| 【発明の名称】 |
流動制御弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 正人
【氏名】武藤 信晴
|
| 【要約】 |
【課題】搭載スペースに制約を与えることがなく、かつ低コストが得られると共に、小型化、軽量化を達成した流動制御弁を提供する。
【解決手段】ダイヤフラム式の弁体21によって開閉される弁口22と、連通ポート23と、連通ポート24とが設けられ、弁口22が開かれることにより連通ポート23と連通ポート24とが連絡される流動制御弁において、ダイヤフラム式の弁体21の背圧室29が流動制御弁のケース30に設けられた通孔31を介して連通ポート23へ連通して成るものであり、更には、エアフィルタ25が連通ポート23及び連通ポート24に箱体25Aによって取り付けられ、エアフィルタ25は箱体25Aをダストサイド25Bとクリーンサイド25Cの二室に区画し、ダストサイド25Bは連通ポート23に通口26を介して連通し、クリーンサイド25Cは連通ポート24に通口27を介して連通して成るものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ダイヤフラム式の弁体と、該弁体によって開閉される弁口と、第一の連通ポートと、第二の連通ポートとが設けられ、該弁口が開かれることにより第一の連通ポートと第二の連通ポートとが連絡される流動制御弁において、ダイヤフラム式の弁体の背圧室は流動制御弁のケースに設けられた通孔を介して第一の連通ポートへ連通して成ることを特徴とする流動制御弁。 【請求項2】ダイヤフラム式の弁体と、該弁体によって開閉される弁口と、第一の連通ポートと、第二の連通ポートとが設けられ、該弁口が開かれることにより第一の連通ポートと第二の連通ポートとが連絡される流動制御弁において、ダイヤフラム式の弁体の背圧室は流動制御弁のケースに設けられた通孔を介して外気へ連通して成ることを特徴とする流動制御弁。 【請求項3】エアフィルタが第一の連通ポート及び第二の連通ポートに箱体によって取り付けられ、該エアフィルタは箱体をダストサイドとクリーンサイドの二室に区画し、ダストサイドは第一の連通ポートに通口を介して連通し、クリーンサイドは第二の連通ポートに通口を介して連通して成ることを特徴とする請求項1記載の流動制御弁。 【請求項4】エアフィルタが第一の連通ポート及び第二の連通ポートに箱体によって取り付けられ、該エアフィルタは箱体をダストサイドとクリーンサイドの二室に区画し、ダストサイドは第一の連通ポートに通口を介して連通し、クリーンサイドは第二の連通ポートに通口を介して連通して成ることを特徴とする請求項2記載の流動制御弁。 【請求項5】ダイヤフラム式の弁体と、該弁体によって開閉される弁口と、第一の連通ポートと、第二の連通ポートとが設けられ、該弁口が開かれることにより第一の連通ポートと第二の連通ポートとが連絡される流動制御弁において、エアフィルタが第一の連通ポート及び第二の連通ポートに箱体によって取り付けられ、該エアフィルタは箱体をダストサイドとクリーンサイドの二室に区画し、ダストサイドは第一の連通ポートに通口を介して連通し、クリーンサイドは第二の連通ポートに通口を介して連通し、ダイヤフラム式の弁体の背圧室は流動制御弁のケースに設けられた通孔を介してエアフィルタのクリーンサイドへ連通して成ることを特徴とする流動制御弁。 【請求項6】エアフィルタを構成する濾紙がジグザグ状に折られてなり、該濾紙がジグザグ状に形成された雄型と雌型とによって挟持され、該雄型及び雌型は箱体及び蓋体に設けられてなることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項記載の流動制御弁。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一方側から他方側へ、或いは他方側から一方側へ、流体の往復流動を制御する弁の改良に関し、更に詳しくは、タンク内圧上昇及び給油時のエア排出と、タンク内圧下降及びパージ時の新気導入の切り替え弁に効果的な流動制御弁に関する。 【0002】 【従来の技術】以下においては、従来技術として自動車用の燃料タンクにおけるブリージング機構として説明するが、本発明の流動制御弁は燃料タンクのブリージング機構に限定されるものではない。図5を参照して、燃料タンク1は自動車に搭載されているものであり、該燃料タンク1にはブリージング機構が設けられている。ブリージンク機構は、燃料タンク1の内部の圧力が高い場合には、該燃料タンク1内の燃料ガスをブリーザーライン2を介して、キャニスタ3に吸着させ、ベントライン4を介して外気側へエアを逃がすものである。一方、燃料タンク1内の圧力が低下すると、外気の空気をベントライン4、キャニスタ3を介して燃料タンク1内へ導入させるものである。 【0003】図5に示すベントライン4には、流動制御弁6及びフィルタ7が設けられている。流動制御弁6は、ダイヤフラム式の開閉弁からなっており、燃料タンク1内の圧力が高い場合に開放してエアを外気側へ逃がし、燃料タンク1内の圧力が低下すると、外気側の空気を燃料タンク1側へ導入させるものである。フィルタ7は、外気側の空気中のダストを除去するものであり、これによって外気中のダストによるキャニスタ3やバルブの汚染を防止するものである。 【0004】図6は、従来公知の流動制御弁6の一例を示すものである。流動制御弁6には、ダイヤフラム式の弁体11と、該弁体11によって開閉される弁口12とが設けられており、更に外気8側への連通ポート13と、キャニスタ3側への連通ポート14とが設けられている。弁口12は外気8側への連通ポート13の端部に形成されており、該弁口12が開かれることにより連通ポート13と連通ポート14とが連絡される。フィルタ7側への連通ポート20とキャニスタ3側への連通ポート14との間には逆止弁15が設けられ、該逆止弁15は連通ポート20から連通ポート14への流動を許容し、連通ポート14から連通ポート20への流動を阻止するものである。 【0005】ダイヤフラム式の弁体11の背圧室16はパイプ部17及びホース18を介して外気へ連通し、呼吸可能となっている。そして、ホース18は背圧室16内へ水が侵入するのを防止するため、下方へ向けて設けられている。また、背圧室16内へのダストの侵入を防止するため、パイプ部17にはダストフィルタ19が設けられている。 【0006】上記流動制御弁6の作用を以下に説明する。先ず、燃料タンク1内の圧力が上昇すると、弁体11が弁口12を開放する。すると、燃料タンク1内の燃料ガスがキャニスタ3、連通ポート14を介して連通ポート13へ入り、エアを排出できるものとなる。また、燃料タンク1内の圧力が低下すると、外気がエアフィルタ7、連通ポート20及び逆止弁15を介して連通ポート14へ到り、キャニスタ3を介して燃料タンク1内へ導入される。このようにして、タンク内圧変動による吸排気や、キャニスタパージによる外気導入が可能となるものである。 【0007】更に、ダイヤフラム式の弁体11の背圧室16は、弁体11の上下動に応じて呼吸しなければ弁体11の動作がスムーズとならないが、外気の空気がホース18、パイプ部17及びダストフィルタ19を介して背圧室16へ導入されるので、弁体11の動作に支障を来すことがない。又、ホース18が下向きに設けられているので、水の侵入が阻止されるものとなる。更に、ダストフィルタ19が設けられているので、背圧室16内がダストに汚染されることがない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来公知の流動制御弁の構造によると、以下のような問題点があった。先ず、ホース18やダストフィルタ19を設けて、背圧室16に空気を導入させ、かつ水の侵入を防止しているため、部品点数が多くなってコスト高となり、かつ上下方向の背丈が大きくなって搭載スペースに制約が生じてしまう。又、エアフィルタ7が流動制御弁6とは別体に設けられているため、搭載スペースに制約が生じてしまう。そこで、本発明の目的は、前記従来公知の流動制御弁の欠点を改善し、搭載スペースに制約を与えることがなく、かつ低コストが得られると共に、小型化、軽量化を達成した流動制御弁を提供するにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明では以下のような構成を特徴とするものである。即ち、ダイヤフラム式の弁体21と、該弁体21によって開閉される弁口22と、第一の連通ポート23と、第二の連通ポート24とが設けられ、該弁口22が開かれることにより第一の連通ポート23と第二の連通ポート24とが連絡される流動制御弁において、ダイヤフラム式の弁体21の背圧室29は流動制御弁のケース30に設けられた通孔31を介して第一の連通ポート23へ連通して成ることを特徴とする流動制御弁。 【0010】本発明の他の特徴とする構成は以下のとおりである。即ち、ダイヤフラム式の弁体21と、該弁体21によって開閉される弁口22と、第一の連通ポート23と、第二の連通ポート24とが設けられ、該弁口22が開かれることにより第一の連通ポート23と第二の連通ポート24とが連絡される流動制御弁において、ダイヤフラム式の弁体21の背圧室29は流動制御弁のケース30に設けられた通孔31を介して外気へ連通して成ることを特徴とする流動制御弁。 【0011】本発明の他の特徴とする構成は以下のとおりである。即ち、エアフィルタ25が第一の連通ポート23及び第二の連通ポート24に箱体25Aによって取り付けられ、該エアフィルタ25は箱体25Aをダストサイド25Bとクリーンサイド25Cの二室に区画し、ダストサイド25Bは第一の連通ポート23に通口26を介して連通し、クリーンサイド25Cは第二の連通ポート24に通口27を介して連通して成ること。 【0012】本発明の他の特徴とする構成は、ダイヤフラム式の弁体21と、該弁体21によって開閉される弁口22と、第一の連通ポート23と、第二の連通ポート24とが設けられ、該弁口22が開かれることにより第一の連通ポート23と第二の連通ポート24とが連絡される流動制御弁において、エアフィルタ25が第一の連通ポート23及び第二の連通ポート24に箱体25Aによって取り付けられ、該エアフィルタ25は箱体25Aをダストサイド25Bとクリーンサイド25Cの二室に区画し、ダストサイド25Bは第一の連通ポート23に通口26を介して連通し、クリーンサイド25Cは第二の連通ポート24に通口27を介して連通し、ダイヤフラム式の弁体21の背圧室29は流動制御弁のケース30に設けられた通孔31を介してエアフィルタ25のクリーンサイド25Cへ連通して成ることを特徴とする流動制御弁にある。 【0013】更にまた、本発明の特徴とする構成は、エアフィルタを構成する濾紙51がジグザグ状に折られてなり、該濾紙51がジグザグ状に形成された雄型52と雌型53とによって挟持され、該雄型52及び雌型53は箱体54及び蓋体55に設けられてなるところにある。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。本発明の特徴とするところは、従来公知の流動制御弁に採用されているエアフィルタを流動制御弁と一体化するところにあり、更にはホースやダストフィルタを省略するところにある。先ず、図1を参照して本発明の一実施例を説明する。 【0015】本発明の一実施例に係る流動制御弁は、公知の流動制御弁と同じく、ダイヤフラム式の弁体21と、該弁体21によって開閉される弁口22とが設けられており、更に外気側への連通ポート23と、キャニスタ(図6と同じ)側への連通ポート24とが設けられている。弁口22は大気側への連通ポート23の端部に形成されており、該弁口22が開かれることにより連通ポート23と連通ポート24とが連絡される。エアフィルタ25は連通ポート23及び連通ポート24に箱体25Aによって取り付けられている。エアフィルタ25は箱体25Aをダストサイド25Bとクリーンサイド25Cの二室に区画しており、ダストサイド25Bは連通ポート23に通口26を介して連通しており、クリーンサイド25Cは連通ポート24に通口27を介して連通している。箱体25Aの下蓋は、エアフィルタ25の交換を容易とするために、スナップフィット28として取外しを容易としても良いし、また例えば溶着のように完全固定としても良い。 【0016】ダイヤフラム式の弁体21の背圧室29は流動制御弁のケース30に設けられた通孔31を介して連通ポート23へ連通している。これによって背圧室29は外気へ連通し、呼吸可能となると共に、背圧室29内へ水が侵入するのを防止するものとなっている。 【0017】上記本発明の一実施例になる流動制御弁の作用を以下に説明する。先ず、燃料タンク(図6と同じ)内の燃料ガスの圧力が上昇すると、弁体21が弁口22を開放する。すると、燃料タンク内の燃料ガスがキャニスタ(図6と同じ)、連通ポート24を介して連通ポート23へ入り、外気へ排出される。尚この場合、エアフィルタ25の流動抵抗が大きいので、弁体21が開き、弁口22を介して連通ポート23へ流れるものとなる。また、燃料タンク内の燃料ガスの圧力が低下すると、外気の空気が連通ポート23、通口26を介してエアフィルタ25へ到り、通口27、連通ポート24を介して、キャニスタを通り燃料タンク内へ導入される。このようにして、吸気時は、エアフィルタ25を介して吸引し、排気時はダイヤフラム部及びエアフィルタ部を介して排出するのである。 【0018】更に、ダイヤフラム式の弁体21の背圧室29は、弁体21の上下動に応じて呼吸して弁体21の動作をスムーズとしている。この呼吸動作は、外気の空気が連通ポート23、通孔31を介して背圧室29へ導入される。この場合、連通ポート23に通孔31が開口しているので、水の侵入が阻止されるものとなる。又、連通ポート23に通孔31が開口しているので、ダストフィルタを設けなくとも、背圧室29内がダストに汚染されることが低減されるものである。 【0019】図1に示す構造は、本発明の一実施例であり、本発明の流動制御弁は、前記実施例構造に限定されるものではなく、次の図2に示すような構造とすることもできる。即ち、この実施例は背圧室29の呼吸通路である通孔31Aをケース30に設けると共に、該通孔31Aにケース30に設けた下向きの外気連通ポート41を取り付けたものである。図2の他の構造は、図1の構造と同じであるから、符号だけを付してその説明は省略する。この実施例によると、流動制御弁にエアフィルタを一体的に設けるものとなり、搭載スペースの制約を受けることがなくなるものである。 【0020】また、本発明の流動制御弁は、前記実施例構造に限定されるものではなく、次の図3に示すような構造とすることもできる。即ち、この実施例は背圧室29の呼吸通路である通孔31Bをケース30に設けると共に、該通孔31Bをエアフィルタ25のクリーンサイド25Cに開口させたものである。図3の他の構造は、図1の構造と同じであるから、符号だけを付してその説明は省略する。この実施例によると、エアフィルタ25が背圧室29のダストフィルタ兼用となるため、コスト節減が選られるものである。 【0021】前記図1ないし図3に示すエアフィルタの箱体への取り付けの一実施例を以下図4を参照して説明する。エアフィルタを構成する濾紙51はジグザグ状に折られており、該濾紙51は同じくジグザグ状に形成された雄型52と雌型53とによって挟持される。雄型52及び雌型53は箱体54及び蓋体55に設けられており、箱体54に蓋体55を被せたときに、濾紙51を雄型52と雌型53とによって挟持させるものとなっている。 【0022】上記濾紙51の構造説明において、濾紙51がジグザグ状となっていると説明しているが、このジグザグ状成る表現には、図4に示す折り曲げ形状の他、例えば波形形状、台形の凹凸形状、鋸歯状の凹凸形状等を含むものであ。 【0023】尚、以上に説明した本発明は、前述の図示実施例に限定されるものではない。たとえば、図1及び図2に示す実施例において、エアフィルタの構造を流動制御弁と一体構造とすること無く、従来公知の構造のごとく、連通ポートの外側に設ける構造とするものも本発明には含まれるものである。 【0024】 【発明の効果】以上説明した本発明によると、次のような効果を奏する。先ず、エアフィルタが流動制御弁とは一体に設けられているため、搭載スペースに制約が生じない。又、部品点数が少なくなって低コストとなり、かつ上下方向の背丈も低減するものとなる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000161840 【氏名又は名称】京三電機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年12月21日(1999.12.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100116159 【弁理士】 【氏名又は名称】玉城 信一 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−173810(P2001−173810A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−362578 |
|