| 【発明の名称】 |
ロータリジョイント |
| 【発明者】 |
【氏名】篠原 努
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| 【要約】 |
【課題】複数の流体の通路を接続するロータリジョイントにおいて、その軸方向長さを短くし、小型化することができるロータリジョイントを提供する【解決手段】軸状体2と、軸状体2に相対回転自在に外嵌された第1筒状体3と、第1筒状体3に相対回転自在に外嵌された第2筒状体4とを設け、軸状体2と第1筒状体3との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第1環状通路10を設け、第1筒状体3と第2筒状体4との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第2環状通路14を設け、軸状体2に各第1環状通路10に連通する第1通路11を形成し、第1筒状体3に、各第1環状通路10に連通する第2通路12と、各第2環状通路14に連通する第3通路15を形成し、第2筒状体4に、各第2環状通路14に連通する第4通路16を形成した。
【解決手段】軸状体2と、軸状体2に相対回転自在に外嵌された第1筒状体3と、第1筒状体3に相対回転自在に外嵌された第2筒状体4とを設け、軸状体2と第1筒状体3との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第1環状通路10を設け、第1筒状体3と第2筒状体4との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第2環状通路14を設け、軸状体2に各第1環状通路10に連通する第1通路11を形成し、第1筒状体3に、各第1環状通路10に連通する第2通路12と、各第2環状通路14に連通する第3通路15を形成し、第2筒状体4に、各第2環状通路14に連通する第4通路16を形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の流体の通路を接続するロータリジョイントにおいて、中心側に位置する軸状体と、この軸状体に相対回転自在に外嵌され且つ軸状体に回転摺接する第1筒状体と、この第1筒状体に相対回転自在に外嵌され且つ第1筒状体に回転摺接する第2筒状体とを設け、前記軸状体と第1筒状体との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第1環状通路を設けるとともに、第1筒状体と第2筒状体との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第2環状通路を設け、前記軸状体に複数の第1環状通路に夫々連通する複数の第1通路を形成し、第1筒状体に、複数の第1環状通路に夫々連通する複数の第2通路と、複数の第2環状通路に夫々連通する複数の第3通路を形成し、第2筒状体に、複数の第2環状通路に夫々連通する複数の第4通路を形成したことを特徴とするロータリジョイント。 【請求項2】 前記軸状体と第2筒状体とを一体的に構成したことを特徴とする請求項1に記載のロータリジョイント。 【請求項3】 前記軸状体と第1筒状体との境界部に、複数の第1環状通路の各々の軸心方向両側をシールする複数の環状シール部材を設け、第1筒状体と第2筒状体との境界部に、複数の第2環状通路の各々の軸心方向両側をシールする複数の環状シール部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリジョイント。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は複数の流体の通路を接続するロータリジョイントに関し、特に軸方向長さを短くして小型化可能にしたものに関する。 【0002】 【従来の技術】 産業機械、工作機械、土木機械などの種々の機械、装置類において、固定部から回転部へ種々の流体(例えば、油圧、加圧エアなど)を供給する為にロータリジョイントが適用される。例えば、機械類の回転部品に、潤滑油や冷却液や加圧エアなどの複数種類の流体を送給するような場合に、ロータリジョイントが適用される。 【0003】従来、例えば図6〜図8に示すようなロータリジョイント50が実用に供されている。このロータリジョイント50は、軸状体51と、この軸状体51の大部分に相対回転自在に外嵌された筒状体52とを備えている。軸状体51の基端部にはフランジ部51aが形成され、このフランジ部51aが4本のボルトで静止部材(又は回転部材)に連結され、筒状体52の基端部が4本のボルトで回転部材(又は静止部材)に連結される。 【0004】図6に示すように、軸状体51と筒状体52との境界部の軸方向両端付近部には1対の軸受53,54が介装され、これら軸受53,54間において、筒状体52の内周部には9列の環状シール部材55が一定間隔おきに配設され、軸状体51の外周部には8列の環状通路56が、環状シール部材55間に夫々位置するように一定間隔おきに形成されている。尚、符号54aは、軸受54の抜止め用の止め輪を示す。 【0005】図6〜図8に示すように、軸状体51には、8列の環状通路56に夫々連通する8つの通路57が形成され、これら通路57は円周方向に等間隔に配設され、各通路57の基端部にはポート58が形成されている。筒状体52内には、8つの環状通路56に夫々連通する8つの通路59が半径方向向きに形成され、これら8本の通路59は円周方向に4分割された位置に2本ずつ配設されている。但し、各2本の通路59は、環状通路56の1列飛びに配設されている。符号60は、流体ホース接続金具の為のポートを示す。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 従来のロータリジョイント50では、複数の流体の通路を接続する為に軸状体51と筒状体52との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の環状通路56を形成しなければならず、しかもこの同じ境界部には軸心方向に複数の環状シール部材55も配設されている。従って、ロータリジョイントの軸方向長さは必然的に長くなり、ロータリジョイントは大型化してしまう。 【0007】本発明の目的は、複数の流体の通路を接続するロータリジョイントにおいて、その軸方向長さを短くし、小型化することができるロータリジョイントを提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】 請求項1のロータリジョイントは、複数の流体の通路を接続するロータリジョイントにおいて、中心側に位置する軸状体と、この軸状体に相対回転自在に外嵌され且つ軸状体に回転摺接する第1筒状体と、この第1筒状体に相対回転自在に外嵌され且つ第1筒状体に回転摺接する第2筒状体とを設け、前記軸状体と第1筒状体との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第1環状通路を設けるとともに、第1筒状体と第2筒状体との境界部に軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の第2環状通路を設け、前記軸状体に複数の第1環状通路に夫々連通する複数の第1通路を形成し、第1筒状体に、複数の第1環状通路に夫々連通する複数の第2通路と、複数の第2環状通路に夫々連通する複数の第3通路を形成し、第2筒状体に、複数の第2環状通路に夫々連通する複数の第4通路を形成したことを特徴とするものである。 【0009】軸状体と第2筒状体を固定部側に連結し、第1筒状体を回転部側に連結する場合を例として説明する。複数の流体のうち例えば加圧エアを軸状体の各第1通路から供給すると、加圧エアは各第1通路から各第1環状通路を通り、第1筒状体の各第2通路に導かれ回転部品に導入される。例えば潤滑油を第2筒状体の各第4通路から供給すると、潤滑油は各第2環状通路から各第3通路に導かれ回転部品に導入される。特に各第2通路に連通する第1環状通路を回転軸心付近に配設し、各第3通路に連通する第2環状通路を各第1環状通路よりも外径側に振分けて配設したので、ロータリジョイントの軸方向長さを短くでき、小型化が可能となる。また、軸状体と第1筒状体と第2筒状体を夫々独立して取付けることも可能となる。 【0010】請求項2のロータリジョイントは、請求項1の発明において、前記軸状体と第2筒状体とを一体的に構成したことを特徴とするものである。軸状体と第2筒状体とを固定部に一体的に連結し、第1筒状体を回転部に連結することができる。逆に、軸状体と第2筒状体とを回転部に一体的に連結し、第1筒状体を固定部に連結することができる。 【0011】請求項3のロータリジョイントは、請求項1または2の発明において、前記軸状体と第1筒状体との境界部に、各第1環状通路の軸心方向両側に且つ軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の環状シール部材を設け、第1筒状体と第2筒状体との境界部に、各第2環状通路の軸心方向両側に且つ軸心方向に適当間隔おきに位置する複数の環状シール部材を設けたことを特徴とするものである。各環状シール部材により、隣接する第1環状通路間の流体の漏れ、隣接する第2環状通路間の流体の漏れを防止でき、複数の流体を確実に給排できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態のロータリジョイントは、複数の流体の通路を接続可能に構成されたものである。 【0013】図1〜図3に示すように、ロータリジョイント1は、中心側に位置する軸状体2と、軸状体2の大部分に相対回転自在に外嵌された第1筒状体3と、第1筒状体3の大部分に相対回転自在に外嵌された第2筒状体4とを有し、これら軸状体2と第1,第2筒状体3,4とで円筒形状に組立てられている。軸状体2の基端部にはフランジ部2aが形成され、このフランジ部2aは各種の機械や装置等の例えば固定部に連結される。これに対して第1筒状体3の基端部にもフランジ部3aが形成され、このフランジ部3aは回転部品に連結される。 【0014】図1に示すように、軸状体2と第1筒状体3との境界部には、軸状体2の先端部とフランジ部2a付近部に1対の軸受5,6が介装され、これら軸受5,6により第1筒状体3が軸状体2に対して相対回転可能となっている。尚、フランジ部3aの基端中央部には、蓋部材7が内嵌螺合されている。符号5aは、軸受5の止め輪を示す。第1筒状体3と第2筒状体4との境界部には、第1筒状体3の先端部とフランジ部3a付近部に1対の軸受8,9が介装され、これら軸受8,9により第2筒状体4が第1筒状体3に対して相対回転可能となっている。 【0015】図1、図2、図4、図5に示すように、軸状体2は、軸受5,6間において、フランジ部2aから1/2長さ付近部まで形成された回転摺接部2bと、1/2長さ付近部から先端部まで形成され且つ回転摺接部2bより小径に形成された小径部2cとを備え、回転摺接部2bの外周には、4列の第1環状通路10が軸心方向に一定間隔おきに形成され、軸状体2には、その基端部から4つの第1環状通路10に夫々連通する4本の第1通路11が形成されている。各第1通路11はその通路の大部分が軸心方向向きに配設され、これら4本の第1通路11は、フランジ部2aに形成された4つのポート18に夫々連通し、これら4つのポート18は同一円周上に等間隔に配設されている。各ポート18には、流体ホース接続金具が装着されて流体を給排することができる。 【0016】図1、図3に示すように、第1筒状体3には、その基端部から4つの第1環状通路10に夫々連通する4本の第2通路12が形成されている。各第2通路12は、その通路の大部分が軸心方向向きに配設され、これら4本の第2通路12はフランジ部3aに形成された4つのポート20に夫々連通し、これら4つのポート20は、軸中心から適当間隔あけた同一円周上に一定間隔(30度間隔)おきに位置している。各ポート20には、流体ホース接続金具が装着されて流体を給排することができる。第1筒状体3の内周には、5列の環状シール部材13が一定間隔おきに配設され、4つの第1環状通路10の夫々軸心方向両側に5列の環状シール部材13が位置している。但し、両端を除く3列の環状シール部材13は、隣接する第1環状通路10のシールを兼ねている。 【0017】図1、図3〜図5に示すように、軸受8,9間における第1筒状体3の外周には、8列の第2環状通路14が軸心方向に一定間隔おきに形成され、第1筒状体3には、その基端部から8つの第2環状通路14に夫々連通する8本の第3通路15が形成されている。各第3通路15はその通路の大部分が軸心方向向きに配設され、これら8本の第3通路15はフランジ部3aに形成された8つのポート20に夫々連通し、これら8つのポート20は、前記同一円周上に一定間隔(30度間隔)おきに位置している。 【0018】第2筒状体4には、外周部から8つの第2環状通路14に連通する8本の第4通路16が形成され、各第4通路16は軸中心に対して半径方向向きに配設され、これら8本の第4通路16は8つのポート19に夫々連通している。第2筒状体4内の同一の周方向位置には、8つのポート19のうち、軸心方向に1つおきに配設された4つのポート19が配置され、残りの4つのポート19は、第2筒状体4の前記周方向位置の180度対称位置に夫々配置されている。軸受8,9間における第2筒状体4の内周には、9列の環状シール部材17が一定間隔おきに配設され、8つの第2環状通路14の夫々軸心方向両側に9列の環状シール部材17が位置している。但し、両端を除く7列の環状シール部材17は、隣接する第2環状通路14のシールを兼ねている。 【0019】以上説明したロータリジョイント1の作用について説明する。但し、軸状体2と第2筒状体4を固定部側に連結し、第1筒状体3を回転部側に連結した場合を例として説明する。図1、図4、図5に示すように、複数種類の流体のうち例えば加圧エアを軸状体2の各ポート18から供給すると、加圧エアは各第1通路11から対応する第1環状通路10を通り、第1筒状体3の対応する第2通路12に導かれ回転部品に導入される。一方、例えば潤滑油を第2筒状体4の各ポート19から供給すると、潤滑油は、各第4通路16から対応する第2環状通路14を通り、第1筒状体3の対応する第3通路15に導かれ、各ポート20から回転部品に導入される。 【0020】特に、各第2通路12に連通する第1環状通路10を回転軸心付近に配設し、各第3通路15に連通する第2環状通路14を第1環状通路10よりも外径側に振分けて配設したので、複数の流体の通路を接続するロータリジョイント1において、その軸方向長さを短くでき、小型化が可能となる。それ故、種々の装置に適用可能となり汎用性が拡大する。 【0021】軸状体2と第2筒状体4とを一体的に構成したので、軸状体2と第2筒状体4とを固定部に一体的に連結し、第1筒状体3を回転部に連結することができる。逆に、軸状体2と第2筒状体4とを回転部に一体的に連結し、第1筒状体3を固定部に連結することができる。各環状シール部材13,17により、隣接する第1環状通路10間の流体の漏れ、隣接する第2環状通路14間の流体の漏れを防止でき、複数の流体を確実に給排できる。 【0022】次に、本実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。 1)本実施形態では軸状体2を固定部に連結し、第1筒状体3を回転部品に連結した例を示したが、軸状体2を回転部品に連結し、第1筒状体3を固定部に連結してもよい。更に、第2筒状体4は、軸状体2や第1筒状体3に独立して固定することも可能である。 2)各通路から給排される複数の流体は、加圧エアや潤滑油以外の流体の場合もある。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施することも可能である。 【0023】 【発明の効果】 請求項1の発明によれば、各第2通路に連通する第1環状通路を回転軸心付近に配設し、各第3通路に連通する第2環状通路を各第1環状通路よりも外径側に振分けて配設したので、複数の流体の通路を接続するロータリジョイントにおいて、その軸方向長さを短くでき、小型化が可能となる。それ故、種々の装置に適用可能となり汎用性が拡大する。 【0024】請求項2の発明によれば、軸状体と第2筒状体とを一体的に構成したので、軸状体と第2筒状体とを固定部に一体的に連結し、第1筒状体を回転部に連結することができる。逆に、軸状体と第2筒状体とを回転部に一体的に連結し、第1筒状体を固定部に連結することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。 【0025】請求項3の発明によれば、各環状シール部材により、隣接する第1環状通路間の流体の漏れ、隣接する第2環状通路間の流体の漏れを防止でき、複数の流体を確実に給排できる。その他請求項1または2と同様の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596037194 【氏名又は名称】パスカル株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月7日(1999.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089004 【弁理士】 【氏名又は名称】岡村 俊雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−21088(P2001−21088A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−193013 |
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