| 【発明の名称】 |
輸送通路切換装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】熊倉 康雄
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| 【要約】 |
【課題】被処理物の輸送通路を容易に切換えることができ、しかも簡単な構成で安価に製造することができる輸送通路切換装置を提供する。
【解決手段】輸送通路切換装置1は、ケーシング2とスライド手段3とを具備する。ケーシング2は、主配管21,22がそれぞれ接続される流入側開口7a及び流出側開口8aを有する。スライド手段3には、第一副配管34及び第二副配管が接続され、流入側開口7aと流出側開口8aとを連通させるための第一貫通孔30と、流入側開口7aと第一副配管34とを連通させるための空間S2と、第二副配管と流出側開口8aとを連通させるための空間S1とを有する。スライド手段3をケーシング2の中で移動させることにより、輸送通路を切換える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するケーシングと、被処理物輸送用の副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部、及び前記副配管と前記流出側開口とを連通させるための第二連通部を有し、前記流出側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流出側開口に前記第二連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたスライド手段とを具備することを特徴とする輸送通路切換装置。 【請求項2】 被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するケーシングと、被処理物輸送用の副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部、及び前記流入側開口と前記副配管とを連通させるための第二連通部を有し、前記流入側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流入側開口に前記第二連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたスライド手段とを具備することを特徴とする輸送通路切換装置。 【請求項3】 被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するケーシングと、被処理物輸送用の副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部、及び前記流入側開口と前記副配管と前記流出側開口とを連通させるための第二連通部を有し、前記流入側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流入側開口に前記第二連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたスライド手段とを具備することを特徴とする輸送通路切換装置。 【請求項4】 被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するケーシングと、被処理物輸送用の第一副配管及び第二副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部、前記流入側開口と前記第一副配管とを連通させるための第二連通部、及び前記第二副配管と前記流出側開口とを連通させるための第三連通部を有し、前記流入側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流入側開口に前記第二連通部の一端を略合致させるとともに前記流出側開口に前記第三連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたスライド手段とを具備することを特徴とする輸送通路切換装置。 【請求項5】 前記スライド手段は、中空の箱部材と、該箱部材を貫通する筒体とを備え、該筒体の内部を前記第一連通部とし、前記筒体の外部を前記第二連通部とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置。 【請求項6】 前記スライド手段は、中空の箱部材と、該箱部材の内部の空間を仕切る仕切部と、該箱部材を貫通する筒体とを備え、該筒体の内部を前記第一連通部とし、前記筒体の外部であって前記仕切部で仕切られた一方の空間を前記第二連通部とし、前記筒体の外部であって前記仕切部で仕切られた他方の空間を前記第三連通部とすることを特徴とする請求項4に記載の輸送通路切換装置。 【請求項7】 前記スライド手段の前記第一連通部の断面形状を、前記流入側開口及び前記流出側開口と略同一形状としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置。 【請求項8】 前記ケーシングは、一方の端部に前記流入側開口が形成され他方の端部に前記主配管の一つである第一主配管が接続される流入側接続管と、一方の端部に前記流出側開口が形成され他方の端部に前記主配管の一つである第二主配管が接続される流出側接続管とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置。 【請求項9】 前記ケーシングは、前記流入側接続管を回動自在に支持する軸受を有することを特徴とする請求項8に記載の輸送通路切換装置。 【請求項10】 前記ケーシングは、前記流出側接続管を回動自在に支持する第二軸受を有することを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載の輸送通路切換装置。 【請求項11】 前記ケーシングは、前記流入側接続管と前記スライド手段との接触箇所に取付けられ内部に空気溜め室が設けられた弾性シール部材と、前記スライド手段が前記主通路開成位置または前記副通路開成位置のいずれかに停止させられているときの前記空気溜め室内の空気圧を、前記スライド手段が摺動させられているときの前記空気溜め室内の空気圧よりも高くする空気圧変更手段とをさらに備えることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置。 【請求項12】 前記ケーシングは、前記流出側接続管と前記スライド手段との接触箇所に取付けられ内部に空気溜め室が設けられた第二弾性シール部材と、前記スライド手段が前記主通路開成位置または前記副通路開成位置のいずれかに停止させられているときの前記空気溜め室内の空気圧を、前記スライド手段が摺動させられているときの前記空気溜め室内の空気圧よりも高くする第二空気圧変更手段とをさらに備えることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置。 【請求項13】 前記スライド手段は、前記ケーシングとの接触箇所に形成され内部に空気室が設けられた樹脂製の被覆部材と、前記スライド手段が前記主通路開成位置または前記副通路開成位置のいずれかに停止させられているときの前記空気室内の空気圧を、前記スライド手段が摺動させられているときの前記空気室内の空気圧よりも高くする第三空気圧変更手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、輸送通路切換装置に関するものであり、特に、被処理物を輸送する輸送通路の途中に設けられ、被処理物の輸送通路を切換えることができる輸送通路切換装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、空気や水の流れを利用して、汚泥、灰、またはセメント等の被処理物を輸送する輸送システムにおいては、輸送通路を必要に応じて開放及び閉鎖するために、輸送通路の途中に通路開閉装置が配設されている。 【0003】この通路開閉装置としては、種々のタイプがあるが、その一つとして、本出願人が先に提案した「粉体通路開閉装置」(特開平11−63249号公報)がある。この装置は、ケーシングと、ケーシング内に摺動可能に収容されたスライド部材とから構成されている。ケーシングには、粉体通路の一部を構成する二つの開口(流入側開口及び流出側開口)が設けられている。また、スライド部材には、前記開口と略同一断面形状の透孔を有する連通部と、開口を塞ぐ大きさの遮断部とが形成されている。つまり、スライド部材を移動して、ケーシングの開口にスライド部材の連通部を略合致させることにより、開口が開放され粉体(被処理物)の輸送が可能となる。これとは逆に、スライド部材を移動してケーシングの開口にスライド部材の遮断部を略合致させることにより、開口が遮断部によって閉塞され粉体(被処理物)の輸送が停止させられる。 【0004】ところで、最近の輸送システムにおいては、単に被処理物を所定の場所まで輸送するのみではなく、輸送の途中で様々な処理を行うことが提案されている。具体的には、所定の通路を通って送られてくる被処理物を、被処理物の種類に対応した通路に分別して送ることや、所定の通路に輸送された被処理物に対して、コンプレッサ等の圧送手段から高圧空気を供給し別の場所に輸送すること、あるいは、それらを組合わせること等が提案されている。そして、このような処理を行うには、互いに交わる複数の通路を設け、その中から使用する通路のみを開放させる必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の通路開閉装置は、一つの粉体通路(輸送通路)の途中に設けられるものであり、その通路を開放するか、あるいは閉鎖することしかできなかった。このため、上記のように互いに交わった複数の通路を有する輸送システムを製作する場合には、個々の通路毎に通路開閉装置を設けなければならなかった。 【0006】したがって、このような輸送システムを実現するには、数多くの通路開閉装置が必要となることから、製造コストが増加するとともに、システム全体が大型化してしまうという不具合があった。特に、セメントや汚泥を輸送する場合には、非常に大きく且つ高価な通路開閉装置が使用されることから、製造コストが大幅に増加し、システム全体が極めて大きくなる。さらに、輸送通路を切換える場合には、複数の通路開閉装置を同時に駆動しなければならないため制御が複雑になる。 【0007】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、被処理物の輸送通路を容易に切換えることができ、しかも簡単な構成で安価に製造することができる輸送通路切換装置の提供を課題とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる輸送通路切換装置は、ケーシングとスライド手段とを具備するものである。ケーシングは、被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するものである。スライド手段は、被処理物輸送用の副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部と、前記副配管と前記流出側開口とを連通させるための第二連通部とを有し、前記流出側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流出側開口に前記第二連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたものである。 【0009】ここで、「被処理物」には、輸送されるもの(例えば汚泥、灰、またはセメント等)と、これらを輸送するために通路内に流れを生じさせるもの(空気または水等)とが含まれる。 【0010】したがって、請求項1の発明の輸送通路切換装置によれば、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流出側開口に、スライド手段の第一連通部の一端が略合致する。第一連通部は、流入側開口と流出側開口とを連通させるための通路であることから、流入側開口と流出側開口とは、第一連通部を介して連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と、流出側開口に接続された主配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0011】これとは逆に、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流出側開口に、スライド手段の第二連通部の一端が略合致する。第二連通部は、スライド手段に接続された副配管と流出側開口とを連通させるための通路であることから、副配管と流出側開口とは、第二連通部を介して連通した状態となる。つまり、副配管と流出側開口に接続された主配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0012】なお、主通路開成位置から副通路開成位置への切換え、または副通路開成位置から主通路開成位置への切換えは、スライド手段がケーシング内で摺動させられることにより行われる。また、副配管はスライド手段に接続されているため、スライド手段とともに移動する。 【0013】請求項2の発明にかかる輸送通路切換装置は、ケーシングとスライド手段とを具備するものである。ケーシングは、被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するものである。スライド手段は、被処理物輸送用の副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部と、前記流入側開口と前記副配管とを連通させるための第二連通部とを有し、前記流入側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流入側開口に前記第二連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたものである。 【0014】したがって、請求項2の発明の輸送通路切換装置によれば、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流入側開口に、スライド手段の第一連通部の一端が略合致する。第一連通部は、流入側開口と流出側開口とを連通させるための通路であることから、流入側開口と流出側開口とは、第一連通部を介して連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と、流出側開口に接続された主配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0015】これとは逆に、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流入側開口に、スライド手段の第二連通部の一端が略合致する。第二連通部は、流入側開口とスライド手段に接続された副配管とを連通させるための通路であることから、流入側開口と副配管とは、第二連通部を介して連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と副配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0016】なお、主通路開成位置から副通路開成位置への切換え、または副通路開成位置から主通路開成位置への切換えは、スライド手段がケーシング内で摺動させられることにより行われる。また、副配管はスライド手段に接続されているため、スライド手段とともに移動する。 【0017】請求項3の発明にかかる輸送通路切換装置は、ケーシングとスライド手段とを具備するものである。ケーシングは、被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するものである。スライド手段は、被処理物輸送用の副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部、及び前記流入側開口と前記副配管と前記流出側開口とを連通させるための第二連通部を有し、前記流入側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流入側開口に前記第二連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたものである。 【0018】したがって、請求項3の発明の輸送通路切換装置によれば、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流入側開口に、スライド手段の第一連通部の一端が略合致する。第一連通部は、流入側開口と流出側開口とを連通させるための通路であることから、流入側開口と流出側開口とは、第一連通部を介して連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と、流出側開口に接続された主配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0019】これとは逆に、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流入側開口に、スライド手段の第二連通部の一端が略合致する。第二連通部は、流入側開口と、スライド手段に接続された副配管と、流出側開口とを連通させるための通路であることから、流入側開口と副配管と流出側開口とは、第二連通部を介して互いに連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と、副配管と、流出側開口に接続された主配管の間で、互いに被処理物を輸送することが可能となる。具体的には、副配管から二つの主配管へ被処理物を輸送したり、二つの主配管から副配管へ被処理物を輸送したりすることが可能となる。 【0020】なお、主通路開成位置から副通路開成位置への切換え、または副通路開成位置から主通路開成位置への切換えは、スライド手段がケーシング内で摺動させられることにより行われる。また、副配管はスライド手段に接続されているため、スライド手段とともに移動する。 【0021】請求項4の発明にかかる輸送通路切換装置は、ケーシングとスライド手段とを具備するものである。ケーシングは、被処理物輸送用の主配管がそれぞれ接続される流入側開口及び流出側開口を有するものである。スライド手段は、被処理物輸送用の第一副配管及び第二副配管が接続され、前記流入側開口と前記流出側開口とを連通させるための第一連通部と、前記流入側開口と前記第一副配管とを連通させるための第二連通部と、前記第二副配管と前記流出側開口とを連通させるための第三連通部とを有し、前記流入側開口に前記第一連通部の一端を略合致させる主通路開成位置と、前記流入側開口に前記第二連通部の一端を略合致させるとともに前記流出側開口に前記第三連通部の一端を略合致させる副通路開成位置との間で往復動し得るように、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたものである。 【0022】したがって、請求項4の発明の輸送通路切換装置によれば、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流入側開口に、スライド手段の第一連通部の一端が略合致する。第一連通部は、流入側開口と流出側開口とを連通させるための通路であることから、流入側開口と流出側開口とは、第一連通部を介して連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と、流出側開口に接続された主配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0023】これとは逆に、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、ケーシングの流入側開口に、スライド手段の第二連通部の一端が略合致するとともに、ケーシングの流出側開口に、スライド手段の第三連通部の一端が略合致する。第二連通部は、流入側開口とスライド手段に接続された第一副配管とを連通させるための通路であることから、流入側開口と第一副配管とは、第二連通部を介して連通した状態となる。つまり、流入側開口に接続された主配管と第一副配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。また、第三連通部は、スライド手段に接続された第二副配管と流出側開口とを連通させるための通路であることから、第二副配管と流出側開口とは、第三連通部を介して連通した状態となる。つまり、第二副配管と流出側開口に接続された主配管との間で、被処理物を輸送することが可能となる。 【0024】なお、主通路開成位置から副通路開成位置への切換え、または副通路開成位置から主通路開成位置への切換えは、スライド手段がケーシング内で摺動させられることにより行われる。また、第一副配管及び第二副配管はスライド手段に接続されているため、スライド手段とともに移動する。 【0025】請求項5の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置において、前記スライド手段は、中空の箱部材と、該箱部材を貫通する筒体とを備え、該筒体の内部を前記第一連通部とし、前記筒体の外部を前記第二連通部とするものである。 【0026】したがって、請求項5の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の作用に加え、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、筒体の内部を通って被処理物を輸送することが可能となり、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、筒体の外部の空間を通って被処理物を輸送することが可能となる。 【0027】請求項6の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項4に記載の輸送通路切換装置において、前記スライド手段は、中空の箱部材と、該箱部材の内部の空間を仕切る仕切部と、該箱部材を貫通する筒体とを備え、該筒体の内部を前記第一連通部とし、前記筒体の外部であって前記仕切部で仕切られた一方の空間を前記第二連通部とし、前記筒体の外部であって前記仕切部で仕切られた他方の空間を前記第三連通部とするものである。 【0028】したがって、請求項6の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項4の発明の輸送通路切換装置の作用に加え、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、筒体の内部を通って被処理物を輸送することが可能となり、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、筒体の外部の空間であって仕切部で仕切られたそれぞれの空間を通って被処理物を輸送することが可能となる。つまり、スライド手段が副通路開成位置に停止させられた状態では、筒体の外部に設けられた二つの空間を介して、被処理物を別々に輸送することが可能となる。 【0029】請求項7の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置において、前記スライド手段の前記第一連通部の断面形状を、前記流入側開口及び前記流出側開口と略同一形状としたものである。 【0030】したがって、請求項7の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の作用に加え、スライド手段が主通路開成位置に停止させられた状態では、流入側開口と第一連通部、及び第一連通部と流出側開口との間で段差が生じ難くなる。 【0031】請求項8の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置において、前記ケーシングは、一方の端部に前記流入側開口が形成され他方の端部に前記主配管の一つである第一主配管が接続される流入側接続管と、一方の端部に前記流出側開口が形成され他方の端部に前記主配管の一つである第二主配管が接続される流出側接続管とを有するものである。 【0032】したがって、請求項8の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の作用に加え、流入側接続管に第一主配管を接続することにより、第一主配管からケーシング内に被処理物を送ることが可能となる。また、流出側接続管に第二主配管を接続することにより、ケーシング内から第二主配管に被処理物を送ることが可能となる。 【0033】請求項9の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項8に記載の輸送通路切換装置において、前記ケーシングは、前記流入側接続管を回動自在に支持する軸受を有するものである。 【0034】したがって、請求項9の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項8の発明の輸送通路切換装置の作用に加え、流入側接続管が軸受によって回動自在に支持されているため、流入側接続管及びそれに接続された第一主配管を回動させることが可能となる。そして、流入側接続管及び第一主配管を回動させると、これらの管の内部に収容された被処理物は、管の内周面との接触によって回転力を受け分散する。 【0035】請求項10の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項8または請求項9のいずれかに記載の輸送通路切換装置において、前記ケーシングは、前記流出側接続管を回動自在に支持する第二軸受を有するものである。 【0036】したがって、請求項10の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項8または請求項9のいずれかの発明の輸送通路切換装置の作用に加え、流出側接続管が軸受によって回動自在に支持されているため、流出側接続管及びそれに接続された第二主配管を回動させることが可能となる。そして、流出側接続管及び第二主配管を回動させると、これらの管の内部へ輸送された被処理物は、管の内周面との接触によって回転力を受け分散する。 【0037】請求項11の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項8乃至請求項10のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置において、前記ケーシングは、前記流入側接続管と前記スライド手段との接触箇所に取付けられ内部に空気溜め室が設けられた弾性シール部材と、前記スライド手段が前記主通路開成位置または前記副通路開成位置のいずれかに停止させられているときの前記空気溜め室内の空気圧を、前記スライド手段が摺動させられているときの前記空気溜め室内の空気圧よりも高くする空気圧変更手段とをさらに備えるものである。 【0038】また、請求項12の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項8乃至請求項11のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置において、前記ケーシングは、前記流出側接続管と前記スライド手段との接触箇所に取付けられ内部に空気溜め室が設けられた第二弾性シール部材と、前記スライド手段が前記主通路開成位置または前記副通路開成位置のいずれかに停止させられているときの前記空気溜め室内の空気圧を、前記スライド手段が摺動させられているときの前記空気溜め室内の空気圧よりも高くする第二空気圧変更手段とをさらに備えるものである。 【0039】したがって、請求項11(または請求項12)の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項8乃至請求項10(請求項11)のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の作用に加え、流入側接続管(流出側接続管)とスライド手段とは、弾性シール部材(第二弾性シール部材)を介して接触するが、その接触に伴う圧力はスライド手段の停止時と摺動時では異なる。詳しくは、スライド手段を、主通路開成位置または副通路開成位置のいずれかに停止させる際には、空気圧変更手段(第二空気圧変更手段)によって、空気溜め室内の空気圧を、スライド手段を摺動させるときの空気圧よりも高くする。これにより空気溜め室の近傍部分が膨張し、弾性シール部材(第二弾性シール部材)がスライド手段に強く接触する。一方、スライド手段を摺動させる際には、空気溜め室内の空気圧を、スライド手段を停止させるときの空気圧よりも低くする。これにより膨張していた部分が元に戻り、弾性シール部材(第二弾性シール部材)のスライド手段への接触が弱くなる。 【0040】請求項13の発明にかかる輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項12のいずれか一つに記載の輸送通路切換装置において、前記スライド手段は、前記ケーシングとの接触箇所に形成され内部に空気室が設けられた樹脂製の被覆部材と、前記スライド手段が前記主通路開成位置または前記副通路開成位置のいずれかに停止させられているときの前記空気室内の空気圧を、前記スライド手段が摺動させられているときの前記空気室内の空気圧よりも高くする第三空気圧変更手段とをさらに備えるものである。 【0041】したがって、請求項13の発明の輸送通路切換装置によれば、請求項1乃至請求項12のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の作用に加え、スライド手段とケーシングとは、樹脂製の被覆部材を介して接触するが、その接触に伴う圧力はスライド手段の停止時と摺動時では異なる。詳しくは、スライド手段を、主通路開成位置または副通路開成位置のいずれかに停止させる際には、第三空気圧変更手段によって、空気室内の空気圧を、スライド手段を摺動させるときの空気圧よりも高くする。これにより空気室の近傍部分が膨張し、樹脂製の被覆部材がケーシングの内壁面に強く接触する。一方、スライド手段を摺動させる際には、空気室内の空気圧を、スライド手段を停止させるときの空気圧よりも低くする。これにより膨張していた部分が元に戻り、樹脂製の被覆部材のケーシングへの接触が弱くなる。 【0042】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態(請求項4に対応)である輸送通路切換装置(以下「切換装置」と称す)について、図1乃至図6に基づき説明する。図1は切換装置の構成を示す平面図、図2は図1の切換装置のA−A断面を示す部分断面図、図3は図1の切換装置のB−B断面を示す部分断面図、図4及び図5は切換装置の要部の構成を示す斜視図及び部分断面図、図6は切換装置の別の状態を示す部分断面図である。本実施形態の切換装置1は、被処理物を輸送する輸送通路の途中に設けられ、被処理物の輸送通路を切換えるものである。この切換装置1は、図1乃至図3に示すように、ケーシング2と、ケーシング2内に摺動可能に収容されたスライド手段3と、スライド手段3を上下方向に往復動させる駆動手段4とから構成されている。 【0043】ケーシング2は、縦長のケーシング本体5と、ケーシング本体5に回動自在に支持された流入側接続管7及び流出側接続管8とを有している。具体的には、ケーシング本体5は、スライド手段3を収容するための筒部9と、筒部9の強度を向上させるために筒部9の表面(外壁面)に設けられた補強部10と、ケーシング本体5を架台Kに固定させるために筒部9の下部付近に溶接された取付部11と、筒部9の上端面を塞ぐ蓋部12と、駆動手段4を取付けるために蓋部12の上面に立設された支持部13とを備えている。ここで、筒部9は、幅の広い二つの側壁9a(図3においては左右の側壁)と、幅の狭い二つの側壁9bとから構成され、横断面が長方環状の形状を呈している。また、筒部9の側壁9aの互いに対向する位置には透孔14,15が設けられており、筒部9の一方の側壁9b(図3においては後方の側壁)には、長孔16が設けられている。なお、取付部11は、筒部9の側壁9aの下部から水平方向に突出した固定板11aと、固定板11aの上面に立設され一辺が筒部9の側壁9aに溶接された三角形状の保持板11bとから構成され、ボルト等の締結手段により架台Kに固定されている。また、蓋部12は、略板状の形状を呈しているが、その中心部分には長方形状の開口12aが設けられている。 【0044】また、筒部9の側壁9aには、それぞれ透孔15,16を囲むように環状の管挿入部材17,18が取付けられている。管挿入部材17の内周には、流入側接続管7が第一軸受19によって回動自在に支持されており、また管挿入部材18の内周には、流出側接続管8が第二軸受20によって回動自在に支持されている。流入側接続管7及び流出側接続管8の一端部(筒部9側の端部)は、それぞれ透孔14,15内に挿入されている。なお、流入側接続管7及び流出側接続管8の一端部は、筒部9の内壁面9cから突出することなく、内壁面9cの略同一面上に位置している。ここで、透孔14に挿入された流入側接続管7の開放端が流入側開口7aに相当し、透孔15に挿入された流出側接続管8の開放端が流出側開口8aに相当する。また、流入側接続管7及び流出側接続管8の他端部(突出側の端部)には、それぞれ第一主配管21及び第二主配管22が接続されている。さらに、流出側接続管8の外周にはスプロケット23が形成されており、このスプロケット23と回転駆動装置のスプロケット(図示しない)とがチェーンによって連結されている。これによれば、回転駆動装置を動作させることにより、チェーンを介してスプロケット23が回転力を受け、流出側接続管8及び第二主配管22が回転させられる。なお、流入側接続管7にはスプロケットが形成されておらず、第一主配管21が回転駆動装置と連結している。 【0045】なお、管挿入部材17,18は、図5に示すように、第一軸受19及び第二軸受20を装着するための軸受取付部51と、各軸受取付部51に軸受19,20を挿入した状態で、外方向から軸受19,20に圧接する軸受固定板52等から構成されている。軸受取付部51には、上方から軸受19,20に潤滑液に注入するための注入孔51aが穿設されている。 【0046】一方、スライド手段3は、図2及び図3に示すように、箱部材25を有している。箱部材25は、ケーシング2の筒部9の内部に収容されており、鉛直方向の長さは筒部9の長さの約2/3である。さらに詳しくは図4に示すように、箱部材25は、幅の広い二つの側壁26a及び幅の狭い二つの側壁26bと、上壁27と、底壁28とから直方体の箱状に形成されている。なお、箱部材25は、主に金属で成形されているが、表面(外壁)には樹脂製の被覆部材が貼りつけられている。側壁26aの略中央には、箱部材25の幅Lと同じ長さの筒体29が貫通しており、これにより箱部材25の中央に第一貫通孔30が形成されている。ここで、第一貫通孔30が本発明の第一連通部に相当する。この第一貫通孔30は、ケーシング2の流入側開口7aと流出側開口8aとを連通させるためのものである。スライド手段3を主通路開成位置に移動させると、第一貫通孔30の上流端が流入側開口7aに略合致するとともに、第一貫通孔30の下流端が流出側開口8aに略合致することから、流入側開口7aと流出側開口8aとが第一貫通孔30を介して連通した状態となる。 【0047】また、側壁26aであって筒体29よりも下側の部分には、第二貫通孔31及び第三貫通孔32が互いに対向して穿設されている。なお、貫通孔30乃至32は何れも円形であり、その断面形状は流入側接続管7及び流出側接続管8の開口7a,8aと略同一形状である。また、底壁28には、長方形状の第一接続口33が穿設されており、この第一接続口33に第一副配管34が接続されている。また、幅の狭い一方(図4の右側)の側壁26bの上部には、円形の第二接続口35が穿設されており、この第二接続口35に第二副配管36の一端が接続されている。第二副配管36は、筒部9の側壁9bに穿設された長孔16(図2または図3参照)を貫通して外方向に延設され、その先端には高圧水や高圧空気を供給するための圧送手段(図示しない)が接続されている。 【0048】箱部材25の内部の下側には、板状の仕切部38が設けられており、内部の空間が二つに仕切られている。上方の空間S1は箱部材25の大部分を占めており、第三貫通孔32及び第二接続口35に繋がっている。また、下方の空間S2は箱部材25の下端部分に位置し、第二貫通孔31及び第一接続口33に繋がっている。ここで、空間S1が本発明の第三連通部に相当し、空間S2が本発明の第二連通部に相当する。つまり、空間S1は、第二副配管36と流出側開口8aとを連通させるためのものであり、空間S2は、流入側開口7aと第一副配管34とを連通させるためのものである。スライド手段3を副通路開成位置に移動させると、第三貫通孔32が流出側開口8aに略合致することから、箱部材25に接続された第二副配管36と流出側開口8aとが空間S1を介して連通した状態となる。また、これと同時に、第二貫通孔31が流入側開口7aに略合致することから、流入側開口7aと、箱部材25に接続された第一副配管34とが空間S2を介して連通した状態となる。なお、図4においては、説明の都合上、ケーシング本体5の側壁9aを、箱部材25から離した状態で示しているが、実際は側壁9aは箱部材25の側壁26aに接している。 【0049】駆動手段4は、図2及び図3に示すように、圧縮空気のもつエネルギーを機械的な往復直線運動に変換する装置であり、シリンダ40、ピストン(図示しない)、及びピストンロッド41を備えている。シリンダ41はケーシング2の支持部13に取付けられている。ピストンはシリンダ40内に収容されており、シリンダ40内の空気の圧力に応じて鉛直方向に往復動させられる。ピストンロッド41はピストンに連結されており、そのピストンの往復動にともないシリンダ40から出没する。ピストンロッド41の下端部は、連結部42を介して箱部材25の上壁27に連結されている。 【0050】さらに、ケーシング2とスライド手段3との接触箇所におけるシール性向上、耐磨耗性向上等を目的として、以下の工夫がなされている。図5に示すように、流入側接続管7及び流入側接続管8の一端側(スライド手段3側)の外周縁には、ウレタン樹脂によって一体成形された第一弾性シール部材44及び第二弾性シール部材45が、パッキン押え板53によって取付けられている。ウレタン樹脂にはゴムに似た弾性があり、摩擦が小さく、耐磨耗性に優れるという特徴がある。また、各弾性シール部材44,45には、それぞれ円環状をなし、かつ楕円形の断面形状を有する第一空気溜め室46及び第二空気溜め室47が設けられている。第一空気溜め室46及び第二空気溜め室47には、外部に設けられた空気圧変更手段48が配管(図示しない)を介して接続されている。空気圧変更手段48は、空気を圧縮するコンプレッサ、圧縮された空気を一時的に貯留する圧力タンク、及び電磁式の切換弁等を備えている。切換弁は通電時には圧力タンクと各空気溜め室46,47とを連通させ、非通電時には前記連通状態を遮断するとともに、空気溜め室46,47を大気に開放させる。なお、空気圧変更手段48は、本発明の第二空気圧変更手段をも兼ねている。 【0051】また、スライド手段3の箱部材25は、金属製の箱本体25aと、箱本体25aの外表面に貼りつけられた樹脂製の被覆部材25bとから構成されている。被覆部材25bには、箱本体25a側の面に、流入側接続管7及び流入側接続管8の各開口7a,8aを囲む環状の窪み49,49が設けられている。つまり、被覆部材25bと箱本体25aとが接することにより、環状の空気室49,49が形成されている。空気室49,49には、外部に設けられた第三空気圧変更手段50が配管(図示しない)を介して接続されている。この第三空気圧変更手段50も、空気圧変更手段48と同様、コンプレッサ、圧力タンク、及び切換弁等を備えている。 【0052】次に、本実施形態の切換装置1の動作について説明する。図6はスライド手段3が主通路開成位置で停止している状態を示している。この状態では、スライド手段3が下降し、流入側接続管7の流入側開口7aに、スライド手段3の第一貫通孔30の一端(上流端)が略合致し、流出側接続管8の流出側開口8aに、第一貫通孔30の他端(下流端)が略合致する。つまり、流入側接続管7と流出側接続管8とが第一貫通孔30を介して連通した状態となる。このため、流入側接続管7に接続された第一主配管21から、流出側接続管8に接続された第二主配管22に汚泥、灰、セメント等の被処理物を輸送することが可能となる。 【0053】また、この際、流入側接続管7及び流出側接続管8は、第一軸受19及び第二軸受20によって回動自在に支持されているため、各接続管7,8、及びそれに接続された二つの主配管21,22を、ケーシング本体5に対して回転させることが可能である。そして各接続管7,8及び各主配管21,22を回転させると、これらの管の中に収容された被処理物は、管の内周面との接触によって回転力を受け分散する。このため、これらの管の内部に比較的多くの被処理物が収容された場合でも、被処理物が堆積し難く、空気や水の流れによって速やかに輸送される。 【0054】さらに、第一貫通孔30の断面形状が、流入側開口7a及び流出側開口8aと略同一であるため、流入側開口7aと第一貫通孔30、及び第一貫通孔30と流出側開口8aとの間で段差が生じ難い。このため、流入側接続管7から流出側接続管8に輸送される被処理物が、輸送途中で引掛かることがなく確実に送られる。 【0055】一方、図3はスライド手段3が副通路開成位置で停止している状態を示している。この状態では、スライド手段3が上昇し、流入側接続管7の流入側開口7aに、第二貫通孔31(空間S2の一端)が略合致し、流出側接続管8の流出側開口8aに、第三貫通孔32(空間S1の他端)が略合致する。つまり、流入側接続管7と第一副配管34とが空間S2を介して連通した状態となり、第二副配管36と流出側接続管8とが空間S1を介して連通した状態となる。このため、流入側接続管7に接続された第一主配管21から、第一副配管34に汚泥、灰、セメント等の被処理物を輸送することが可能となり、第二副配管36から、流出側接続管8に接続された第二主配管22に空気や水等を送ることが可能となる。 【0056】また、スライド手段3が、主通路開成位置または副通路開成位置に停止している状態では、図5に示すように、空気圧変更手段48によって、第一弾性シール部材44及び第二弾性シール部材45に設けられた第一空気溜め室46及び第二空気溜め室47に高圧空気が供給される。これにより各空気溜め室46,47内の空気圧が上昇し、その近傍部分が強制的に膨張させられて、第一弾性シール部材44及び第二弾性シール部材45が、箱部材25の側壁26aに形成された被覆部材25bに圧接する。したがって、被覆部材25bと、流入側接続管7及び流出側接続管8との接触に伴う圧力が高くなり、両者の間の気密性が維持される。 【0057】また、これと同時に、第三空気圧変更手段50によって、被覆部材25bに設けられた空気室49に高圧空気が供給される。これにより各空気室49内の空気圧が上昇し、その近傍部分が強制的に膨張させられて、被覆部材25bがケーシング本体5の側壁9aに圧接する。したがって,側壁9aと被覆部材25bとの接触に伴う圧力が高くなり、両者の間の気密性が維持される。 【0058】これに対し、スライド手段3を主通路開成位置から副通路開成位置へ移動させる際、または副通路開成位置から主通路開成位置へ移動させる際には、空気圧変更手段48の動作が停止するとともに、第一空気溜め室46及び第二空気溜め室47が大気に開放される。すると、各空気溜め室46,47内に封入されていた高圧空気が放出され、空気溜め室46,47内の空気圧が低下する。これにより、第一弾性シール部材44及び第二弾性シール部材45において膨張していた部分が収縮し元の状態に戻るため、各弾性シール部材44,45の被覆部材25bに対する圧接力が弱まる。 【0059】また、これと同時に、第三空気圧変更手段50の動作が停止するとともに、空気室49が大気に開放される。すると、空気室49内に封入されていた高圧空気が放出され、空気室49内の空気圧が低下する。これにより、被覆部材25bにおいて膨張していた部分が収縮し元の状態に戻るため、被覆部材25bの側壁9aに対する圧接力が弱まる。したがって、駆動手段4によってスライド手段3を移動させる際の摩擦が小さくなる。 【0060】なお、図2及び図3に示すように、第一副配管34及び第二副配管36は、箱部材25に直接接続されているため、各副配管34,36とスライド手段3の内部の空間S1,S2との間の気密性は常に確保されている。 【0061】このように、上記の切換装置1では、スライド手段3を主通路開成位置から副通路開成位置に移動させることにより、第一主配管21と第二主配管22とを連通する通路(第一連通部)が閉鎖され、第一主配管21と第一副配管34とを連通する通路(第二連通部)、及び第二副配管36と第二主配管22とを連通する通路(第三連通部)が開放される。これとは逆に、スライド手段3を副通路開成位置から主通路開成位置に移動させることにより、第二連通部及び第三連通部が閉鎖され、第一連通部が開放される。つまり、一台の切換装置1で、三つの輸送通路を同時に開放及び閉鎖することができ、これにより被処理物の輸送通路を容易に切換えることができる。したがって、各通路にそれぞれ開閉装置を設けるものに比べ、システム全体の製造コストが抑えられるとともに、システム全体を小型化することができる。また、スライド手段3の移動によって、三つの輸送通路が同時に開放及び閉鎖されることから、通路を切換えるための制御が極めて容易となる。 【0062】また、上記の切換装置1では、箱部材25の内部を中空とし、その空間を通路として利用しているため、簡単な構造で三つの連通部を形成することができる。また、箱部材25の大部分が空間となることから、箱部材25自体が軽くなり、比較的小さな動力でスライド手段3を鉛直方向に移動させることが可能となる。 【0063】続いて、本発明の第二実施形態(請求項2に対応)である輸送通路切換装置のスライド部材について、図7に基づき説明する。なお、スライド部材以外の構成は第一実施形態と略同様である。このスライド手段54には、第二副配管が接続されておらず、第三貫通孔も設けられていない。つまり第一実施形態における第三連通部に相当するものがない。そして、スライド手段54が副通路開成位置に停止された状態では、流入側接続管7と第一副配管34との間で、通路S3を通って被処理物を輸送することのみが可能となる。 【0064】次に、本発明の第三実施形態(請求項1に対応)である輸送通路切換装置のスライド部材について、図8に基づき説明する。なお、この輸送通路切換装置もスライド部材以外の構成は第一実施形態と略同様である。このスライド手段55には、第一副配管が接続されておらず、第二貫通孔も設けられていない。つまり、第一実施形態における第二連通部に相当するものがない。そして、スライド手段55が副通路開成位置に停止された状態では、第二副配管36と流出側接続管8との間で、通路S4を通って被処理物を輸送することのみが可能となる。 【0065】本発明の第四実施形態(請求項3に対応)である輸送通路切換装置について、図9及び図10に基づき説明する。図9はスライド手段56が主通路開成位置である場合を示し、図10はスライド手段56が副通路開成位置である場合を示している。なお、第一実施形態と同じ構成については同一番号を付し詳細な説明を省略する。本実施形態のスライド手段56には、第一実施形態における第一副配管に相当するものは接続されていないが、第2副配管36、流入側接続管7、及び流出側接続管8をともに連通させる空間S5(本発明の第2連通部に相当)が設けられている。つまり、スライド手段56が副通路開成位置で停止された状態(図10)では、第2副配管36が流入側接続管7と流出側接続管8とに連通しているため、副配管36から、流入側接続管7に接続された第一主配管21と、流出側接続管8に接続された第二主配管22とに、被処理物を同時に輸送することが可能となる。なお、第一主配管21における被処理物の輸送方向は、スライド手段56が主通路開成位置(図9)の場合と副通路開成位置(図10)の場合とで異なる。また、この実施実施形態では、筒体29の下方の空間を前後(図9,図10では左右)に仕切る仕切部57が設けられており、これにより第2副配管36から輸送される被処理物を前後方向に均等に分けることが可能となる。 【0066】本発明の第五実施形態(請求項4に対応)である輸送通路切換装置について、図11及び図12に基づき説明する。図11はスライド手段59が主通路開成位置である場合を示し、図12はスライド手段59が副通路開成位置である場合を示している。なお、第一実施形態と同じ構成については同一番号を付し詳細な説明を省略する。本実施形態のスライド手段59には、第一実施形態における第二副配管に相当するものは接続されていないが、スライド手段59の下端の接続口60には、仕切板61によって第一通路部62と第二通路部63とに仕切られた副配管64が接続されている。また、スライド手段59の筒体29の下方の空間には、その空間を前後(図11,図12では左右)に仕切る仕切部65が設けられている。仕切部65の上端は、流入側接続管7及び流出側接続管8の上端と同じ高さに位置し、仕切部65の下端は副配管64の仕切板61の上端に接している。つまり、仕切部65で仕切られた一方の空間S6は、流入側接続管7と第一通路部62とを連通させるための通路(本発明の第二連通部)となり、仕切部65で仕切られた他方の空間S7は、流出側接続管8と第二通路部63とを連通させるための通路(本発明の第三連通部)となっている。 【0067】このため、スライド手段59が副通路開成位置で停止された状態では、流入側接続管7と第一通路部62とが連通し、流出側接続管8と第二通路部63とが連通しているため、流入側接続管7に接続された第一主配管21から第一通路部62に被処理物を輸送することが可能となるとともに、流出側接続管8に接続された第二主配管22から第二通路部63に被処理物を輸送することが可能となる。なお、第二主配管22における被処理物の輸送方向は、スライド手段59が主通路開成位置(図11)の場合と副通路開成位置(図12)の場合とで異なる。 【0068】以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。 【0069】すなわち、上記第一実施形態の切換装置では、箱部材25に一本の第二副配管36を接続したものを示したが、第二副配管を二本接続するようにしてもよい。この場合、一方の第二副配管を水を供給するための配管とし、他方の配管を高圧空気を供給するための配管とすることにより、箱部材25の内部に水または圧縮空気の一方を選択的に供給することが可能となる。したがって、被処理物の種類等に応じて、水の流れを利用して被処理物を輸送する場合と、高圧空気の流れを利用して被処理物を輸送する場合とを任意に切換えることができ、水分を含む被処理物も乾燥した被処理物も輸送することが可能となる。 【0070】また、上記第一実施形態の切換装置では、第二副配管36を箱部材25の側壁26bの上端付近に接続したものを示したが、箱部材25の上壁27に接続するようにしてもよい。また、上記第一実施形態の切換装置では、第一副配管34を箱部材25の底壁28に接続したものを示したが、箱部材25の側壁26bに接続するようにしてもよい。つまり、箱部材25に対して被処理物を供給する部位、及び箱部材25から被処理物を排出する部位は第一実施形態で示したものに限らず、第一副配管34や第二副配管36の延設方向等を考慮して適宜定めることができる。 【0071】また、上記第一乃至第六実施形態の実施形態の切換装置では、流入側接続管7及び流出側接続管8をケーシング本体5に対して回動自在に支持し、一定方向に回転させるものを示したが、所定方向への回動と反対方向への回動とを交互に行うことにより各接続管7,8を回転方向において往復動させるようにしてもよい。また、各接続管7,8を回動させることなく、固定状態に取付けるようにしてもよい。 【0072】さらに、上記第一実施形態の切換装置では、箱部材25を、金属製の箱本体25aと樹脂製の被覆部材25bとから構成するものを示したが、被覆部材25bを貼り付けることなく金属製の箱本体25aのみで構成してもよい。 【0073】 【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置は、スライド手段を移動させることにより、二つの通路の開閉状態を同時に切換えることが可能であるため、各通路にそれぞれ開閉装置を設けるものに比べ、システム全体の製造コストが抑えられるとともに、システム全体を小型化することができる。 【0074】請求項4の発明の輸送通路切換装置は、スライド手段を移動させることにより、三つの通路の開閉状態を同時に切換えることが可能であるため、各通路にそれぞれ開閉装置を設けるものに比べ、システム全体の製造コストが抑えられるとともに、システム全体を小型化することができる。 【0075】請求項5の発明の輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の効果に加えて、スライド部材を軽量化することができる。 【0076】請求項6の発明の輸送通路切換装置は、請求項4の発明の輸送通路切換装置の効果に加えて、スライド部材を軽量化することができる。また、簡単な構成で三つの連通部が形成されるため、比較的安価に製造することが可能である。 【0077】請求項7の発明の輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の効果に加えて、流入側開口と第一連通部、及び第一連通部と流出側開口との間で段差が生じ難い。このため、流入側開口から流出側開口に輸送される被処理物が輸送途中で引掛かることを防止できる。 【0078】請求項8の発明の輸送通路切換装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの発明の輸送通路切換装置の効果に加えて、主配管である第1配管及び第2主配管を、ケーシングに容易に接続することができる。つまり、輸送通路切換装置を輸送通路の途中に容易に組込むことができる。 【0079】請求項9または請求項10の発明の輸送通路切換装置は、請求項8の発明の輸送通路切換装置の効果に加えて、接続管及びそれに接続された主配管を回動させることが可能である。そしてこの回動により、これらの管の中に収容された被処理物が分散されるため、比較的多くの被処理物が収容された場合でも、空気や水の流れを利用して容易に輸送することができる。 【0080】請求項11乃至請求項13のいずれかの発明の輸送通路切換装置は、上記の効果に加え、スライド手段の停止時には、シール性を高めて被処理物の漏れを確実に防止できる。また、スライド手段の移動時には、シール性を弱めて摩擦を低減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】392028848 【氏名又は名称】クマクラ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098224 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 勘次
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| 【公開番号】 |
特開2001−241557(P2001−241557A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−49747(P2000−49747) |
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