| 【発明の名称】 |
ばね付勢ディスク型凍結防止弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】広谷 昌久
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| 【要約】 |
【課題】ばねに無理な力が掛かるのを防止できると共に、ディスク状弁体が環状弁座を全開できるばね付勢ディスク型凍結防止弁を提供する。
【解決手段】入口側部材1と出口側部材2からなる弁ケーシングで入口4と出口5と環状弁座6を同軸上に形成する。環状弁座6の入口4側にディスク状弁体7を配置する。隔壁9とディスク状弁体7の間にディスク状弁体7を開弁方向に付勢するコイル状のばね10と補助ばね11を配置する。ばね10はその軸心が出入り口の軸心に位置する。補助ばね11はその軸心が出入口の軸心よりも下方に位置し、ディスク状弁体7の下部側に偏心させて配置する。入口側部材1の内周壁にリブ12,13をそれぞれ4個設ける。リブ12,13の内端はそれぞれ総て同心円上に位置し出入口の軸心から等距離に形成する。リブ12内面の直径はディスク状弁体7の直径よりも大きく形成し、リブ13内面の直径はディスク状弁体7の直径よりも僅かに大きく形成する。リブ13の内面がディスク状弁体7の摺接案内面を成し、リブ13の間の空き間が流体を通過させる作用を成す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁ケーシングで入口と出口を形成し、入口と出口の間に環状弁座を設け、環状弁座の入口側にディスク状弁体を配置し、ディスク状弁体を開弁方向に付勢するばねを設けたものにおいて、ディスク状弁体の外周を弁ケーシングの内周壁で摺接案内すると共にディスク状弁体の外周と弁ケーシングの内周壁との間に流体通過用の空き間を形成し、ディスク状弁体を環状弁座に付勢する補助ばねを設け、補助ばねをディスク状弁体の下部側に偏心させて設けたことを特徴とするばね付勢ディスク型凍結防止弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は凍結防止弁、詳細には、例えば蒸気使用装置が運転停止したときに自動的に開弁して、蒸気使用装置やそれに付属する配管、トラップ、弁類等の内部にある水を外部に排除することによって、凍結割れを防止する凍結防止弁に関し、特に、ディスク状弁体をばねで開弁方向に付勢したばね付勢ディスク型凍結防止弁に関する。 【0002】 【従来の技術】ばね付勢ディスク型凍結防止弁の一例が実公昭61−14800号公報に示されている。これは、入口と出口を有する弁ケーシング内に環状弁座を設け、環状弁座の入口側にディスク状弁体を配置すると共にディスク状弁体を開弁方向に付勢するばねを設けたものである。 【0003】この凍結防止弁は、適用系に連通した入口側の流体圧力がディスク状弁体に閉弁方向の力を及ぼし、ばねの弾性力がディスク状弁体に開弁方向の力を及ぼす。ディスク状弁体は、入口側の流体圧力が所定値を越えれば入口側の流体圧力によって環状弁座に着座せしめられ、所定以下になればばねの弾性力によって環状弁座から離座せしめられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のばね付勢ディスク型凍結防止弁は、ディスク状弁体がその自重によって下方に変位しないようにばねで支えなければならないので、ばねに無理な力が掛かり、ばねが折損し易いという問題点があった。また、ディスク状弁体が下方に変位して、その外周下端が弁ケーシング内周壁の下端を当接すると、摺動抵抗が増大するので、ディスク状弁体の上部側のみが環状弁座から離座して下部側が離座できない半開状態に陥り、下部側の流体を排出できないという問題点があった。 【0005】本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、ばねに無理な力が掛かるのを防止できると共に、ディスク状弁体が環状弁座を全開できるばね付勢ディスク型凍結防止弁を提供することを技術的課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、弁ケーシングで入口と出口を形成し、入口と出口の間に環状弁座を設け、環状弁座の入口側にディスク状弁体を配置し、ディスク状弁体を開弁方向に付勢するばねを設けたものにおいて、ディスク状弁体の外周を弁ケーシングの内周壁で摺接案内すると共にディスク状弁体の外周と弁ケーシングの内周壁との間に流体通過用の空き間を形成し、ディスク状弁体を環状弁座に付勢する補助ばねを設け、補助ばねをディスク状弁体の下部側に偏心させて設けたことを特徴とするばね付勢ディスク型凍結防止弁にある。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明のばね付勢ディスク型凍結防止弁は、従来技術と同様に、適用系に連通した入口側の流体圧力がディスク状弁体に閉弁方向の力を及ぼし、ばねと補助ばねの弾性力がディスク状弁体に開弁方向の力を及ぼす。ディスク状弁体は、入口側の流体圧力が所定値を越えれば入口側の流体圧力によって環状弁座に着座せしめられ、所定以下になればばねと補助ばねの弾性力によって環状弁座から離座せしめられる。 【0008】そして、本発明のばね付勢ディスク型凍結防止弁は、ディスク状弁体の外周を弁ケーシングの内周壁で摺接案内すると共にディスク状弁体の外周と弁ケーシングの内周壁との間に流体通過用の空き間を形成し、ディスク状弁体を環状弁座に付勢するばねに加えて、ディスク状弁体を環状弁座に付勢する補助ばねを設け、この補助ばねをディスク状弁体の下部側に偏心させて設けたものである。そのため、ディスク状弁体の外周が弁ケーシングの内周壁で摺接案内され、ばねと補助ばねに無理な力が掛かるのを防止できる。また、ディスク状弁体の下部側が補助ばねで開弁方向に付勢され、ディスク状弁体が環状弁座を全開できる。 【0009】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。弁ケーシングは入口側部材1と出口側部材2をねじ結合して構成し、内部にほぼ円柱状の弁室3を形成する。入口側部材1に入口4を形成し、出口側部材2に出口5を形成する。入口4と出口5は同一軸上に形成する。 【0010】出口側部材2の弁室3側開口端に環状弁座6を形成する。環状弁座6は入口4及び出口5と同一軸上に形成する。環状弁座6の入口4側にディスク状弁体7を配置する。出口側部材2に複数個の連通孔8を開口させた隔壁9を形成する。隔壁9とディスク状弁体7の間にディスク状弁体7を開弁方向に付勢するコイル状のばね10と補助ばね11を配置する。ばね10はその軸心が出入り口の軸心に位置する。補助ばね11はその軸心が出入口の軸心よりも下方に位置し、ディスク状弁体7の下部側に偏心させて配置する。 【0011】入口側部材1の内周壁にリブ12,13をそれぞれ4個設ける。リブ12,13の内端はそれぞれ総て同心円上に位置し出入口の軸心から等距離に形成する。リブ12内面の直径はディスク状弁体7の直径よりも大きく形成し、リブ13内面の直径はディスク状弁体7の直径よりも僅かに大きく形成する。リブ13の内面がディスク状弁体7の摺接案内面を成し、リブ13の間の空き間が流体を通過させる作用を成し、リブ12とリブ13の間の段部がディスク状弁体7を全開位置で保持する作用を成す。 【0012】上記実施例のばね付勢ディスク型凍結防止弁は、適用系に連通した入口4側の流体圧力がディスク状弁体7に閉弁方向の力を及ぼし、ばね10と補助ばね11の弾性力がディスク状弁体7に開弁方向の力を及ぼす。入口4側の流体圧力が所定以下になると、ディスク状弁体7がばね10と補助ばね11の弾性力によって開弁方向に変位せしめられて環状弁座6から離座する。これにより、入口4の流体が出口5に流れる。このとき、ディスク状弁体7の外周がリブ13の内面で摺接案内されるので、ばね10と保持ばね11に無理な力が掛かるのを防止できる。また、ディスク状弁体7の下部側が補助ばね11で開弁方向に付勢されるので、ディスク状弁体7が環状弁座6を全開できる。入口4側の流体圧力が所定値を越えると、ディスク状弁体7が入口4側の流体圧力によってばね10と補助ばね11を圧縮しながら閉弁方向に変位せしめられて環状弁座6に着座する。これにより、入口4と出口5を遮断する。 【0013】上記の実施例では、弁ケーシングの内周壁にリブを設けてリブの内面にディスク状弁体の外周を摺接させたが、弁ケーシングの内周壁を円筒面に形成すると共にディスク状弁体の外周に突起を設けて突起の外端を弁ケーシングの内周壁に摺接させることにより、ディスク状弁体の外周を弁ケーシングの内周壁で摺接案内すると共にディスク状弁体の外周と弁ケーシングの内周壁との間に流体通過用の空き間を形成してもよい。 【0014】 【発明の効果】上記のように本発明によるばね付勢ディスク型凍結防止弁は、ディスク状弁体を弁ケーシングで摺接案内し、ディスク状弁体を環状弁座に付勢するばねと補助ばね設け、補助ばねをディスク状弁体の下部側に偏心させて設けたことにより、ばねに無理な力が掛からないのでばねの折損をなくすことができると共に、環状弁座を全開できるので下部側に流体を溜めることがないという優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000133733 【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
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| 【出願日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−200942(P2001−200942A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−5622(P2000−5622) |
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