さく、又は設計上無視することができるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390024877 【氏名又は名称】トーセツ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月24日(1999.8.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067091 【弁理士】 【氏名又は名称】大橋 弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−65745(P2001−65745A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−236655 |
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