| 【発明の名称】 |
耐火被覆材および耐火構造を備えたダクトユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】伏見 芳直
【氏名】上川 成年
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、簡便な工程で製造が可能であり、製造コストの安価な耐火被覆材を提供することを目的とする。
【解決手段】セラミックウール2の表面に、難燃性繊維からなる不織布3を積層するとともに、この不織布の表面に金属ラス4を積層してこれらを一体化してなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 セラミックウールの表面に、難燃性繊維からなる不織布を積層するとともに、この不織布の表面に金属ラスを積層してこれらを一体化してなることを特徴とする耐火被覆材。 【請求項2】 略コ字状の留め金具の両端部に折り返し部を形成し、この留め金具を、両折り返し部側から前記金属ラスおよび不織布を貫通して前記セラミックウールに突き刺すことにより、これらの金属ラス、不織布、および、セラミックウールを一体化してなることを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆材。 【請求項3】 前記留め金具の折り返し部が、前記セラミックウールの厚さ方向の略中間部に位置させられていることを特徴とする請求項2に記載の耐火被覆材。 【請求項4】 前記留め金具の折り返し部が、前記セラミックウールの裏面側に係合させられていることを特徴とする請求項2に記載の耐火被覆材。 【請求項5】 セラミックウールの表面に、難燃性繊維からなる不織布を積層するとともに、この不織布の表面に金属ラスを積層し、略コ字状の留め金具を、前記金属ラスおよび不織布を貫通して前記セラミックウールに突き刺すことにより、これらの金属ラス、不織布、および、セラミックウールを一体化してなる耐火被覆材を形成する際に、前記セラミックウールの裏面側に配設されて、このセラミックウールの裏面側に突出させられる前記留め金具の両端部を屈曲させて折り返し部を形成することにより、この留め金具の両端部を前記セラミックウールの裏面に係合させるようになされていることを特徴とする耐火被覆材の固定用治具。 【請求項6】 前記固定用治具の表面に、多数の凹部が形成され、この凹部に前記留め金の両端部が案内されることにより、前記折り返し部が形成されるようになされていることを特徴とする請求項5に記載の耐火被覆材の固定用治具。 【請求項7】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の耐火被覆材が外周面に止着されてなることを特徴とするダクトユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、耐火被覆材に係わり、特に、空調ダクト等の表面に取り付けられる耐火被覆材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、空調ダクト等においては、耐火性を向上させるために、その表面に耐火被覆材を被覆することが行われている。そして、この耐火被覆材としては、所定の厚みのセラミックウールを金属線によって縫い付けた構造のものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来の耐火被覆材にあっては、その製造工程において、セラミックウールに金属線を縫い付ける作業が必要であることから、製造工程が煩雑化し、これに伴って、製造コストが高いといった問題点を有している。 【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡便な工程で製造が可能であり、製造コストの安価な耐火被覆材を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載の耐火被覆材は、前述した目的を達成するために、セラミックウールの表面に、難燃性繊維からなる不織布を積層するとともに、この不織布の表面に金属ラスを積層してこれらを一体化してなることを特徴とする。本発明の請求項2に記載の耐火被覆材は、請求項1に記載の略コ字状の留め金具の両端部に折り返し部を形成し、この留め金具を、両折り返し部側から前記金属ラスおよび不織布を貫通して前記セラミックウールに突き刺すことにより、これらの金属ラス、不織布、および、セラミックウールを一体化してなることを特徴とする。本発明の請求項3に記載の耐火被覆材は、請求項2に記載の前記留め金具の折り返し部が、前記セラミックウールの厚さ方向の略中間部に位置させられていることを特徴とする。本発明の請求項4に記載の耐火被覆材は、請求項2に記載の前記留め金具の折り返し部が、前記セラミックウールの裏面側に係合させられていることを特徴とする。本発明の請求項5に記載の耐火被覆材の固定用治具は、セラミックウールの表面に、難燃性繊維からなる不織布を積層するとともに、この不織布の表面に金属ラスを積層し、略コ字状の留め金具を、前記金属ラスおよび不織布を貫通して前記セラミックウールに突き刺すことにより、これらの金属ラス、不織布、および、セラミックウールを一体化してなる耐火被覆材を形成する際に、前記セラミックウールの裏面側に配設されて、このセラミックウールの裏面側に突出させられる前記留め金具の両端部を屈曲させて折り返し部を形成することにより、この留め金具の両端部を前記セラミックウールの裏面に係合させるようになされていることを特徴とする。本発明の請求項6に記載の耐火被覆材の固定用治具は、請求項5に記載の前記固定用治具の表面に、多数の凹部が形成され、この凹部に前記留め金の両端部が案内されることにより、前記折り返し部が形成されるようになされていることを特徴とする。本発明の請求項7に記載のダクトユニットは、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の耐火被覆材が外周面に止着されていることを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す一部を破断した外観斜視図で、この図において符号1は耐火被覆材を示す。 【0007】本実施形態に係わる耐火被覆材1は、所定の厚さを有し、長方形状に形成されたセラミックウール2と、この表面に積層された不織布(たとえば、難燃性のポリエステル繊維からなる不織布)3と、この不織布3を覆って積層された金属ラス4とを備え、これらが一体化された構成となっている。 【0008】このように構成された本実施形態に係わる耐火被覆材1は、セラミックウール2に、不織布3および金属ラス4を積層して一体化することによって構成されていることから、その製造工程が簡素化され、これに伴い、製造コストが低減される。そして、この耐火被覆材1は、前記セラミックウール2の露出面をダクト等の表面に当接させた状態で、このダクトの前面を被覆した後に、その端部において、前記ダクトに電気溶接等によって固定される固定具の複数を前記耐火被覆材1を貫通させるとともに、これらの固定具を前記ダクトに溶接することにより、前記耐火被覆材1をダクトの表面に固定して、このダクトを耐火構造とする。 【0009】このような耐火被覆材1の施工に際して、前記セラミックウール2の表面が、不織布3および金属ラス4によって覆われていることから、セラミックウール2の剥離等が防止されることにより、施工が簡便に行われる。また、施工後においても、セラミックウール2の露出部分が最小限度に抑えられることから、セラミックウール2の繊維の落下も極めて少なく、施工箇所周辺を汚すこともない。 【0010】ついで、前述したセラミックウール2、不織布3、および、金属ラス4の固定構造の一例を、図2を参照して説明する。 【0011】この固定構造は、金属製の線材を略コ字状に折曲して留め金具5を形成し、この留め金具5の両端部を折曲して折り返し部5aを形成しておき、これらの留め金具5の両端部を、前記金属ラス4の編み目から差し込んで不織布3を貫通させるとともに、セラミックウール2に差し込む。そして、前記各留め金具5の中間部分が前記金属ラス4に当接させられた時点で差し込み操作を止めると、前記各留め金具5の折り返し部5aがセラミックウール2に食い込んで固定されることにより、前記セラミックウール2、不織布3、および、金属ラス4が積層状態に固定される。したがって、留め金具5を差し込むといった簡便な操作によって、セラミックウール2、不織布3、および、金属ラス4を積層状態に固定することができるので、簡便な作業で製造可能となる。 【0012】ついで、前述した前述したセラミックウール2、不織布3、および、金属ラス4の固定構造の他の例を図3を参照して説明する。 【0013】この図3に示す固定構造は、前述した留め金具5の両端部を長めに形成した留め金具6を用い、この留め金具6の両端を前記セラミックウール2の裏面側に突出させた後に、これらの両端部を適宜の治具を用いて任意の方向に折曲させて折り返し部6aを形成し、これらの折り返し部6aを、前記セラミックウール2の裏面に係合させる構成としたものである。 【0014】このような固定構造とすることにより、前述した図2に示す固定構造と同様に、耐火被覆材1を簡便な作業によって製造することができ、また、前記各留め金具6の折り返し部6aによって前記セラミックウール2の露出面を短いピッチで支持することにより、このセラミックウール2の繊維の剥離を抑制する作用が得られる。 【0015】一方、前述した図3に示す留め金具6を固定するための一例として、図4に示すような固定用治具7を用いると簡便な取り付けが可能となる。 【0016】すなわち、前記固定用治具7は、金属板上に多数の凹部7aを形成したものであり、この固定用治具7を、前記耐火被覆材1のセラミックウール2の露出面に、前記凹部7aが形成された面を当接させるように設置しておき、この状態において、前記留め金具6を耐火被覆材1に差し込み、その両端を前記固定用治具7に押し付けると、留め金具6の両端が、図4(b)に矢印で示すように、前記固定用治具7の凹部7aに挿入されるとともに、この凹部7aの内壁面によって案内されることにより、前記折り返し部6aが形成されて、前述した固定がなされる。前記凹部7aは、その内面形状が球殻状、あるいは、3角錐等の多角錐状等、種々の形状が採用される。 【0017】また、このような固定用治具7を用いる場合、前記留め金具6を、予め前記耐火被覆材1に差し込んで、これらの両端を、前記セラミックウール2の露出面から突出させておき、ついで、耐火被覆材1を反転させて、前記留め金具6の両端を上方へ向け、これらの留め金具6の両端に前記固定用治具7を押し付けることによっても、前述した固定が可能である。 【0018】そして、このような固定用治具7を用いることにより、各留め金具6の両端の折り返し部6aの形成を簡便に行って、耐火被覆部材1の形成を簡便なものとすることができる。 【0019】一方、前述したような各耐火被覆材1を、図5に示すように、施工前のダクト8の表面に、電気溶接ピン等の固定具9によって予め取り付けてダクトユニットを形成しておき、このダクトユニットの複数を施工現場へ搬入して組み付け、その連結部分を前述した耐火被覆材1によって被覆することにより、耐火被覆の施されたダクトを施工することができる。 【0020】このように、耐火被覆の施されたダクトユニットを用いることにより、施工現場における作業を簡素化して、ダクトユニットの施工作業を簡便なものとすることができる。また、ダクトの施工位置が、通常高所作業となることから、この高所での作業が簡便なものとなることにより、保安上も有利となる。 【0021】なお、前記各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。たとえば、前記実施形態において示した金属ラス4の材質や線径の寸法、あるいは、メッシュの細かさ等、さらには、留め金具5(6)や固定具9の取り付け数は任意に設定することが可能である。 【0022】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されているので、セラミックウールに、不織布および金属ラスを積層して一体化することによって構成されていることから、その製造工程が簡素化され、これに伴い、製造コストが低減される。また、耐火被覆材を構成するセラミックウールの表面を、不織布および金属ラスによって覆ことにより、セラミックウールの剥離等を防止することができ、これによって、耐火被覆材の施工を簡便なものとすることができる。 【0023】また、施工後においても、セラミックウールの露出部分を最小限度に抑えることができ、この結果、セラミックウールの繊維が落下することを抑制することができ、施工箇所周辺を汚すこともない。 【0024】施工前のダクトに予め耐火被覆材を取り付けてダクトユニットを構成しておくことにより、ダクトの施工現場における作業を簡素化して、施工期間の短縮化を図り、かつ、高所作業を簡便なものとして作業員の安全性を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398052508 【氏名又は名称】プロセット株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月19日(1999.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097113 【弁理士】 【氏名又は名称】堀 城之
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| 【公開番号】 |
特開2001−32993(P2001−32993A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−204387 |
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