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【発明の名称】 挿通管
【発明者】 【氏名】澤木 利氏

【氏名】水谷 靖

【氏名】春日井 司

【氏名】長崎 吉倫

【要約】 【課題】本発明は、壁等に挿通して冷暖房機の冷媒配管や電気配管を施工するために用いる挿通管であり、簡便に製作でき且つ壁の厚みに簡便に対応可能なものである。

【解決手段】本発明は、半筒状の挿入体10と、その挿入体10を内挿可能な本体2とで形成の挿通部品Aと、その挿通部品Aと同形である挿通部品Bとを結合して構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半筒状の挿入体と、その挿入体を内挿可能な本体とで形成の挿通部品Aと、その挿通部品Aと同形である挿通部品Bとを結合してなることを特徴とする挿通管。
【請求項2】 前記挿入体の縁部に載置部を形成することを特徴とする請求項1の挿通管。
【請求項3】 本体の端部に鍔を付設すると共に、その鍔の表面に尖塔部を形成のシール溝を設け、前記本体に挿入可能で且つ前記シール溝を覆うことができる大きさのキャップに係止爪を形成し、前記本体の内周に係止凸体を設けると共に、その係止凸体を順次幅広に形成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2の挿通管。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁等に挿通して冷暖房機の冷媒配管や電気配管を施工するために用いる挿通管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷暖房機の冷媒配管や電気、電話配線等を壁に挿通施工する場合には、挿通孔から脱抜しないためや美観面において、両端に鍔(フランジ)20が付設の挿通管を介して行っている。
【0003】その挿通管は、例えば、図5(A)に示すように、短管52と一対の鍔(フランジ)付き短管51によって構成の挿通管50Aを壁40等に穿設の挿通孔41(口径D1)に装着したり、或いは、図5(B)に示すように、鍔20付き挿通管50Bと鍔20を介して、挿通孔41に装着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図5(A)に示す構成の挿通管50Aを使用する場合には、3個の部材で構成してあるので、部品数の減少が望まれている。又、挿通管50A、50Bは、壁等の厚みに対応するために、切断しなければならないという煩わしさがある。そこで、本発明は、係る不都合を解消する挿通管を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の挿通管は、半筒状の挿入体と、その挿入体を内挿可能な本体とで形成の挿通部品Aと、その挿通部品Aと同形である挿通部品Bとを結合して構成する。この挿入管は、同じ形の挿入部品A(B)で構成できるので、経済性等に富むと共に、挿入体の挿入位置によって、挿入管の長さが選定できるので、壁等の厚みに容易に対応することができる。又、請求項2の挿通管は、挿入体の縁部に載置部を形成してあるので、挿入体が挿入し易い。
【0006】又、請求項3の挿通管は、本体の端部に鍔を付設すると共に、その鍔の表面に尖塔部を形成のシール溝を設け、本体に挿入可能で且つ前記シール溝を覆うことができる大きさのキャップに係止爪を形成し、本体の内周に係止凸体を設けると共に、その係止凸体を順次幅広に形成してあるので、簡便に、挿通管の両端を閉鎖できる。
【0007】
【発明の実施の態様】本実施の形態の一例である挿通部品A(B)を、正面断面を示す図1(A)、部分拡大を示す図1(B)、図1のA〜A矢視を示す図2(A)、図1のB〜B矢視を示す図2(B)を参照して説明する。
【0008】挿通部品A、Bは同型であり、本体2と挿入体10及び鍔20を合成樹脂等で一体に形成してある。そして、本体2は円筒状であると共に、その本体2に延設して形成の挿入体10が、本体2の外形より僅かに小さく、本体2に内挿(嵌合)可能に、且つ、半筒状に形成してある。尚、この挿入体10の半筒状の縁部には、中心側に僅かに突設し、且つ、前記本体2内に及ぶ載置部11が形成してあって、同じ形状の挿通部品Bとで、挿入体10、10が容易に挿入可能になっていると共に、この載置部11、11によって堅固な結合を可能にする。
【0009】即ち、図4(B)に示すように、前記挿通部品A(B)と挿通部品B(A)の挿入体10、10を載置部11、11を介して、本体2、2内に挿入することによって、載置部11、11が合わさり、1本の堅固に結合された挿入管50を形成する。尚、この載置部11は、必ずしも形成する必要はないし、挿入体10の縁部だけ形成して、本体2内まで形成する必要はない。又、この挿入体10、10の本体2、2への挿入位置によって、挿入管50の長さ(L)調整が可能であるので、種々の厚みの壁等に容易に対応できるが、2段階の壁の厚みを中心に対応可能にするために、切断印Mを附して、短い挿入管50の目安としている。
【0010】又、本体2に連結の鍔20の表面には、シール材23を嵌挿可能なシール溝21が形成してあると共に、そのシール溝21内の表面には尖塔部22が形成してあって、後述のキャップ30を装着することによって、シール材23を介して密閉を図る。又、前記本体2の内周部には、後述するキャップ30を回動して装着する可能にするために、係止凸体3が設けてあり、この係止凸体3は、内周に、後述するキャップ30に形成の係止爪35を挿入可能な隙間4を介して、断続的に4個形成してある。
【0011】又、前記係止凸体3は、順次幅広(t1>t2)に形成してある共に、その端部には凸部3aが設けてあり、後述のキャップ30を回動することによって、係止爪35を介してシール材23を締め付け可能にしてあると共に、凸部3aで回動の停止を可能にしてある。
【0012】次に、前記鍔20の筒内に装着して、盲栓であるキャップ30について、正面を示す図3(A)、裏面を示す図3(B)、断面を示す図3(C)を参照して説明する。このキャップ30は前記シール溝21を覆うことができる大きさで、樹脂等で一体成形で製作してある。そして、このキャップ30の表面には、補強のために、円形と放射状の補強突起31、32が形成してある一方、裏面側にも直径方向に補強突起33が設けてある。又、縁周部には、前記係止凸体3の数に対応して、前記隙間4を挿入可能な4個の係止爪35が外側に突出形成してある。
【0013】次に、前記挿通部品A、Bを用いて、挿通孔41に装着して挿通管50とする方法について図4(A)、(B)を参照して説明する。先ず、壁40等に、本体2の外径より僅かに大きな口径D1の挿通孔41を穿設し、同型の挿通部品A、Bを壁40の両側から、載置部11を合わせて互に挿入する。この挿入によって、挿通部品A、Bの挿入体10、10は、互いに、本体2、2内に装着されて挿通管50となると共に、載置部11によって堅固な結合状態になる。
【0014】この様に、同じ形状の挿通部品A、Bを使用して、1本の挿通管50にすることができるので、この挿通部品A、Bを製作するに当たって、同じ金型で済むため、製作コストが安価であるし、挿通管50の施工においても、同じ形状の2個の挿通部品A(B)を持っていけば良いので、間違いなく施工できる。又、挿通部品A、Bの挿入体10、10の本体2、2への挿入位置によって、挿入管50の長さ(L)調整が可能であるので、挿通部品A(B)を切断することなく、種々の厚みの壁等に対応できる。
【0015】尚、この挿通管50の両端を閉鎖するキャップ30の装着について、図4(C)を参照して説明すると、先ず、鍔20の表面に形成のシール溝21にシール材23を嵌挿し、その後、キャップ30の係止爪35を隙間4に合わせて装着した後、キャップ30を回動すると凸部3a、載置部11で停止する。このキャップ30の回動によって、キャップ30に形成の係止爪35は、係止凸体3に摺動しながら、係止凸体3の順次幅広(t1>t2)によって、係止爪35はシール材23を順次押圧し、尖塔部22とで密着して密閉状態になる。従って、この挿通管50は、冷媒配管を挿通していない状態において、このキャップ30を介して簡便に閉鎖できるし、前記と逆の回動によって、簡便にキャップを取り外すことによって、冷媒配管等を通すことができる。
【0016】尚、前記挿通部品A(B)は、円筒状であるが、角筒等の形状で構成することであってもよいし、鍔20を付設しない形状であってもよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1の挿通管は、同型の挿通部品で挿通管を作成することができるので、経済性に富むと共に、挿入体の挿入位置によって、挿入管の長さが選定できるので、壁等の厚みに容易に対応することができる。又、請求項2の挿通管は、挿入体の縁部に載置部を形成してあるので、挿入体が挿入し易い。請求項3の挿通管に付設のキャップは装脱着が簡便である。
【出願人】 【識別番号】398038281
【氏名又は名称】東建リーバ株式会社
【出願日】 平成11年8月30日(1999.8.30)
【代理人】 【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦
【公開番号】 特開2001−65743(P2001−65743A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−242835