トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 電磁弁マニホールド
【発明者】 【氏名】増尾 秀三

【氏名】江口 尚宏

【氏名】小杉 光弘

【要約】 【課題】体格の大型化を招くことなく各電磁弁毎にマニホールドベースに設けた各種制御弁の取り外し及び取り付けに要する作業時間を短くする。

【解決手段】各電磁弁18をマニホールドベース11の排気流路14に連通する排気通路17上に、排気流路14から電磁弁18側への作動流体の逆流を規制する逆止弁19を設ける。逆止弁19は、マニホールドベース11の各外側面で、電磁弁18が固定される弁固定面11b及び取付面11a以外の左右両側面11c,11dに開口するように設けられた弁組付孔20に、逆止弁18の外周面に設けたOリング21を介在した状態で軸線方向に取り付け及び取り外し可能に組み付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 出力ポートが複数設けられるとともに給気流路及び排気流路が設けられたマニホールドベースを備え、該マニホールドベースに設けられた弁固定面には、前記出力ポート毎に、該出力ポートに連通されるとともに前記給気流路及び排気流路に連通される電磁弁が固定され、前記各電磁弁を前記排気流路に連通するための前記マニホールドベースの排気通路上には、該電磁弁から前記排気流路に排出される流体を制御する制御弁が設けられている電磁弁マニホールドにおいて、前記制御弁は、前記マニホールドベースの外側面で、前記弁固定面以外のいずれかの外側面に開口するように設けられた弁組付孔に取り付け及び取り外し可能に組み付けられている電磁弁マニホールド。
【請求項2】 前記各出力ポートは、前記マニホールドベースに設けられた取付面に設けられ、前記弁組付孔は、前記マニホールドベースの外側面で、前記弁固定面及び取付面を除くいずれかの外側面に設けられている請求項1に記載の電磁弁マニホールド。
【請求項3】 前記制御弁は前記弁組付孔に対し、シール部材を介在した状態で嵌合することで取り付けられ、前記弁組付孔が設けられた前記マニホールドベースの外側面には、該各弁組付孔に組み付けられた前記制御弁に当接して該弁組付孔に保持する弁固定板が固定されている請求項2に記載の電磁弁マニホールド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各電磁弁毎に逆止弁等の各種制御弁をマニホールドベースに設けた電磁弁マニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複数の流体圧シリンダを駆動制御する電磁弁マニホールドには、そのマニホールドベースに設けた排気流路から各電磁弁を介して流体圧シリンダ側への流体の逆流を防止するための逆止弁を各電磁弁毎に設けたものがある。
【0003】例えば、実開平7−38831号の弁組立体では、各電磁弁が固定されるマニホールドベースの弁固定面に弁組付孔を設け、この弁組付孔に逆止弁を組み付けた状態で電磁弁を弁固定面上に固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁弁マニホールドを設置後にその使用状態によって各逆止弁が不要になる場合があり、マニホールドベースから各逆止弁を取り外す場合がある。又、各逆止弁を保守点検する場合には、逆止弁を取り外し、点検後に再び取り付ける必要がある。
【0005】上記の弁組立体で各逆止弁をマニホールドベースから取り外す場合、マニホールドベースの弁固定面に設けられた弁組付孔に逆止弁が組み付けられているので、各電磁弁を一旦マニホールドベースから取り外す必要がある。従って、逆止弁を取り外すために要する作業工数が多くなり、逆止弁の取り外し作業に長い時間がかかる。
【0006】そこで、電磁弁をマニホールドベースから取り外すことなく、制御弁を容易に取り外し及び取り付けできるようにするため、マニホールドベースと各電磁弁との間に介在させたブロック体に逆止弁を組み付ける構造が考えられる。そして、各電磁弁はブロック体内に設けた流路を介してマニホールドベースとの間で作動流体を給排する構成とする。このような構成によれば、電磁弁をブロック体から取り外すことなく、逆止弁をブロック体に対し取り外し及び取り付けすることができる。しかしながら、マニホールドベースと各電磁弁との間にブロック体を設けると、電磁弁マニホールドの体格が大型化する問題がある。
【0007】これは、逆止弁に限らず、各電磁弁毎に速度制御弁を設けた電磁弁マニホールドでも同様の問題となる。本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、電磁弁マニホールドの体格の大型化を招くことなく、各電磁弁毎にマニホールドベースに設けた各種制御弁の取り付け及び取り外しを従来より短い作業時間で行うことができる電磁弁マニホールドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、出力ポートが複数設けられるとともに給気流路及び排気流路が設けられたマニホールドベースを備え、該マニホールドベースに設けられた弁固定面には、前記出力ポート毎に、該出力ポートに連通されるとともに前記給気流路及び排気流路に連通される電磁弁が固定され、前記各電磁弁を前記排気流路に連通するための前記マニホールドベースの排気通路上には、該電磁弁から前記排気流路に排出される流体を制御する制御弁が設けられている電磁弁マニホールドにおいて、前記制御弁は、前記マニホールドベースの外側面で、前記弁固定面以外のいずれかの外側面に開口するように設けられた弁組付孔に取り付け及び取り外し可能に組み付けられている電磁弁マニホールドである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記各出力ポートは、前記マニホールドベースに設けられた取付面に設けられ、前記弁組付孔は、前記マニホールドベースの外側面で、前記弁固定面及び取付面を除くいずれかの外側面に設けられている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御弁は前記弁組付孔に対し、シール部材を介在した状態で嵌合することで取り付けられ、前記弁組付孔が設けられた前記マニホールドベースの外側面には、該各弁組付孔に組み付けられた前記制御弁に当接して該弁組付孔に保持する弁固定板が固定されている。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、各電磁弁が固定されているマニホールドベースの弁固定面以外の外側面でいずれかの外側面に開口するように設けられた弁組付孔に対し、電磁弁を取り外すことなく制御弁が取り外し及び取り付けされる。従って、制御弁の取り外し及び取り付け時に、各電磁弁をマニホールドベースから取り外す必要がない。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、マニホールドベースの弁固定面及び取付面以外の外側面に弁組付孔を設けていることから、電磁弁マニホールドが設置されている状態で各制御弁が取り外し及び取り付け可能となる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、弁組付孔に対し制御弁を軸線方向に移動させるだけで、取り外し及び取り付けが行われる。そして、弁組付孔内に組み付けられた制御弁は、弁固定板によって固定される。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0015】図2,3に示すように、電磁弁マニホールド10は、略直方体のブロック体からなるマニホールドベース11を備えている。マニホールドベース11は、その下面を取付面11aとし、この取付面11aには、それぞれ外部の図示しない空圧機器に接続される出力ポート12(図3に図示)が複数設けられている。又、マニホールドベース11には、各空圧機器に供給するための作動流体が外部から供給される給気流路13と、各空圧機器から排出される作動流体を外部に排出するための排気流路14とが、それぞれマニホールドベース11の長手方向に延びるように設けられている。
【0016】マニホールドベース11は、その上面を弁固定面11bとし、この弁固定面11b上には、前記各出力ポート12毎に、各出力ポート12に連通する出力通路対15と、前記給気流路13に連通する給気通路16と、前記各排気流路14に連通する排気通路17とが開口されている。
【0017】そして、弁固定面11bには、各出力ポート12毎に、電磁弁18が取り付け及び取り外し可能に固定されている。各電磁弁18は、出力通路対15を介して出力ポート12に連通されるとともに、給気通路16を介して給気流路13に連通され、又、各排気通路17を介して各排気流路14に連通されている。
【0018】電磁弁18は、図1に示すように、スプール弁型の5ポート2位置弁対方向制御弁であって、一対のスプール弁18aをそれぞれの電磁ソレノイド18bで駆動するようになっている。各ポートは、2つの出力ポート18c、1つの供給ポート18d及び2つの排気ポート18eからなり、各出力ポート18cがそれぞれ出力通路15に、給気ポート18dが給気通路16に、そして、排気ポート18eが排気通路17にそれぞれ連通されている。
【0019】そして、電磁弁18は、各電磁ソレノイド18bへの非通電時には、各出力通路15にそれぞれ排気通路17を連通させ、通電時には、各出力通路15に給気通路16を連通させる。
【0020】図1に示すように、マニホールドベース11には、各出力ポート12毎に、排気流路14に連通する排気通路17上に、この排気通路17を通っての排気流路14から電磁弁18側への作動流体の逆流を規制する制御弁としての逆止弁19が設けられている。
【0021】逆止弁19は、各出力ポート12毎に、マニホールドベース11の左側面11c及び右側面11dにそれぞれ開口するように設けられた弁組付孔20に組み付けられている。逆止弁19は、弁組付孔20に対し、逆止弁19との間を密封する一対のOリング21を介在した状態で嵌合することで組み付けられている。
【0022】図4はその逆止弁19の断面図を示す。逆止弁19は、略円筒状の胴部22を備え、この胴部22の内部に弁室23を備えている。胴部22の一方の端面には弁室23に連通する流入口24が開口され、同じく外周面には弁室23に連通する複数の吐出口25が開口されている。弁室23内には、圧縮コイルばね26によって付勢されて流入口24を閉塞する弁体27が設けられている。弁体27は、流入口24から弁室23内への作動流体の流入を許容して吐出口25から排出させるとともに吐出口25から弁室23への作動流体の流入を規制する。
【0023】尚、吐出口25は、胴部22の外周面に設けられた周溝28の底面に開口され、その周溝28は前記排気流路14に連通されている。又、前記各Oリング21は、胴部22の外周面において前記周溝28の両側に設けられた各周溝29に装着されている。
【0024】図1,2に示すように、弁組付孔20が開口されたマニホールドベース11の左右両側面11c,11dには、マニホールドベース11の長手方向に延びる溝30が設けられている。各溝30内には、同溝30に沿って延びるように形成され、各弁組付孔20に組み付けられた各逆止弁19に当接して、逆止弁19を弁組付孔20内に保持する弁固定板31が設けられている。
【0025】図1に示すように、マニホールドベース11の左右両側面11c,11dに形成した溝30の上下両面には、係止溝32がそれぞれ形成されている。マニホールドベース11の左右両側面11c,11dには、各電磁弁18毎に、その電磁弁18に接続された電気線33が引き込まれる配線カバー34が上下一対の係止溝32によって取り付け及び取り外し可能に固定されている。各配線カバー34は、隣り合うもの同士が連通するように形成され、全体として各電磁弁18の電気線33を外部から覆った状態でマニホールドベース11の長手方向における一方の端部まで案内する。
【0026】各電磁弁18の電気線33は、図2に示すように、マニホールドベース11の一方の端部において弁固定面11bに固定された電気コネクタブロック35内に集合され、電気コネクタブロック35に設けられているコネクタ36によって外部の図示しない弁制御装置に接続される。
【0027】さらに、電気コネクタブロック35が設けられたマニホールドベース11の端部には、各配線カバー34によって同端部に案内された各電気線33を、外部から覆ったままの状態で電気コネクタブロック35内に導入するための配線カバー37が設けられている。配線カバー37は、各配線カバー34と同様に、係止溝32に取り付け及び取り外し可能に固定されている。
【0028】尚、マニホールドベース11の左右両側面11c,11dに設けられた配線カバー34列及び配線カバー37は、マニホールドベース11の各端部で係止溝32によって取り付け及び取り外し可能に左右両側面11c,11dに固定される配線蓋38によって端部の開口部が覆われている。
【0029】電磁弁マニホールド10は、図5に示すように、環状に形成されたシート状のパッキン39を介在して取付台40の取付面40aに固定される。取付面40aには、マニホールドベース11の取付面11aに設けられた各出力ポート12を内包する接続孔40bが設けられている。又、パッキン39は、接続孔40bの辺縁を内包する孔39aを備えている。そして、電磁弁マニホールド10は、全ての出力ポート12が、パッキン39の孔39aと取付台40の接続孔40bとを介して外部に対して機密状態で取付台40の内部に連通する状態で取付面40a上に固定される。取付面40aに固定された電磁弁マニホールド10の各出力ポート12は、各電磁弁18によって駆動制御する流体圧機器に接続される。即ち、電磁弁マニホールド10は、取付台40によって各流体圧機器と機密状態で隔絶された空間で各流体圧機器を駆動制御する。
【0030】次に、以上のように構成された電磁弁マニホールドが有する各作用及び効果について説明する。
(1) 本実施の形態によれば、電磁弁18が固定されているマニホールドベース11の弁固定面11b以外の左右両側面11c,11dに開口した弁組付孔20に対して逆止弁19が取り外し及び取り付けされる。つまり、各電磁弁18をマニホールドベース11に固定したままの状態で逆止弁19が取り外し及び取り付けされる。従って、電磁弁マニホールド10の体格の大型化を招くことなく、各電磁弁18毎にマニホールドベース11に設けた逆止弁19の取り外し及び取り付け作業を、短い作業時間で行うことができる。
【0031】(2) しかも本実施の形態によれば、電磁弁マニホールド10が取付台40に設置されている状態で、マニホールドベース11の左右両側面11c,11dに設けられた弁組付孔20を外部に開口させることができる。従って、電磁弁マニホールド10を取付台40に設置したままの状態で各逆止弁19の取り外し及び取り付けを行うことができる。
【0032】(3) さらに本実施の形態によれば、弁組付孔20に対し、Oリング21を介在させた状態で逆止弁19を嵌合させることで取り付けられる。従って、弁組付孔に対し、逆止弁を螺合によって取り付ける場合に比較して、逆止弁19の取り外し及び取り付けをより一層短い作業時間で行うことができる。
【0033】(4) 本実施の形態によれば、各弁組付孔20に取り付けられている逆止弁19が、各弁組付孔20が開口するマニホールドベース11の左右両側面11c,11dに固定され、逆止弁19に当接する弁固定板31によって保持される。従って、弁組付孔20に取り付けられている逆止弁19に、例えば排気通路17内の作動流体の圧力に基づく軸線方向外向きの付勢力が加わっても弁組付孔20から抜けることはない。
【0034】(5) 本実施の形態によれば、各電磁弁18から排気流路14へ作動流体が排出されるときには、排気通路17上に設けられた逆止弁19によって排出が許容される一方、電磁弁18から排気流路14へ作動流体が排出されないときには、逆止弁19によって排気流路14から電磁弁18への作動流体の逆流が規制される。従って、出力ポート12での出力動作が電磁弁18の作動に一致するように行われるので、各流体圧機器を高い制御精度で駆動することができる。
【0035】(6) 本実施の形態によれば、各電磁弁18に接続されている電気線33が、マニホールドベース11に固定された配線カバー34列によって外部からほぼ覆われた状態でマニホールドベース11の長手方向の一方の端部に案内されて電気コネクタブロック35に接続される。従って、各電磁弁18に接続された電気線33が外部に露出しないので、取り扱いや外部の掃除が容易となり、又、美観が向上する。
【0036】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図6〜図8に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態の制御弁である逆止弁19を速度制御弁41に変更したことと、配線カバー34,37を設けないようにしたことのみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、速度制御弁41のみについて詳述する。
【0037】図6に示すように、マニホールドベース11には、各出力ポート12毎に、電磁弁18を排気流路14に連通する排気通路17上に、この排気通路17を通って電磁弁18から排気流路14へ排出される作動流体の流量を制御する制御弁としての速度制御弁41が設けられている。
【0038】速度制御弁41は、各出力ポート12対毎に設けられ、マニホールドベース11の取付面11a及び弁固定面11bを除く左右両側面11c,11dにそれぞれ開口するように設けられた弁組付孔20に組み付けられている。速度制御弁41は、弁組付孔20に対し、速度制御弁41との間を密封する一対のOリング21を介在した状態で嵌合することで組み付けられている。
【0039】速度制御弁41は、図7に示すように、略円筒状の胴部42を備え、この胴部42の内部には弁室43を備えている。胴部42の両端面の一方には弁室43に連通する流入口44が開口され、同じく外周面には弁室43に連通する複数の吐出口45が開口されている。弁室43内には、流入口44の開口量を調整するための弁体46が設けられている。弁体46には、胴部42の両端面の他方に形成された雌ねじ孔47に螺合する雄ねじ軸48が形成されている。そして、胴部42から外部に突出する雄ねじ軸48の端部に設けられた調整ノブ49が操作されると、弁体46は流入口44に対して軸線方向に接近又は離間する。すると、流入口44の開口量が変化する。尚、雄ねじ軸48には、ロックナット50が螺合されている。
【0040】尚、吐出口45は、胴部42の外周面に設けられた周溝51の底面に開口され、周溝51は排気流路14に連通されている。又、前記Oリング21は、胴部42の外周面において前記周溝51の両側に設けられた各周溝52に装着されている。
【0041】図6に示すように、弁組付孔20が開口されたマニホールドベース11の左右両側面11c,11dに設けられた溝30には、この溝30に沿ってマニホールドベース11の長手方向に延びる弁固定板53が固定されている。弁固定板53は、各弁組付孔20に取り付けられた各速度制御弁41に当接して、速度制御弁41を弁組付孔20内に固定保持する。弁固定板53は、各弁組付孔20毎に、速度制御弁41の胴部42に設けられた小径部42aに嵌合する嵌合孔53aを備えている。そして、弁固定板53は、各速度制御弁41を、胴部42の小径部42aに嵌合した嵌合孔53aによって回動不能に固定するとともに、小径部42aと外側の周溝52側との段差面にその内側面を当接することで弁組付孔20から抜けないように固定する。そして、速度制御弁41は、調整ノブ49が回動されると、胴部42が回動しないままで雄ねじ軸48が軸線回りに回動し弁体46と流入口44との位置関係が変更されて開口量が変化する。
【0042】弁固定板53の外面には、図8に示すように、各速度制御弁41毎に、速度制御弁41によって制御される電磁弁18から排気流路14への作動流体の排出流量の目安となる調整ノブ49の目盛り54が設けられている。
【0043】以上のように構成された電磁弁マニホールドは、第1の実施の形態において(1)〜(4)に記載した各作用及び効果と、以下に記載する各作用及び効果とを有する。
【0044】(7) 本実施の形態によれば、各電磁弁18から排気流路14へ作動流体が排出されるとき、排気通路17上に設けられた速度制御弁41によってその流量が所定の設定値未満に調整される。従って、送り工程で流体圧シリンダから排出される作動流体の排出量が予め設定された排出量を超えないようにして、流体圧シリンダの送り工程時の作動速度が所定の速度を超えないようにするメータアウト制御を行うことができる。
【0045】(8) 本実施の形態によれば、弁固定板52に設けられた調整ノブ49の目盛り54によって、速度制御弁41によって制御される電磁弁18からの作動流体の排出流量が判断可能となる。従って、電磁弁18によって制御する流体圧機器の作動速度の調整を容易に行うことができる。
【0046】(第3の実施の形態)次に、本発明を具体化した第3の実施の形態を図9に従って説明する。尚、本実施の形態は、前記第1の実施の形態における弁固定板31を蓋板55に変更したことと、配線カバー34,37を設けないようにしたことのみが第1の実施の形態と異なる。従って、第1の実施の形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、蓋板55のみについて詳述する。尚、本実施の形態の逆止弁は、前記第1の実施の形態の逆止弁19と若干形状が異なるが基本的な構成は同一であるので同じ符号を付して説明を省略する。
【0047】図9に示すように、弁組付孔20が開口されたマニホールドベース11の左右両側面11c,11dに設けられた溝30には、溝30に沿ってマニホールドベース11の長手方向に延びる蓋板55が固定されている。蓋板55は、各弁組付孔20に組み付けられた各逆止弁19に当接して、逆止弁19を弁組付孔20内に保持する。又、蓋板55は、各弁組付孔20の開口部全体を覆うとともに、溝30の殆どの部分を埋めるように形成されている。
【0048】以上のように構成された電磁弁マニホールドは、第1の実施の形態において(1)〜(5)に記載した各作用及び効果を有する。以下、本発明を具体化したその他の実施の形態を列挙する。
【0049】○ 各実施の形態では、マニホールドベース11に設けた弁組付孔20に、逆止弁19をOリング21を介在した状態で嵌合させることで取り付けるようにした。これを、弁組付孔20を雌ねじ孔として、外周面に雄ねじ部を形成した逆止弁19を螺合させることで取り付ける構成としてもよい。この場合にも、電磁弁マニホールド10の体格の大型化を招くことなく、各電磁弁18毎にマニホールドベース11に設けた逆止弁19の取り外し及び取り付け作業を、短い作業時間で行うことができる。
【0050】○ 第1の実施の形態では弁固定板31を設けたが、各配線カバー34に一体に固定部を設け、この固定部を弁組付孔20に組み付けられている逆止弁19に当接させることで逆止弁19を弁組付孔20内に保持するようにしてもよい。この場合には、配線カバーを固定することで逆止弁が弁組付孔20内に保持されるので、逆止弁19を固定するための別部材が不要となり、逆止弁19を取り外し及び取り付けするときの作業工数が増大しない。
【0051】○ 第1の実施の形態では弁固定板31と逆止弁19とを別体としたが、これを、弁固定板31と逆止弁19とを一体化した構成としてもよい。この場合には、各逆止弁19の取り外しと、取り付け固定とを、より少ない工数で行うことができる。
【0052】同様に、第3の実施の形態における蓋板55を、各逆止弁19と一体化して実施してもよい。又、弁固定板31あるいは蓋板55に一体化する逆止弁19の数は、マニホールドベース11に設けられた全ての逆止弁19でなくてもよく、一部の複数の逆止弁19あるいは個々の1個の逆止弁19であってもよい。
【0053】○ 第1〜第3の各実施の形態で、弁組付孔20に取り付けて排気通路17上に設置する制御弁は、逆止弁19あるいは速度制御弁41に限らない。その他、例えば、流体圧機器から電磁弁18を介して排気通路17に排出される作動流体の圧力を予め設定したリリーフ圧に制御するリリーフ弁であってもよい。
【0054】○ 第1〜第3の各実施の形態で、弁組付孔20と、逆止弁19あるいは速度制御弁41との間を、弁組付孔20の内周面に設けた周溝に装着したOリングで密封するようにしてもよい。
【0055】あるいは、弁組付孔20に、逆止弁19あるいは速度制御弁41を取り付ける度に弁組付孔20と制御弁との間に塗布する液状パッキンであってもよい。
○ 第2の実施の形態のマニホールドベース11に設けた弁組付孔20と、第3の実施の形態のマニホールドベース11に設けた弁組付孔20とを同形状とするとともに、速度制御弁41及び逆止弁19の組付部の外径及び長さを同じに形成する。このことにより、同一のマニホールドベース11に対して逆止弁19及び速度制御弁41のいずれをも必要に応じて組み付けることができるようにしてもよい。この場合には、マニホールドベース11を共通化することができる。
【0056】以下、特許請求の範囲に記載した各発明の外に前述した各実施の形態及び各別例から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
(1) 請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記制御弁は前記弁組付孔に対し螺合することで取り付けられる。このような構成によれば、弁組付孔に組み付けた制御弁を固定するための弁固定板とシール部材とが不要となる。
【0057】(2) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御弁と前記弁組付孔との間を密封するシール部材が設けられている。このような構成によれば、制御弁と弁組付孔との間からの作動流体の漏れが規制される。
【0058】(3) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御弁は、前記排気流路から電磁弁側への作動流体の逆流を規制する逆止弁である。このような構成によれば、出力ポートからの出力動作が電磁弁の作動に応じて行われるので、各流体圧機器を高い制御精度で駆動制御することができる。
【0059】(4) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御弁は、前記電磁弁から前記排気流路へ排出される作動流体の流量を制限する速度制御弁である。このような構成によれば、流体圧シリンダの送り工程時の作動速度を所定の速度未満に制御するメータアウト制御を行うことができる。
【0060】(5) 請求項3に記載の発明において、前記制御弁は、前記電磁弁から前記排気流路へ排出される作動流体の流量を制限する速度制御弁であって、前記弁固定板には、前記速度制御弁が制御する前記電磁弁から前記排気流路への作動流体の排出量の目安となる調整ノブの目盛り(54)が設けられている。このような構成によれば、各速度制御弁が制御する作動流体の排出流量が目盛りで視認されるので、電磁弁が制御する流体圧機器の作動速度の調整を容易に行うことができる。
【0061】(6) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記マニホールドベースには、前記各電磁弁に接続された電気線をほぼ外部に対して覆った状態で、該マニホールドベースの長手方向におけるいずれか一方の端部に案内する配線カバーが固定されている。このような構成によれば、各電磁弁に接続されている電気線が外部に露出しないので、取り扱いや掃除が容易となる。
【0062】(7) 上記(6)において、前記配線カバーは、前記弁組付孔が設けられた前記マニホールドベースの外側面に固定されるとともに、前記弁組付孔に組み付けられている前記制御弁に当接して該弁組付孔内に保持する固定部が一体に設けられている。このような構成によれば、上記(6)の効果を有する配線カバーを固定することで制御弁が弁組付孔内に保持されるので、制御弁を固定するための別部材が不要となり、制御弁を取り外し及び取り付けするときの作業工数が増大しない。
【0063】(8) 請求項3に記載の発明において、前記弁固定板は、前記制御弁に一体化されている。このような構成によれば、制御弁の取り外しと、取り付け固定とを、少ない工数で行うことができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、電磁弁マニホールドの体格の大型化を招くことなく、各電磁弁毎にマニホールドベースに設けた各種制御弁の取り外し及び取り付け作業を、短い作業時間で行うことができる。
【0065】加えて請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、電磁弁マニホールドを設置したままの状態で各制御弁の取り外し及び取り付けを行うことができる。加えて請求項3に記載の発明によれば、各弁組付孔に組み付けた制御弁を確実にマニホールドベースに固定することができる。
【出願人】 【識別番号】000106760
【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
【出願日】 平成11年12月22日(1999.12.22)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2001−173831(P2001−173831A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−365058