| 【発明の名称】 |
サドル付き三方弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】甲正 健二
【氏名】宮脇 圭吾
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| 【要約】 |
【課題】本管の流体輸送を止めることなく且つ外部への流体漏れを確実に防止しつつ、弁体の回転軸部(操作装置)を装着し直すことなく、弁体を一方向へ回転させるだけで本管への穿孔、分岐管への給水・止水の一連の作業が行えることを可能にし、分岐管の接続施工を容易にしたサドル付き三方弁を提供する。
【解決手段】本管1の外周に固定されるサドル部2と、サドル部2に取り付けられ本管1から分岐管9への通水や通水の停止を行うサドル付き三方弁において、三方弁が、サドル部2に結合される第1ポート部6と、キャップ10が脱着自在に嵌合され、第1ポート部6と同一軸線上に配置される第2ポート部7と、この軸線とほぼ直交する方向に第3ポート部8とが形成された弁本体5、並びに内部に断面T字形の流路(22、23、24)が形成され且つ弁本体5内に嵌装された弁体21とからなり、弁体21の中心軸線上に、T字形の流路(22、23、24)を含む水平面と直交するように弁体21の回転軸部12を設け、弁体21を弁の回転軸部12廻りに180度回動可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】本管の外周に固定されるサドル部と、該サドル部に取りつけられ前記本管から分岐管への通水や通水の停止を行うサドル付き三方弁において、該三方弁が、前記サドル部に結合される第1ポート部と、キャップが脱着自在に嵌合され、該第1ポート部と同一軸線上に配置される第2ポート部と、該軸線とほぼ直交する方向に第3ポート部とが形成された弁本体、並びに内部に断面T字形の流路が形成され且つ該弁本体内に嵌装された弁体とからなり、該弁体の中心軸線上に、前記T字形の流路を含む水平面と直交するように弁体の回転軸部が設けられ、該弁体を弁体の回転軸廻りに180度回動可能にしたことを特徴とするサドル付き三方弁。 【請求項2】弁本体に、弁の回転軸部を支承する首部を設けると共に、該首部に回動可能且つ弁の回転軸部に対して回動不能となるように嵌合してハンドルを設け、該ハンドルにハンドルストッパー機構を設けたことを特徴とする請求項1記載のサドル付き三方弁。 【請求項3】弁本体又はハンドルに開度指示部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のサドル付き三方弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流体輸送中の本管に分岐管を接続施工するためのサドル付き三方弁に関するものであり、さらに詳しくは、本管の流体輸送を止めることなく且つ外部への流体漏れを確実に防止しつつ、分岐管の接続施工を容易にしたサドル付き三方弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、流体輸送中の本管から分岐管を接続施工させる分岐配管バルブにおいて、分岐配管施工時の外部漏れを防止する構造としては、例えば、特開昭63―167191号公報に開示された分岐配管用バルブが知られていた。 【0003】前記分岐配管バルブの構造は、図9、図10に示すように、既設配管32が接続される接続用開口33、接続用開口33に対して反対側で、且つ接続用開口33に対して軸方向に整列する位置にあり、穿孔装置34又は操作装置35が装着可能な操作用開口36、及び接続用開口33と操作用開口36の軸線に対して直角方向に分岐用開口37の3つの開口が設けられるバルブボデー38と、バルブボデー38に内包され、接続用開口33と操作用開口36とを連通する直線流路39とこの流路に対して直角方向に分岐して分岐用開口37と連通することができる分岐流路40とが形成されているボール弁子41と、分岐用開口37に装着され、ボール弁子41を回転させる操作装置35から構成されており、接続用開口33の内端と操作用開口36の内端に一対のシートリング42が、さらに接続用開口33の内端と操作用開口36の軸線に対して直交する位置に一対のシートリング43が各々配設されている。これらニ対のシートリング42、43によってボール弁子41はバルブボデー38内に挟持される構造になっている。分岐配管用バルブはクランプ44上部に固定されている。 【0004】前記分岐配管用バルブを用いて既設配管32に分岐配管45を接続施工する方法は、図9に示すように、まず、ボール弁子41内の直線流路39が、バルブボデー38の接続用開口33と操作用開口36を連通し、且つ分岐流路40が分岐用開口37と直交する位置に配置された状態の分岐配管用バルブを、クランプ44にて既設配管32に固定し、操作用開口36の穿孔装置34のカッタ46を延ばし、既設配管32を穿孔する。次いで、カッタ46を後退させ、分岐用開口37に装着されている操作装置(ボール弁子41の回転軸)35を回転させることによりボール弁子41を縦方向(鉛直方向)に90度回転させて、分岐流路40を接続用開口33に連通させる。その後、図10に示すように、穿孔装置34をバルブボデー38から取り外し、操作装置35を分岐用開口37から操作用開口36に装着し直し、分岐配管45を分岐用開口37に接続する。最後に、操作装置35を回転させ、ボール弁子41を横方向(水平方向)に90度回転させることにより、既設配管32と分岐配管45を連通させるものであった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように、上記構造の分岐配管用バルブを用いると、既設配管(本管)に分岐配管(分岐管)を接続施工する場合、既設配管内の流体の供給を止めることなく且つ流体の外部漏れを防止することはできるものの、操作装置を分岐用開口から操作用開口に装着し直してボール弁子をニ方向に回転することが必要で、分岐配管の接続施工の作業が煩雑になってしまう。また、操作装置を装着し直す時に周囲の土砂等がバルブ内に混入してしまい分岐配管用バルブの操作性、シール性に不具合が生じる虞れがあった。 【0006】本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、サドル付き三方弁において、本管の流体輸送を止めることなく且つ外部への流体漏れを確実に防止しつつ、操作装置を装着し直すことなく、弁体を一方向へ回転させるだけで本管への穿孔、分岐管への給水・止水の一連の作業を行うことを可能にし、分岐管の接続施工を容易にしたサドル付き三方弁を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】このため本発明では、本管の外周に固定されるサドル部と、該サドル部に取りつけられ前記本管から分岐管への通水や通水の停止を行うサドル付き三方弁において、該三方弁が、前記サドル部に結合される第1ポート部と、キャップが脱着自在に嵌合され、該第1ポート部と同一軸線上に配置される第2ポート部と、該軸線とほぼ直交する方向に第3ポート部とが形成された弁本体、並びに内部に断面T字形の流路が形成され且つ該弁本体内に嵌装された弁体とからなり、該弁体の中心軸線上に、前記T字形の流路を含む水平面と直交するように弁体の回転軸部が設けられ、該弁体を弁の回転軸廻りに180度回動可能にしたことを特徴とする。 【0008】また、弁本体に、弁の回転軸部を支承する首部を設けると共に、該首部に回動可能且つ弁の回転軸部に対して回動不能となるように嵌合してハンドルを設け、該ハンドルにハンドルストッパー機構を設けたことを第2の特徴とする。 【0009】さらに、弁本体又はハンドルに開度指示部を設けたことを第3の特徴とする。 【0010】本発明のサドル付き三方弁の材質は、ポリオレフィン系のポリエチレンが好適に使用されるが、他の樹脂または金属でも良く特に材質には限定されない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施例を参照して説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。 【0012】図1は本発明のサドル付き三方弁を本管に設置した状態を示す縦断面図である。図2は図1の状態で本管を穿孔した状態を示す縦断面図である。図3は図1の状態で本管を穿孔した後の状態を示す縦断面図である。図4は本管への分岐管接続施工を完了した状態の縦断面図である。図5は分岐管への給水を止めた状態を示す縦断面図である。図6は図1のA−A線に沿った部分断面図である。図7は本発明に係る三方弁のみを示す分解斜視図である。図8は三方弁のハンドルの底面斜視図である。 【0013】図1において、1は流体輸送中のポリエチレン製の本管で、2はポリエチレン製の鞍形を有したサドル部で、内部には電気融着用の電熱線3が配設されている。4はステンレス製のサドルクランプで、サドル部2と本管1とを仮止めしている。 【0014】5はポリエチレン製の弁本体で、第1ポート部6と第2ポート部7と第3ポート部8とが形成されている。第1ポート部6は、サドル部2中央に結合連通されている。また第2ポート部7は、第1ポート部6に相対して同一軸線上に配置され、弁本体5に嵌着固定されているボディキャップ5―aに設けられ、図4に示すように、その外周面には分岐管9の接続施工完了時に、キャップ10が外端面に装着されたシートリング11を介して螺合される。また第3ポート部8は、前記軸線とほぼ直交する位置に形成され、図3に示すように、その先端部には分岐管9が接続固定できるようにされている。 【0015】さらに、図6及び図7に示すように、第1ポート部6、第2ポート部7及び第3ポート部8を含む平面と直交し、且つ前記軸線と第3ポート部8との交点を通る後記弁体21の中心軸線上に、後記弁体21の回転軸部12を支承する略円盤状の首部13が設けられ、その中心には、弁体21の回転軸部12を支承するための貫通口14が設けられている。すなわち、弁体21の回転軸部12は、弁体21のT字形の流路を含む平面と直交すると共に、各ポート部と直交して設けられ、該弁体21はこの弁体21の回転軸廻りに回動可能にされている。これにより、本管(既設配管)1の穿孔から第1ポート部6と分岐管9との導通までの一連の作業を、弁体21の回転軸部12(従来技術における操作装置)を移動させることなく、すなわち、弁体21を従来のようにニ方向に回転させる必要がなく、一方向のみに回転させるという極めて簡便な操作で行うことができる。尚、15は後記ハンドル16の回転を180度以内に規制するストッパーで、貫通口14外周に円弧(中心角90度)状に突設され、ハンドル16の凹部27に嵌合される。さらに首部13の外周には開度表示部17が設けられ、周方向に90度間隔で「止水」「穿孔」「給水」の表示が反時計回りに描出されている。 【0016】また図1に示すように、18、19、20は、シートリングで、各々のポート部の内端に配設され、後記弁体21を挟持している。尚、本実施例では、開度表示部17が文字によって表示されているが、色分けなどの表示でも良く、開度を表わすものとして機能すれば特に限定されない、また、開度表示部17は弁本体5に設けられているが、逆にハンドル16に開度表示部17を設け、弁本体5に後記開度指示部26を設けるものでも良い。 【0017】21は弁本体5内の中央に配置された球状の硬質塩化ビニル樹脂製弁体で、内部には、図4に示すように、分岐管9の接続施工が完了した状態で、本管1と分岐管9の導通時には第1ポート部6と連通するように設けられた第3流路24と、第3流路24と直交した第1流路22及び第2流路23とにより断面T字形の流路が形成されている。さらに弁体21は、分岐管9の接続施工完了の状態(図4参照)から後記弁体21の回転軸部12を中心にして時計回り方向に180度回動可能に弁本体5に嵌装されている。 【0018】図6に示すように、12は硬質塩化ビニル樹脂製の弁の回転軸部で、断面T字形の流路を含む平面と直交する弁体21の中心軸線上に配置され、一端が弁体21に固定され、他端には後記ハンドル16が固定されている。 【0019】図7、図8に示すように、16はABS製のハンドルで、下端部には開度指示用窓である中心角90度の円弧状切り欠き部25を有する略円盤状の開度指示部26が形成され、底面にはストッパー15が摺動可能に嵌合する中心角270度の部分円弧状の凹部27が設けられ、中心には、弁の回転軸部12が固定される嵌合凹部28が設けられている。尚、本実施例では、開度指示部26が円弧状切り欠き部25にて構成されているが、これに限らず矢印などの他の開度指示構成でも良い。 【0020】次に、図1乃至図8を参照して、本発明のサドル付き三方弁を用いて本管1と分岐管9を接続施工する方法について説明する。まず、ハンドル16を操作して、サドル付き三方弁の弁体21の第1流路22が第1ポート部6と、第2流路23が第2ポート部7と各々連通し、第3流路24が第3ポート部8の反対側に位置するように調整する(図1に示す状態)。このとき、サドル付き三方弁の開度表示部26は「穿孔」の表示になるように調整しておく。 【0021】その後、図1に示すようにサドル付き三方弁のサドル部2を本管1上面に跨らせ、サドルクランプ4をサドル部2と本管1の外側より当てがい固定した後、サドル部2と本管1を仮止めして、サドル部2に設けられている電熱線3に通電し、本管1に融着させる。これでサドル部2は、本管1と一体となる。次いで、第2ポート部7上端部のシートリング11を介して穿孔機29を装着し、サドルクランプ4を取り外す。 【0022】次に、図2に示すように、穿孔機29の先端部に設けられている穿孔刃30を第2ポート部7内から、第2流路23内を通り、第1ポート部6内へと降下させ、本管1上面に穿孔刃30を当接させ、回転させて本管1を穿孔する。この時、各々のシートリング11、18、19、20によって、本管1中の流体の外部漏れは確実に防止される。 【0023】本管1穿孔後は、図3に示すように、穿孔刃30を上昇させて第2ポート部7内に戻し、弁体21はそのままの状態で、第3ポート部8とポリエチレン製分岐管9を、EF継手31を用いて接続する(図3の状態)。その後、ハンドル16により弁体21を縦方向(図中、反時計回りに)90度回転させる。このとき、ハンドル16の開度表示部17が「給水」の表示になるように調整しておく。こうして、本管1と分岐管9は通水状態となる。 【0024】最後に、第2ポート部7から穿孔機29を取り外し、キャップ10を螺着させることによって、本管1内の流体を止めることなく本管1への分岐管9の接続施工が完了する(図4の状態)。この時、弁体21は本管1内の流体圧がかかり、第2ポート部7のシートリング19に押圧されるため、確実なシールができ、第2ポート部7には流体が漏れず、キャップ10には流体圧はかからない。したがって、キャップ10からの流体漏れは起こらず、サドル付き三方弁から外部への流体漏れは、長期にわたり確実に防止できる。 【0025】また、施工後、宅地の取り壊し等により、本管1から分岐管9への給水を止める必要がある時は、図5に示すように、ハンドル16により弁体21を時計回りに180度回転させる。すなわち、開度表示部17が「止水」の表示になるようにハンドル16を操作し、サドル付き三方弁を止水状態にする。その時、本管1の流体は第1ポート部6内でシールされる。 【0026】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、これを使用することにより以下の優れた効果が得られる。 (1)本管の流体輸送を止めることなく且つ外部への流体漏れを確実に防止できる。 (2)弁体の回転軸部(操作装置)を分岐用開口から操作用開口に装着し直すことなく、弁体を一方向へ回転させるだけで本管への穿孔、分岐管への給水・止水の一連の作業が行えるので、分岐管の接続施工を容易に行うことができる。 (3)弁体の回転軸部(操作装置)を分岐用開口から操作用開口に装着し直す必要がないので、周囲の土砂等がバルブ内に混入することがなく、分岐配管用バルブの操作性、シール性に不具合が生じる虞れがなくなる。 (4)分岐管への給水時にキャップに本管の流体圧がかからないので、樹脂製のサドル付き三方弁であってもサドル付き三方弁本体とキャップの間から漏水することがない。 (5)ハンドルストッパー機構を設けたので、弁体が必要以上に回動することを防止でき、ハンドルの誤操作を防止できる。 (6)弁本体又はハンドルに開度指示部を設けたので、弁体の開度状態が一目で判り、施工ミスを確実に防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000117102 【氏名又は名称】旭有機材工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月13日(2000.1.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087228 【弁理士】 【氏名又は名称】衞藤 彰
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| 【公開番号】 |
特開2001−200952(P2001−200952A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−5082(P2000−5082) |
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