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【発明の名称】 ソレノイド動作型二重スプール制御バルブ
【発明者】 【氏名】デニス アール. バーバー

【要約】 【課題】バルブ本体内で各々が分離制御スプールを有する1対の穿孔を有する比例液圧制御バルブを提供すること。

【解決手段】1対の力フィードバック、線形アクチュエータ54,56がバルブ本体12の同じ側に取り付けられ、各アクチュエータが複数の制御スプール16,18の一つの動きを制御する。1つの制御スプールのみがバルブアセンブリの第1作用ポート20に加わる液圧動力を制御し、その間に第2作用ポート21をタンクに接続する。他の制御スプールのみがバルブアセンブリ10の第2作用ポート21に加わる液圧動力を制御し、その間に第1作用ポート20をタンクに接続する。力フィードバック、線形アクチュエータ54,56により各スプール16,18が各穿孔内で非常に強く受け止められるのを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に第1穿孔と第2穿孔を有するバルブ本体と、さらに各々が前記第1穿孔と第2穿孔と連通する第1作用ポート第2作用ポート供給ポート及びタンクポートと;内部に軸方向への滑動運動のため前記第1穿孔に収容され、一端に第1制御空洞部を形成し、複数のランド部により分離された複数の溝を有する第1制御スプールであり、さらに複数の溝の1つが第1作用ポートと供給ポート間の流体路を画成し、他の溝が前記第2作用ポートと前記タンクポート間の流体路を画成する前記第1穿孔内の第1位置を有し、前記ランド部が前記第1作用ポートと前記供給ポート間および前記第2作用ポートと前記タンクポート間の連通を閉鎖する第1穿孔内の第2位置を有する第1制御スプールと;内部に軸方向への滑動運動のため前記第2穿孔に収容され、一端に第2制御空洞部を形成し、複数のランド部により分離された複数の溝を有する第2制御スプールであり、さらに複数の溝の1つが第2作用ポートと供給ポート間の流体路を画成し、他の溝が前記第1作用ポートと前記タンクポート間の流体路を画成する前記第1穿孔内の第1位置を有し、前記ランド部が前記第1作用ポートと前記タンクポート間および前記第2作用ポートと前記供給ポート間の連通を閉鎖する第2穿孔内の第2位置を有する第2制御スプールと;前記第1穿孔内に配置され、前記第1穿孔内の前記第1制御スプールの動作を発生させる第1リニアアクチュエータであり、第1リニアアクチュエータは前記第1制御スプールの一端に接続され、前記第1穿孔内の前記第1制御スプールの位置を示す第1フィードバック力を受け、前記第1制御空洞部と前記供給ポートと前記タンクポート間の流体の流れを選択的に制御する第1パイロットバルブ部材を有する第1リニアアクチュエータと;前記第2穿孔内に配置され、前記第2穿孔内の前記第2制御スプールの動作を発生させる第2リニアアクチュエータであり、第2リニアアクチュエータは前記第2制御スプールの一端に接続され、前記第2穿孔内の前記第2制御スプールの位置を示す第2フィードバック力を受け、前記第2制御空洞部と前記供給ポートと前記タンクポート間の流体の流れを選択的に制御する第2パイロットバルブ部材を有する第2リニアアクチュエータと;からなることを特徴とする比例液圧制御バルブ。
【請求項2】 前記バルブ本体が第1側部を有し;さらに第1穿孔および第2穿孔が各々前記第1側部の第1および第2開口部から前記バルブ本体内に延在し;さらに前記第1および第2リニアアクチュエータが前記バルブ本体の前記第1側部に搭載されることを特徴とする請求項1記載の比例液圧制御バルブ。
【請求項3】 前記第1および第2リニアアクチュエータがソレノイドからなることを特徴とする請求項1記載の比例液圧制御バルブ。
【請求項4】 前記第1フィードバック力が前記第1パイロットバルブ部材に作用し、かつ前記第2フィードバック力が前記第2パイロットバルブ部材に作用することを特徴とする請求項1記載の比例液圧制御バルブ。
【請求項5】 前記リニアアクチュエータが前記第1作用ポートと前記タンクポート間の流体通路が前記穿孔に沿って形成され、前記第2作用ポートと前記タンクポート間の別の流体が前記穿孔に沿って形成される浮動位置に前記第1制御スプールを移動させる機構をさらに有することを特徴とする請求項1記載の比例液圧制御バルブ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液圧システム用のソレノイド動作型制御バルブに関し、特に駆動力フィードバック型制御バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】建設および農業機械は液圧シリンダとピストンの組み合わせで駆動される可動部材を有する。シリンダはピストンにより2つの内室に分割され、各室(チャンバ)に圧力を加えられた作動液を交互に送ることによりピストンが反対方向に移動する。
【0003】米国特許第5,579,642号に記載されているように、典型的には作動液をシリンダに加えることは手動動作型バルブにより制御される。この型のバルブにおいて、手動レバーがバルブの穿孔内のスプールに機械的に接続されている。機械オペレータはレバーを動かして、ポンプ出力部、流体リザーバまたはシリンダと連通する穿孔内の複数の空洞部に対してスプールを種々の位置に設定できる。スプールを一方向に動かすことにより、ポンプからシリンダ室の一つへまたは他の室(チャンバ)からリザーバへ流れる加圧された作動液の流れが制御される。スプールを反対方向に動かすことにより、シリンダ室に対する流体の供給および排出が逆転する。スプールが適切な方向に移動する程度を加減することにより、流体が付随するシリンダ室に流れる速度を変化させることが可能であり、それによりピストンを比例的に異なる速度で移動させることができる。
【0004】さらに、ある制御バルブは2つのシリンダ室がスプールを介して流体リザーバに同時に接続される“浮動”位置を提供する。この位置で、シリンダにより駆動された部材は外力に応答して自在に移動可能である。例えば、表面の輪郭の変化に順応させ、舗装の掘り起こしを回避するために舗道に対して雪かきブレードを浮かせることが可能である。
【0005】建設および農業機械に関して、手動動作型液圧バルブから電気的に制御されるソレノイドバルブを使用する傾向がある。この型のシステムは、制御バルブがシリンダ近傍に配置されかつオペレータ室内に配管されないので、液圧配管を単純化することができる。またこの技術変化は容易に種々の機械機能をコンピュータ化された調整に移すことが可能である。
【0006】作動液の流れを制御するソレノイドバルブは良く知られており、電機子を一方向に動かしバルブを開放する電磁コイルを使用している。電機子またはバルブ部材は電流がコイルから除去されるとバルブを閉じるためにばねにより負荷をかけられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ソレノイド機構を有する標準双方向スプールバルブを駆動するために、分離ソレノイドアクチュエータがスプールの両端に接続されなければならない。これはある装置で不都合となるバルブアセンブリの全長を著しく増加させる。さらに、この構成は2個のソレノイドアクチュエータが同時に通電されないようにかつ相互に対して作用しないようにする制御回路が必要となる。
【0008】代案として、動力駆動するために各シリンダ室用に一対のソレノイドバルブを利用する液圧装置が工夫された。任意のシリンダ室のために、一方のソレノイドバルブはピストンを一方向に移動させるためにポンプ圧力による流体の供給を制御し、他方のソレノイドバルブは任意のシリンダ室からタンクへの流体を排出してピストンを反対方向に動かすために交互に開放される。もしシリンダの2つのシリンダ室が動力駆動される場合、4個のソレノイドコイル、2個の供給バルブおよび2個の排出バルブを必要する。
【0009】本発明の全般的な目的は一対のシリンダ室に出入りする作動液の流れを制御するためのソレノイド動作型バルブアセンブリを提供することにある。発明の他の目的は作動液の流れを比例制御するソレノイド動作型バルブアセンブリを提供することにある。更に本発明の他の目的はソレノイド動作型スプールバルブを提供することにある。更に本発明の目的は上述のスプールバルブアセンブリに2つのソレノイド操作手段のみを利用することにある。更に本発明の他の目的は小型のソレノイド動作型バルブアセンブリを提供することにある。本発明の他の態様は中立位置を有するソレノイド動作型スプールバルブアセンブリを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】比例液圧制御バルブは内部に第1穿孔および第2穿孔を有するバルブ本体と、各々が前記第1および第2穿孔と連通する第1作用ポート、第2作用ポート、供給ポート、およびタンクポートを有する。第1作用ポートはシリンダの一つの室をバルブに接続し、かつ第2作用ポートを他のシリンダ室に接続する。
【0011】前記第1穿孔で摺動可能に収容される第1制御スプールはランド部により分離された複数の溝部を有する。第1制御スプールは複数の溝部の一つが第1作用ポートと供給ポート間の流体路を画成しかつ複数の溝の別の一つが第2作用ポートとタンクポート間の流体路を画成する第1穿孔に沿った第1の位置を有する。第1穿孔に沿った第2位置において、第1制御スプールのランド部が第1作用ポートと供給ポート間の連通および第2作用ポートとタンクポート間の連通を閉鎖する。
【0012】第2制御スプールは内部に軸方向摺動動作のための第2穿孔内に収容され、ランド部により分離された複数の溝部を有する。第2制御スプールは複数の溝部の一つが第2作用ポートと供給ポート間の流体路を画成し、かつ複数の溝部の他の一つが第1作用ポートとタンクポート間の流体路を画成する第2穿孔に沿った第1の位置を有する。第2制御スプールはランド部が第1作用ポートとタンクポート間の連通および第2作用ポートと供給ポート間の連通を閉鎖する第2穿孔に沿った第2の位置を有する。
【0013】第1リニアアクチュエータは第1穿孔内に配置され、第1穿孔内で第1制御スプールの動きを発生する。第2リニアアクチュエータは第2穿孔内に配置され、第2穿孔内で第2制御スプールの動きを発生する。好ましくは、第1および第2リニアアクチュエータは装置の全長を最小にするためにバルブの同じ側に搭載される。好ましい実施例において、第1および第2リニアアクチュエータは力フィードバック型であり、これらの部品の特有な設計がここで述べられる。
【0014】比例液圧制御バルブの本構成は一作用ポートにかかる液圧駆動の供給を制御するために第1スプールのみ利用し、他のスプールは第2作用ポートにかかる液圧駆動の供給を制御している。力フィードバックアクチュエータを採用することによって、制御スプールと各穿孔間で堅く嵌まってもシステムの効果的な動作が達成される。
【0015】
【発明の実施の態様】図1を参照すると、制御バルブアセンブリ10は本体12から成り、その本体を第1穿孔13および第2穿孔14が貫通している。第1穿孔13は内部に第1往復制御スプール16を有し、第2穿孔14は第2往復制御スプール18を有する。両制御スプールは各穿孔内で長手方向に移動し、作用ポート20および21に対して流れる作動液を制御する。第1作用ポート20および第2作用ポート21は各スプール穿孔に対して第1作用ポートチャネル38および第2作用ポートチャネル40により個別的に接続される。各制御スプールは穿孔13または14と協働するランドの中間に配置された一対の軸方向に離間した円周溝を有し、(後述される)異なる空洞部と穿孔内の開口部間に流れる作動液を制御する。制御スプール16と18は流体が作用ポート20および21に流入流出されない中立位置に示される。バルブ本体12は好ましくは種々の穿孔、チャネル、およびポートを接続するためにボルト止めされたいくつかの区画から形成される。
【0016】バルブ本体12はバルブアセンブリ10が接続された液圧システムのタンクに接続された一対のポート22および24を有する。第1タンクポート22は第2穿孔14の周囲に延在する空洞部26に開放している。他のタンクポート24はそれぞれ第1および第2穿孔13および14の周囲に延在する空洞部28および29に開放するチャネルと連通する。
【0017】バルブ本体12は液圧システムのポンプの出力部に接続された供給ポート30を有する。ポンプ入力部は内部にスプール型圧力補償器33を有するバルブ本体12内の第3穿孔32と通じる。この補償器33は米国特許第5,579,642号(ここでは参考のために記載)に記載された一般型と同一である。圧力補償器33は供給ポート30から、第3穿孔32からスプール穿孔13および14に伸びるポンプチャネル36に流れる作動液を制御する。入力逆止めバルブ34はポンプ圧力が失われる場合の逆流を防止する。本バルブアセンブリが複数の供給ポートについて説明されるが、これらの通路はポンプが接続されるバルブ本体の単一の共通外部ポートにつながっても良いし、または複数の外部ポンプ接続ポートがあってもよい。同様なことがタンクポート接続に適用される。
【0018】制御通路42および44(想像線で示される)は、図1の断面下の、スプール穿孔13および14に並列であるバルブ本体12に延在する。制御通路42は第1穿孔13の一端の環状制御空洞部46から制御スプール16の他端の第1穿孔13の第2環状制御空洞部48へ延在する。同様に、第2制御通路44は第2制御スプール18の一端の第2スプール穿孔14周辺の制御空洞部から第2制御スプールの他端の制御空洞部52へ延在する。
【0019】第1穿孔13は第1制御スプールの他端に隣接する空洞部31を有する。空洞部31はバルブ本体12を貫通する通路によりタンクポートに接続される。近傍の環状穿孔空洞部37は入力圧力補償器33の一部である作用ポート感知チャネル35に接続される。
【0020】制御スプール16および18の各々はバルブ本体12の片側に取り付けられた(駆動)力フィードバックアクチュエータ54または56に接続される。図2に詳細に示されるように、第1力フィードバックアクチュエータ54は電機子62が案内スリーブ64内に摺動可能に配置された電磁コイル60付きのソレノイド58を有する。電機子62はチューブ66により第1穿孔13内に配置されたパイロットスリーブ70内で摺動可能に受け止められた環状パイロットバルブ部材に取り付けられている。パイロットスリーブ70は制御空洞部48とスリーブ内部との間に延在する横断開口部72を有する。別の横断開口部74は2つのスプール穿孔13および14間に延在するパイロット供給チャネル76と液圧ポンプ用の供給ポートに導く供給通路78と固定的に連通するパイロットスリーブ70を介して延在する。ソレノイド電機子62の動きに応答してパイロットバルブ部材68が動くと、制御空洞部48とパイロット供給チャネル76またはタンクチャネル80間に通路を形成する。タンクチャネル80はバルブ本体通路82を介してバルブ本体のタンクポートに接続される。
【0021】フィードバックチューブ84はパイロットバルブ部材68内で摺動可能に受け止められる。高弾性フィードバックばね86はパイロットバルブ部材68をフィードバックチューブ84の一端から離間させるように押し付ける。ばねの弾性は単位ソレノイド力当たり主スプール移動量を決定する。フィードバックチューブ84の他端は第1制御スプール16の直近端部に固定された結合器90の空洞部内で保持されたフランジ88を有する。低弾性フロートばね92はフィードバックチューブフランジ88を第1制御スプール16から離間させるように、かつスプール結合器90の内部溝内のスナップリング94に抗して押し付ける。フロートばね92は予め負荷がかけられ、正常な計量中不活動である。高弾性負荷ばね96は第1制御スプール16の端部をパイロットバルブスリーブ70から離間する様に、かつバルブ本体12の側部57から離間する様に押し付ける。フィードバックばね86およびフロートばね92の相対弾性は計量中の微制御と追加ソレノイド力がほとんどない状態での浮動状態への遷移を可能にする。
【0022】第2力フィードバックアクチュエータ56は第1力フィードバックアクチュエータ54と同一の構成を有する。主な相違は第2力フィードバックアクチュエータ56のためのフィードバックチューブ98が第2制御スプール18の端部へ固定的に結合され、ばね負荷結合器90および第1制御スプール16用の関連部品を持たないことである。第1力フィードバックアクチュエータ54のこれらの追加部品は(後述される)フロート(浮動)動作を可能にするように与えられる。
【0023】図1および図2を参照すると、ポンプから第1作用ポート20へ流体を流すために、第1力フィードバックアクチュエータ54のソレノイド58は通電される。これにより、図において左側に電機子62を動かす磁界を発生させ、パイロットバルブ部材68が同方向に移動する。その結果、パイロットバルブ部材68の外表面の溝69がパイロット供給チャネル76と制御空洞部48間に通路を形成する。これにより、パイロット供給チャネル76のポンプ圧力が制御通路42を介して第1制御スプール16の遠方側端部の別の制御空洞部46に通じる。ソレノイド58を流れる電流の大きさはパイロットバルブ通路のサイズ、第1制御スプール16の遠方側端部に作用する圧力を決定する。
【0024】第1制御スプール16の遠方側端部に作用するポンプ圧力により、スプールが図1の右方向に移動し、比較的高弾性のフィードバックばね86を圧縮する。第1制御スプール16の動きはメータリングオリフィス99を、液圧ポンプからきた流体を貫通チャネル38を介して第1作用ポート20に流すポンプチャネル36と整合させる。第1制御スプール16が右方向に移動する距離が大になれば、メータリングオリフィスが大になり、第1作用ポートに流れる流体も大きくなる。同時に、第1制御スプール16の別の溝97は第2作用ポート21とタンク空洞部28間を連通させるように移動し、流体が第2作用ポートから液圧システムのタンクに排出する。
【0025】第1制御スプール16のこの動作により、負荷ばねが圧縮し、フィードバックチューブがパイロットバルブ部材に作用するフィードバックばね86を圧縮する。第1制御スプール16のフィードバック力がソレノイド58の力をわずかに超過すると、ランド71が制御通路42に導くパイロットスリーブ70内の横断開口部72を閉鎖させるまで、パイロットバルブ部材68が図の右方向に移動する。この制御通路が閉じると、制御スプール16の更なる動きを止め、第1ソレノイド58を駆動している電流の大きさに相当する第1作用ポート20からの流量を決定する。
【0026】パイロットバルブ部材68は第1制御スプールが充分に移動してパイロットバルブ部材を強制的に閉鎖状態にするまで開放位置に留まることに注目すべきである。この作用は第1制御スプール16と第1穿孔13間の摩擦の大きさにより比較的影響されない。摩擦が大きくなれば、パイロットバルブ開口が大きくなり、さらに第1制御スプール16を移動させるために制御通路42を介して伝わる圧力が大きくなる。このようにして、比較的きつめの嵌合が穿孔と制御スプール間に得られる。摩擦が時間の経過とともに変化しても、制御スプールの動作は同一状態を維持する。またこの主スプールは所望のスプール位置で誤差を生じる傾向にある流れの強さにより影響されない。
【0027】バルブアセンブリ10は第1力フィードバックアクチュエータ54を非通電にすることにより中立位置に復帰する。復帰すると、電機子62に事前に作用した磁気力が除去され、フィードバックばね86によりパイロットバルブ部材68を図2の右方向の奥に押し付ける。これによりパイロットバルブ部材68の外表面の逃がし通路67が制御通路42と整合し、制御通路内の流体をタンクチャネル80に排出させる。第1スプール穿孔13の遠方端部の制御空洞部46内の圧力が逃げ、負荷ばね96の力により第1制御スプール16を図1に示されるもっとも左側の位置に移動させる。この位置で、第1作用ポート20とポンプチャネル36間の連通が閉鎖され、かつ第2作用ポート21とタンク空洞部28間の連通も閉鎖される。
【0028】ポンプ圧力を第2作用ポート21に加え、かつ第1作用ポート20をタンクに結合するために、第2力フィードバックアクチュエータ56が通電される。このアクチュエータは、第1力フィードバックアクチュエータ54に関して前述したものと同様に、かつ第2制御スプール18を右方向に移動させるように動作する。この第2制御スプール18の動きによりタンク空洞部26を第1作用ポート20のためのチャネル38に接続し、かつポンプ供給チャネル36をメータリングオリフィスを介して第2作用ポートのためのチャネル40に接続する。
【0029】すでに注目したように、液圧動作されている機械部材を浮動状態にすることが望まれるある応用例がある。このような浮動状態は作用ポート20および21を同時に接続し、シリンダの2つの室をタンクに接続することにより得られる。しかしながら、本バルブアセンブリ10は第1力フィードバックアクチュエータ54が第1制御スプール16を、作用ポート20および21がタンク通路に接続される位置に、移動させるように設計される。
【0030】前述したように、第1力フィードバックアクチュエータ54を通電することにより、第1制御スプール16は、メータリングオリフィス99がポンプ供給チャネル36と第1作用ポートチャネル38間に通路を提供する位置に、移動する。この位置で、第1制御スプール16の溝97は第2作用ポートチャネル40とタンク空洞部28間に通路を形成する。この通路は、ソレノイド58が十分に通電され、かつパイロットバルブ部材68がパイロット供給チャネル76と制御通路42間の最大通路の位置に移動する前に、最大寸法になる。
【0031】ポンプから第1作用ポート20に流れる流体を充分に開放するために必要な値以上に第1力フィードバックアクチュエータ54に流れる電流の振幅を増加させることにより、パイロットバルブ部材68はパイロット供給チャネル76と制御通路42間の通路をさらに拡張して開放する。これにより制御空洞部46により大きな圧力がかかり、第1制御スプール16を図面の右手のさらに奥に押し付け、低弾性フロートばね92を圧縮する。フィードバックばねと直列な低弾性浮動ばねでは、有効速度が比較的低い。低弾性であると、ソレノイド力をわずかに加えただけでスプールの動きが大きくなる。このように、大部分のソレノイドの力範囲が計量のため使用され、流体制御を必要としないフロートを通電するような無駄がない。第1制御スプール16はランド91が第1作用ポートチャネル38間全体を移動し、作用ポートチャネルとポンプ供給チャネル36間の連通を閉鎖する位置とみなされる。しかしながら、この位置において、スプールランド93は穿孔空洞部37に移動し、第1作用ポートチャネル38とタンク空洞部31間の通路を開口し、流体を第1作用ポート20からタンクに排出される。同時に、スプール溝97は第2作用ポートチャネル40からタンク空洞部28へ通じる通路を形成し続け、それにより第2作用ポート21からの流体はタンクに排出可能となる。このような状態の作用ポート20および21は制御されている機械素子のフロートを発生させるタンクに接続される。この設計では第1力フィードバックアクチュエータ54と第1制御スプール16の正常な計量範囲を利用し、ポンプから第1作用ポート20へ流れる作動液を制御している。計量範囲の最大値以上の小増加したソレノイド力が第1制御スプール16をフロート(浮動)位置に強制的に移動させる。第1ソレノイド58の制御範囲はポンプから最適制御が必要な第1作用ポート20へ流れる作動液を計量するために充分に利用される。このフロートの特徴は非計量オン/オフ機能にある。第2制御スプール18はこのフロート機能のために利用されない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から、本発明のソレノイド動作型バルブアセンブリによれば、一対のシリンダ室に流入出する作動液の流れを比例制御できる。さらに、本発明によれば、2つのソレノイド操作手段のみを利用することにより、ソレノイド動作型バルブアセンブリを小型化することができる。さらに、力フィードバックアクチュエータを採用することによって、制御スプールと各穿孔間で堅く嵌まってもシステムを効果的に動作させることが可能である。
【出願人】 【識別番号】598096131
【氏名又は名称】フスコ インターナショナル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HUSCO INTERNATIONAL, INC.
【住所又は居所原語表記】P.O. Box 257, Waukesha, Wisconsin 53187−0257 US
【出願日】 平成11年4月16日(1999.4.16)
【代理人】 【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
【公開番号】 特開2001−241564(P2001−241564A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2001−12990(P2001−12990)