| 【発明の名称】 |
プロテクタ付ホース |
| 【発明者】 |
【氏名】宮島 敦夫
【氏名】川崎 実
【氏名】小玉 勉
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| 【要約】 |
【課題】ニップル等に装着容易なプロテクタ付ホースを提供することを目的とする。
【解決手段】筒状のホース本体10と、筒状のプロテクタ20と、これらをその両端部12、205で一体的に接合し、ニップル挿入口を形成する筒状の係合部30と、少なくともホース本体10の端部12とこの端部12に同軸的に当接する係合部30とを内側より支えるリング状の内環385と外側よりリング状に締結する外環206と、からなるプロテクタ付ホースである。係合部30が一体的に形成され、ホース本体10とプロテクタ20とを一体的に固定するため他装置への接合が容易となり、ホース本体10とプロテクタ20との一体性が高い。リング状の内環385と外側よりリング状に締結する外環206とを設けて、係合部30とホース本体10の一体性を高めている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】筒状のホース本体と、該ホース本体の外周面を覆う状態でかつ同軸的に配設された筒状のプロテクタと、該ホース本体と該プロテクタとをその両端部で一体的に接合し、ニップルが挿入結合されるニップル挿入口を形成する筒状の係合部と、少なくとも該ホース本体の端部と該ホース本体の端部に同軸的に当接する該係合部とを内側より支えるリング状の内環と外側よりリング状に締結する外環と、からなることを特徴とするプロテクタ付ホース。 【請求項2】 前記ホース本体は樹脂又は金属又はその複合材料で構成され、前記プロテクタはゴム弾性体で形成されている請求項1記載のプロテクタ付ホース。 【請求項3】 前記ゴム弾性体は架橋されたゴムである請求項2記載のプロテクタ付ホース。 【請求項4】 前記プロテクタおよび前記係合部はゴム弾性体で一体的に形成されている請求項1記載のプロテクタ付ホース。 【請求項5】 前記ホース本体の端部は前記係合部に同軸的に埋設保持されている請求項4記載のプロテクタ付ホース。 【請求項6】 前記ホース本体は樹脂で形成されている請求項5記載のプロテクタ付ホース。 【請求項7】 前記係合部に埋設保持されている前記ホース本体の端部は周方向に凹凸となる波状となった拡径可能となっている請求項6記載のプロテクタ付ホース。 【請求項8】 前記係合部に埋設保持されている前記ホース本体の端部は周方向に一周する内周面側からみて凹状または凸状のリング部分をもつ請求項6記載のプロテクタ付ホース。 【請求項9】 前記ホース本体の凹状または凸状の前記リング部分の内周面および外周面の少なくとも一面は前記係合部に被覆され、互いに型対称となって係止されている請求項8記載のプロテクタ付ホース。 【請求項10】 前記ホース本体の凹状または凸状の前記リング部分は、前記係合部に挿入保持されるニップルの先端部分の外周面を一周する凸状または凹状の係合リングが係合する位置に設けられ、該ホース本体の凹状または凸状の該リング部分はニップルの凸状または凹状の該係合リング部分と直接または間接的に嵌合係止される請求項8記載のプロテクタ付ホース。 【請求項11】 前記係合部はその内周面を一周するリング状のシール部をもち、該シール部が前記ホース本体の凹状または凸状の前記リング部分と、前記係合部に挿入保持されるニップルの前記係合リング部分との間に挟持され、該シール本体と該ニップルとをシールする請求項10記載のプロテクタ付ホース。 【請求項12】 前記係合部はその内周面側となる部分をその外周面側となる部分と一体的に筒状に形成し、該内周面側となる部分を該外周面側となる部分の内側に同軸的に折り入れて形成されている請求項6記載のプロテクタ付ホース。 【請求項13】 前記係合部の前記外周面側となる部分と前記内周面側となる部分の当接面の一方には凸部が他方には該凸部と嵌合する凹部が設けられている請求項12記載のプロテクタ付ホース。 【請求項14】 前記ホース本体の端部は周方向に一周する内周面側からみて凹状または凸状のリング部分をもち、該ホース本体の端部を内側から挟持する前記係合部の内周面側となる部分は、該ホース本体の該リング部分と型対称で互いに嵌合係止する凸状または凹状のリング部分をもつ請求項12記載のプロテクタ付ホース。 【請求項15】 前記係合部は一体として形成された前記プロテクタの中心側に同軸的に設けられ軸方向の該係合部の奥側端面に開口し、前記挿入口側に延びる一端開口の有底リング溝を持ち、前記ホース本体の端部は該有底リング溝に挿入係止されている請求項6記載のプロテクタ付ホース。 【請求項16】 前記係合部は一体として形成された前記プロテクタの中心側に同軸的に設けられ軸方向の該係合部の奥側が先端となるリング状のリップを持ち、前記ホース本体の端部は該リップの遠心方向側に同軸的に保持されている請求項6記載のプロテクタ付ホース。 【請求項17】 前記係合部はその内周面に前記ホース本体の端部の外周面と型対称をなす当接面をもち、該ホース本体の端部の該外周面は該当接面と当接されて一体となっている請求項6記載のプロテクタ付ホース。 【請求項18】 前記係合部はその外周面の軸方向奥側の部分が前記プロテクタの端部内周面と当接一体化され、該係合部の内周面の軸方向奥側の部分が前記ホース本体の端部外周面と当接一体化されている請求項1記載のプロテクタ付ホース。 【請求項19】 前記プロテクタは一対の部分から構成され、一方の部分の一端部は他の部分の一端部に同軸的に被嵌され、軸方向に相対移動可能となっている請求項1記載のプロテクタ付ホース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、外周側からの熱、火炎等の危害に対して抵抗力の高いプロテクタ付ホースに関する。本発明のプロテクタ付ホースは、ガソリン、灯油、化学薬剤等の輸送に使用するホースとして最適である。 【0002】 【従来の技術】従来、プロテクタ付ホースとしては、液体を通すホース本体とその外周側を同軸的に覆う筒状のプロテクタとからなるホースが知られている。この従来のプロテクタ付ホースは、実開昭62−174192号公報、実開昭56−18488号公報、実開昭61−188087号公報、実開平2−46194号公報に見られるように、ホース本体とそれを覆う筒状のプロテクタとの間に空間を形成すべく色々と工夫がなされている。また、プロテクタ付ホースの締結に関しては、接続金具を用いるものが実公平3−34548号公報に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来のプロテクタ付ホースは、ホース本体の一部あるいは全体をプロテクタで覆う構造のものである。このため従来のプロテクタ付ホースを他の装置に接続する場合、特別に設計した金具を必要とした。また、ニップル等に接続する場合、プロテクタ付ホースのホース本体に直接ニップルを挿入する必要があった。このためホース本体としては、柔軟なゴムあるいはエラストマーで作る必要があり、剛性の高い樹脂等でホース本体をつくることができなかった。 【0004】本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、ニップル等に装着容易なプロテクタ付ホースを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明のプロテクタ付ホースは、筒状のホース本体と、該ホース本体の外周面を覆う状態でかつ同軸的に配設された筒状のプロテクタと、該ホース本体と該プロテクタとをその両端部で一体的に接合し、ニップルが挿入結合されるニップル挿入口を形成する筒状の係合部と、少なくとも該ホース本体の端部と該ホース本体の端部に同軸的に当接する該係合部とを内側より支えるリング状の内環と外側よりリング状に締結する外環と、からなることを特徴とする。 【0006】本発明のプロテクタ付ホースでは、係合部が一体的に形成されているため、ニップル等他の装置への接合が容易となる。また係合部がホース本体とプロテクタとを一体的に固定するため、ホース本体とプロテクタとの一体性が高い。 【0007】また、ホース本体の端部とホース本体の端部に同軸的に当接された係合部の端部とを内側より支えるリング状の内環と外側よりリング状に締結する外環とを設けているため、係合部とホース本体の一体性を高めることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下本発明のプロテクタ付ホースの実施の形態について説明する。 【0009】本発明のプロテクタ付ホースは、筒状のホース本体と、該ホース本体の外周面を覆う状態でかつ同軸的に配設された筒状のプロテクタと、該ホース本体と該プロテクタとをその両端部で一体的に接合し、ニップルが挿入結合されるニップル挿入口を形成する筒状の係合部と、少なくとも該ホース本体の端部と該ホース本体の端部に同軸的に当接する該係合部とを内側より支えるリング状の内環と外側よりリング状に締結する外環と、からなることを特徴とする。 【0010】本発明のプロテクタ付ホースを構成するホース本体は、従来のプロテクタ付ホースのホース本体をそのまま使用できる。すなわち、ホース本体として、従来のゴムホース、エラストマーホース、樹脂ホース、内周部を樹脂で形成し外周部をゴムとする複層ホース等を使用できる。ホース本体として樹脂ホースを使用することにより、耐ガソリン透過性に優れたプロテクタ付ホースを得ることができる。 【0011】ホース本体と係合部とが接触する部分、すなわち、ホース本体の端部には、周方向に一周する内周面側からみて凹状または凸状のリング部分をもつ形状とすることができる。このリング部分はホース本体と係合部との一体性を高めるための嵌合係止部、あるいは係合部に挿入保持されるニップルの先端部の外周面に設けられる凸状または凹状の係合リング部分と直接または間接的に嵌合係止される嵌合係止部となる。 【0012】係合部に接触されているホース本体の端部で、挿入保持されるニップルの外周側に位置する部分は、周方向に凹凸となる波状に形成するのが好ましい。かかる周方向に凹凸となる波状とすることにより、ホース本体の端部は拡径可能となり、ニップルの挿入が容易となる。 【0013】プロテクタは前記した従来のプロテクタをそのまま使用できる。耐熱、耐火炎等の特性をプロテクタに求める場合、プロテクタをゴムで形成するのが好ましい。ゴムで形成することにより、熱可塑性樹脂で形成した場合に起こる溶融による消失を避けることができ、ホース本体への熱、火炎の影響を長く阻止できる。 【0014】プロテクタは一対の部分で構成し、一方の部分の一端部は他の部分の一端部に同軸的に被嵌され、軸方向に相対移動可能となるようにしてもよい。 【0015】係合部はプロテクタと一体的に形成しても、予め形成されたプロテクタの端部をインサートして、一体的に成形しても、プロテクタと独立に成形し、その後プロテクタと組み合わせてもよい。 【0016】係合部はゴム弾性体で形成し、挿入されるニップルにより拡径され、弾性的にニップルを挟持するものが好ましい。このため、係合部の軸孔は挿入されるニップルの外周径、外周形状に合わせた形状とする必要がある。かかる軸孔の形状として従来の軸孔の形状を採用できる。 【0017】係合部にはホース本体の端部が接触する。係合部をゴムでホース本体を樹脂製とすることにより、挿入保持されるニップルとホース本体の間に同軸的に介在す係合部の部分をシール部として利用することができる。 【0018】係合部はホース本体の端部を埋設するようにインサート成形してもよいし、あるいはホース本体の端部が挿入される内周面にリング状に開口し軸方向と平行あるいは軸方向と傾斜して深くなるリング状の有底リング溝をもつものとして成形し、その有底リング溝にホース本体の端部を挿入係止することができる。 【0019】係合部の内周面側となる部分を外周面側となる部分と一体的に筒状に形成し、内周面側となる部分を外周面側となる部分の内側に同軸的に折り入れて形成することもできる。かかる場合、折入れられた内周面側で形成される軸孔にニップルが挿入保持される。ニップルの挿入あるいは引き抜き時にニップルによりもたらされる軸方向の力により、折入れられた内周面側がその外周面側と軸方向に相対移動しないように、両者が接触する部分の一方に凹部、他方に凸部を形成し、凹凸の嵌合で両者を一体化するのが好ましい。 【0020】折入れられた内周面側と外周面側の間に形成されるリング溝をホース本体の端部が挿入されるリング溝とすることもできる。そして挿入保持されたホース本体と折入れられた内周面側との間に軸方向に対して抵抗となる部分を形成することも好ましい。かかる抵抗となる部分として、一方の部分に周方向に一周する凹状または凸状のリング部分と、他方の部分にこれと型対称の関係にある周方向に一周する凸状または凹状のリング部分とで形成することができる。これら一対のリング部分を嵌合することにより、ホース本体と係合部の折り返し部分を一体化できる。 【0021】本発明のプロテクタ付ホースは、少なくともホース本体の端部とホース本体の端部に同軸的に当接する係合部とを内側より支えるリング状の内環と外側よりリング状に締結する外環とを有している。 【0022】従ってホース本体に当接されて一体となる係合部の外周面にその外周面をリング状に締結する外環と、一体となっているホース本体の端部の内周面にその内周面を支えるリング状の内環とを設けて、係合部とホース本体の一体性を高めることができる。 【0023】係合部をプロテクタおよびホース本体の別体として形成し、係合部の外周面にプロテクタの端部を同軸的に被嵌して一体とし、係合部の内周面にホース本体の端部同軸的に装着して一体とすることもできる。かかる場合には、プロテクタの外周面にその外周面をリング状に締結する外環と、ホース本体の端部の内周面にその内周面を支えるリング状の内環とを設けることができる。 【0024】本発明のプロテクタ付ホースは、ホース本体とプロテクタとが係合部で一体化されている。そして係合部はニップルが挿入固定されるように形成されているため、結合用の金具等を必要としない。またプロテクタと係合部とを一体的に形成することにより、部品点数が少なくなり、製造コストおよび組み立て作業性が良くすることができる。 【0025】 【実施例】以下本発明のプロテクタ付ホースの実施例を説明する。 【0026】本実施例のプロテクタ付ホースを図1に示す。このプロテクタ付きホースは樹脂製ホース本体10とゴム製のプロテクタ20とゴム製の係合部30とから構成されている。 【0027】ホース本体10は、蛇腹形状部11とこの両端に一体的に形成された端部12とから成っている。各端部12には、軸方向中間位置に半径方向外方に突出する環状の拡径部125が形成され、またその先端にリング状の溝126が形成されており、このリング状の溝126において相手パイプのニップル50の環状の拡径部51に弾性的に嵌まり込んでいる。 【0028】一方端部12の内周面には硬質リング385(内環)が嵌合されている。ここで軟質リング385は樹脂製、金属製何れでも良い。 【0029】尚、端部12と蛇腹形状部11との境界部には半径方向内向きに突出する環状の突出部127が形成されている。この突出部127は硬質リング385に対する位置決めのためのものである。 【0030】プロテクタ20は、厚肉且つ円筒形状の端部205とそれらの間の蛇腹形状部206とから成っている。このプロテクタ20とホース本体10との各蛇腹形状部206、11の間には所定の隙間が形成されており、それらの間の部分が空気層42とされている。 【0031】係合部30は短筒状の部材であって固定部307と嵌合シール部308とが軸方向に連続して形成されている。この係合部30は、固定部307がホース本体10及びプロテクタ20の各端部12、205によりサンドイッチ状に挟まれた状態でこれらに嵌合され、そして硬質リング385とプロテクタ20の端部205の外面に配された樹脂リング206(外環)とにより、これら固定部307及びホース本体10とプロテクタ20との各端部12、205が内外両面から挟圧されて互いに固定されている。 【0032】尚この樹脂リング206は、ホース本体10、プロテクタ20、係合部30をインジェクション型にセットした状態で、これらホース本体10、プロテクタ20、係合部30の固定部を硬質リング385とともに加圧する状態にインジェクション成形されたものである。 【0033】但しこのようなインジェクション成形による樹脂リング206に代えて金属リングを用いてかしめ固定を行うようにしても良い。 【0034】係合部30は、固定部307に連続する嵌合シール部308においてニップル50の外周面に直接嵌合された上、クランプ部材55にてクランプされている。 【0035】尚本実施例のホース本体10は、ポリアミド樹脂から成っており、またプロテクタ20、係合部30がそれぞれCRゴム、NBC・PVCゴムから成っている。 【0036】但しホース本体10は樹脂単層としても良いし、2層以上の積層構造としても良い。また本実施例においてホース本体10は樹脂材料をブロー成形して成るものである。 【0037】ここでプロテクタ20、係合部30の何れもその材質については適宜のものを用いることが可能である。 【0038】本実施例においてプロテクタ付ホース全体及び各部の寸法は、ホース全長が240mm、ホース本体10の蛇腹形状部11の肉厚が0.5mm、その蛇腹形状部11の各蛇腹のピッチが6mm、高さが6mmとされている。 【0039】またプロテクタ20は、蛇腹形状部206の肉厚が2mm、円筒形状の端部205の肉厚が2mmとされており、更に係合部30は、軸方向長さが60mm、固定部307の肉厚が4.5mm、嵌合シール部308の肉厚が5mmとされている。尚樹脂リング206の材質はポリアミド樹脂である。但しこれらの寸法値はあくまで一例である。 【0040】本実施例のプロテクタ付ホースは、ホース本体10とプロテクタ20及び係合部30が一体に組み付けられており、係合部30の嵌合シール部308を相手パイプのニップル50に嵌め込んでクランプするだけで、これらホース本体10、プロテクタ20及び係合部30の三者から成るプロテクタ付ホースをニップル50に簡単に接続することができ、接続作業性も良好である。 【0041】また係合部30は柔軟なものであってニップル50と隙間なく良好に密着し、シール性も良好である。 【0042】更に本実施例ではホース本体10の先端がニップル50の先端に弾性嵌合状態で密着状態に重なっているため、シール性が良好で係合部30が内部の流体(ガソリン)に直接曝されることがなく、従ってガソリンによる係合部30の劣化が抑制されるとともに、係合部30を内部のガソリンが外部に透過するのが良好に防止され更に振動等によってニップル50とホース本体10の先端との嵌合位置がずれるのが防止され、接続部の信頼性も良好である。 【0043】更にホース本体10は樹脂製であって良好な耐ガソリン性、耐ガソリン透過性を有する一方、その外側には耐炎ゴム製のプロテクタ20が配されているため耐熱性、耐炎性も良好である。 【0044】また高価なフッ素ゴムのような材料を用いなくても良いので、価格も安価に抑えることができる。 【0045】加えて本実施例ではホース本体10の端部12と係合部30とが密着状態に嵌合された上、硬質リング385と樹脂リング206とによりプロテクタ20の端部205を介して内外両面から挟圧されており、更にホース本体10の端部12には軸方向外方に突出する環状の突出部125が形成されていて、この突出部125が係合部30に食い込んだ状態となっているため、ホース本体10と係合部30との嵌合部のシール性も良好である。 【0046】また本実施例のプロテクタ付ホースの場合、係合部30とプロテクタ20とが別体を成しているため、これらを特性の異なる別々のゴム材料にて構成できる利点がある。 【0047】即ち係合部30を耐ガソリン透過性に優れたゴム材料で、またプロテクタ20を耐炎性に優れたゴム材料でそれぞれ構成でき、各部に必要な機能に応じて適正なゴム材料を用いることができる。これにより安価なゴム材料を用い且つ所要の特性を有するプロテクタ付ホースを構成することができる。 【0048】尚、樹脂リング206をインジェクション成形すると同時にかかる樹脂リング206と硬質リング385とでホース本体10とプロテクタ20との各端部12、205及び係合部30の固定部307とを挟圧状態に固定する方法として、図2に示す方法を好適に用いることができる。 【0049】この方法では、図2(A)に示しているようにインジェクション成形型40に押え部44、46を形成しておき、そしてインジェクション成形型40、42に硬質リング385、ホース本体10、プロテクタ20及び係合部30をセットして型合せし、このとき押え部44、46においてプロテクタ20の端部205を押え込んだ状態とする(図2(B)参照)。 【0050】そしてこれら押え部44、46の間に形成されたキャビティ48内にその軸方向中間位置において半径方向内向きに形成した注入口60より樹脂材料を注入して樹脂リング206を成形し(図2(C)参照)、同時に硬質リング385とともにホース本体10の端部12、係合部30の固定部307、プロテクタ20の端部205を圧迫し、固定する。 【0051】この方法によれば、注入口60より注入された溶融樹脂がプロテクタ20の端部205を介して係合部30をホース本体10の端部12に押し付け、それらの間のシールを確実にする効果が得られる。 【0052】なお、図3(A)に示しているようにホース本体10における端部12の軸方向中間部位を半径方向内向きに環状に凹陥させて、その凹陥部124内に係合部30の肉を食い込ませる様にすることも可能であるる。 【0053】また図3(B)に示しているようにかかる端部12に半径方向内向きの環状の突出部125、124を一対設けて、これらにより硬質リング385の位置を定めるといったことも可能である。 【0054】なお本実施例の変形例として、本実施例の別体として形成されたプロテクタ20と係合部30とを一体的に成形した図4に示すものとしてもよい。ここで図4のプロテクタ付ホースについて説明する。 【0055】このプロテクタ付きホースはそれぞれ別個に作ったポリアミド樹脂製のホース本体10とゴム製の係合部30をもつプロテクタ20とからなる。 【0056】ホース本体10はその中央に位置する蛇腹形状部11とその両端に一体的に形成された端部12とからなる。各端部12は、蛇腹形状部11に隣接する直径の小さい第一径小部121、直径の大きい第一拡径部122、第二径小部123、断面半円状の第二拡径部124およびラッパ状に先端が拡大するラッパ状端部125からなる。 【0057】一方係合部30をもつプロテクタ20のプロテクタ20は波の低い蛇腹形状に形成され、係合部30はプロテクタ20より小径でかつ肉厚に形成されている。 【0058】係合部30の内周面の形状は、それと嵌合するホース本体10の端部12の外周面形状と型対称の第一径小部301、直径の大きい第一拡径部302、第二径小部303、断面半円状の第二拡径部304およびラッパ状に先端が拡大するラッパ状有底溝305およびこのラッパ状有底溝305で形成されたリング状リップ306をもつ。 【0059】係合部30の外周面の形状は、ラッパ状有底溝305の底に対応する位置から端側の部分が僅かに小径となり、さらに先端側にリング状の小突起をもつ。 【0060】ホース本体10は係合部30をもつプロテクタ20に挿入され、その端部12はそれぞれ係合部30の内周面に嵌合される。また、各端部12のラッパ状端部125は、係合部30のラッパ状有底溝305に押し込まれて装着される。このラッパ状端部125の装着により係合部30のリング状リップ306は図上右側に良く明示されているようにそのリップ先端が軸芯側に突出する。 【0061】このプロテクタ付ホースにニップル50を挿入すると、ニップル50の先端にある拡径部51がホース本体10の端部12の第二拡径部124に嵌まり込み、リング状リップ306はホース本体10の端部12のラッパ状端部125とニップル50の外周面との間で挟持されることになる。これにより、リング状リップ306はホース本体10とニップル50との間をシールする。 【0062】本実施例のプロテクタ付ホースは、ホース本体10のラッパ状端部125が軸方向に短いため、係合部30のラッパ状有底溝305への装着が容易で組付け性に優れている。また、係合部30とホース本体10の端部12とは軸方向に連続する拡径部、小径部、拡径部でそれぞれ嵌合しているため一体性が高い。また、リング状リップ306がシールとして機能するため、シール特性がよい。 【0063】この他本発明は自動車用エアインテークホースその他のホースにも適用可能であるし、またホース本体、プロテクタとして上例以外の様々な材質のものを用いることも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき種々変更を加えた形態で構成可能である。 【0064】 【発明の効果】本発明のプロテクタ付ホースは、係合部が一体的に形成されているため、ニップル等他の装置への接合が容易となる。 【0065】本発明のプロテクタ付ホースは、係合部がホース本体とプロテクタとを一体的に固定するため、ホース本体とプロテクタとの一体性が高い。 【0066】本発明のプロテクタ付ホースは、ホース本体の端部とホース本体の端部に同軸的に当接された係合部とを内側より支えるリング状の内環と外側よりリング状に締結する外環とを設けているため、係合部とホース本体の一体性を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000219602 【氏名又は名称】東海ゴム工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成6年6月14日(1994.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100113251 【弁理士】 【氏名又は名称】鵜飼 英行
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| 【公開番号】 |
特開2001−21069(P2001−21069A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−173262(P2000−173262) |
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