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【発明の名称】 電磁弁マニホールド
【発明者】 【氏名】江口 尚宏

【要約】 【課題】設置面積を小さくするとともに設置を容易にする。

【解決手段】DINレール24を固定した固定板11に、電磁弁マニホールド本体12の各電磁バルブユニット22が駆動制御する流体圧機器を接続するための各流体継手14a,14bをそれぞれ固定する。各電磁バルブユニット22のポートブロック30を延出形成し、各出力ポート33を流体継手14a,14bにそれぞれ連通させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体圧機器に接続される出力ポートが設けられたポートブロックと、前記出力ポートから前記流体圧機器に供給する作動流体が外部から供給される給気流路部が設けられた給気ブロックと、前記出力ポートに流体圧機器から排気される作動流体を外部に排気するための排気流路部が設けられた排気ブロックと、前記給気流路部及び排気流路部を前記出力ポートに対して切換接続する方向制御弁が設けられた弁ブロックと、外部から供給される駆動信号によって前記方向制御弁を切換接続させる電磁ソレノイドが設けられたソレノイドブロックとを備えた電磁バルブユニットを備え、前記電磁バルブユニットを連結用部材に複数固定して、前記各電磁バルブユニットの前記給気流路部及び排気流路部を互いに連通させた電磁弁マニホールドにおいて、前記各電磁バルブユニットが駆動制御する流体圧機器を接続するための流体継手を前記連結用部材を固定した固定部材にそれぞれ固定し、その流体継手に対して前記ポートブロックの出力ポートを連通させるように該ポートブロックを延出形成した電磁弁マニホールド。
【請求項2】 前記固定部材は固定板であって、前記流体継手を、前記固定板を貫通するように設けた貫通孔にその一方の側から固定し、前記出力ポートを前記貫通孔の他方の側から前記流体継手に連通させた請求項1に記載の電磁弁マニホールド。
【請求項3】 前記出力ポートを、前記流体継手に連通するように前記貫通孔に他方の側から設けた継手接合部材の該出力ポート側に突出する筒部に対して環状シール部材を介して嵌合させた請求項2に記載の電磁弁マニホールド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DINレール等に固定することで互いに連結された複数の電磁バルブユニットを備えた電磁弁マニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁弁マニホールドは、流体シリンダ等の各流体圧機器をそれぞれ駆動制御する電磁バルブユニットを複数備え、共通の給気流路及び排気流路を介して各電磁バルブユニットが外部と作動流体を給排するとともに、各流体圧機器に対して作動流体を供給及び排気する。
【0003】このような電磁弁マニホールドには、図12,13に示すように、各電磁バルブユニット100がDINレール101に固定されて互いに連結されることで共通の給気流路102及び排気流路103を形成する形式の電磁弁マニホールド104がある。即ち、各電磁バルブユニット100には、給気流路102及び排気流路103の一部となる給気流路部102a及び排気流路部103aが設けられており、DINレール101に固定されて互いに連結されることで各電磁バルブユニット100間を連通する給気流路102及び排気流路103が形成される。そして、例えば、給気流路102に外部から供給される作動流体が、各電磁バルブユニット100の出力ポート105の一方から流体圧機器に供給されるとともに、各流体圧機器から電磁バルブブロックの出力ポート105の他方に排気される作動流体が排気流路103を介して外部に排気される。通常、流体圧機器は、各電磁バルブユニット100の出力ポート105に設けられた流体継手106に、機器側流体ホースHを介して直接接続される。
【0004】ところで、半導体製造工程では、その雰囲気中に電磁弁マニホールド104を直接設置することができないので、雰囲気外に設置した電磁弁マニホールド104により雰囲気中に設置したエアオペレートバルブ等を駆動させる。即ち、電磁弁マニホールド104は、製造工程の雰囲気中から隔絶された空間に設置される。
【0005】このような場合、電磁弁マニホールド104は雰囲気外に設置した取付台107上に固定される。そして、取付台107に設けられた取付孔107aを閉塞可能な板材108に設けた流体継手109,110を介して、各電磁バルブユニット100の出力ポート105を取付台107内の雰囲気中に設置されたエアオペレートバルブに接続していた。このとき、各電磁バルブユニット100の出力ポート105を、流体継手109に対し弁側流体ホース111を用いて接続していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような構成では、電磁弁マニホールド104、板材108及び弁側流体ホース111のそれぞれが設置面積を必要とするので、装置全体の設置面積が大きくなっていた。
【0007】しかも、弁側流体ホース111が占める設置面積をできるだけ小さくするため、各弁側流体ホース111をできるだけ短くしようとすると、同流体ホース111が捻じれたり潰れたりして作動流体の圧力損失が大きくなる。このため、各弁側流体ホース111を短くして設置面積を小さくすることはできなかった。
【0008】又、電磁弁マニホールド104の設置時には、該電磁弁マニホールド104及び板材108を設置した上に、両者間を多数の弁側流体ホース111で接続することになるので、多くの作業工数、特に、手作業の工数を必要とした。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、設置面積を小さくすることができるとともに、設置を容易に行うことができる電磁弁マニホールドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、流体圧機器に接続される出力ポートが設けられたポートブロックと、前記出力ポートから前記流体圧機器に供給する作動流体が外部から供給される給気流路部が設けられた給気ブロックと、前記出力ポートに流体圧機器から排気される作動流体を外部に排気するための排気流路部が設けられた排気ブロックと、前記給気流路部及び排気流路部を前記出力ポートに対して切換接続する方向制御弁が設けられた弁ブロックと、外部から供給される駆動信号によって前記方向制御弁を切換接続させる電磁ソレノイドが設けられたソレノイドブロックとを備えた電磁バルブユニットを備え、前記電磁バルブユニットを連結用部材に複数固定して、前記各電磁バルブユニットの前記給気流路部及び排気流路部を互いに連通させた電磁弁マニホールドにおいて、前記各電磁バルブユニットが駆動制御する流体圧機器を接続するための流体継手を前記連結用部材を固定した固定部材にそれぞれ固定し、その流体継手に対して前記ポートブロックの出力ポートを連通させるように該ポートブロックを延出形成した電磁弁マニホールドである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記固定部材は固定板であって、前記流体継手を、前記固定板を貫通するように設けた貫通孔にその一方の側から固定し、前記出力ポートを前記貫通孔の他方の側から前記流体継手に連通させた。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記出力ポートを、前記流体継手に連通するように前記貫通孔に他方の側から設けた継手接合部材の該出力ポート側に突出する筒部に対して環状シール部材を介して嵌合させた。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、電磁弁マニホールドの各電磁バルブユニットと流体継手とが、電磁弁マニホールドと流体継手とが共に固定された固定部材において、出力ポートが形成された電磁バルブユニットのポートブロックによって接続される。従って、電磁弁マニホールド本体と各流体継手とが一体化されるとともに、流体ホースを用いることなく各電磁バルブユニットと流体継手とが接続される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、固定板の一方の側面に電磁弁マニホールド本体が固定され、他方の側面に流体継手が設けられるので、各流体継手を電磁弁マニホールド本体に近い位置に設けることが可能となる。従って、装置全体の設置面積がより小さくなる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、貫通孔の中心軸線に対し出力ポートの中心軸線がその径方向にずれても、環状シール部材が径方向に弾性変形して出力ポートと流体継手の筒部との間を密封する。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0017】図4に示すように、電磁弁マニホールド10は、固定部材としての固定板11と、その固定板11に固定される電磁弁マニホールド本体12とからなる。固定板11は平板であって、その表面11aに電磁弁マニホールド本体12が固定されている。固定板11には、図1に示すように、電磁弁マニホールド本体12が駆動制御する複数の流体圧機器の数に応じた一対ずつの貫通孔としての雌ねじ孔13が設けられている。固定板11には、各雌ねじ孔13毎に、各流体圧機器を接続するための流体継手14a,14bがその裏面11b側に設けられている。又、固定板11には、各雌ねじ孔13毎に、各流体継手14a,14bに電磁弁マニホールド本体12を接続するための継手接合部材15がその表面11a側に設けられている。
【0018】各流体継手14a,14bは既成のものであって、L字状の流路を有する筒体に形成され、その一方の端部に固定用の雄ねじ部16が形成され、その他方の端部に流体圧機器からの機器側流体ホースHを着脱可能に接続するホース接続部17が形成されている。
【0019】継手接合部材15は、図2に示すように、直線状の流路を有する筒体に形成され、その一方の端部にねじ部18が形成され、その他方の端部に筒部19が形成されるとともに、ねじ部18と筒部19との間にナット部20が形成されている。ねじ部18は、図3に示すように、その外周面に固定用の雄ねじ18aが形成され、その内周面に接続用の雌ねじ部18bが形成されている。
【0020】継手接合部材15は、図3に示すように、表面11a側から雌ねじ孔13に雄ねじ18aを螺合させることで固定板11に固定されている。又、流体継手14aは、裏面11b側から継手接合部材15の雌ねじ部18bに雄ねじ部16を螺合させることで固定板11に固定されている。そして、継手接合部材15と流体継手14aとは雌ねじ孔13の両側で連通している。なお、流体継手14bも、流体継手14aと同様に継手接合部材15と雌ねじ孔13の両側で連通している。
【0021】電磁弁マニホールド本体12は、図4に示すように、給排気ブロック21、複数の電磁バルブユニット22、一対のコネクタブロック23が、連結用部材としてのDINレール24で連結されたものである。
【0022】給排気ブロック21には、外部の流体供給源から作動流体が供給される給気ポート25と、外部に作動流体を排気するための排気ポート26とが設けられている。
【0023】コネクタブロック23には、各電磁バルブユニット22を駆動制御する図示しない弁駆動制御装置からのケーブルのコネクタが接続されるコネクタ部27が設けられている。
【0024】各電磁バルブユニット22は、図1に示すように、ソレノイドブロック28、弁ブロック29及びポートブロック30を備えている。ソレノイドブロック28は、外部からの電気信号によって作動する一対の電磁ソレノイド31を備えている。又、ソレノイドブロック28は、流体圧機器から排気される作動流体を給排気ブロック21を介して外部に排気するための排気流路部32を備えている。
【0025】ポートブロック30は、外部の流体圧機器に接続される一対の出力ポート33を備えている。又、ポートブロック30は、一対の出力ポート33から流体圧機器に供給する作動流体が給排気ブロック21を介して外部から供給される給気流路部34を備えている。
【0026】本実施の形態では、ポートブロック30が給気ブロックを構成し、ソレノイドブロック28が排気ブロックを構成する。弁ブロック29はスプール弁35を備え、各出力ポート33にそれぞれ連通する一対の給排ポート36、給気流路部34に連通する給気ポート37、及び、排気流路部32にそれぞれ連通する一対の排気ポート38を備えている。弁ブロック29は、スプール弁35の作動によって、両給排ポート36のいずれか一方が給気ポート37に連通するとともに他方が排気ポート38に連通する2つの制御状態のいずれか一方の制御状態となる。
【0027】ソレノイドブロック28では、前記コネクタブロック23を介して外部から各電磁バルブユニット22毎に供給される駆動制御信号によって両電磁ソレノイド31が交互に作動する。そして、各電磁ソレノイド31の作動によって前記スプール弁35を動作させ、弁ブロック29の制御状態の切り換えを行う。
【0028】各電磁バルブユニット22は、隣り同士が当接する状態でDINレール24に固定されることで、隣り合う両電磁バルブユニット22の給気流路部34同士及び排気流路部32同士がそれぞれ連通されている。そして、連通された各給気流路部34によって各電磁バルブユニット22に外部から作動流体を供給するための共通の給気流路が形成され、又、連通された各排気流路部32によって各電磁バルブユニット22から外部に作動流体を排気するための共通の排気流路が形成されている。給気流路及び排気流路は、その一方の端部がコネクタブロック23によって閉塞され、その他方の端部が給排気ブロック21を介してコネクタブロック23によって閉塞されている。そして、給気流路及び排気流路は、給排気ブロック21において、給気ポート25及び排気ポート26にそれぞれ連通されている。
【0029】前記ポートブロック30は、図1に示すように、各電磁バルブユニット22に対応する位置にある前記固定板11に形成した雌ねじ孔13の上方まで弁ブロック29から延出形成されている。そして、ポートブロック30は、一対の流体継手14a,14bが設けられた2つの雌ねじ孔13を含む領域で固定板11の表面11aに当接され、取付ねじ39で固定板11に固定されている。
【0030】詳述すると、ポートブロック30に設けられた各出力ポート33は、弁ブロック29の給排ポート36から固定板11に沿って流体継手14a,14b側に延びる弁側流路部33aと、この弁側流路部33aの端部から固定板11に垂直に固定板11側に延びる継手側流路部33bとからなる。継手側流路部33bは、それぞれ雌ねじ孔13に対応する固定板11の表面11a上の位置で開口されている。
【0031】図3に示すように、継手側流路部33bの開口部には、その開口端側から第1大径部42及び第2大径部43が順に設けられている。第1大径部42は第2大径部43よりも大径とされている。第2大径部43の内周側には、環状シール部材としてのリップパッキン44が装着されている。リップパッキン44は、第1大径部42寄りに設けられた円盤状の止め輪45で固定されている。尚、リップパッキン44はYパッキンである。
【0032】そして、出力ポート33は、第1大径部42に継手接合部材15のナット部20を収容し、第2大径部43に筒部19を挿通させた状態で、その各開口端が固定板11の表面11aに当接されている。各出力ポート33は、リップパッキン44によって第2大径部43の内周面と筒部19の外周面との間が密封されることで流体継手14a,14bにそれぞれ気密状態で連通されている。即ち、ポートブロック30の各出力ポート33は、弁ブロック29から延出形成されたポートブロック30によって各流体継手14a,14bに連通されている。
【0033】電磁弁マニホールド本体12は、図5に示すように、取付台46の取付面46aに固定板11を固定することで設置される。このとき、固定板11に設けられた各流体継手14a,14bを、取付台46の取付面46aに設けた取付孔47から取付台46の内部に配置する。ここで、取付台46の取付面46aと固定板11の裏面11bとの間に、取付孔47の周縁に沿った環状に形成したシート状のシール部材48を介在させることで、取付台46の内部と電磁弁マニホールド10側の空間とを気密状態で隔絶する。そして、電磁弁マニホールド10は、取付台46を介し、各流体圧機器と隔絶された空間で各流体圧機器を駆動制御する。
【0034】又、図4,5に示すように、各電磁バルブユニット22には、ポートブロック30の側面に、その電磁バルブユニット22に対応する流体継手14a,14bを介して接続される流体圧機器を表示する表示シール49が貼られている。そして、この表示シール49により、電磁弁マニホールド本体12の各電磁バルブユニット22に対し、その電磁バルブユニット22が駆動制御する流体圧機器を対応する流体継手14a,14bに間違えることなく接続することができるようになっている。
【0035】以上詳述した本実施の形態の電磁弁マニホールドは、以下に記載する各作用及び効果を有する。
(1) 本実施の形態では、電磁弁マニホールド本体12に設けられた各電磁バルブユニット22の出力ポート33が、電磁弁マニホールド本体12と共に固定板11に固定された流体継手14a,14bに対し、電磁バルブユニット22のポートブロック30によって接続される。従って、電磁弁マニホールド本体12と各流体継手14a,14bとが一体化されるとともに、流体ホースを用いることなく各電磁バルブユニット22と流体継手14a,14bとが接続される。その結果、装置全体の設置面積を小さくすることができるとともに、設置を簡単に行うことができる。
【0036】(2) 加えて本実施の形態では、固定板11に貫通させた雌ねじ孔13に対し、固定板11の表面11a側から継手接合部材15を固定し、固定板11の裏面11bから流体継手14a,14bを継手接合部材15に連通させた。従って、電磁弁マニホールド本体12が表面11aに固定された固定板11の裏面11bに流体継手14a,14bを設けることができるので、装置全体の設置面積をより一層小さくすることができる。
【0037】(3) さらに本実施の形態では、固定板11の表面11a側から雌ねじ孔13に設けた継手接合部材15の出力ポート33側に突出する筒部19にリップパッキン44を介して各出力ポート33を嵌合させた。従って、固定板11の表面11a上での各電磁バルブユニット22の取付位置にばらつきがあって、継手側流路部33bの中心軸線が継手接合部材15の中心軸線に対してずれても、リップパッキン44の内周側リップが径方向に弾性変形して筒部19の外周面に確実に当接する。その結果、出力ポート33と流体継手14a,14bとを確実に連通させることができる。
【0038】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図6に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態における固定板11を固定板50に変更したことと、電磁バルブユニット22を電磁バルブユニット53に変更したことのみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、固定板50及び電磁バルブユニット53のみについて詳述する。
【0039】図6に示すように、本実施の形態の固定板50は平板であって、その表面50aに電磁弁マニホールド本体12が固定されている。固定板50には、電磁弁マニホールド本体12が駆動制御する複数の流体圧機器の数に応じた一対ずつの貫通孔としての雌ねじ孔52が設けられている。各雌ねじ孔52には、固定板50の裏面50b側から流体継手14aの雄ねじ部16が螺合されている。本実施の形態では、前記第1の実施の形態と異なり、各雌ねじ孔52に継手接合部材15は設けられていない。
【0040】本実施の形態の各電磁バルブユニット53は、ソレノイドブロック54、弁ブロック55及びポートブロック56を備えている。ソレノイドブロック54は、外部からの電気信号によって作動する1つの電磁ソレノイド57を備えている。又、ソレノイドブロック54は、流体圧機器から排気される作動流体を給排気ブロック21を介して外部に排気するための排気流路部58を備えている。
【0041】ポートブロック56は、流体圧機器に接続される出力ポート59a,59bを備えている。又、ポートブロック56は、出力ポート59a,59bから供給する作動流体が給排気ブロック21を介して外部から供給される給気流路部60を備えている。
【0042】本実施の形態では、ソレノイドブロック54が排気ブロックを構成し、ポートブロック56が給気ブロックを構成する。弁ブロック55はスプール弁61を備えた3ポート弁であって、出力ポート59aに連通する給排ポート62、給気流路部60に連通する給気ポート63、及び、排気流路部58に連通する排気ポート64を備えている。そして、弁ブロック55は、スプール弁61の作動によって、給排ポート62に給気ポート63を連通する制御状態と、給排ポート62に排気ポート64を連通する制御状態のいずれか一方の制御状態となる。尚、本実施の形態では、出力ポート59aのみが使用され、出力ポート59bは使用されない。
【0043】ソレノイドブロック54は、前記コネクタブロック23を介して外部から各電磁バルブユニット53毎に供給される駆動信号によって電磁ソレノイド57が作動する。そして、電磁ソレノイド57の作動によって前記スプール弁61を動作させ、弁ブロック55の制御状態の切り換えを行う。
【0044】そして、各電磁バルブユニット53は、隣り同士が当接する状態でDINレール24に固定されることで、隣り合う両電磁バルブユニット53の給気流路部60同士及び排気流路部58同士がそれぞれ連通されている。そして、連通された各給気流路部60によって各電磁バルブユニット53に外部から作動流体を供給するための共通の給気流路が形成され、又、連通された各排気流路部58によって各電磁バルブユニット53から外部に作動流体を排気するための共通の排気流路が形成される。
【0045】前記ポートブロック56は、その電磁バルブユニット53に対応する雌ねじ孔52の上方まで弁ブロック55から延出されている。そして、ポートブロック56は、流体継手14aが設けられた雌ねじ孔52を含む領域で固定板50の表面50aに当接され、取付ねじ39で固定板50に固定されている。
【0046】ポートブロック56に設けられた出力ポート59aは、弁ブロック55の給排ポート62から固定板50に沿って対応する雌ねじ孔52側に延びる弁側流路部65aと、この弁側流路部65aの端部から固定板50に垂直に雌ねじ孔52側に延びる継手側流路部65bとからなる。継手側流路部65bは、雌ねじ孔52に対応する固定板50の表面50a上の位置でそれぞれ開口されている。
【0047】固定板50に当接するポートブロック56の当接面56aには、出力ポート59a,59bの開口端の周囲に、開口端を囲む環状に形成され固定板50の表面50aに当接する環状のシール部材66がそれぞれ設けられている。そして、出力ポート59aは、シール部材66によって流体継手14aに気密状態で連通されている。即ち、ポートブロック56の出力ポート59aは、弁ブロック55から延出形成されたポートブロック56によって流体継手14aに連通されている。
【0048】尚、本実施の形態では、出力ポート59bは、弁ブロック55のいずれのポート62,63にも接続されておらず、出力ポート59bが接続された雌ねじ孔52は固定板50の裏面50b側が栓67で閉塞されている。
【0049】又、当接面56aには、固定板50の表面50aに設けられた凹部50cに嵌合する凸部56bが設けられている。そして、電磁弁マニホールド本体12を固定板50に組み付けるときに、各電磁バルブユニット53毎にその凸部56bを対応する位置の凹部50cに嵌合させることによって、各電磁バルブユニット53をその固定位置に容易に位置決めするができるようになっている。
【0050】以上詳述した本実施の形態の電磁弁マニホールドは、前記第1の実施の形態における(1),(2)に記載した各効果と、以下に記載する効果とを有する。
(4) 各電磁バルブユニット53の出力ポート59aを、固定板50の雌ねじ孔52において継手接合部材15を介さずに流体継手14aに連通させた。従って、前記第1の実施の形態の電磁弁マニホールド10に比較して、各電磁バルブユニット53の連数分だけの継手接合部材15が不要となる。その結果、部品点数及び組み立て工数を削減することができる。
【0051】(第3の実施の形態)次に、本発明を具体化した第3の実施の形態を図7に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態における固定板11を固定板71に変更したことと、電磁バルブユニット22のポートブロック30をポートブロック77に変更したことのみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、固定板71及びポートブロック77のみについて詳述する。
【0052】図7に示すように、本実施の形態の固定板71は平板であって、その表面71aに電磁弁マニホールド本体12が固定されている。固定板71には、電磁弁マニホールド本体12が駆動制御する複数の各流体圧機器の数に応じた一対ずつの貫通孔としての雌ねじ孔72が設けられている。各雌ねじ孔72には、固定板71の裏面71b側から流体継手14a,14bの雄ねじ部16が螺合されている。
【0053】又、各雌ねじ孔72には、固定板71の表面71a側に、共に雌ねじ孔72よりも内径の大きな大径部73及び小径部74が開口端側から順に形成されている。大径部73の内側には、その内周面に当接する環状のリップパッキン76が設けられている。本実施の形態では、リップパッキン76はYパッキンとされている。
【0054】本実施の形態のポートブロック77は、その電磁バルブユニット22に対応する両雌ねじ孔72の上方まで弁ブロック29から延出されている。そして、ポートブロック77は、両流体継手14a,14bが設けられた2つの雌ねじ孔72を含む領域で固定板71の表面71aに当接され、取付ねじ39で固定板71に固定されている。又、ポートブロック77は、給気流路部34を備えている。尚、本実施の形態では、ポートブロック77が給気ブロックをも構成する。
【0055】ポートブロック77に設けられた各出力ポート78は、弁ブロック29の給排ポート36から固定板71に沿って対応する雌ねじ孔72側に延びる弁側流路部78aと、この弁側流路部78aの端部から固定板71に垂直に雌ねじ孔72側に延びる継手側流路部78bとからなる。各継手側流路部78bは、雌ねじ孔72に対応する固定板71の表面71a上の位置で開口されている。
【0056】固定板71に当接するポートブロック77の当接面77aには、各継手側流路部78bに沿ってその下方に延びる筒部77bが設けられている。筒部77bは小径部74の内径よりも若干小さな外径に形成されている。そして、筒部77bは、雌ねじ孔72の大径部73を挿通して小径部74内に配置されるとともに、大径部73内でその外周面にリップパッキン76の内周側リップが当接されている。
【0057】又、当接面77aには、固定板71の表面71aに設けられた凹部71cに係合する凸部77cが設けられている。そして、電磁弁マニホールド本体12を固定板71に組み付けるときに、各電磁バルブユニット22毎にその凸部77cを対応する位置の凹部71cに係合させることによって、各電磁バルブユニット22をその固定位置に容易に位置決めすることができるようになっている。
【0058】以上詳述した本実施の形態の電磁弁マニホールドは、前記第1の実施の形態における(1),(2)に記載した各効果を有する。
(第4の実施の形態)次に、本発明を具体化した第4の実施の形態を図8及び図9に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態における固定板11を固定板80に変更したことと、電磁バルブユニット22の弁ブロック29を弁ブロック83に変更したことと、同じくポートブロック30をポートブロック88に変更したことと、表示シール49に代えて表示シール90を設けたことのみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、固定板80、弁ブロック83、ポートブロック88及び表示シール90のみについて詳述する。
【0059】図8,9に示すように、本実施の形態の固定板80は、断面L字状に形成され、その水平部81の表面81aに電磁弁マニホールド本体12が固定され、その垂直部82に貫通する複数の雌ねじ孔13が設けられている。各雌ねじ孔13には、前記第1の実施の形態と同様に、垂直部82の内側面82a側から継手接合部材15が螺合され、この継手接合部材15に外側面82b側から流体継手14a,14bが螺合されている。
【0060】本実施の形態の弁ブロック83は、一対のスプール弁84a,84bを備え、又、一対の給排ポート85a,85b、給気ポート86及び一対の排気ポート87a,87bを備えている。弁ブロック83は、スプール弁84aの作動によって、給排ポート85aを給気ポート86又は排気ポート87aのいずれかに連通する2つの制御状態をとる。又、弁ブロック83は、スプール弁84bの作動によって、給排ポート85bを給気ポート86又は排気ポート87bのいずれかに連通する2つの制御状態をとる。
【0061】本実施の形態のポートブロック88は、その電磁バルブユニット22に対応する両雌ねじ孔13まで弁ブロック83から延出されている。そして、ポートブロック88は、流体継手14a,14bが設けられた2つの雌ねじ孔13を含む垂直部82の内側面82aに当接され、取付ねじ39で垂直部82に固定されている。
【0062】ポートブロック88には、前記両給排ポート85にそれぞれ接続された出力ポート89が設けられている。各出力ポート89は、固定板80の水平部81に沿って対応する雌ねじ孔13まで延びている。両出力ポート89は、それぞれ雌ねじ孔13に対応する垂直部82の内側面82a上の位置でそれぞれ開口されている。又、ポートブロック88は、作動流体が外部から供給される給気流路部34を備えている。
【0063】本実施の形態では、ポートブロック88が給気ブロックを構成する。そして、ポートブロック88の各出力ポート89は、弁ブロック83から延出形成されたポートブロック88によって各流体継手14a,14bにそれぞれ連通されている。
【0064】図9に示すように、固定板80の水平部81及び垂直部82は、その各両角部81b(一方のみ図示),82cがそれぞれ円弧状に形成されている。そして、作業者等が電磁弁マニホールド10を取り扱う際に、水平部81の各角部81bcや垂直部82の各角部82cで手指や掌等を痛めないようになっている。
【0065】又、垂直部82の外側面82bには、各流体継手14a,14bに対応して、各流体継手14a,14bに接続される流体圧機器を表示する表示シール90が貼られている。そして、この表示シール90により、電磁弁マニホールド本体12の各電磁バルブユニット22に対し、その電磁バルブユニット22が駆動制御する流体圧機器を対応する流体継手14a,14bに間違えることなく接続することができるようになっている。
【0066】以上詳述した本実施の形態の電磁弁マニホールドは、前記第1の実施の形態における(1),(2)に記載した各効果を有する。
(第5の実施の形態)次に、本発明を具体化した第5の実施の形態を図10に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第4の実施の形態における固定板80を固定部材91に変更したことのみが第4の実施の形態と異なる。従って、第4の実施の形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、固定部材91のみについて詳述する。
【0067】図10に示すように、本実施の形態における固定部材としての固定部材91は、電磁弁マニホールド本体12が固定された断面L字状の固定板92と、各流体継手14a,14bが固定された平板状の固定板93とが連結固定されたものである。固定板92は、水平部94及び垂直部95からなり、水平部94の表面94aに電磁弁マニホールド本体12が固定されている。固定板93は、垂直部95の外側面95aに連結ボルト96によって固定されている。
【0068】以上詳述した本実施の形態の電磁弁マニホールドは、前記第1の実施の形態における(1),(2)に記載した各効果を有する。以下、本発明を具体化した上記実施の形態以外の実施の形態を別例として列挙する。
【0069】・ 第1、第3、第4及び第5の各実施の形態では、リップパッキン44,76としてYパッキンを用いたが、Uパッキン又はVパッキンを用いてもよい。
・ 上記第1、第4及び第5の各実施の形態では、雌ねじ孔13に設けた継手接合部材15の筒部19に、リップパッキン44を介して出力ポート33,89を嵌合させるようにしたが、リップパッキン44の代わりにOリングを介して嵌合させてもよい。この構成であっても、出力ポート33,89の中心軸線が雌ねじ孔13の中心軸線に対して多少ずれたときに、Oリングが径方向に弾性変形して筒部19の外周面に確実に密接し、出力ポート33,89と流体継手14a,14bとを確実に連通させる。
【0070】・ 第3の実施の形態では、ポートブロック77に設けた筒部77bを、雌ねじ孔72の表面71a側に設けた大径部73にリップパッキン76を介して嵌合させるようにしたが、リップパッキン76の代わりにOリングを介して嵌合させてもよい。
【0071】・ 上記各実施の形態では、電磁弁マニホールド本体12を固定する各固定板11,50,71,80を、電磁弁マニホールド10を固定する取付台46の取付面46aに設けた取付孔47を閉塞する平板又は断面L字形状の固定板11,50,71,80とした。そして、固定板11,50,71,80を貫通する雌ねじ孔13,52,72によって、固定板11,50,71,80の表面11a,50a,71a,81aに固定した電磁弁マニホールド本体12の各出力ポート33,59a,78,89を、裏面11b,50b,71bあるいは外側面82bに固定した流体継手14a,14bに対して連通させた。
【0072】これを、図11に示すように、取付台46の取付面46aに設けた取付孔47を閉塞するように形成された固定板11,50,71,80でなく、単に電磁弁マニホールド本体12と各流体継手14a,14bとを固定するように形成した固定部材97としてもよい。この電磁弁マニホールドでは、固定部材97の平板部分97aに電磁弁マニホールド本体12を固定し、電磁弁マニホールド本体12の側部に設けたブロック部97bに流体継手14a,14bが接続された流路98を形成する。そして、出力ポート78を流路98を介して流体継手14a,14bに連通させるようにポートブロック99を延出形成する。この電磁弁マニホールドによれば、流体継手14a,14b同士の配置間隔を、電磁弁マニホールド本体12の各電磁バルブユニット22での間隔、あるいは、各電磁バルブユニット22間での間隔よりも大きくすることができるので、各流体継手14a,14bに対する流体ホースHの接続を容易に行うことができる。
【0073】以下、特許請求の範囲に記載した各発明の外に前述した各実施の形態及び各別例から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
(1) 請求項1に記載の発明において、前記固定部材には、前記各流体継手に対応する位置に、各流体継手に接続される流体圧機器を表示する表示手段(表示シール49,90)が設けられている。このような構成によれば、電磁弁マニホールドが駆動制御する各流体圧機器に、その流体圧機器を駆動制御する電磁バルブユニットに対応する流体継手を間違えることなく接続することができる。
【0074】(2) 請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記固定板は、前記連結用部材が固定される水平部と、前記各流体継手が固定される垂直部とを備え、前記水平部及び垂直部は、その各角部(81b,82c)が円弧状に形成されている。このような構成によれば、電磁弁マニホールドの取り扱い時に、作業者が固定板の水平部及び垂直部の各角部で手指や掌等を痛めることがない。
【0075】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、装置全体の設置面積を小さくすることができるとともに、設置を容易に行うことができる。
【0076】加えて請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、設置面積をより一層小さくすることができる。加えて請求項3に記載の発明によれば、各電磁バルブユニットと流体継手との間を確実に気密状態で接続することができる。
【出願人】 【識別番号】000106760
【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
【出願日】 平成12年1月17日(2000.1.17)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2001−200944(P2001−200944A)
【公開日】 平成13年7月27日(2001.7.27)
【出願番号】 特願2000−7960(P2000−7960)