| 【発明の名称】 |
フレキシブルチューブ用継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】柴渕 利夫
【氏名】中岡 幹夫
【氏名】雁木 和良
【氏名】林 延彦
【氏名】佐村 一也
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| 【要約】 |
【課題】コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手において、コルゲイト管の圧し潰しを伴った筒状本体への押輪のねじ込み作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】フレキシブルチューブ1は、コルゲイト管2が、押輪25の端部から、この押輪25とリテーナ36と筒状本体11との内部に向けて挿通可能である。リテーナ36は、内部に挿通されたコルゲイト管2と押輪25との両者に係り合い可能である。コルゲイト管2がリテーナ36に係り合った状態で押輪25が筒状本体11内にさらにねじ込まれることによって、コルゲイト管2の先端の山部がリテーナ36と筒状本体11の当接面21との間で圧し潰される。筒状本体11と押輪25とのねじ合わせ部が多条ねじにて構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手であって、内部に当接面を有する筒状本体と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナとを具備し、フレキシブルチューブは、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能とされ、リテーナは、内部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い可能とされ、フレキシブルチューブは、コルゲイト管がリテーナに係り合った状態で押輪が筒状本体内にさらにねじ込まれることによって、そのコルゲイト管の先端の山部がリテーナと筒状本体の当接面との間で圧し潰されるように構成され、筒状本体と押輪とのねじ合わせ部が多条ねじにて構成されていることを特徴とするフレキシブルチューブ用継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチューブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、フレキシブルチューブ用継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のフレキシブルチューブ用継手として、内部に当接面を有する筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込まれた状態で、コルゲイト管の先端数山分の被覆体が取り除かれたフレキシブルチューブが挿通される押輪と、この押輪に挿通されたフレキシブルチューブのコルゲイト管の外周の谷部に係り合い可能な内周突部を有するとともに前記押輪の先端部に取り付けられたリテーナとを備えたものが、たとえば特開平8−159350号公報に開示されている。 【0003】このようなフレキシブルチューブ用継手においては、押輪を筒状本体に仮にゆるくねじ合わせた状態でこの押輪の中にフレキシブルチューブのコルゲイト管を挿入させることで、このコルゲイト管の先端の山部がリテーナの内周突部を押し拡げてこの内周突部の位置を通過する。これにより、リテーナの先端からコルゲイト管の先端が所定量突出した状態で、リテーナの内周突部がコルゲイト管の谷部に係り合うので、その後に押輪をさらにねじ込むことによって、リテーナの先端から突出したコルゲイト管の部分をこのリテーナと前記筒状本体の当接面との間で密接状態で圧し潰すことができる。これによって、フレキシブルチューブが継手にシール状態で接続される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このようなフレキシブルチューブ用継手を用いて配管作業を行う場合には、押輪が筒状本体に仮にゆるくねじ合わされた状態の継手をガス管などの被接続部にねじ込んで固定し、次に、この状態の継手にフレキシブルチューブのコルゲイト管を挿入して、その谷部にリテーナの内周突部を係り合わせ、最後に押輪のさらなるねじ込みを行ってコルゲイト管の先端部分を圧し潰す。 【0005】ここで、被接続部への筒状本体のねじ込みは単なるねじ込み作業を行うだけで済むが、筒状本体への押輪のさらなるねじ込みは上述のようにコルゲイト管の圧し潰しを伴うものであり、それに応じた締め込み力を必要とする。ところが、ガス管などの被接続部は一般に建物の壁際に設置されることが多く、このような壁際で押輪に工具を作用させて強い力での締め込みを行う作業は困難を伴うという問題点がある。 【0006】そこで本発明は、このような問題点を解決して、コルゲイト管の圧し潰しを伴った筒状本体への押輪のねじ込み作業を容易に行えるようにすることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明は、コルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための継手が、内部に当接面を有する筒状本体と、先端部が筒状本体の内部にねじ込まれる押輪と、筒状本体の内部における押輪よりも奥側に配置されるリテーナとを具備し、フレキシブルチューブは、コルゲイト管が、押輪の端部から、この押輪とリテーナと筒状本体との内部に向けて挿通可能とされ、リテーナは、内部に挿通されたコルゲイト管と押輪との両者に係り合い可能とされ、フレキシブルチューブは、コルゲイト管がリテーナに係り合った状態で押輪が筒状本体内にさらにねじ込まれることによって、そのコルゲイト管の先端の山部がリテーナと筒状本体の当接面との間で圧し潰されるように構成され、筒状本体と押輪とのねじ合わせ部が多条ねじにて構成されているようにしたものである。 【0008】このような構成であると、筒状本体と押輪とのねじ合わせ部が多条ねじにて構成されているため、押輪の回転操作をあまり多く行わなくてもこの押輪を筒状本体にねじ込んでコルゲイト管を圧し潰すことができる。したがって、壁際で配管工事を行わなければならない場合などにも、比較的容易に作業することが可能である。 【0009】 【発明の実施の形態】図1において、1はフレキシブルチューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の被覆体3とによって構成されている。このフレキシブルチューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態で継手10に接続される。 【0010】この継手10において、11は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その一端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの被接続体5に接続できるように構成されている。13は六角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられる。被接続体5は、たとえば建物の壁6に沿って配置されている。これに対応して、この被接続体5にねじ込み固定される継手10と、この継手10に接続されるフレキシブルチューブ1とは、壁6の近傍すなわち壁際に配置される。 【0011】筒状本体11の他端側の内周には、その開口側から順に、内ねじ部15と、この内ねじ部15のねじの谷部の内径とほぼ同径の内周部16と、径方向の第1の当接面17と、この第1の当接面17よりも筒状本体11の奥側の位置においてこの筒状本体11の前記他端側の開口の方を向いて形成されたあり溝構造の環状のパッキン収容溝18とが形成されている。 【0012】第1の当接面17には、この当接面17の周方向に沿った環状溝19が形成されている。この環状溝19は、たとえば、図示のように、その最大径が内周部16の内径と等しくなるように形成されている。パッキン収容溝18には、パッキンとしてのOリング20がはめ込まれている。パッキン収容溝18よりも内周側の部分には、径方向の第2の当接面21が形成されている。この当接面21は、第1の当接面17よりも筒状本体11の奥側の位置に形成されている。第2の当接面21よりも内周側には、筒状本体11の他端側の開口の方へ突出する環状突起22が形成されている。 【0013】図1および図2において、25は押輪で、真鍮などの金属によって筒状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有する。この外ねじ部26は多条ねじたとえば2条ねじによって構成されており、これに対応して上述の筒条本体11の内ねじ部15も多条ねじによって構成されている。図2には、2条ねじにて構成された外ねじ部26における一対のねじ溝の端部24、24が示されている。押輪25の他端側の外周には、ねじ込み操作のための六角部27が形成されている。この六角部27は外ねじ部26よりも大径に形成され、この六角部27の基端の位置には環状のパッキン28が装着されている。外ねじ部26よりもさらに一端側には、外ねじ部26よりも小径の段部29が形成されている。30は押輪25の先端面である。また、押輪25の一端部の内周には、開口端に向かうにつれて次第に拡径するテーパ面31が形成されている。 【0014】押輪25には、フレキシブルチューブ1を挿通させるための孔部32が形成されている。この孔部32すなわち押輪25における他端側の内周には、パッキン33が装着されている。押輪25の段部29と筒状本体11の第1の当接面17との間には、薄肉の樹脂によって形成された環状のスペーサ35が設けられている。このスペーサ35は、押輪25を筒状本体11にねじ込んだときに一端部が押輪25の段部30に係り合うとともに、他端部が第1の当接面17の環状溝24の底部に当たることで、この押輪25のねじ込み位置を規定することができるように構成されている。 【0015】このようにスペーサ35によって位置が規制された押輪25の先端部と筒状本体11の第1の当接面17との間におけるスペーサ35よりも内周側の部分には、リテーナ36が設けられている。このリテーナ36は、周方向一つ割りの真鍮などの金属製の環状体によって形成され、ある程度の範囲で弾性的に拡径および縮径可能とされている。リテーナ36の外周には、押輪25の内周のテーパ面31に接することができるテーパ面37が形成されている。38はリテーナ36の先端面で、この先端面38の内周端には鋭角状のエッジ部39が形成されている。また、リテーナ36の外周には、先端面38側の端部において、テーパ面37よりも径方向の外向きに突出する突部40が形成されている。 【0016】筒状本体11の第2の当接面21は、コルゲイト管2に対応した径方向の位置に形成されている。そして、リテーナ36が弾性的に拡径も縮径もしていない状態で、図1に示すようにコルゲイト管2における先端部の少なくとも一つの山部がリテーナ36のエッジ部39よりも筒状本体11の奥部に入り込むことができるように、各部の寸法、特に軸心方向に沿った第1の当接面17と第2の当接面21との間の距離が規定されている。 【0017】このようなものにおいて、継手10を構成する場合には、筒状本体11の内部にOリング20とリテーナ36とスペーサ35とをはめ込んだうえで、この筒状本体11に押輪25をねじ込む。すると、押輪25の段部29と筒状本体11の第1の当接面17の環状溝19との間にスペーサ35が挟み込まれることになって、押輪25が軸心方向に位置決めされる。このとき、リテーナ36は、スペーサ35よりも内周側に位置して、弾性的に拡径も縮径もしておらず、第1の当接面17に接触し得る状態にあり、また押輪25のテーパ面31に制限されずに拡径することが可能である。 【0018】配管施工に際しては、まず、この状態の継手10を被接続体5に接続する。このとき、筒条本体11の六角部13に工具を作用させて、外ねじ部12を被接続体5にねじ込む。このねじ込みは壁6に近い位置での作業となるが、単なるねじ込み作業を行うだけであるので、比較的容易に実施することができる。次に、このように筒条本体11が被接続体5にねじ込み固定された状態の継手10に、図1に示すように、コルゲイト管2の谷部で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1を押輪25の端部から孔部32の中に挿入する。 【0019】すると、コルゲイト管2がリテーナ36を押し広げながら、その先端の山部がリテーナ36のエッジ部39の位置を通過して、このエッジ部39よりも筒状本体11の奥側の位置すなわち第2の当接面21に近づいた位置あるいは接触した位置まで入り込む。すると、リテーナ36は拡径状態が解除されて元の状態に戻り、エッジ部39はコルゲイト管2の谷部に係り合う。図1はこのときの状態を示す。 【0020】次に、押輪25をさらに筒状本体11にねじ込む。すると、図3に示すように押輪25の段部29と筒状本体11の第1の当接面17の環状溝19との間で薄肉の樹脂製のスペーサ35が圧し潰される。また、押輪25のテーパ面31がリテーナ36のテーパ面37に接してこれを押圧し、これによって第1の当接面17に接触した状態のリテーナ36を弾性的あるいは塑性的に縮径させる。すると、この縮径によってリテーナ36のエッジ部39がコルゲイト管2の谷部を押圧する。このときリテーナ36は、第1の当接面17の内周縁部よりも小径になって、この第1の当接面17との係り合いが解除される。 【0021】すると、押輪25のねじ込みによってリテーナ36とコルゲイト管2とが筒状本体11の奥側ヘ移動され、環状突起22に外ばめされた状態のコルゲイト管2の先端部が第2の当接面21に接した状態で押輪25がねじ込まれると、図3に示すようにこの第2の当接面21とリテーナ36のエッジ部39との間でコルゲイト管2の先端の山部を挟み込んで圧し潰す。このとき、リテーナ36の外周の突部40が押輪25の先端面30によって押されることになるため、図示の接合完了状態において、リテーナ36を確実に筒状本体11の奥側へ押し込むことができて、コルゲイト管2の先端部を確実に圧し潰すことができ、コルゲイト管2と筒状本体11とを金属シール状態で接合できることになり、したがって所要のシール性能を確保することができる。なお、同様にスペーサ35も完全に圧し潰される。 【0022】このようにコルゲイト管2の圧し潰しを伴いながら押輪25を筒条本体11にねじ込む際に、押輪25と筒条本体11とのねじ合わせ部すなわち外ねじ部12と内ねじ部15とは、2条ねじなどの多条ねじによって構成されているため、工具を六角部27に作用させることによる押輪25の回転操作をあまり多く行わなくてもこの押輪25を筒状本体11にねじ込んでコルゲイト管2を圧し潰すことができる。したがって、壁6に近い位置での配管が必要である場合にも、比較的容易に作業することができる。 【0023】接合完了状態では、リテーナ36の先端面38が収容溝19内のOリング20を圧縮し、またこの圧縮されたOリング20がコルゲイト管2の圧し潰し部も押圧することになるため、多重のシールを確保できる。また、この状態においては、押輪25と筒状本体11との端面どうしの間でパッキン28が押圧されて、このパッキン28によるシール機能を発揮させることになる。また、上述のようにフレキシブルチューブ1を押輪25に挿通させると、その被覆体3がパッキン33の内側に入り込んで、その外周がシールされる。これらのパッキン28、33は、主として継手10の内部に水などが浸入することを防止するために用いられる。 【0024】なお本発明は、前記のようにリテーナ36と押輪25とが互いに分離した状態で設けられた継手のほかに、上述の特開平8−159350号公報に記載されたようにリテーナが押輪に連結された構成の継手や、その他の構成の継手にも適用できる。すなわち本発明は、押輪を筒状本体にねじ込む構成の継手に広く適用することができる。 【0025】 【発明の効果】以上のように本発明によると、コルゲイト管がリテーナに係り合った状態で押輪が筒状本体内にさらにねじ込まれることによって、フレキシブルチューブのコルゲイト管の先端の山部がリテーナと筒状本体の当接面との間で圧し潰されるように構成され、かつ筒状本体と押輪とのねじ合わせ部が多条ねじにて構成されているようにしたため、押輪の回転操作をあまり多く行わなくてもこの押輪を筒状本体にねじ込んでコルゲイト管を圧し潰すことができ、したがって、壁際で配管工事を行わなければならない場合などにも、比較的容易に作業することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000191397 【氏名又は名称】新和産業株式会社 【識別番号】000128968 【氏名又は名称】株式会社オンダ製作所
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| 【出願日】 |
平成11年7月19日(1999.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−32981(P2001−32981A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−203992 |
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