| 【発明の名称】 |
スプリングハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】今野 正和
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| 【要約】 |
【課題】耐震用サポートとしての機能を兼ね備えたスプリングハンガーを提供する。
【解決手段】運転時に上下に変位する支持対象物をスプリングを介し吊り下げ支持するスプリングハンガー9において、相対的にバネ定数の小さな第一のスプリング10とバネ定数の大きな第二のスプリング11,11’とを備え、支持対象物の運転時の上下変位を第一のスプリング10により吸収し且つ地震時における支持対象物の大きな相対変位を第二のスプリング11,11’により吸収し得るよう構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転時に上下に変位する支持対象物をスプリングを介し吊り下げ支持するスプリングハンガーにおいて、相対的にバネ定数の小さな第一のスプリングとバネ定数の大きな第二のスプリングとを備え、支持対象物の運転時の上下変位を第一のスプリングにより吸収し且つ地震時における支持対象物の大きな相対変位を第二のスプリングにより吸収し得るよう構成したことを特徴とするスプリングハンガー。 【請求項2】 固定部材に取り付けられたバネ箱内に、支持対象物を懸吊するための吊ロッドの上端部を前記バネ箱の底部を昇降自在に貫通させて収容せしめ、該吊ロッドの上端部と前記バネ箱の底部との間に第一のスプリングと第二のスプリングとを上下二段に配置して前記吊ロッドの上端部を支え、前記バネ箱内における天井部には、前記吊ロッドの上端部に対し運転時の上下変位を許容し得るクリアランスを隔てて対峙するよう第二のスプリングを別途設置したことを特徴とする請求項1に記載のスプリングハンガー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、耐震用サポートとしての機能を兼ね備えたスプリングハンガーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般的に、LNGタンクの側板下部に突設されたノズルに対し接続されている配管などにおいては、スプリングハンガーにより、ある程度の上下変位を吸収し得るように吊り下げ支持することが行われている。 【0003】即ち、LNGタンク内の貯蔵量が増えると、その貯蔵液のヘッド圧により側板下部が外側へ膨らんでノズルが先端下がりに傾斜し、この傾斜により配管が下方へ変位する現象が起こり、逆に液の払い出しによりLNGタンク内の貯蔵量が減ると、側板下部の外側への膨らみが減少してノズルが水平状態に戻り、これにより配管が上方へ変位する(元の位置に復帰する)現象が起こるので、このような運転時における配管の上下変位を吸収しつつ該配管を支持しなければならないのである。 【0004】図2は前述した如きスプリングハンガーの一例を示すもので、図中1はLNGタンクのノズルに接続されている配管(支持対象物)を示し、該配管1が台座2を介し一対のスプリングハンガー3により支持架構4(固定部材)から吊り下げ支持されるようになっている。 【0005】前記スプリングハンガー3の詳細は、図3に示す通りであり、支持架構4に取り付けられたバネ箱5内に、前記台座2に自身の下端部を接続した吊ロッド6の上端部を前記バネ箱5の底部を昇降自在に貫通させて収容せしめ、この吊ロッド6の上端部に装着したバネ保持盤7と前記バネ箱5の底部との間にスプリング8を配置して前記バネ保持盤7を下方から支えるようにしてある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる従来のスプリングハンガー3においては、耐震用サポートとしての機能を何ら有しておらず、地震発生時にスプリング8で吸収しきれない大きな相対変位が発生した場合に、その地震慣性力の抑制に全く寄与させることができなかった。 【0007】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、耐震用サポートとしての機能を兼ね備えたスプリングハンガーを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、運転時に上下に変位する支持対象物をスプリングを介し吊り下げ支持するスプリングハンガーにおいて、相対的にバネ定数の小さな第一のスプリングとバネ定数の大きな第二のスプリングとを備え、支持対象物の運転時の上下変位を第一のスプリングにより吸収し且つ地震時における支持対象物の大きな相対変位を第二のスプリングにより吸収し得るよう構成したことを特徴とするものである。 【0009】而して、このようにすれば、支持対象物の運転時の上下変位が従来のスプリングハンガーと同様にして第一のスプリングにより吸収される一方、地震発生時においては、その地震慣性力が相対的にバネ定数の大きな第二のスプリングの剛性により受けられ、いわゆる耐震ダンパのような地震慣性力に対する剛の拘束が行われずに、支持対象物の大きな相対変位が第二のスプリングにより適宜に吸収されつつ地震慣性力が抑制されることになる。 【0010】また、本発明のスプリングハンガーを具体的に構成するに際しては、例えば、固定部材に取り付けられたバネ箱内に、支持対象物を懸吊するための吊ロッドの上端部を前記バネ箱の底部を昇降自在に貫通させて収容せしめ、該吊ロッドの上端部と前記バネ箱の底部との間に第一のスプリングと第二のスプリングとを上下二段に配置して前記吊ロッドの上端部を支え、前記バネ箱内における天井部には、前記吊ロッドの上端部に対し運転時の上下変位を許容し得るクリアランスを隔てて対峙するよう第二のスプリングを別途設置すれば良い。 【0011】このように構成した場合、支持対象物が運転時に上下変位しても、その上下変位に対しては相対的にバネ定数の小さい第一のスプリングのみが弾性伸縮して前記支持対象物の上下変位を吸収するので、相対的にバネ定数の大きな第二のスプリングの各々が弾性伸縮することはないが、地震発生時においては、第一のスプリングで吸収しきれない大きな相対変位が発生するので、バネ箱を基準として下方向きに作用する相対変位に対し、前記第一のスプリングの上下何れかに配置された第二のスプリングが吊ロッドの上端部に押し下げられて圧縮し、その下方向きの相対変位を吸収しつつ地震慣性力を極力抑え込むように作用し、また、バネ箱を基準として上方向きに作用する相対変位に対しては、前記バネ箱内の天井部に別途設置された第二のスプリングが吊ロッドの上端部に押し上げられて圧縮し、その上方向きの相対変位を吸収しつつ地震慣性力を極力抑え込むように作用する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。 【0013】図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図2及び図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0014】本形態例においては、LNGタンクのノズルに接続されている配管1(支持対象物:図2参照)をスプリングを介し吊り下げ支持するスプリングハンガー9に関して、支持架構4(固定部材)に取り付けられたバネ箱5内に、相対的にバネ定数の小さな第一のスプリング10とバネ定数の大きな第二のスプリング11,11’とを二種類備え、バネ箱5内における吊ロッド6上端部のバネ保持盤7と前記バネ箱5の底部との間に第一のスプリング10と第二のスプリング11とをドーナツ型の座板12を介し上下二段に配置して前記バネ保持盤7を支え、前記バネ箱5内における天井部には、前記バネ保持盤7に対し運転時の上下変位を許容し得るクリアランスxを隔てて下端の抑え板13が対峙するよう第二のスプリング11’の上端を溶接などにより別途設置している。 【0015】而して、このようにすれば、配管1が運転時に上下変位しても、その上下変位に対しては相対的にバネ定数の小さい第一のスプリング10のみが弾性伸縮して前記配管1の上下変位を吸収するので、相対的にバネ定数の大きな第二のスプリング11,11’の各々が弾性伸縮することはないが、地震発生時においては、第一のスプリング10で吸収しきれない大きな相対変位が発生するので、バネ箱5を基準として下方向きに作用する相対変位に対し、前記第一のスプリング10の下方に配置された第二のスプリング11が吊ロッド6上端部のバネ保持盤7に押し下げられて圧縮し、その下方向きの相対変位を吸収しつつ地震慣性力を極力抑え込むように作用し、また、バネ箱5を基準として上方向きに作用する相対変位に対しては、前記バネ箱5内の天井部に別途設置された第二のスプリング11’が吊ロッド6上端部のバネ保持盤7に押し上げられて圧縮し、その上方向きの相対変位を吸収しつつ地震慣性力を極力抑え込むように作用する。 【0016】即ち、本形態例のスプリングハンガー9では、配管1の運転時の上下変位が従来のスプリングハンガー3(図2、3参照)と同様にして第一のスプリング10により吸収される一方、地震発生時においては、その地震慣性力が相対的にバネ定数の大きな第二のスプリング11,11’の剛性により受けられ、いわゆる耐震ダンパのような地震慣性力に対する剛の拘束が行われずに、配管1の大きな相対変位が第二のスプリング11,11’により適宜に吸収されつつ地震慣性力が抑制されることになる。 【0017】従って、以上に述べたスプリングハンガー9によれば、従来と同じスプリングハンガー3としての機能に加えて耐震用サポートとしての機能を付加することができ、地震発生時における配管1の大きな相対変位を適宜に吸収しつつ地震慣性力を抑制することができるので、配管1側に大きな反力を与えない程度に相対変位を抑え込んで、配管1の他の部位を支えている部材への負担を大幅に軽減することができる。 【0018】尚、本発明のスプリングハンガーは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、LNGタンクのノズルに接続されている配管以外の支持対象物に適用しても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0019】 【発明の効果】上記した本発明のスプリングハンガーによれば、従来と同じスプリングハンガーとしての機能に加えて耐震用サポートとしての機能を付加することができ、地震発生時における支持対象物の大きな相対変位を適宜に吸収しつつ地震慣性力を抑制することができるので、支持対象物側に大きな反力を与えない程度に相対変位を抑え込んで、支持対象物の他の部位を支えている部材への負担を大幅に軽減することができるという優れた効果を奏し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月26日(1999.8.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−65742(P2001−65742A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−239838 |
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