トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 管継手製品セットにおける仮止め袋ナットの脱落防止方法と脱落防止管継手及びリング
【発明者】 【氏名】南沢 毅

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】螺進側の内径端部に弾性リングの嵌入溝を形成した袋ナットを、継手本体の雄螺子刻設部を前記嵌入溝が通過する位置まで螺合し、同位置において継手本体の側方から断裂開口部を有する弾性リングの開口部により該リングを継手本体に嵌入すると共に、袋ナット内径端部にリングを押し込んで前記嵌入溝に嵌入設定することにより、袋ナットの螺退を阻止することを特徴とする袋ナットの脱落防止方法【請求項2】胴部の管挿入部に挿入した接続管を袋ナットにより締め付け環を介して管挿入コア筒に締め付けるようにした柔軟管等の接続継手において、袋ナットの螺進側内径端部に弾性リングの嵌入溝を形成すると共に、袋ナットと螺合する継手本体の雄螺子刻設部を袋ナットの締め込み位置においてリング嵌入溝の手前に位置する部位までに限定して設定したことを特徴とする袋ナットの脱落防止管継手【請求項3】継手本体の側方から嵌入する断裂開口部を設けて全体としてC型に構成した弾性リングの押し込み側前端をテーパー面に形成し、押し込み後端部に嵌入部を区画する段差を設けたことを特徴とする袋ナットの脱落防止ストッパーリング
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胴部の管挿入部に挿入した接続管を袋ナットにより締め付け環を介して管挿入コア筒に締め付けるようにした柔軟管等の接続継手の接続管挿入前の製品セット段階において、継手本体胴部に仮螺合した袋ナットが輸送や箱詰めなど製品としての取扱い段階、更に、使用する段階において、顧客が袋ナットを外した際に締め付け環等が脱落することを防止する方法とこれに対応する脱落防止管継手とストッパーリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、袋ナットの締め付けによる管継手の製品セットの製品としての取扱い段階においては、締め付け環等の関連部材を継手本体に仮組みし、袋ナットを継手本体胴部に仮螺合して、そのまま包装したり輸送したりすることが行われてきている。
【0003】また、従来の胴部の管挿入部に挿入した接続管を、袋ナットにより締め付け環を介して管挿入コア筒に締め付けるようにした柔軟管等の接続継手は、図3に示すように袋ナット6と螺合する継手本体の雄螺子刻設部31が袋ナットの締め込み位置を越えて長く設定され、袋ナット側にも何らの構造的措置がなされていなかったので、接続管挿入前の仮螺合の段階では、袋ナットの螺退を防止する措置を採ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、仮螺合される袋ナットは接続管挿入前の状態では継手本体に緊締状態で固定されるまで螺合できないため、ルーズな螺嵌状態で製品とされざるを得なかった。
【0005】しかし、製品は輸送等の取扱い段階で揺動や落下などの衝撃に絶えず曝されることになり、その衝撃により仮螺合した袋ナットが螺退して抜け落ちる事態を避けることは困難であり、袋ナットが一旦抜け落ちると本体内部に仮組みされた関連部材も抜け落ちて紛失される事故が多く、更に、使用する段階において、顧客が袋ナットを外した際に締め付け環等の関連部材が抜け落ちて紛失する問題もあり、顧客からも防止策の要望が多かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題に対応しようとするものであり、螺進側の内径端部に弾性リングの嵌入溝を形成した袋ナットを、継手本体の雄螺子刻設部を前記嵌入溝が通過する位置まで螺合し、同位置において継手本体の側方から断裂開口部を有する弾性リングの開口部により該リングを継手本体に嵌入すると共に、袋ナット内径端部にリングを押し込んで前記嵌入溝に嵌入設定することにより、袋ナットの螺退を阻止するようにした。
【0007】また、上記に対応して管継手の構造を、袋ナットの螺進側内径端部に弾性リングの嵌入溝を形成すると共に、袋ナットと螺合する継手本体の雄螺子刻設部を袋ナットの締め込み位置においてリング嵌入溝の手前に位置する部位までに限定して設定し、C型ストッパーリングを適用して接続管挿入前の仮螺合段階においても袋ナットの螺退防止措置を採れるようにした。
【0008】更に、袋ナットの嵌入溝に嵌入する弾性リングは、継手本体の側方から嵌入する断裂開口部を設けて全体としてC型に構成し、更に、弾性リングの押し込み側前端をテーパー面に形成し、押し込み後端部に嵌入部を区画する段差を設けて構成するようにした。
【0009】このように構成することにより、弾性リングの断裂開口部により袋ナットと螺合状態にある継手本体の側方からリングを継手本体に嵌入でき、更に、リング前端のテーパー面により袋ナット内径端部と継手本体との間隙に容易にリングを押し込み袋ナットの嵌入溝に嵌入することができる。
【0010】また、後端の嵌入部を区画する段差が袋ナット内径端部と継手本体との間隙を埋める圧入部を構成し、袋ナットの螺退を確実に阻止すると共に、接続管を挿入して継手本体に締め付け固定する使用時には、嵌め殺しにより袋ナットと共にそのまま螺進して袋ナット締め込みの目安となるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。1は継手本体を構成する胴部で、胴部1の一端には金属管等が螺合により継手される螺合継手部8が構成され、他端に管挿入コア筒2とこれを囲周する胴部雄ネジ部3の間に構成される間隙が、接続管を挿入する管挿入部4を構成してる。
【0012】エンドユーザにおいて継手を使用する場合には、管挿入部4に柔軟接続管が挿入され、袋ナット6が螺進するにしたがって継手本体1に組み込まれた締め付け環7が袋ナット6の内側テーパー面によって縮径され、締め付け環7の内壁面に形成された凹凸71が柔軟接続管の外表面に食い込み、柔軟接続管の締め付けが行なわれるようになっている。なお、接続管が柔軟管でない場合には、締め付け環7は他の部材によることになるが、本発明は接続管が柔軟管でない場合にも適用できるものである。
【0013】胴部雄ネジ部3には、雄ネジ31が袋ナット6の仮螺合締め込み位置においてリング嵌入溝61の手前に位置する部位までに限定して設定され、仮螺合される袋ナット6の内径端部と胴部雄ネジ部3との螺合間隙62にストッパーリング5が嵌入する雄ネジ31が存在しないスペースが構成されるようになっている。
【0014】また、袋ナット6の内径端部には、ストッパーリング5の突起部51が嵌入する嵌入溝61が形成され、螺合間隙62にストッパーリング5が嵌入されると突起部51が嵌入溝61と嵌合して固定されるようになっている。
【0015】ストッパーリング5は、袋ナット6が仮螺合された継手本体1の側方から嵌入する断裂開口部52を設けて弾性素材により全体としてC型に構成し、更に、ストッパーリングの押し込み側前端をテーパー面53に形成し、押し込み後端部に嵌入部を区画する段差54が設けられる。
【0016】以上のように構成された管継手に、締め付け環等の関連部材を仮組みし、袋ナット6を継手本体の雄螺子刻設部31を袋ナットの嵌入溝61が通過する位置まで螺合した段階で、継手本体の側方からストッパーリング5の断裂開口部52によりリング5を継手本体1に嵌入すると共に、袋ナット6の内径端部と胴部雄ネジ部3との螺合間隙62にストッパーリング5を押し込んで嵌入溝61に嵌入設定する。
【0017】ストッパーリング5が嵌入溝61に嵌入設定されると、ストッパーリングのテーパー面53の前端が雄螺子刻設部31の終端に当接して袋ナット6の螺退が阻止されると共に、ストッパーリング5の嵌入部を区画する段差54の後端部が、弾性復元力によって袋ナット6の内径端部と胴部雄ネジ部3との螺合間隙62に圧充されて、袋ナット6は継手本体との仮螺合位置に固定され、運搬時等の衝撃によっても弛むことがない。
【出願人】 【識別番号】000201593
【氏名又は名称】前澤給装工業株式会社
【出願日】 平成11年7月21日(1999.7.21)
【代理人】 【識別番号】100073623
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 幸吉
【公開番号】 特開2001−32971(P2001−32971A)
【公開日】 平成13年2月6日(2001.2.6)
【出願番号】 特願平11−205546