| 【発明の名称】 |
流量制御弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】壽田 秀夫
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| 【要約】 |
【課題】流量値を変更しても、元の値に簡単に戻すことが可能な流量制御弁を提供すること。
【解決手段】弁本体11にはニードル弁12を移動させるための操作カバー21が回動可能に設けられている。そして、操作カバー21の回動量は段階的に調節されるようになっている。そのため、操作カバー21を所定量回動して、エアの流量値を調節した後に元に戻す場合には、係合突起27を流量値の調節前に係合されていた被係合溝25がある位置に戻すことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁本体の内部に移動可能に設けられたニードル弁を、弁本体に設けられた弁座に対して接近又は離間させることにより、前記弁座の内側を流れる流体の量を調節するようにした流量制御弁において、前記弁本体に前記ニードル弁を移動させるための操作カバーを回動可能に設け、その操作カバーと前記弁本体との間に、同操作カバーの回動量を段階的に調節する調節手段を設けたことを特徴とする流量制御弁。 【請求項2】 前記調節手段は、前記弁本体の外周面に一定の間隔をおいて配置された複数の被係合部と、前記操作カバーの内周面に形成され前記被係合部に係脱可能な係合部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。 【請求項3】 前記操作カバーは、前記被係合部及び係合部が係合するロック位置と、係合しないロック解除位置とをとり得ることを特徴とする請求項1又は2に記載の流量制御弁。 【請求項4】 前記弁本体の外周面には、前記操作カバーをロック位置に保持するための保持部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の流量制御弁。 【請求項5】 前記弁本体の外周面には、ロック解除位置にある前記操作カバーが前記弁本体から抜けるのを防止するための抜け止め部が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の流量制御弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流量制御弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】流量を調節して流体を流通させるための流量制御弁として、ニードル弁を有するものがある。この流量制御弁は、弁座に対してニードル弁が接近又は離間可能に設けられている。ニードル弁は、その基端部に連結された操作部を回動することにより移動するようになっている。そして、ニードル弁の移動に伴い、弁座及び弁体間の流路断面積の大きさを変更することにより流体の流量が調節される。流量が適正値に調節されたら、ロックナットを締め付けることにより、操作部の回動を不能にし、ニードル弁の移動をロックしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の流量制御弁においては、ロックナットを緩め、操作部を回動して流量値を変更した後、操作部を逆方向に回動して再び元の流量値に戻す場合がある。しかし、操作部は連続的(リニア)に回動する構成であるため、元の位置がどこであるかが分かりづらく、ニードル弁を元の位置に戻すのが困難である。すなわち、一旦流量値を変更した後、元の流量値に戻すといった再現性に乏しい。 【0004】又、操作部の回動をロックにするのに、スパナ等の工具を用いてロックナットを締め付ける必要があるため、作業効率が悪いとともに、狭いスペースでの作業がしづらいという問題がある。 【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流量値を変更しても、元の値に簡単に戻すことが可能な流量制御弁を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、弁本体の内部に移動可能に設けられたニードル弁を、弁本体に設けられた弁座に対して接近又は離間させることにより、前記弁座の内側を流れる流体の量を調節するようにした流量制御弁において、前記弁本体に前記ニードル弁を移動させるための操作カバーを回動可能に設け、その操作カバーと前記弁本体との間に、同操作カバーの回動量を段階的に調節する調節手段を設けたことをその要旨とする。 【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の流量制御弁において、前記調節手段は、前記弁本体の外周面に一定の間隔をおいて配置された複数の被係合部と、前記操作カバーの内周面に形成され前記被係合部に係脱可能な係合部とから構成されていることをその要旨とする。 【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の流量制御弁において、前記操作カバーは、前記被係合部及び係合部が係合するロック位置と、係合しないロック解除位置とをとり得ることをその要旨とする。 【0009】請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の流量制御弁において、前記弁本体の外周面には、前記操作カバーをロック位置に保持するための保持部が設けられていることをその要旨とする。 【0010】請求項5に記載の発明では、請求項3又は4に記載の流量制御弁において、前記弁本体の外周面には、ロック解除位置にある前記操作カバーが前記弁本体から抜けるのを防止するための抜け止め部が設けられていることをその要旨とする。 【0011】以下、本発明の「作用」について説明する。請求項1に記載の発明によると、調節手段により操作カバーの回動量を段階的に調節することができる。そのため、操作カバーを所定量回動して流体の流量値を調節した後に、元の流量値に戻す場合において、操作カバーを簡単に調節前の位置に戻せる。従って、流量値を迅速に元の値に戻すことができる。 【0012】請求項2に記載の発明によると、調節手段を、複数の被係合部と、その被係合部に係合可能な係合突起とから構成した。そのため、簡単な構成であるにも拘わらず、操作カバーを所定の位置に確実に位置決めすることができる。 【0013】請求項3に記載の発明によると、操作カバーは、被係合部及び係合部が係合するロック位置と、そうでないロック解除位置とを選択できるよになっている。従って、操作カバーの回動をロックするために、スパナ等の工具を用いる必要がない。よって、作業効率を向上することができ、狭いスペースであっても、操作カバーを簡単にロックすることができる。 【0014】請求項4に記載の発明によると、保持部により操作カバーがロック位置に保持される。よって、操作カバーが不用意にロック解除されるのを防止することが可能となる。 【0015】請求項5に記載の発明によると、抜け止め部により、操作カバーが弁本体から抜けるのが防止される。そのため、操作カバーを回動操作している最中に、操作カバーが不用意に弁本体から抜けて、流量の調節ができなくなることはない。 【0016】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に基づき詳細に説明する。 【0017】図1,図2に示すように、筒状をなす弁本体11内にはニードル弁12が収容されている。ニードル弁12の基端部は、弁本体11の内周面に形成された雌ネジ部13に螺合されている。そして、ニードル弁12は、回動することにより弁本体11の軸線方向に沿って移動可能になっている。 【0018】弁本体11の一端部(図1の左側)には、流体としてのエアが導入されるエア導入孔15が形成されている。エア導入孔15の下流側内周面に形成された弁座15aに対して前記ニードル弁12が接近又は離間することにより、エア導入孔15を流れるエアの流量が調節される。エア導入孔15の下流側内周面には、ニードル弁12が図1の左方向への移動を規制するストッパ16が形成されている。 【0019】図1,図5に示すように、弁本体11の中央部には複数のエア排出口17が形成されている。エア排出口17の内側には環状のサイレンサ18が設けられている。そして、エア導入孔15を通過したエアはサイレンサ18、エア排出口17を介して外部へ排出される。なお、ニードル弁12のほぼ先端側には環状の張り出し部12aが形成されている。そして、図1に二点鎖線で示すように、張り出し部12aの外周面がエア導入孔15の弁座15aに完全に当接されることにより、エア排出口17からエアは排出されなくなる。 【0020】図1,図5に示すように、弁本体11の他端部(図1の右側)には、有蓋円筒状をなす操作カバー21が弁本体11の軸線を中心にして回動可能に設けられている。操作カバー21の内奥面中央部には、四角柱状の連結部22が突設されている。この連結部22はニードル弁12の中央に形成された長尺凹部23に挿入されている。そして、操作カバー21を回動することにより、ニードル弁12が操作カバー21と同じ方向に回動するようになっている。従って、操作カバー21の回動により、ニードル弁12が進退するようになっている。 【0021】図1,図5に示すように、弁本体11の他端部外周面には、被係合部としての被係合溝25が複数形成されている。本実施形態において、被係合溝25は16個設けられている。各被係合溝25は、弁本体11の軸線方向に沿って延びている。又、各被係合溝25は、それらの幅が同一寸法に形成され、同一円周上において等間隔に配置されている。 【0022】図1,図3,図8に示すように、操作カバー21の内奥側内周面には、係合部としての係合突起27が複数形成されている。具体的にいうと、係合突起27は6つ設けられている。各係合突起27は3つを1組として、2つの組に分けられ、各組の係合突起27は180゜反対側に対向配置されている。対をなす各係合突起27の間隔は、前記被係合溝25の間隔と等しくなっている。これにより、各係合突起27を各被係合溝25に係合できるようになっている。 【0023】操作カバー21は、係合突起27及び被係合溝25同士が係合するロック位置(図1に示す位置)と、係合しないロック解除位置(図2に示す位置)とをとり得るようになっている。そして、操作カバー21がロック解除位置にある状態で、各被係合溝25に対する各係合突起27の対応位置を変えることにより、操作カバー21の回動量が段階的に調節される。要するに、被係合溝25は同一円周上に16個設けられているため、操作カバー21の一回転につき、16段階の流量調節が可能である。従って、本実施形態では、各被係合溝25と各係合突起27とにより、調節手段が構成されている。 【0024】図4(a),(b)に示すように、弁本体11及び操作カバー21の外周面には、複数の目盛り28a,28bがそれぞれ印字されている。各目盛り28a,28bの間隔は前記被係合溝25の間隔と同じになっている。そして、被係合溝25と係合突起27とが同一線上に位置すると、各目盛り28a,28bが一致するようになっている。各目盛り28a,28bの一部には、所定の基準位置を示すマーク29a,29bがそれぞれ印字されている。本実施形態において、各マークは三角形状になっている。 【0025】図1,図5に示すように、操作カバー21の外端内周面には、係止突部30が複数形成されている。本実施形態において、係止突部30は6つ設けられている。各係止突部30は3つを1組として、2つの組に分けられている。各組の係止突部30は、180゜反対側に対向配置され、かつ前記係合突起27の両組に対して90゜ずれた位置に配置されている。 【0026】図5,図6に示すように、前記弁本体11の外周面において、各エア排出口17と各被係合溝25との間の箇所には、その被係合溝25の底面よりも低い環状溝31が凹設されている。弁本体11の外周面において、環状溝31と前記被係合溝25との境界部には、環状をなす抜け止め部としての抜け止め突部33が形成されている。この環状溝31には、操作カバー21に設けられた係止突部30が配置されている。そして、図6に示すように、係止突部30が抜け止め突部33に当たることにより、弁本体11から操作カバー21が引き抜かれないようになっている。 【0027】図5,図7に示すように、環状溝31の中央部外周面には、その周方向に沿って延びる環状の保持部32が突設されている。この保持部32の上端縁は、前記抜け止め突部33の先端とほぼ同じ高さ位置に設定されている。そして、図7に示すように、係止突部30が保持部32に当たることにより、弁本体11から操作カバー21が引き抜けないようになっている。これにより、操作カバー21はロック位置に保持されるようになっている。 【0028】なお、前記ニードル弁12、弁本体11、サイレンサ18、操作カバー21及び操作カバー21は、それぞれ合成樹脂製である。本実施形態におけるそれそれの形成材料を具体的にいうと、ニードル弁12が6ナイロン、弁本体11が6ナイロン、サイレンサ18がポリプロピレン、そして操作カバー21が6ナイロンからなる。 【0029】次に、上記のように構成された流量制御弁においてエア流量値を調節したり、調節したエア流量値を元の流量値に戻すには次のように行う。ロック位置にある操作カバー21を引き抜くと、操作カバー21に設けられた係止突部30が保持部32を乗り越えることにより、操作カバー21はロック解除位置に移動する。これに伴い、被係合溝25に沿って係合突起27が移動し、両者25,27の係合が解除されるため、操作カバー21は回動可能な状態になる。この状態において、操作カバー21が弁本体11から抜けようとしても、係止突部30が抜け止め突部33に当たるため、弁本体11から操作カバー21が外れることはない。要するに、操作カバー21を引き抜かない限り、弁本体11から外れることはない。 【0030】次いで、目盛り28a,28bを見ながら操作カバー21を回動する。この回動により、ニードル弁12が移動し、同ニードル弁12とエア導入孔15との間の隙間における流路断面積の大きさが調節される。この調節において、各被係合溝25は等間隔に配置されている関係上、操作カバー21の回動量は、段階的に調節される。ちなみに、図3において、操作カバー21を図3に示す矢印方向に回動すると、ニードル弁12は弁座15aに接近し、エアの流量が少なくなる。反対に、操作カバー21を図3に示す反矢印方向に回動すると、ニードル弁12は弁座15aから離間し、エアの流量が多くなる。 【0031】そして、目盛り28a,28bを所定位置に合わせたら、操作カバー21を押し込む。すると、操作カバー21に設けられた係止突部30が、上述した方向とは反対側から保持部32を乗り越え、操作カバー21はロック位置に移動する。この移動に伴い、被係合溝25に係合突起27が係合されるため、操作カバー21は回動不能な状態にロックされる。このロックにより、ニードル弁12の移動がロックされる。 【0032】続いて、調節した流量値を調節する前の流量値に戻すには、次のように行う。すなわち、上述した方法で操作カバー21をロック位置からロック解除位置に移動させ、被係合溝25と係合突起27との係合を解除する。その後、操作カバー21を、エアの流量値を調節した際に回動した量だけ反対方向に回動する。そして、エアの流量値を調節する前に係合されていた被係合溝25に係合突起27を位置合わせする。この位置合わせは、流量調整の目盛り28a,28b同士を合わせることによって行う。そして、操作カバー21を押し込み、ロック位置に移動させる。 【0033】ここで、調節した流量値を元の値に戻す場合について、図9のグラフに基づいて更に詳しく説明する。このグラフは、横軸に操作カバー21の目盛り数を示し、縦軸にエア排出口17から排出されるエアの流量(l/min)を示す。例えば、流量を調節する前において、操作カバー21が目盛り数Aの位置にあり、その流量はA1であったとする。この状態で操作カバー21を目盛りBの位置に回動操作し、エア排出口17から排出されるエアの流量をB1に変更する。その後、流量値を元の値、つまりB1からA1に戻すには、操作カバー21を目盛りAの位置に戻すことにより、エア排出口17から排出されるエアの流量値はA1に戻すことができる。例えば、目盛りAと目盛りBとの間が5目盛りであるなら、5目盛り分だけ操作カバー21を戻せばよい。なお、図9中に示す「A・N・R」は、温度20゜、1気圧、湿度75%下であることを示す。 【0034】従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。 (1) 弁本体11にはニードル弁12を移動させるための操作カバー21が回動可能に設けられている。そして、操作カバー21の回動量は段階的に調節されるようになっている。そのため、操作カバー21を所定量回動して、エアの流量値を調節した後に元に戻す場合には、係合突起27を流量値の調節前に係合されていた被係合溝25がある位置に戻すことができる。従って、操作カバー21を調節前の位置に簡単に戻すことができるので、調節前のエアの流量値に迅速に戻すことができる。又、流量値を調節する場合においても、操作カバー21の回動量と流量値とは比例する関係にあるため、操作カバー21の回動量が段階的であることにより、調節する流量値を所定の誤差内で目標設定しやすい。 【0035】(2) 操作カバー21を段階的に調節する手段は、弁本体11の外周面に一定の間隔をおいて配置された複数の被係合溝25と、操作カバー21の内周面に形成された係合突起27とから構成されている。そして、被係合溝25に対して係合突起27は凹凸の関係で係合することにより、操作カバー21を位置決めできる。従って、簡単な構成であるにも拘わらず、操作カバー21を所定の位置に確実に位置決めすることができる。 【0036】(3) 前記操作カバーは、被係合溝25及び係合突起27同士が係合するロック位置と、被係合溝25及び係合突起27同士が係合しないロック解除位置とをとり得るようになっている。そのため、操作カバー21の回動をロックするために、スパナ等の工具を用いる必要がない。この結果、作業効率を向上することができ、狭いスペースであっても、操作カバー21を簡単にロックすることができる。 【0037】(4) 弁本体11の外周面には、操作カバー21をロック位置に保持するための保持部32が設けられている。従って、操作カバー21が不用意にロック解除するのを防止することができるので、エアの流量を設定した値に保持することができる。 【0038】(5) 弁本体11の外周面に形成された環状溝31には、抜け止め突部33部が形成されている。そのため、操作カバー21をロック解除位置に移動させた際に、弁本体11から操作カバー21が抜けようとしても、抜け止め突部33に係止突部30が当たる。従って、操作カバー21を回動してエア流量を調節中に、ロック解除位置にある操作カバー21が弁本体11から抜けるのを防止することができる。 【0039】(6) 弁本体11及び操作カバー21には、操作カバー21の回動量を測定するための目盛り28a,28bがそれぞれ付されている。そのため、操作カバー21の回動量が分かり易くなるとともに、操作カバー21をよりいっそう簡単かつ迅速に位置決めできる。 【0040】(7) 弁本体11、ニードル弁12弁、操作カバー21の形成材料は全て合成樹脂であるため、流量制御弁を捨てることなく、全てリサイクルすることができる。又、流量制御弁全体の重量の軽量化に貢献することもできる。 【0041】(第2実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。 【0042】さて、この第2の実施形態では、図12に示すように、弁本体11の他端面には、被係合部としての被係合凹部40が複数形成されている。各被係合凹部40は、それらの幅が同一寸法に形成され、同一円周上において等間隔に配置されている。具体的にいうと、被係合凹部40は16個設けられている。 【0043】図13,図14に示すように、操作カバー21の内奥面には、係合部としての係合突条41が2つ形成されている。各係合突条41は、操作カバー21の径方向に沿って延びており、180゜反対側に配置されている。そして、各被係合凹部40に対する各係合突条41の係合位置を変えることにより、操作カバー21の回動量が段階的に調節される。 【0044】図12,図13に示すように、各係合突条41の先端部は、先細り形成されているとともに、被係合凹部40の先端部は、先端側に向かう程その開口幅が拡がっている。これは、操作カバー21が図11に示すロック解除位置から図10に示すロック位置に移動された際に、被係合凹部40に係合突条41が係合され易くするためである。 【0045】弁本体11の外周面に設けられた複数の目盛り28aは、印字によるものではなく、同弁本体11と一体的に成形された円錐状をなす多数の突起である。この突起の間隔は、被係合凹部40の間隔と同じになっている。又、操作カバー21の外周面に設けられた複数の目盛り28bについても、印字によるものではなく、操作カバー21に凹設された溝である。この溝は4つ設けられ、同一円周上に等間隔に配置されている。 【0046】上述した構成により、エア流量値を調節したり、調節したエア流量値を元の流量値に戻すには次のように行う。ロック位置にある操作カバー21を引き抜いてロック解除位置に移動させると、被係合凹部40と係合突条41との係合が解除される。次いで、操作カバー21を回動し、目盛り28a,28bを所定位置に合わせたら、操作カバー21を押し込んでロック位置に移動させる。この移動に伴い、被係合凹部40に係合突条41が係合されるため、操作カバー21は回動不能な状態にロックされる。 【0047】続いて、流量値を調節前の流量値に戻すには、操作カバー21をロック位置からロック解除位置に移動させ、被係合凹部40と係合突条41との係合を解除する。その後、操作カバー21を回動操作し、流量調整の目盛り28a,28b同士を合わせると、エアの流量値を調節する前に係合されていた被係合凹部40に係合突条41が係合される。 【0048】従って、この第2実施形態においても、前述した第1実施形態とほぼ同様の効果を発揮させることができる。特に、この第2実施形態においては、各係合突条41の先端部が先細り形成され、かつ被係合凹部40の開口幅は、先端側に向かう程拡がっている。このため、被係合凹部40と係合突条41との係合をスムーズに行うことができる。従って、操作カバー21をロック解除位置からロック位置に簡単に移動させることができる。 【0049】なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。 ・ 前記第1実施形態では、作業者の手操作によって、操作カバー21をロック位置とロック解除位置との間を移動させたり、又はロック解除位置にある操作カバー21を回動していた。これ以外にも、操作カバー21にモータ等の駆動部により稼働する機構部を連結してもよい。そして、操作カバー21を遠隔操作により電気的な駆動を行うようにしてもよい。この構成にすれば、省力化及び無人化を図ることができる。 【0050】・ 前記第1又は第2実施形態をチェック弁付きの流量制御弁に具体化することも可能である。 ・ 前記第1実施形態では、16個の被係合溝25を同一円周上に等間隔に形成した。これ以外にも、17個以下又は19個以上の被係合溝25を等間隔に形成してもよい。被係合溝25を多く設ければ、エアの流量値をよりいっそうきめ細かく設定することが可能になる。又、被係合溝25に係合する係合突起27は1つ以上であればいくつ設けてもよい。 【0051】・ 弁本体11、ニードル弁12弁、操作カバー21の形成材料を全て同一(例えばポリプロピレン等)にしてもよい。この構成にすれば、流量制御弁を低コストでリサイクルすることが可能になる。 【0052】・ 前記第1実施形態では、操作カバー21に設けた係止突部30を複数設けた。この数に限定されることなく、係止突部30を1つ又は2つ、或いは4つ以上設けてもよい。しかも、係止突部30を複数個設けた場合において、それらの間隔は、別に等間隔でなくてもよい。 【0053】・ 操作カバー21を透明にしてもよい。この構成にすれば、各係合突起27を外部から視認可能でき、係合突起27がどの位置にあるかを容易に把握することができる。そのため、被係合溝25に対する係合突起27の位置関係が分かりやすい。又、弁本体11内部で異常があっても、操作カバー21を弁本体11から取り外すことなく確認できる。 【0054】次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した各実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記操作カバーは透明であることを特徴とする流量制御弁。 【0055】(2)請求項2〜5、(1)のいずれかにおいて、前記被係合部及び係合部は、凹凸の関係でもって係合されることを特徴とする流量制御弁。この構成にすれば、簡単な構成にも拘わらず、操作カバーの回動量を確実に調節することができる。 【0056】(3)請求項1〜5、(1)、(2)のいずれかにおいて、前記操作カバー及び弁本体には、前記操作カバーの回動量を測定するための目盛りがそれぞれ設けられていることを特徴とする流量制御弁。この構成にすれば、目盛りによって操作カバーの回動量を正確に測定することができる。 【0057】(4)請求項1〜5、(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記ニードル弁、弁本体、操作カバーの形成材料は全て合成樹脂であることを特徴とする流量制御弁。この構成にすれば、流量制御弁を捨てることなく全てリサイクルすることが可能になるとともに、重量の軽量化に貢献することができる。 【0058】(5)前記(4)において、前記ニードル弁、弁本体、操作カバーの形成材料は同種の合成樹脂であることを特徴とする流量制御弁。この構成にすれば、リサイクルするためのコストを低減することができる。 【0059】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、流量値を調節するために操作カバーの回動位置を変更しても、調節前の位置に簡単に戻すことができる。従って、流量値を変更しても、元の流量値に簡単に戻すことができる。 【0060】請求項2に記載の発明によれば、簡単な構成であるにも拘わらず、操作カバーを所定の位置に確実に位置決めすることができる。請求項3に記載の発明によれば、操作カバーの回動をロックするためにわざわざ工具等を用いる必要がないので、作業効率を向上することができ、狭いスペースであっても、操作カバーを簡単にロックすることができる。 【0061】請求項4に記載の発明によれば、操作カバーが不用意にロック解除されるのを防止することができるので、流量を設定した値に確実に保持することができる。請求項5に記載の発明によれば、操作カバーが弁本体から抜けるのを防止できるので、操作カバーを回動操作している最中に、操作カバーが不用意に弁本体から抜けて、流量の調節ができなくなることはない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106760 【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月21日(1999.12.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−173835(P2001−173835A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−362515 |
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