| 【発明の名称】 |
配管類の保持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】浜田 雄二郎
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| 【要約】 |
【課題】釘やビスが誤って打たれても配管や配線を傷つける恐れがなく、少ない工数で配管や配線を保持することのできる配管配線保持具を提供する。
【解決手段】架橋ポリエチレン製給水管20aと電線管20bとが、床板33、下枠材31を貫通して建物の壁内を垂直方向に敷設され、上枠材32の切欠から上階に導かれている。給水管20aと電線管20bとは、2個の配管配線保持具10で上下を所定の位置に保持されている。配管配線保持具10は、2個の円筒状の筒状体11(保持部)と、それらの筒状体11を挟んで設けられた2個の固定部12と、それらを連結する伸縮性を有する連結部13とから構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両側に設けられた固定部間に伸縮性を有する連結部を介して配管類の保持部が設けられていることを特徴とする配管類の保持具。 【請求項2】 前記保持部が伸縮性を有する筒状体で形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管類の保持具。 【請求項3】 前記保持部がバネ弾性を有する筒状体であり、その一端の開口から他端の開口に渡る切目を有していることを特徴とする請求項2記載の配管類の保持具。 【請求項4】 前記保持部が一対のバネ弾性のある挟持片を有していることを特徴とする請求項1記載の配管類の保持具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁内の間柱間や床の根太間等に設置され配管類を保持する配管類の保持具に関する。 【0002】 【従来の技術】建物の壁内の間柱間や床の根太間に配管類を敷設する場合、配管類が他の配管類又は他の部材と干渉したり、配管類が垂れ下がって変形したりしないように、所定の位置に保持する必要がある。そのため、従来、配管類の外形に略沿う形状の保持具(サドル等)で配管類を壁内の間柱や床の根太に固定していた。また、配管類の数が多いときは間柱間や根太間に木桟を取り付け、その木桟に配管類を保持具で固定していた。 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記保持具を使用する固定方法では、配管類は保持具により強固に固定されて移動できないので、誤って打たれた釘やビスが配管類を傷つける恐れがあった。また、配管類の数が多くなると、木桟を取り付けたり、多くの数の保持具を取り付けたりする必要があり、配管類のための工数が増加するという問題があった。 【0003】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであって、釘やビスが誤って打たれても配管類を傷つける恐れのない配管類の保持具を提供することを目的としている。また、多数の配管類を少ない工数で保持することのできる配管類の保持具を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、両側に設けられた固定部間に伸縮性を有する連結部を介して配管類の保持部が設けられていることを特徴とする配管類の保持具である。 【0005】ここで、配管類とは、硬質や可撓性のある合成樹脂管や金属管等の配管及び電源ケーブルや信号ケーブル等の配線を示しており、上記配管だけに使用してもよいし、配線だけに使用してもよいし、配管と配線とを同時に保持するために使用してもよい。本発明における伸縮性を有する連結部は、合成ゴムや軟質合成樹脂や金属板を折り曲げたもの等で構成すると簡単に製造できるので効果的である。また、保持部としては、配管類を挿入するだけで保持できるようにしてもよいし、一対の保持片を設け、片方の保持片に設けたボルト等で配管類を他方の保持片に押しつけて保持するようにしてもよい。また、連結部に取り付けた帯状体を配管類に巻き付けて保持してもよい。 【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1において、前記保持部が伸縮性を有する筒状体で形成されていることを特徴とする配管類の保持具である。 【0007】本発明における保持部である筒状体は、合成ゴムや軟質の合成樹脂で形成すると、簡単に伸縮性を付与することができ、筒状体の径より大きい配管類を確実に保持できるので効果的である。また、保持部が伸縮性を有するので、複数本を束ねた不定型の電線等であっても確実に保持できる。また、筒状体の長さは、用途により長くしたり短くしたりすることができる。 【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1において、前記保持部がバネ弾性を有する筒状体であり、その一端の開口から他端の開口に渡る切目を有していることを特徴とする配管類の保持具である。 【0009】本発明における筒状体の切目は、筒状体の一端の開口から他端の開口に渡って最短距離で設けられてもよいし、傾斜していても構わない。また、筒状体は、バネ弾性のある合成ゴムや合成樹脂で形成すると、製造が簡単なので好ましい。 【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1において、前記保持部が一対のバネ弾性のある挟持片を有していることを特徴とする配管類の保持具である。 【0011】本発明における挟持片は円弧状でバネ弾性のある金属板や合成ゴムや硬質の合成樹脂で形成すると保持力が強くなるので効果的である。 【0012】本発明においては、保持部と固定部と連結部は、一体的に形成されてもよいし、それぞれ別部品としそれらを組み立ててもよい。 【作用】請求項1記載の発明の配管類の保持具においては、配管類の保持部が設けてあるので、配管類が保持できる。また、伸縮性を有する連結部を介して配管類の保持部が設けられている両側に固定部が設けられている。従って、壁の間柱間や床の根太間に保持部を保持することができる。また、間柱と間柱等の間隔が大きくなっても連結部を伸ばすことにより配管類の保持具を取り付けることができる。また、配管類に向かって誤って釘等が打ち込まれても、配管類が釘等に押されて連結部が延びて逃げるため、配管類が傷つくことを避けることができる。 【0013】請求項2記載の発明の配管類の保持具においては、前記保持部が伸縮性を有する筒状体で形成されている。従って、筒状体の径より大きい配管や多くの配線が不定形に束ねられたものであっても、筒状体が伸びることにより確実に保持できる。 【0014】請求項3記載の発明の配管類の保持具においては、前記保持部がバネ弾性を有する筒状体であり、その一端の開口から他端の開口に渡る切目を有している。従って、その切目から筒状体を開くことにより、既に敷設されている配管類であっても、筒状体の中に通すことができ、筒状体のバネ弾性により確実に保持することができる。 【0015】請求項4記載の発明の配管類の保持具においては、保持部が一対のバネ弾性のある挟持片を有している。従って、配管類を簡単に保持部に挟み込むことができる。また、挟持片のバネ弾性により、配管類を確実に保持することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明の配管類の保持具の使用例を示す一部切欠斜視図であり、図2は図1の水平断面図である。図1,2に示すように、壁は、間柱30a,30bの下端と上端とを下枠材31と上枠材32とに固着された壁枠組みに壁面材34を取着されて構成されている。この壁は床板33の上に立設されている。架橋ポリエチレン製給水管20a(配管類)と架橋ポリエチレン製電線管20b(配管類)とが、床板33、下枠材31を貫通して建物の壁内を垂直方向に敷設され、上枠材32の切欠から上階に導かれている。給水管20aと電線管20bとは、2個の配管類の保持具10,10で上下を所定の位置に保持されている。配管類の保持具10は、両側の間柱30a,30bにビス17,17,・・・で固定されている。また、電線管20bの中には、複数条の電源ケーブルが挿通されている。 【0017】図3は、図1の配管類の保持具10の斜視図である。配管類の保持具10は、2個の円筒状の筒状体11,11(保持部)と、それらの筒状体11,11を挟んで設けられたビス挿通孔14を有する2個の固定部12,12と、前記2個の筒状体11,11と2個の固定部12,12とを連結する伸縮性を有する3個の連結部13,13,13とから構成されている。筒状体11,11と固定部12,12と連結部13,13,13とは合成ゴムで一体的に形成してある。ここで、筒状体11,11の径は、配管20a,20bより多少小さくしてある。 【0018】本発明における筒状体11は、合成ゴムで形成して伸縮性を有する円筒状としてあるので、筒状体11の中を通した筒状体の径より大きい配管類を動かないように確実に保持できる。また、不定型となった複数本を束ねた電線であっても確実に保持できる。また、2個の筒状体11,11と2個の固定部12,12とが伸縮性を有する3個の連結部13,13,13で連結されている。従って、間柱30aと間柱30bとの間隔が大きくなっても連結部13を伸ばすことにより配管類の保持具10を間柱間に取り付けることができる。また、図7に示すように、壁面材35を取着する際に、誤って配管20bに向かってネジ釘18が打ち込まれても、ネジ釘18に押されて連結部13が伸びて配管20bが逃げるため、配管20bが傷つくことを避けることができる。 【0019】図4は、他の配管類の保持具10bを示す。配管類の保持具10bは、保持部である長さの短い2個の筒状体11b,11bと、それら2個の筒状体11b,11bを挟んで設けられたビス挿通孔14を有する2個の固定部12b,12bと、前記2個の筒状体11b,11bと2個の固定部12b,12bとを連結する3個の連結部13b,13b,13bとから構成されている。筒状体11b,11bと連結部13b,13b,13bとは伸縮性を有する幅の狭い合成ゴムで一体的に形成されており、両側のステンレススチール板の固い固定部12b,12bに接着により固着されている。 【0020】このように構成することにより、少ない材料で配管類の保持具10bを形成することができる。また、固定部12bを固い板状体とすることにより、配管類の保持具10bの取り付け作業を容易にすることができる。 【0021】図5は、他の配管類の保持具10aの斜視図である。配管類の保持具10aにおいては、筒状体11a(保持部)がその一端の開口から他端の開口に渡る切目111を有している。 【0022】その切目111で筒状体11aを開くことにより、既に敷設されている配管類であっても、筒状体11aの中に通して保持することができる。つまり、配管類の保持具10aを間柱間等に取り付け、配管類を筒状体11aに通すことなく敷設しておき、その後に筒状体11aをその切目111から開いて、配管類を筒状体11aに通して保持することができる。 【0023】図6は、他の配管類の保持具10cの斜視図である。保持部11cは、一対の弾力性を有する円弧状のステンレススチール製挟持片112,112を有している。また、2個の固定部12c,12cと連結部13cとは合成ゴムで一体的に形成されており、2個の保持部11c,12cがリベットにより機械的に固着してある。 【0024】以上のように保持部11cが構成してあるので、挟持片112間を開くことにより、既に敷設されている配管類であっても、保持部11cに挟み込んで保持することができる。つまり、配管類の保持具10cを間柱間等に取り付け、配管類を保持部11c内に挟み込むことなく敷設しておき、その後に配管類を保持部11cに挟み込んで保持することができる。 【0025】以上、本発明の実施例を図面により説明したが、本発明の具体的構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。 【0026】例えば、保持部は1個であっても、3個以上であってもよい。また、保持部は円筒体でなくとも、角筒体であっても、長円筒体であってもよい。本発明の配管類の保持具は、天井根太に取り付けても構わない。また、電源ケーブル等の電線は、電線管に通さず、直接本発明の配管類の保持具で保持してもよい。 【0027】 【発明の効果】請求項1記載の発明の配管類の保持具においては、間柱と間柱等の間隔が大きくなっても連結部を伸ばすことにより配管類の保持具を取り付けることができる。つまり、間柱と間柱等の間隔が異なる部位や精度の悪い部位にも同じ配管類の保持具が使用できるので、部品の品種を少なくすることができる。また、配管類に向かって釘等が打ち込まれても、釘等に押されて配管類が逃げるため、配管類が傷つくことを避けることができる。従って、給水給湯や給電等の信頼性を高め、それらの事故を防ぐことができる。 【0028】また、請求項2記載の発明の配管類の保持具においては、筒状体の径より大きい配管や多くの配線が不定形に束ねられたものが確実に保持できる。従って、一種類の配管類の保持具で径の異なる配管類の束を保持することができる。つまり、部品の品種を少なくすることができる。 【0029】また、請求項3記載の発明の配管類の保持具においては、その切目から筒状体を開くことにより、既に敷設されている配管類を保持部に通して保持することができる。つまり、配管類を敷設してた後でそれらを保持できるので、工事を効率的に行うことができる。 【0030】また、請求項4記載の発明の配管類の保持具においては、配管類を簡単に保持部に挟み込んで保持することができる。従って、工事を効率的に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月22日(1999.7.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−32963(P2001−32963A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−207971 |
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