| 【発明の名称】 |
水底パイプの敷設方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 耕平
【氏名】仙石 芳英
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| 【要約】 |
【課題】簡易な設備によって、経済的に水底にパイプを敷設することができる、水底パイプの敷設方法を提供することを目的とする。
【解決手段】水の比重に近い比重で構成した軽量のパイプ1の周囲に、独立した複数個のカウンター2を取り付ける。このカウンター2群の間を引張材3で連結する。引張材3をカウンター2に固定した状態で、水底に敷設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】水の比重に近い比重で構成した軽量のパイプの周囲に、独立した複数個のカウンターを取り付け、このカウンター群の間を引張材で連結し、引張材をカウンターに固定した状態で、水底に敷設して行う、水底パイプの敷設方法。 【請求項2】カウンターはパイプを外周から把持する環状体である、請求項1記載の、水底パイプの敷設方法。 【請求項3】カウンター間を連結する引張材はロープ状体である、請求項1記載の、水底パイプの敷設方法。 【請求項4】カウンター間を連結する引張材は帯状体である、請求項1記載の、水底パイプの敷設方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水底パイプの敷設方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】水深が数百メートルにおよぶ深い海底から水をくみ上げるような場合に従来は、重量が大きく、引っ張りに強い重装備のパイプを大型の敷設船で敷設している。重装備のパイプとは例えば図3に示すようにポリエチレンパイプaの周囲にパイプと平行に多数本の鋼線bで被覆し、その外周をさらにアスファルトcでコーティングしたようなパイプである。このような重装備のパイプは、重量が大きいから浮き上がることがなく、波浪の影響も受け難く海底でも安定している。さらに軸方向と平行に多数本の鋼線が配置してあるから、引っ張りに対する抵抗力も大きく、海底の地形が複雑な形状でも破損する危険性はない。 【0003】 【本発明が解決しようとする課題】しかし、そのような特徴を備えた従来の水底パイプの敷設方法にあっては、次のような問題点がある。 〈イ〉重装備のパイプは当然高価なものであり、作業全体において材料費が大きく影響して不経済なものである。 〈ロ〉重量の大きなパイプを取り扱うために、作業船も大型になり工事費も高騰する。 〈ハ〉作業環境の良くない海上で重量物を扱うことから、工期が長期化することになる。 【0004】 【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、簡易な設備によって、経済的に水底にパイプを敷設することができる、水底パイプの敷設方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するために、本発明の水底パイプの敷設方法は、水の比重に近い比重で構成した軽量のパイプの周囲に、独立した複数個のカウンターを取り付け、このカウンター群の間を、引張材で連結し、引張材はカウンターに固定した状態で、水底に敷設して行う、水底パイプの敷設方法を特徴としたものである。 【0006】 【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明の水底パイプの敷設方法の実施例について説明する。 【0007】〈イ〉使用するパイプ。 本発明の敷設に使用するパイプは、陸上用の一般市販の合成樹脂製などの軽量なパイプ1を利用する。そのような陸上で使用する一般のパイプ1は自重の大きさを必要としないばかりでなく、反対に軽い方が望ましい。そのために通常は水の比重に近い程度の小さい比重の材料によって構成してある。また、陸上では敷設時にも使用時にも大きな引張力は作用しないから、引っ張りに対する耐力も小さくて十分である。したがって陸上で使用するには経済的で機能も十分であるが、深い水底に敷設しようとすると、大きな引張力に耐え、さらに水底でも海流の影響を受けずに安定して設置できるという要求に答えることは困難である。 【0008】〈ロ〉カウンター。 上記したような水の比重に近い比重で構成した軽量のパイプ1の周囲に、カウンター2を取り付ける。このカウンター2は独立した重量物であり、例えば鉛、鉄などで構成する。カウンター2は一定の間隔を介在させて、多数個のものをパイプ1の周囲に取り付ける。カウンター2として例えば環状体を半分に分割してヒンジで連結した部材を使用することができる。半環状体をヒンジ部において大きく開き、上記のパイプ1を挟んだ状態で閉合して環状に戻せば、パイプ1を外周から把持することができる。 【0009】〈ハ〉引張材。 このカウンター2群の間を、引張材3で連結する。引張材3としては繊維製、鋼製のロープを使用できる。繊維としては、天然繊維、合成樹脂繊維などの化学繊維、炭素繊維など市販の製品をそのまま転用することができる。また形状はロープ状に限ることはなく、帯鋼などの長い帯状の引張材3を使用することができる。帯状の引張材3であると、カウンター2への取り付けが容易となる。引張材3は、パイプ1の片側に取り付ける。あるいは複数本の引張材3をパイプ1の円周方向に等間隔で取り付けることもできる。半管状体をヒンジ部で開いてパイプ1を外周から包囲して再度閉合する構造のカウンター2では、閉合部は櫛の歯状に組み合わせる。そして櫛の歯部を外向きの溝状に形成しておき、この溝内に引張材3を収納して歯をカシメれば、カウンター2による確実なパイプ1の把持と、カウンター2の引張材3への定着とを同時に行うことができる。引張材3は、パイプ1に固定することでパイプ1に働く引張りなどの応力を負担してパイプ1の耐力を確保する機能を担う。 【0010】〈ニ〉敷設方法。 上記したように、軽量で引張力に対する抵抗が小さい陸上用のパイプ1の外周に、■重量を与えるために多数のカウンター2を取り付け、■パイプに作用する引張りなどの応力に対する抵抗力を得るためにカウンター2間を引張材3で連結する。この両作業は工場でパイプ1にカウンター2を取り付けておき、敷設船の上で引張材3を取り付ける方法を採用することができる。あるいは、工場でパイプ1にカウンター2も引張材3も取り付けておき、敷設船から一気に敷設する方法を採用することもできる。あるいは敷設船の甲板上で、パイプ1とカウンター2と引張材3との取り付けを同時に行いながら敷設する方法を採用することもできる。いずれの方法においても、軽量で強度の小さいパイプ1でありながら、数百メートルの深い水底まで吊りおろしても引張力によって切断してしまうことがなく、かつ大きな重量を備えているために水底において安定した姿勢を確保することができる。 【0011】 【本発明の効果】本発明の水底パイプの敷設方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。 〈イ〉安価で大量に生産されている一般の合成樹脂製などの陸上用のパイプを、数百メートルの深い水底に数キロ、数十キロにわたって敷設することができる。したがって、敷設する延長が長くなればなるほど、大きな経済効果を得ることができる。 〈ロ〉陸上用の市販パイプ1の重量不足は、カウンター2を取り付けることで解決し、引張りなどに対する抵抗力の不足は、カウンター2間を引張材3で連結することで解決している。このように要求される条件を分割して解決したことによって、工場生産であっても、敷設船上での作業であっても、信頼性の高い敷設パイプ1を製造することができる。 〈ハ〉陸上用のパイプ1の重量不足をカウンター2の重量や取り付け数で解決することができるから、敷設する水底における流れや波浪の影響に応じて重量を自由に調節することができ、その敷設場所に応じて最も経済的で信頼性の高い水底パイプラインを敷設することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000206211 【氏名又は名称】大成建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月21日(1999.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082418 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 朔生 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−32962(P2001−32962A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−237383 |
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