| 【発明の名称】 |
係合部材用パッキン |
| 【発明者】 |
【氏名】高城 壽雄
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| 【要約】 |
【課題】係合部材用パッキンに関し、脱着がスムースで、低水圧時でも高いシール性を確保する係合部材用パッキンを提供することを目的とする。
【解決手段】筒状の基部端部より中心へ向かって延設する舌状部を形成し、前記基部と前記舌状部により形成される空間部と連通する連通路を基部又は舌状部に形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端に管端が接続される接続部と、他端にニップル部材と係脱自在に係合される係脱部との間に設けた係合部材用パッキンにおいて、前記係合部材用パッキンは、筒状の基部端部より中心へ向かって延設する舌状部を形成し、前記基部と前記舌状部により形成される空間部と連通する連通路を基部又は舌状部に形成したことを特徴とする係合部材用パッキン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に低水圧時でも高水圧時でも高いシール性を有する係合部材用パッキンを用いた係合部材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の係合部材用パッキンは、シール部材としてニップル部材にOリングを設けたものがあった(例えば実公平2−37022号公報参照)。また、ニップル部材と係合部材とを脱着する際の摺動抵抗を低くするため、係合部材内において、ニップル部材との係合時に前記ニップル部材先端と当接する箇所にU字型パッキンを設けたものがあった(例えば、特公昭63−29155号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ニップル部材にOリングを設けたものは、ニップルと係合部材との脱着の際、Oリングとニップル部材が係脱される係脱部内周面との摺動抵抗が大きいため、脱着がスムースに行えなかった。また、係合部材内にU字型パッキンを設けたものは、高水圧時下においては、U字型パッキン内周の環状空間部に水圧が作用して係合部材に係合したニップル部材先端を外周面から押圧するため、締め付け力が強く良好にシールすることが出来るが、低水圧時においては、水圧による押圧力が弱くなっていた。また、低水圧時での十分なシール性を確保するためには、ニップル部材先端との当接面であるU字型パッキンの舌状部先端を長くし、ニップル部材先端への押圧面積を広くすることが考えられるが、長くし過ぎるとU字型パッキンの舌状部先端が基部と当接し、U字型パッキン内周の環状空間部への導水を遮断してしまう。そのため、水圧による押圧力が得られなくなり、接続したニップル部材先端とU字型パッキン舌状部先端との間より漏水が起こるという問題が生じる。 【0004】本発明は、上記の課題を解決する係合部材用パッキンを提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、請求項1に記載の発明は、一端に管端が接続される接続部と、他端にニップル部材と係脱自在に係合される係脱部との間に設けた係合部材用パッキンにおいて、前記係合部材用パッキンは、筒状の基部端部より中心へ向かって延設する舌状部を形成し、前記基部と前記舌状部により形成される空間部と連通する連通路を基部又は舌状部に形成したことを特徴とする係合部材用パッキンである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下本発明に係る係合部材用パッキンの実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0007】 【実施例】実施例について、係合部材に接続する管として、軟質管であるホースを接続したホース継手を例にとって図面を参照して説明すると、図1において、ホース継手1は、ニップル部材2が係脱自在に取り付けられる係脱部3と、ホース12が取り付けられる接続部4とからなる。 【0008】係脱部3は、ニップル部材2が嵌入される嵌入凹部5が形成され、周縁に沿って開口6が形成された筒状の嵌入筒部7と、この嵌入筒部7の周囲に配置され前記嵌入筒部7の開口6から嵌入凹部5内に半径方向から出没可能に設けられた係止片8と、スライド筒部9とを備えている。 【0009】このスライド筒部9は、前記係止片8の周囲に設けられ、常時はスプリング10によって付勢され、前記係止片8を前記開口6から突出させて係止片8をニップル部材2に形成された凹部11に係合させ、ホース継手1とニップル部材2とを係合状態とする。そして、スプリング10の付勢力に抗して反付勢側(図面上下方向)にスライドさせられると、前記係止片8外側部に前記スライド筒部内周面に設けた係止片開口用凹部30が位置され、係止片8は開口6内に没することが可能となるため、係止片8と前記凹部11との係合を解除するものである。 【0010】従って、この係脱部3によれば、ニップル部材2にホース継手1を取り付けるには、係脱部3の嵌入凹部5にニップル部材2を差し込むように押しつければよい。すると、ニップル部材2が係脱部3の嵌入凹部5内に配置されて、ニップル部材2とホース継手1とは連通する。そして、嵌入筒部7の開口6から突出した係止片8がニップル部材2の凹部11に係合され、この係止片8はスライド筒部9で周囲を保持された状態でホース継手1はニップル部材2に取り付け固定される。 【0011】一方、ニップル部材2からホース継手1を取り外すには、スライド筒部9をスプリング10の付勢力に抗して反付勢側(図面上下方向)にスライドさせる。すると、前記係止片8外側部に前記スライド筒部内周面に設けた係止片開口用凹部30が位置され、係止片8は開口6内に没することが可能となるため、係止片8と前記凹部11との係合が解除され、ホース継手1はニップル部材2から容易に取り外せる状態となる。尚、上記係脱部3の係止構造は、本発明に係るホース継手1の構成の一例であり、係脱部3の構造を他のものとしても差し支えない。 【0012】また、上記接続部4は、ホース12の端部が差し込まれるホース取付筒部13と、このホース取付筒部13の基端からホース取付筒部13の周囲に立設成型され、外周に雄ネジが形成されたネジ筒部14と、ホース取付筒部13の先端外周に配置され、先端部に放射状の切り込みを備えて縮径可能に形成されるスリーブ15と、上記ネジ筒部14にねじ込まれて上記スリーブ15を縮径させるナット部材16とからなる。そして、このナット部材16をネジ筒部14にねじ込むと、ナット部材16がスリーブ15の端部に接触して、スリーブ15を縮径させ、上記ホース取付筒部13に差し込まれたホース12の外周を押しつけてホース取付筒部13にホース12を固定する。尚、上記接続部4のホース接続構造は、本発明に係るホース継手1の構成の一例であり、接続部4の構造を他のものとしても差し支えない。 【0013】そして、上記係脱部3の嵌入筒部7内周面と接続部4との間のパッキン収納用凹部17にパッキン18を設ける。 【0014】このパッキン18は、筒状に設けた基部19の一端側内径を他端側内径より大とし、その小径部より大径部に至るパッキン内周面にテーパ面21を形成する。そして、小径部端部より基部中心部で、且つ大径部側へ向かう舌状部20を形成し、前記基部19からテーパ面21に係る内周面に、水の連通路となる凹溝22を放射状に3箇所形成する。尚、前記連通路は、凹溝、3箇所及び基部19からテーパ面21に係る内周面に限定されるものではなく、水が連通可能であれば、形状・数・位置はどのようなものであっても構わない。 【0015】そして前記パッキン18は、前記ニップル部材2の前記係脱部3への嵌入によって、前記パッキン18の上端開口部23がニップル部材2外周面に密着した状態で、ニップル部材2と前記ホース継手1の係脱部3との間の水漏れを防止する。その際に、前記基部19内周面と前記舌状部21との間に設けられた環状空間部24へ、水の連通路となる前記凹溝22より水が流入するため、舌状部20内周面に水圧が作用し、ニップル部材2外周面への押圧力を高める。水圧が低い場合においては、舌状部20内周面に作用する押圧力が弱くなるが、パッキン18の舌状部20が充分に長いため、ニップル部材2との接触面積が広く、高いシール性を確保する。水圧が高い場合においては、舌状部20内周面に作用する押圧力が強くなるため、高いシール性を確保することが出来る。 【0016】なお、図3は係合部材用パッキンにおいて、パッキン基部に凸状部25を形成した場合であり、基部19における前記凸状部25が形成されていない部分を空間部24への連通路とするものである。 【0017】また、図4は係合部材用パッキンにおいて、パッキン舌状部に空間部24への連通路となる凹溝26を形成した場合である。 【発明の効果】本発明に係る係合部材用パッキンによれば、筒状の基部端部より中心へ向かって延設する舌状部を形成し、前記基部と前記舌状部により形成される空間部と連通する連通路を基部又は舌状部に形成したことにより、係合部材に係合されたニップル部材とのシール性及び押圧面積を増せるため、高水圧時のみならず、低水圧時による十分なシール性を確保することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391005086 【氏名又は名称】高城 壽雄
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| 【出願日】 |
平成11年7月23日(1999.7.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−32986(P2001−32986A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−240280 |
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