トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 ガス栓
【発明者】 【氏名】竹村 好司

【氏名】羽生 弘

【氏名】高橋 昇

【氏名】稲垣 浩一

【要約】 【課題】ガス流路とこれに連通する栓収容部(10)を有する栓本体(1) と、栓収容部(10)に回動自在に収容されると共にその回動により前記ガス流路を開閉させる栓体(2) と、栓体(2) の回動操作のための操作つまみ(3) とからなるガス栓に関し、部品点数を削減して組立てを容易にすると共に配管の占有スペースを縮小できるようにすること。

【解決手段】前記ガス流路は、栓収容部(10)の底部に連通する1つのガス流入筒部(13)と、胴部に連通する2つの第1、第2ガス流出筒部(11)(12)とからなり、栓体(2) には、ガス流入筒部(13)と第2ガス流出筒部(12)とを常時連通させた状態にて、第1ガス流出筒部(11)を開閉させる閉塞面(20)が設けられ、第2ガス流出筒部(12)には、常時閉状態に維持されているスライド栓(30)を接続させたこと。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガス流路とこれに連通する栓収容部(10)を有する栓本体(1)と、前記栓収容部(10)に回動自在に収容されると共にその回動により前記ガス流路を開閉させる栓体(2) と、前記栓体の回動操作のための操作つまみ(3) とからなるガス栓において、前記ガス流路は、前記栓収容部(10)の底部に連通する1つのガス流入筒部(13)と、胴部に連通する2つの第1、第2ガス流出筒部(11)(12)とからなり、前記栓体(2) には、ガス流入筒部(13)と第2ガス流出筒部(12)とを常時連通させた状態にて、第1ガス流出筒部(11)を開閉させる閉塞面(20)が設けられ、前記第2ガス流出筒部(12)には、常時閉状態に維持されているスライド栓(30)が接続されていることを特徴とするガス栓。
【請求項2】 請求項1に記載のガス栓において、前記第1、第2ガス流出筒部(11)(12)は同軸上に配設されており、前記栓体(2) には、前記ガス流入筒部(13)に連通するガス通過孔(23)と、前記第1ガス流出筒部(11)に連通する第1連通孔(21)と、前記第2ガス流出筒部(12)に連通する第2連通孔(22)とが、それぞれ前記栓体(2) 内で連通するように形成されており、前記第1連通孔(21)は、第1ガス流出筒部(11)の内径に略一致する直径の円筒孔状に形成されており、第2連通孔(22)は、第1連通孔(21)の形成位置から時計回りに周方向へ90度回動させた第1開口部から180度回動させた第2開口部に至るまでの範囲全域に横長孔状に形成されており、前記第1連通孔(21)から反時計回りに第2連通孔(22)の前記第2開口部に至るまでの範囲が前記閉塞面(20)であるガス栓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス栓、特に、栓本体内に、ガス通過孔が貫通する栓体を回動自在に収容して、前記栓体の所定の角度範囲内での回動により、ガス通路を開閉させる形式のガス栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1本のガス配管から、2本のガス流路へ分岐させる際には、一般にチーズと呼ばれている、図6に示すような、三方継手(33)が利用されている。
【0003】三方継手(33)は1つのガス流入筒部(33a) と、これに直角に設けられている2つのガス流出筒部(33b)(33c)を具備し、ガス流入筒部(33a) にガス配管(43)が接続されると共に、ガス流出筒部(33b)(33c)に分岐配管(4)(40) がそれぞれ接続されることにより、ガス配管(43)の上流側から送られてくるガスを、三方継手(33)を介して、分岐配管(4)(40) 側にそれぞれ分岐させることができる。分岐配管(4)(40) の配管端末に、例えば、ガス炊飯器とガスコンロといった2つのガス機器(41)(42)をそれぞれ接続させておくことにより、各ガス機器にそれぞれガスを同時に又は片方のみに供給させることができる。
【0004】尚、ガス流出筒部(33b) から一方のガス機器(41)までの分岐配管(4) には、スライド栓(30)が配設されており、ガス流出筒部(33c) から他方のガス機器(42)までの分岐配管(40)には、ガス栓(31)が配設されている。
【0005】スライド栓(30)には、閉子、リフト弁及びこれらを常時閉弁状態に付勢するバネが内蔵されており、一方のガス機器(41)に接続されている分岐配管(4) の一端に設けられる、俗に「ソケット」と呼ばれている接続具を接続しない限り、スライド栓(30)は開弁しない構造となっている。
【0006】又、ガス栓(31)は、その頂部に設けられている操作つまみを操作して、内蔵されている栓体を回動させることにより、ガス流出筒部(33c) からガス機器(42)までの分岐配管(40)の流路を開閉させることができる。
【0007】上記したように、三方継手(33)を設けることにより、1つのガス配管(43)は分岐配管(4)(40) へそれぞれ分岐させることができると共に、一方の分岐配管(40)に配設したガス栓(31)を「開」にすれば、ガス機器(42)にガスを供給することができ、他方の分岐配管(4) に配設したスライド栓(30)にガス機器(41)側の前記接続具を接続させれば、スライド栓(30)は開弁し、ガス機器(41)にガスを供給することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の配管構造では、1つのガス配管を分岐させるために、三方継手(33)、スライド栓(30)、さらには、ガス栓(31)を配設する必要があり、部品点数や配管数が多い分、費用がかかる上に配管接続のための作業が多く煩雑であり、これら部品や配管が占有するスペースが多大であるという問題がある。
【0009】本発明は、『ガス流路とこれに連通する栓収容部(10)を有する栓本体(1) と、前記栓収容部(10)に回動自在に収容されると共にその回動により前記ガス流路を開閉させる栓体(2) と、前記栓体の回動操作のための操作つまみ(3) とからなるガス栓』において、ガス流路を分岐させるための部品点数を削減して接続作業を容易にするために、前記ガス栓を介してスライド栓側にガスを供給できるようにすることを課題とする。
[1項]
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は『前記ガス流路は、前記栓収容部(10)の底部に連通する1つのガス流入筒部(13)と、胴部に連通する2つの第1、第2ガス流出筒部(11)(12)とからなり、前記栓体(2) には、ガス流入筒部(13)と第2ガス流出筒部(12)とを常時連通させた状態にて、第1ガス流出筒部(11)を開閉させる閉塞面(20)が設けられ、前記第2ガス流出筒部(12)には、常時閉状態に維持されているスライド栓(30)が接続されている』ことである。
【0011】栓本体(1) のガス流入筒部(13)には屋外からのガス供給配管が接続され、第1ガス流出筒部(11)には、ガス機器から延長するガスゴム管が継手部材を介して接続され、第2ガス流出筒部(12)には、通常のスライド栓が接続される。
【0012】前記ガス供給配管から供給されるガスは、ガス流入筒部(13)から栓体(2) 内を通って、第1ガス流出筒部(11)及び又は第2ガス流出筒部(12)へ流れることとなる。このとき、栓体(2) の閉塞面(20)を第1ガス流出筒部(11)に対応させると、ガス流入筒部(13)から第1ガス流出筒部(11)への通路が閉塞される。この状態がガス栓の閉の状態である。そして、この閉の状態から、操作つまみ(3) を操作して栓体(2) を回動させて閉塞面(20)を第1ガス流出筒部(11)に対応させないようにすると、第1ガス流出筒部(11)がガス流入筒部(13)に連通する。この状態がガス栓の開の状態である。この開の状態において、第1ガス流出筒部(11)側に接続させたガス機器へガスが供給される。前記開状態及び閉状態のいずれの状態においても、第2ガス流出筒部(12)はガス流入筒部(13)に連通するように設定されているため、第2ガス流出筒部(12)に接続されているスライド栓(30)には、常時ガスが送られることとなる。スライド栓(30)は、専用の接続具を接続させない限り開弁しないように設定されているから、ガスはスライド栓(30)から外部へ漏れることはない。そして、他のガス機器から延長するガスゴム管の先端に前記専用の接続具を具備させると共にこれをスライド栓(30)に接続させると、スライド栓(30)内のガスを前記他のガス機器へ供給することができる。
【0013】[2項]上記1項において、『前記第1、第2ガス流出筒部(11)(12)は同軸上に配設されており、前記栓体(2) には、前記ガス流入筒部(13)に連通するガス通過孔(23)と、前記第1ガス流出筒部(11)に連通する第1連通孔(21)と、前記第2ガス流出筒部(12)に連通する第2連通孔(22)とが、それぞれ前記栓体(2) 内で連通するように形成されており、前記第1連通孔(21)は、第1ガス流出筒部(11)の内径に略一致する直径の円筒孔状に形成されており、第2連通孔(22)は、第1連通孔(21)の形成位置から時計回りに周方向へ90度回動させた第1開口部から180度回動させた第2開口部に至るまでの範囲全域に横長孔状に形成されており、前記第1連通孔(21)から反時計回りに第2連通孔(22)の前記第2開口部に至るまでの範囲が前記閉塞面(20)である』ものでは、栓本体(1) に形成されるガス流路は、栓収容部(10)を中心に、同軸上に形成された第1、第2ガス流出筒部(11)(12)と、底部側に形成されているガス流入筒部(13)とによって略T字状に形成されている。ガス流入筒部(13)はガス通過孔(23)に、第2ガス流出筒部(12)は第2連通孔(22)に常時連通した状態となる。前記ガス栓の開の状態においては、第1ガス流出筒部(11)に第1連通孔(21)が、第2ガス流出筒部(12)に第2連通孔(22)の第2開口部が対応する関係となり、この状態から、操作つまみ(3) を時計回りに90度回動させれば、第1連通孔(21)が第1ガス流出筒部(11)から外れて第1ガス流出筒部(11)には閉塞面(20)が対応し、第2ガス流出筒部(12)には第2連通孔(22)の第1開口部が対応する関係となる。この閉状態から再度開状態とするには、操作つまみ(3) を半時計回りに90度回動させれば良い。第2連通孔(22)は、前記第1開口部から第2開口部に至るまで、栓体(2) の胴部を約四分の一以上水平に切り欠かれた横長孔状に形成されているから、ガス栓の開閉動作の途中においても、第2ガス流出筒部(12)には第2連通孔(22)が連通している。
【0014】
【発明の効果】本発明のガス栓は、それ1つで、従来の三方継手と、これと各ガス機器との間に設けられてガス流路を開閉するためのガス栓及びスライド栓の3つの機能を有するように構成されているから、1本のガス供給配管から2つの異なるガス機器へガスを供給させるための部品点数が減り、その分、製造コストを削減することができると共に接続作業を簡素化することができる。さらには、部品やガスゴム管等の占有スペースを縮小させることができる。又、スライド栓(30)が接続されている第2ガス流出筒部(12)側には常時ガスが供給される構成としたから、ガス栓の開閉作業に伴ってスライド栓側へのガスの供給が一次的にでも遮断されるといった不都合はない。
【0015】2項に記載の発明のガス栓では、第2ガス流出筒部(12)側へは常時ガスを流出させた状態を維持しながら、操作つまみ(3) を90度、時計回り或は反時計回りに回動させることにより、第1ガス流出筒部(11)を開閉することができるから、通常のガス栓の操作と同様に行うことができる共に、第2ガス流出筒部(12)側には、他のガス機器に具備させた接続具を接続させればいつでも使用することができるから使い勝手が良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。この実施の形態のガス栓は、図1に示すように、栓本体(1) に第1ガス流出筒部(11)と第2ガス流出筒部(12)とが同軸上に並ぶように連結された構成となっており、栓本体(1) には、第1ガス流出筒部(11)のガス流路を連通、或いは、遮断させるための栓体(2) が収容されている。又、前記栓体(2) は、その上方に連結された操作つまみ(3) を操作することにより、栓収容部(10)内で回動自在となっている。
【0017】[栓本体(1) の構成について]栓本体(1) は、図1に示すように、上方に開放すると共に逆円錐台形状の栓体(2) を収容する栓収容部(10)と、その上方開放端に連続する筒状部(14)とを備えた構成となっており、筒状部(14)の基端部の直径は、栓収容部(10)の開放端部の直径よりも大径に形成されており、筒状部(14)と栓収容部(10)との境界部分には、段部(15)が形成されている。又、栓収容部(10)の底部側にはガス流入筒部(13)が連通しており、栓収容部(10)の両側方には、前記第1ガス流出筒部(11)及び第2ガス流出筒部(12)が同軸上に連通している。つまり、栓本体(1) には、栓収容部(10)を中心とした略T字状のガス流路が形成されている。
【0018】ガス流入筒部(13)には、継手部材(図示せず)が接続されると共に、前記継手部材を介して、屋外配管から連続するガス供給用の可撓管が接続される。第1ガス流出筒部(11)には、継手部材(32)が接続されると共に、前記継手部材(32)には、例えば、一方のガス機器としてのガスコンロにガスを送るためのガスゴム管が接続される。そして、第2ガス流出筒部(12)には、継手部材(36)を介してスライド栓(30)が接続される。
【0019】筒状部(14)内には、栓体(2) と操作つまみ(3) との間に位置し且それぞれに回動阻止状態に連結されるドライブシャフト(34)が収容されていると共に、このドライブシャフト(34)の上方に位置する筒状部(14)の内壁には、溝部が形成されており、この溝部に環状のストッパー(35)が嵌め込まれている。
【0020】[栓体(2) について]栓体(2) は、栓収容部(10)内に丁度収容される大きさの上方に向かって拡大する逆円錐台形状体であり、栓体(2) の上面には、ドライブシャフト(34)の下面に設けられた嵌合孔(48)に嵌め込まれる略直方体状の軸部(24)が設けられており、軸部(24)を嵌合孔(48)に嵌合させることにより、栓体(2) とドライブシャフト(34)とは相対回動阻止状態に連結されることとなる。そして、軸部(24)を囲むように、コイルバネ(44)が配設されており、このコイルバネ(44)の付勢力によって、ドライブシャフト(34)は常時ストッパー(35)側へ押されると同時に、栓体(2) は栓収容部(10)の底部側へ押された状態で収容されている。
【0021】栓収容部(10)内に収容した状態において、栓本体(1) のガス流入筒部(13)に対応するように、栓体(2) 内には、その底部側に開放するガス通過孔(23)が栓体(2) の回動軸線に沿って形成されていると共に、ガス通過孔(23)に連通するように、第1ガス流出筒部(11)側に開放する第1連通孔(21)、及び、第2ガス流出筒部(12)に対応する第2連通孔(22)がそれぞれ形成されている。
【0022】図2は、図1のX−X断面図であり、第1連通孔(21)が第1ガス流出筒部(11)に対応していない状態、すなわち、ガス栓の閉状態を示している。図2に示すように、第1連通孔(21)は、第1ガス流出筒部(11)の内径に略一致する大きさの筒孔状に形成されているのに対し、第2連通孔(22)は、第1連通孔(21)の形成位置から時計回りに90度回動させた第1開口部(22a) からさらに90度回動させた第2開口部(22b) までの範囲全域を水平に切り欠いた横長孔状に形成されている。尚、第1連通孔(21)から反時計回りに第2連通孔(22)の第2開口部(22b) 側の端縁に至るまでの範囲の、連通孔の形成されていない栓体(2) の外側面は、第1ガス流出筒部(11)へのガス流路を閉塞する閉塞面(20)として機能する。
【0023】[スライド栓(30)について]第2ガス流出筒部(12)の端部に、継手部材(36)を介して接続させるスライド栓(30)は、従来と同様の構造を具備する形式のものが採用可能であり、具体的には、リフト弁(37)と、閉子(38)とが内蔵されていると共に、これらリフト弁(37)及び閉子(38)は、バネ(39a)(39b)によって、常時閉弁方向に付勢された状態となっている。尚、継手部材(36)には、過流出防止弁(26)が内蔵されているものとする。スライド栓(30)を開弁させるには、リフト弁(37)を内方へ押す押圧軸を有する、一般に、ソケットと呼ばれている接続具(図示せず)を接続させれば良い。
【0024】[操作つまみ(3) について]操作つまみ(3) は、下方に開放する略筒状体であり、その上面の直径線上には、図3に示すように、両側方に突出する一対の耳部(45a)(45b)が張り出している。前記上面の裏面側中央には、図1に示すように、ドライブシャフト(34)の角軸部(34a) が嵌合する矩形凹部(46)が形成されており、角軸部(34a) を凹部(46)に嵌合させた後に、前記上面中央に形成されている透孔にボルト(47)を差し込む。前記透孔は角軸部(34a) に連通しており、これの内壁に設けられているナット部にボルト(47)を螺合させることにより、操作つまみ(3) は、ドライブシャフト(34)に対して回動阻止状態に連結される態様となる。ドライブシャフト(34)は、上述したように、栓体(2) に対して回動阻止状態に連結される構成となっているから、操作つまみ(3) を回動させると、ドライブシャフト(34)を介して、栓体(2)が、同方向に回動することとなる。
【0025】尚、この実施の形態の操作つまみ(3) は、上記した要領で、栓体(2) 及びドライブシャフト(34)と一体に組み付けられた時、第1連通孔(21)の軸線と平行に位置するように耳部(45a)(45b)が張り出すように形成されているものとし、一対の耳部(45a)(45b)のうち、第1連通孔(21)の上方に位置する側の一方の耳部(45a)の上面には、目印(25)が記されている。言い換えれば、目印(25)が記されている耳部(45a) 側に第1連通孔(21)が開放していることとなる。
【0026】[ガス栓の組立について]まず、栓本体(1) の栓収容部(10)に栓体(2) を収容し、軸部(24)の周囲にコイルバネ(44)を配設し、コイルバネ(44)の上端部がドライブシャフト(34)の下面の所定位置に当接するとともに、栓体(2) の軸部(24)がドライブシャフト(34)の下面中央の嵌合孔(48)に嵌り込むようにして、ドライブシャフト(34)を筒状部(14)内に収容する。そして、ドライブシャフト(34)がコイルバネ(44)の付勢力によって浮き上がって来ないように、ドライブシャフト(34)を下方に押えながら、筒状部(14)の内壁に形成されている環状の溝部に、ストッパー(35)を嵌め込み固定させる。これにより、ドライブシャフト(34)は、栓本体(1) に対して抜止め状態となるとともに、コイルバネ(44)の付勢力によって、栓体(2) は栓収容部(10)の底部側へ押圧されることとなる。
【0027】そして、ドライブシャフト(34)の上方に、操作つまみ(3) を、前記角軸部(34a) が、操作つまみ(3) の凹部(46)に嵌合するように被せた後、操作つまみ(3) の上面中央の透孔にボルト(47)を挿通させると共に、前記透孔に連続する角軸部(34a) のナット部に螺合させる。これにより、操作つまみ(3) とドライブシャフト(34)は、一体的に連結されることとなる。
【0028】これにより、操作つまみ(3) とドライブシャフト(34)は回動阻止状態に連結されると共に、ドライブシャフト(34)は、栓体(2) に回動阻止状態に連結された構成となっているから、操作つまみ(3) を回動させると、ドライブシャフト(34)を介して、栓体(2) が操作つまみ(3) の回動方向と同方向に回動することとなる。
【0029】尚、ドライブシャフト(34)には、回動規制機構(図示せず)が内蔵されており、操作つまみ(3) は、図3の実線の状態から、反時計回りに90度回動させた、同図の二点鎖線に示す状態までの範囲内でのみ回動可能となっている。さらに、操作つまみ(3) は押し回し式であり、操作つまみ(3) を栓本体(1) 側へ押すと、コイルバネ(44)の付勢力によりストッパー(35)の下面に当接状態にあり且段部(15)から浮き上がった状態にあるドライブシャフト(34)が、その下面周縁部が段部(15)に当接するまで押し下げられることとなる。その状態でのみ、操作つまみ(3) は回動可能となっている。これらガス栓の構造は従来のものと同様のものが採用可能である。
【0030】[ガス栓の開閉について]図1、図2、及び図3の実線に示す各図の状態は、ガス栓の「閉」の状態である。すなわち、第1連通孔(21)は、栓本体(1) の第1ガス流出筒部(11)に対応しておらず、第1連通孔(21)は第1ガス流出筒部(11)と第2ガス流出筒部(12)との間に位置している。このことは、耳部(45a) に記した目印(25)の位置によって確認することができる。この状態においては、第1ガス流出筒部(11)には、閉塞面(20)が対応しており、ガス流入筒部(13)からの第1ガス流出筒部(11)へのガスの流出は遮断される。第2ガス流出筒部(12)には、第2連通孔(22)の第1開口部(22a) が対応することとなるから、ガス流入筒部(13)からのガスは、ガス通過孔(23)、第2連通孔(22)を介して、スライド栓(30)へ送られる。
【0031】スライド栓(30)は、前記したように、リフト弁(37)及び閉子(38)が常時閉弁状態に付勢された構造であるから、閉子(38)で、ガスは遮断されており、外部へ漏れることはない。例えば、もう一方のガス機器としてのガス炊飯器に接続されているガスゴム管の先端に、前記したような「ソケット」と呼ばれている接続具を具備させ、これを、スライド栓(30)に接続させると、リフト弁(37)及び閉子(38)が押し込まれることにより前記スライド栓(30)が開弁し、スライド栓(30)内のガスを前記ガス炊飯器へ供給できることとなる。
【0032】図4は、操作つまみ(3) を図3の実線の状態から、二点鎖線の状態となるように、操作つまみ(3) を90度、反時計回りに回動させた状態の栓体(2) の断面図であり、ガス栓の「開」の状態を示している。目印(25)が記されている耳部(45a) が第1ガス流出筒部(11)側に向いていることで、第1連通孔(21)が第1ガス流出筒部(11)側に開口し連通している状態、すなわち、ガス栓が「開」の状態であるということが容易に確認できる。
【0033】この状態においては、第1連通孔(21)は第1ガス流出筒部(11)に対応すると同時に、第2ガス流出筒部(12)には、第2連通孔(22)の第2開口部(22b) が対応することとなり、ガス流入筒部(13)から送られてくるガスは、第1ガス流出筒部(11)側及び第2ガス流出筒部(12)側の両方に送られ、第1ガス流出筒部(11)に接続させた前記ガスコンロと、第2ガス流出筒部(12)に接続させた前記ガス炊飯器とを同時に使用することができる。
【0034】開状態にあるガス栓を閉塞するには、操作つまみ(3) を、図3の二点鎖線に示されている位置から、時計回りに90度回動させて、同図の実線に示す位置に戻せば良い。この開閉の途中の状態においても、第2ガス流出筒部(12)には、図5に示すように、常時、横長孔状の第2連通孔(22)の一部分が対応する構成となっており、ガス栓の開閉に伴って、スライド栓(30)へのガスの供給が一次的にでも遮断されることはない。よって、ガス栓の開閉にかかわらず、スライド栓(30)にがガスが供給された状態となっており、接続具を接続させれば、常時、スライド栓(30)は使用することができる。
【出願人】 【識別番号】000151977
【氏名又は名称】株式会社藤井合金製作所
【識別番号】000161998
【氏名又は名称】京葉瓦斯株式会社
【出願日】 平成11年10月27日(1999.10.27)
【代理人】 【識別番号】100076912
【弁理士】
【氏名又は名称】坂上 好博 (外1名)
【公開番号】 特開2001−124222(P2001−124222A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願平11−305521