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【発明の名称】 差込式管継手
【発明者】 【氏名】大矢 博

【要約】 【課題】継手本体内に接続管を差し込むだけで圧縮保持状態のバネがパッキンを圧縮し、また抜け止め部材を押し圧して確実に管のシールと抜け止めを果たすようにすること。

【解決手段】継手本体内に軸線方向に弾発するバネ30と、バネを圧縮状態で保持するバネ保持部材20と、バネの伸張により圧縮されるパッキン41とからなり、継手本体内に挿入する接続管40によってバネの圧縮保持状態が外されてパッキンが圧縮される。更に抜け止め部材50か管41を係止する。バネ保持部材20は、バネ30の一端を受ける環状部22と軸線方向奥部に延びる係止片21と継手本体の内面の凹所15に係止する凸部23と管の端部に当接する当接部24とを有す。また本体内に設けた貫通係止口にバネ保持部材が係止する。この係止状態が、接続管の端部で押される解放部材で外される。パッキンは断面コの字形のリップパッキンで、リップ凹部内にバネ保持部材の端部が入り込んでリップパッキンの内周面を押圧する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 継手本体内に装着した本体の軸線方向に弾発するバネと、継手本体に係止して前記バネを圧縮状態で保持するバネ保持部材と、前記バネの伸張により圧縮されるパッキンとからなり、継手本体内に挿入する接続管によって前記バネ保持部材の継手本体との係止が外されて前記パッキンが圧縮されることを特徴とする差込式管継手。
【請求項2】 継手本体内に装着した本体の軸線方向に弾発するバネと、継手本体に係止して前記バネを圧縮状態で保持するバネ保持部材と、前記バネの伸張により押し圧される抜け止め部材とからなり、継手本体内に挿入する接続管によって前記バネ保持部材の継手本体との係止が外されて前記抜け止め部材が管と係止することを特徴とする差込式管継手。
【請求項3】 前記バネの伸張により圧縮されるパッキンと共に、前記バネの伸張により押し圧され管と係止する抜け止め部材を装着したことを特徴とする請求項1ないし2記載の差込式管継手。
【請求項4】 前記バネ保持部材は、バネの一端を受ける環状部と該環状部から本体の軸線方向奥部に延びる係止片とからなり、該係止片が継手本体内に設けた係止部に係止してバネを圧縮状態に保持し、接続管の挿入によって前記バネ保持部材の継手本体との係止が外されることを特徴とする請求項1乃至3記載の差込式管継手。
【請求項5】 前記バネ保持部材の係止片は、継手本体の内面に設けた凹所に係止する凸部と接続管の端部に当接する当接部とを有し、該当接部が接続管に押されることによって前記凸部が継手本体の凹所から外されることを特徴とする請求項1乃至4記載の差込式管継手。
【請求項6】 前記バネ保持部材は、継手本体内に設けた貫通係止口に係止し、該貫通係止口に係止するバネ保持部材の係止状態が、接続管の端部で押される解放部材によって外されることを特徴とする請求項1乃至5記載の差込式管継手。
【請求項7】 前記パッキンは断面コの字形のリップパッキンで、前記バネ保持部材がバネの伸張によって押されると、該パッキンのリップ凹部内にバネ保持部材の端部が入り込んでリップパッキンの内周面を押圧することを特徴とする請求項1乃至6記載の差込式管継手。
【請求項8】 前記パッキンは、内周面に接続管のの外周面に当接する環状凸部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7記載の差込式管継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続管との接続時に管端を継手本体の接続口に差し込むだけで接続できる差込式管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭2−240492号公報では、図20で示すように継手本体Sの受口内面に開口端側に向かって順次縮径するテーパ内周面O、Pを備え、このテーパ内周面に周方向の一部が分断された抜け止め具Qを備え、接続管Rが抜けようとするとテーパ内周面O、Pで抜け止め具Qが縮径して接続管Rの外周面に食い込み、接続管Rが継手本体Sから抜け出すのを阻止した差込式管継手がある。
【0003】また本出願人が発明の特開平07−035281号公報では、図21で示すごとく、接続管の内面を支持する筒状突出部5の外面にOリング6を装着して管とのシールを行うようにし、抜け止め具3の円周上の割溝4に溝拡径部材7の端部92が係止して割溝の幅が拡げられており、接続管2を所定量挿入すると溝拡径部材7の当接部93が管の端部で押されて内奥部へ圧縮移動するので、溝拡径部材7の端部95が抜け止め具3の割溝4との係止から外れ、また溝拡径部材7の指示部95が継手本体の窓8に立ち上がって、管2が継手本体内へ所定量挿入したかの確認が行われる管継手がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の内前者の差込式管継手では、管Rとのシールは継手本体内に装着したOリングパッキンVによって行われるが、パッキンVは管Rの外周面による圧縮のみで行われるためシール作用が不安定である。また管Rが引き抜かれるとき管Rと抜け止め具Qが一体となって後退し、本体のテーパ内周面O,Pで抜け止め具Qが縮径されて管Rへの食い込みが行われるが、抜け止め具Qの縮径は管Rが引き抜かれるまで強制的作用せず、従って管の引き抜け阻止も不安定で、管Rの外径が規定より小径のものではすっぽ抜ける場合もある。また反対に管の外径が規定より大きいとスムースに挿入できないので作業性が悪く、管Rの先端面が抜け止め具Qに突き当たってそれ以上挿入できない場合がある。また樹脂管等の柔らかい材質の管では、管Rの先端が抜け止め具Qに突き当たると管R自身が曲がってそれ以上挿入できない場合がある。
【0005】上記従来技術の内後者の差込式管継手では、管2を所定量挿入すると溝拡径部材7の指示部95が継手本体の窓8に立ち上がって管2の継手本体内への挿入確認が行われる優れたものであるが、窓8を設けてあるため管の内面を支持する筒状突出部5の外面にOリングパッキン6を設けて、管2の内面で確実にシールしなければならない。しかし通常管の内径寸法は外径寸法に比べてばらつきが大きく、このため管の内径でシールしようとすると筒状突出部5の外面にパッキン6の断面積が大きなパッキンを装着しないとシール性に問題がある。断面積が大きいパッキン6を用いるためには筒状突出部5の肉厚を大きくしなければならず、管2の内径に比べて筒状突出部5の内径が小さくなり、継手本体1内を流れる流体の流過抵抗が大きくなって芳しくない問題がある。本発明は上記の課題を解消して、継手本体内に接続管を差し込むだけでパッキンを圧縮して確実にシールし、また抜け止め具を縮径させて確実に管の抜け止めを果たすようにし、更に接続管を継手本体内に挿入し易くした差込式管継手を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、継手本体内に装着した本体の軸線方向に弾発するバネと、継手本体に係止して前記バネを圧縮状態で保持するバネ保持部材と、前記バネの伸張により圧縮されるパッキンとからなり、継手本体内に挿入する接続管によって前記バネ保持部材の継手本体との係止が外されて前記パッキンが圧縮されることを特徴とする差込式管継手である。また、継手本体内に装着した本体の軸線方向に弾発するバネと、継手本体に係止して前記バネを圧縮状態で保持するバネ保持部材と、前記バネの伸張により押し圧される抜け止め部材とからなり、継手本体内に挿入する接続管によって前記バネ保持部材の継手本体との係止が外されて前記抜け止め部材が接続管の外面に係止することを特徴とする差込式管継手である。
【0007】上記において、前記バネの伸張により圧縮されるパッキンと共に、接続管の外周面に係止する抜け止め部材を装着したことを特徴とする。上記において、前記バネ保持部材は、バネの一端を受ける環状部と該環状部から本体の軸線方向奥部に延びる係止片とからなり、該係止片が継手本体内に設けた係止部に係止してバネを圧縮状態に保持し、接続管の挿入によって前記バネ保持部材の継手本体との係止が外されることを特徴とする。上記において、前記バネ保持部材の係止片は、継手本体の内面に設けた凹所に係止する凸部と、接続管の端部に当接する当接部を有し、該当接部が接続管に押されることによって前記凸部が継手本体の凹所から外されることを特徴とする。
【0008】上記において、前記バネ保持部材は継手本体内に設けた貫通係止口に係止し、該貫通係止口に係止するバネ保持部材の係止状態が、接続管の端部で押される解放部材によって外されることを特徴とする。更に上記において、前記パッキンは断面コの字形のリップパッキンで、前記バネ保持部材がバネの伸張によって押されると、該パッキンのリップ凹部内にバネ保持部材の端部が入り込んでリップパッキンの内周面を押圧することを特徴とする。更に上記において、前記パッキンは、内周面に接続管の外周面に当接する環状凸部を設けたことを特徴とする差込式管継手である。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成であって、継手本体内に圧縮状態で保持されたコイルバネは、接続管の差し込みによって、バネを圧縮状態で保持しているバネ保持部材の継手本体との係止が外される。このため軸線方向に圧縮されていたバネが接続口に向かって伸張し、バネ保持部材が端部接続口側に押されてパッキンが圧縮される。このバネの伸張によって、また抜け止め部材が押し圧され管外周面に係止する。更に、バネ係止部材の本体との係止が外されると、継手外部にバネの伸張による音が発するので、接続管を正規の位置まで差し込み、正しい接続が行われたことが確認される。このため従来の差込式管継手の管外周面や内周面に当接するだけのパッキンあるいは抜け止め部材ではなく、バネの伸張によって確実にパッキン及び抜け止め部材が押し圧され、管外周面に圧縮されるので確実なシールが果たされ、また確実な抜け止めが果たされる。また継手本体には、パッキンと共に抜け止め部材を同時に装着することができ、抜け止め部材とパッキンが共に押圧圧縮されるので、管差し込み後の管のシールと抜け止めを確実に行うことができる。
【0010】上記のバネは軸線方向に弾発するものであればよく、コイルバネや皿バネ等が用いられる。バネ保持部材は継手本体内でバネを圧縮状態に保持する環状部と環状部から複数の係止片が内奥部に延びて継手本体の係止部に係止しており、接続管を完全に内奥部まで差し込むことで、バネ保持部材が継手本体との係止から外される。従って接続管を差し込むだけでバネ保持部材の環状部がバネの伸張で押され、環状部でパッキンないしは抜け止め部材が圧縮される。更に完全に差し込まれないとバネが作用しないからパッキンや抜け止め部材の圧縮が行われない。従って中途半端な接続状態がなく、確実に管と接続することができる。バネ保持部材が接続管の端部に当接して継手本体の係止部から外れるように設けることができ、更にバネ保持部材と継手本体との係止を別の解放部材で外すことができ、接続管の端部で押された解放部材が、てこの原理でバネ保持部材を継手本体との係止から外す。パッキンを断面コの字形のリップパッキンに設けて、バネ保持部材がバネの伸張によって押されるとパッキンのリップ凹部内にバネ保持部材の端部が入り込んで、リップパッキンの内周面を押圧する様に設けることができ、更に確実にシール作用を果たすことができる。またリップパッキンは、内周面に接続管に当接する環状凸部を設けることによって、より確実なシール作用をする差込式管継手ができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の第1実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は管40と接続前の状態を示す縦断面図で、継手本体10は、本体11とナット状の本体12を螺合して気密に一体に設けてある。本体11は中央部に流体が通過する貫通口19を有して管40の接続口側に延びる円筒部材13を有し、円筒部材13の外面は管40の挿入口14となっている。円筒部材13の外面に管40が差し込まれ、管40の内周面を支持する。挿入口14の奥部内面にバネ保持部材20を係止する凹溝15を有し、この凹溝15に図4に示すバネ保持部材20の係止片21に設けた凸部23が係止して、環状部22でコイルバネ30を圧縮状態に保持している。図4に示す係止片21は、前記継手本体の凹溝15に係止する凸部23と凸部23から傾斜して接続管40の端部に当接する当接部24を有し、図2のごとく接続管40の端部で当接部24が押されると、てこの原理で当接部24の上面が凹溝15の入口を支点として水平方向に曲げられて係止片21に設けた凸部23の外径が縮径し、図3のごとく凹溝15との係止から外れる。このためコイルバネ30は伸張し、バネ保持部材20が接続口側に移動し、環状部22の反対側に装着したパッキン41を圧縮して接続管40とのシールが行われる。
【0012】図5乃至図6は本発明の第2実施例を示すもので、本実施例では、パッキン45とバネ保持部材25のパッキン押圧部分の構造が前記第1実施例と異なり、パッキンの断面はコの字形リップパッキン45で、パッキン内周面凸部46が挿入された管の外周面に当接し、パッキン45のリップ凹部47内の環状部に、本体との係止から外されたバネ保持部材25の環状当接部26が入り込み、リップパッキン45の内周面凸部46を蛇腹管42の外面に押圧する。この環状当接部26は環状断面が内外面に拡がる矢先状になっている。尚、リップパッキン45の外周面凸部48の先端部は本体12の内周段差部9に係止しており、管42を本体内に挿入する際、リップパッキン45が本体内で移動しないようパッキン室内に係止される。図5は管42を接続する前の状態を示し、この状態でバネ保持部材25係止片の凸部23が本体10内の凹溝15に係止しており、パッキン外周面の先端は本体の段差部9に係止して移動せず、またパッキン45のリップ凹部内47は開いているので、接続管42が通過しても内周面凸部46が自在に拡縮でき、接続管42を容易に本体内に挿入できる。管42の挿入によって管端部がバネ保持部材25の当接部24に当接すると、前記実施例のように係止凸部23が縮径され、図6のごとくバネ保持部材25が継手本体10との係止から外される。コイルバネ11の伸張によってバネ保持部材25が接続口側へ押圧され、環状当接部26がパッキンのリップ凹部47内環状部に入り込んで、パッキンの内周面と外周面を押し拡げる。このためパッキン内周面の凸部46を管の外周面に圧縮して確実にシールでき、また凸部46が強力に管の外周面に押し圧されるので、管の抜け出し防止作用を行い、パッキン外周面の環状凸部48も継手内周面に押し圧して確実なシール作用が得られる。
【0013】図7乃至図8は本発明の第3実施例を示す差込式継手である。本実施例では皿バネ31を複数枚設けて前記第1実施例のコイルバネ30に代え、またバネ保持部材30の端部接続口側にCリング状の抜け止め部材50を装着してあり、本体の接続口側内周面をテーパ面14に設けて、抜け止め部材50が縮径方向に作用するように設けてある。図8のごとく、前記第1実施例と同様にバネ保持部材30が本体の凹溝15との係止から外れると、複数枚の皿バネ31が伸張して抜け止め部材50が接続口側に押圧され、抜け止め部材50がテーパ面14の作用によって管40の外周面に縮径し、管40外周面に係止して抜け止めする。また継手本体10の円筒部材13の外面にOリング溝16を設けてOリング43を装着してあり、挿入された接続管40の内周面を支持すると共に管40の内周面もシールする。抜け止め部材50の縮径によって管40の抜け止めが行われ、同時に管40の内周面が縮径されるので、Oリング43が圧縮されて確実にシールが行われる。抜け止め部材50の内周面係止部は、図のごとく鋸歯状、また螺旋ねじ状等、管40の外周面に係止できる形状であればよい。
【0014】図9乃至図14は本発明の第4実施例を示す差込式管継手である。前記実施例と比べて本実施例はバネ保持部材の継手本体との係止、及びこの係止を解除する構造が異なる。コイルバネ30は継手本体11の管挿入口内端面17で受け、その奥に図11、図12で示す円周上2個所の外面から内面に貫通する貫通係止口18を設けてある。この貫通係止口18の外面側から図13で示すバネ保持部材35が係止して管挿入口内でコイルバネ30を軸線方向に圧縮している。更に貫通係止口18の内面側から図14で示す解放部材60を装着してある。バネ保持部材35は、図13のごとくバネ30の端部を受ける環状部36と環状部36の外面側から円周上2個所に設けた係止片37が内奥部に延び、係止片37の端部に内周側に突出する係止突起38を設けてある。係止突起38は上記本体の貫通係止口18の外面側から貫通係止口の一部に係止しており、その内面側貫通係止口18に解放部材60が係止している。
【0015】解放部材60はコイルバネ30の内面側に装着され、図14のごとく接続管40が貫通するリング部61と円周方向2個所に解放片62が内奥側へ窄まり状に延び、挿入される管40の端部に当接して拡がる様に設けてある。解放片62の先端には外方に突出する解放突起63を設けてあり、図9のごとく本体の貫通係止口18内に内側から入って係止している。図9のごとく継手本体内に接続管40を挿入すると、管40の端部が解放片62の内面に当接するので解放片62と解放突起63が拡がり、本体の貫通係止口18に係止しているバネ保持部材の係止突起38を押上げて、図10のごとく係止突起28が貫通係止口18との係止から外される。このためコイルバネ30が伸張してバネ保持部材35が接続口端部側へ押され、端部に装着してあるパッキン41を圧縮し、管40とのシールを行う。尚この実施例の場合も前記第3実施例のようにパッキン41の端部側に抜け止め部材50を装着して、パッキン41と抜け止め部材50を圧縮して、管とのシールと抜け止め作用を同時に果たす様にすることができる。
【0016】図15乃至図17は本発明の第5実施例を示すもので、バネ保持部材35及びバネ保持部材が本体と係止する貫通係止口18の構造は前記第4実施例と同じであるが、バネ保持部材35を本体との係止から外す解放部材の構造が異なる。本実施例の解放部材65は、図16,図17で示すごとく外方の対称位置に2個所、本体の貫通係止口18に入る解放突起66を有し、この解放突起66が接続管40の挿入によって拡がりバネ保持部材35の係止突起38を貫通係止口18から外すように、貫通口67を有し接続管40の端部に当接する環状てこ部68を接続端部側に曲げて形成してある。図15のごとく接続管40を継手本体10内に挿入すると、接続管の端部で解放部材60の環状てこ部68が押圧され、環状てこ部68が直立することによって、外側の開放突起66が拡径し、本体の貫通係止口18内に係止しているバネ保持部材35の係止突起38を貫通係止口18内から外に押出す。このためバネ保持部材35が本体11との係止から外されて、コイルバネ30が伸張し、パッキン41を圧縮して管40とのシールが行われる。
【0017】図18乃至図19は本発明の更に第6実施例を示すもので、バネ保持部材35及び本体の貫通係止口18の構造が異なり、前記第4実施例及び第5実施例と比べて、本体の貫通係止口18、バネ保持部材の係止突起38が本体の円周上に1個所しかなく、この1個所の貫通係止口18にバネ保持部材の係止突起38が係止してコイルバネ30を圧縮状態で保持し係止している。解放部材70はてこ棒状で、1個所の貫通係止口18内に入る解放突起部71から管挿入口側に向かって曲げられたてこ部72を設けてある。この実施例では本体11内に接続管40が挿入すると、管端部で解放部材のてこ部72が押圧され、てこ部72が直立する。このため解放部材の解放突起部71がバネ保持部材25の係止突起28を本体の貫通係止口18内から押し出し、前記と同様に、バネ保持部材35が本体との係止から外され、コイルバネ30が軸線方向に伸張してパッキン41を圧縮し管とのシールが行われる。本体の貫通流路19を解放部材のてこ部72が横断するが、てこ部72の形状を例えば軸横断方向に小さく、軸線方向に広く設けて、流体が流通する側のてこ部材の断面積を減少させ、流れを阻害しないようにできる。
【0018】
【発明の効果】以上のごとく本発明の差込式管継手は、接続管を確実に差し込むと、継手本体内に圧縮状態で保持されたバネの保持状態が解放され、伸張して、本体内でパッキンが圧縮され、バネ保持部材の本体との係止が外れることによる解除音を外部に発する。従って確実に接続管とのシール作用が行われ、確実な接続が行われたかの確認が行える。また管の差し込みが不完全な状態では接続されないから、管を引き抜くことができ、確実な接続確認が行われる。また接続管の差し込みによって本体内に圧縮状態で保持されたバネの保持状態が解放され、伸張して、抜け止め部材が管と係止される。従って確実に接続管との抜け止め作用が果たされ、また同時に接続管のシールと接続管の抜け止めを果たすことができる。また断面コの字形のリップパッキンを装着して、バネの伸張によって押されるバネ保持部材をリップパッキンの凹所にが差し込まれることにより、リップパッキンの内周側が接続管の外周面に押し圧して圧縮され、確実なシール性能が得られる。更にリップパッキンの内周面に環状凸部を設けることで、確実なシールと併せて接続管の抜け止め作用を果すことができる。
【出願人】 【識別番号】000005083
【氏名又は名称】日立金属株式会社
【出願日】 平成11年7月7日(1999.7.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−21077(P2001−21077A)
【公開日】 平成13年1月26日(2001.1.26)
【出願番号】 特願平11−193531