| 【発明の名称】 |
PTFE製フレキシブルジョイント用筒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】内田 康哉
【氏名】山口 輝明
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| 【要約】 |
【課題】PTFE製フレキシブルジョイント用筒体において、現場での加工作業が容易で、端部の接着強度の高い製造方法を提供することである。
【解決手段】PTFEシート1aとガラスクロス1bから成る積層シート1の端部を接着して、ガラスクロス1bを外側にして筒状に成形してPTFE製フレキシブルジョイント用筒体を製造する。ここで、PTFEシート1aの端部同士2a,2bを接着材2cにより接着し、かつガラスクロス1bの積層端部2d,2eを縫合2fする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エッチング処理したPTFEシートと無機質繊維織布との積層体が、無機質繊維織布を外側にして、その両端部で固着されていることを特徴とするフレキシブルジョイント用筒体。 【請求項2】 PTFEシートの両端部同士が接着され、無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブルジョイント用筒体。 【請求項3】 PTFEシートの両端部同士が合掌状に重ね合わせて接着されて折り返されると共に上記無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブルジョイント用筒体。 【請求項4】 PTFEシートの一端部に一片または2つ折りのエッチング処理されたPTFE片からなる挟着部が設けられ、該挟着部にPTFEシートの他端部を挟着し接着させると共に上記無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブルジョイント用筒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルジョイントを実現可能にする改良技術に係る。 【0002】 【従来の技術】従来のフレキシブルジョイント用PTFE製筒体の製造方法は、その製造工場で、PTFEシートと無機質繊維不織布との積層シートの端部を剥がし、PTFEシートの端部間にPFA又はFEPの熱融着シートを挟み込み熱融着することにより上記端部を接着処理し筒状体を成形する方法であった。または重ね合わせたPTFEシートの端部の上からPTFE粘着テープを貼ること、或いはPTFEシート間に粘着テープを挟み込み筒状に成型する方法をとっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の熱融着によるPTFE製筒体の製造方法は、工場で実施されることが多く、現場で組み立てる場合に寸法が合わないことがある。 【0004】また大きい伸縮継ぎ手や、元々工場でエンドレス加工を要求されている場合は、製造設備を現場に持ち込まなくてはならず、上記従来方法は、コストの掛かる加工となっていた。またこれらは、熟練を必要とする加工であり、専門の加工業者が行っており、余計な手間がかかっていた。 【0005】粘着テープを使用する方法は、現場作業は容易であるが、PTFEシートの非接着性から接着しにくい問題があり、端部が剥がれる欠点があった。 【0006】本発明の目的は上述した従来技術の欠点を改良し、現場での作業が容易で接着性も良好なPTFE製フレキシブルジョイント用筒体を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明のPTFE製フレキシブルジョイント用筒体は、エッチング処理したPTFEシートと無機質繊維織布との積層体が、無機質繊維織布を外側にして、その両端部で固着されていることを要旨とする。 【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明において、PTFEシートの両端部同士が接着され、無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを要旨とする。 【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明において、PTFEシートの両端部同士が合掌状に重ね合わせて接着されて折り返されると共に上記無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを要旨とする。 【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明において、PTFEシートの一端部に一片または2つ折りのエッチング処理されたPTFE片からなる挟着部が設けられ、該挟着部にPTFEシートの他端部を挟着し接着させると共に上記無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを要旨とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。図1は、本発明のPTFE製フレキシブルジョイント用筒体を示す。同図において、1はエッチング処理されたPTFEシート1aと無機質繊維織布、例えば、ガラスクロス1bとの積層シートであり、その両端部は固着されている。この両端部の固着構造を図2〜図5に示す。 【0012】図2において、PTFEシート1aの端部2a,2b同士は、接着材2cにより接着されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは、係止2fされている。 【0013】図3において、PTFEシート1aの両端部2a,2bは合掌状に重ね合わせて接着材2cにより接着されて折り返されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは、係止2fされている。 【0014】図4において、PTFEシート1aの一端部2aには、接着材2cにより、該端部2aに接着された一片のエッチング処理されたPTFE片3からなる挟着部4が設けられ、該挟着部4にPTFEシート1aの他端部2bが挟着されて接着材2cにより接着されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは係止2fされている。 【0015】図10,11,12は、図4のPTFE製フレキシブルジョイント筒体を配管に組み込んだ状態を示す。同図において、7は押えフランジ、8は相フランジ、9は図4のPTFE製フレキシブルジョイント筒体である。図12は図11のB部の詳細を示す拡大図である。 【0016】図5において、エッチング処理されたPTFEシート1aの一端部2aには、該端部2aに接着材2cにより接着された2つ折りのPTFE片5からなる挟着部6が設けられ、該挟着部6にPTFEシート1aの他端部2bが挟着されて接着材2cにより接着されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは係止2fされている。 【0017】上記各実施例において、ガラスクロス1bを係止する方法は、重ね合わせたガラスクロスを縫製する方法またはステープルにて係止する方法が挙げられる。またPTFEシート1aとガラスクロス1bとは好ましくは接着されているが、必ずしも接着されていなくても良い。 【0018】さらに、PTFEシートのエッチング処理については、通常は、エッチング処理液に浸漬されるのでシートの両面全面に行われるが、接着される端部のみとしても良い。なお、ガラスクロスをPTFEシートに接着する場合においては、接着する面をエッチング処理する必要がある。上記エッチング処理方法としては、例えば、PTFEシートを金属ナトリウム粉末を溶媒に分散させた分散液に浸漬する方法がある。この方法においては通常PTFEシートは全体が浸漬処理され、その両面全体がエッチング処理される。 【0019】次に、図6〜図9は夫々本発明のPTFE製フレキシブルジョイント用筒体の製造方法、特に該筒体の端部の処理方法を示す。 【0020】図6の実施形態においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの端部同士2a,2bを接着材2cにより接着し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着を剥がしてから、上記端部の接着及び係止を行う。 【0021】図7の実施形態においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの両端部2a,2bを合掌状に重ね合わせて接着材2cにより接着し折り返し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着を剥がしてから、上記端部の接着及び係止を行う。 【0022】図8の実施形態においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの一端部2aに一片のPTFE片3から成る挟着部6を接着材2cにより接着して設け、該挟着部4にPTFEシート1aの他端部2bを挟着して接着材2cにより接着し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着を剥がしてから、上記端部の接着及び係止を行う。 【0023】図9の実施形態においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの一端部2aに2つ折りのPTFE片5を接着材2cにより接着して設け、該挟着部6にPTFEシート1aの他端部2bを挟着して接着材2cにより接着し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着及び係止を行う。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、PTFE製フレキシブルジョイント用筒体の製造に際し、PTFEシートの少なくとも端部をエッチング処理し、接着する方法をとっているので、現場での作業が容易であり、接着性も良好である。更に、無機質繊維織布をPTFEシートの接着端部の上で、積層して係止したので、上記接着強度の更なる向上が達成される。 【0025】特に、請求項3の発明は、PTFEシートの一端部を合掌状に重ね合わせ折り返した構造としたので、これが5層構造となり、引張り力に対する強度が大で、シール安定性が高い。 【0026】また、請求項4の発明は、挟着部を設けたので、PTFEシートの接着面が両面となり引張り強度が大きく、施工現場での位置決めが容易で、施工も容易となる。しかも挟着部は3層(図4,8,11,12)、又は4層構造(図5,9)で、5層構造の請求項2の発明よりも薄くなり、非接続部との厚さの差がより小さくなるので、接続される配管のフランジ部での盛り上がりが小さくなってシール性がより良好になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110804 【氏名又は名称】ニチアス株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月7日(1999.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072383 【弁理士】 【氏名又は名称】永田 武三郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−21081(P2001−21081A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−193015 |
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