| 【発明の名称】 |
フラッシュバルブ操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】星本 正義
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| 【要約】 |
【課題】作動中の停電あるいはモータや駆動系などの故障により水が止まらなくなってしまうような事態についての回復操作が可能で、更には取り付けが簡便でコストも低減させることができ、また、美観上も好ましいものとなるフラッシュバルブの操作装置を提供することを課題とする。
【解決手段】中心軸回りの回転動と中心軸方向の移動とが可能なカム部材3と、このカム部材3の回転により進退動してフラッシュバルブFのトリガーを動作するプッシュロッド部材4と、カム部材3を押圧して中心軸方向に移動させる押圧部材5と、プッシュロッド部材4に沿って移動してプッシュロッド部材4および/または押圧部材5を動作する手動ロッド部材6とを具備してフラッシュバルブ操作装置1を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フラッシュバルブのトリガーを動作してフラッシュバルブを操作する装置であって、中心軸回りの回転動と中心軸方向の移動とが可能なカム部材と、このカム部材の回転により進退動してフラッシュバルブのトリガーを動作するプッシュロッド部材と、カム部材を押圧して中心軸方向に移動させる押圧部材と、プッシュロッド部材に沿って移動してプッシュロッド部材および/または押圧部材を動作する手動ロッド部材と、を具備してなるフラッシュバルブ操作装置。 【請求項2】 既存のフラッシュバルブに取り付け可能とされているものである請求項1に記載のフラッシュバルブ操作装置。 【請求項3】 カム部材がモータにより回転駆動されるものである請求項1または請求項2のいずれかに記載のフラッシュバルブ操作装置。 【請求項4】 人感センサにより人の存在あるいは動作を感知してモータを作動するようにしたものである請求項3に記載のフラッシュバルブ操作装置。 【請求項5】 モータ作動用の電源および制御回路を備え、更に別体とした人感センサにも電源を備えたものである請求項4に記載のフラッシュバルブ操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は水洗トイレに用いられるフラッシュバルブを操作する装置に関するものであり、より詳しくは如何なる状態においても手動操作が可能であり、更には人感センサにて自動操作が可能であるフラッシュバルブの操作装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】水洗トイレのフラッシュバルブを操作する装置については、これまで様々なものが提案され使用されているが、特に人感センサにて自動操作が可能なモータ駆動のものは、人が一切の操作をせずに水を流すことができ便利で衛生的でもあることから近年著しく普及が進んでいる。また、自動操作に加えて所望時にも手動で操作できるようにしたものが一般的となっており、更には停電時にも手動で操作できるようにしたものも一部にみられるようになってきている。 【0003】しかしながら、このような従来のフラッシュバルブ操作装置にあっては、作動中の停電あるいはモータや駆動系などの故障により、最悪の場合には水が止まらなくなってしまう事態への対策が凡そ為されておらず、何らかの工夫改良が切望されていた。 【0004】また、人感センサにてモータを作動する自動操作とするために、電力の供給や信号の伝送あるいは各種制御のための配線が必要となり、取付工事が大掛かりで繁雑となるほかコストも増大し、更には美観上も好ましくないものとなるなど、種々の問題があった。 【0005】一方、予め操作装置を組み込んだ自動操作式のフラッシュバルブも提案されているが、フラッシュバルブ自体を新規な専用の形態とするため開発や製造のコストが嵩み高価なものとなるほか、既存のフラッシュバルブが設置されている場合には交換して使用することとなり、大掛かりな取り替え工事が必要になるなど、経費の増大や無駄などの問題もあった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従来の技術や現状に着目してなされたものであり、作動中の停電あるいはモータや駆動系などの故障により水が止まらなくなってしまうような事態についての回復操作が可能で、更には取り付けが簡便でコストも低減させることができ、また、美観上も好ましいものとなるフラッシュバルブの操作装置を提供することを課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係るフラッシュバルブ操作装置は、上記のような課題を解決するために、中心軸回りの回転動と中心軸方向の移動とが可能なカム部材と、このカム部材の回転により進退動してフラッシュバルブのトリガーを動作するプッシュロッド部材と、カム部材を押圧して中心軸方向に移動させる押圧部材と、プッシュロッド部材に沿って移動してプッシュロッド部材および/または押圧部材を動作する手動ロッド部材とを具備してなるものである。また、既存のフラッシュバルブに取り付け可能とするほか、カム部材をモータにより回転駆動するものとし、更には人感センサにより人の存在あるいは動作を感知してモータを作動するものとし、そして、モータ作動用の電源および制御回路を備え、別体とした人感センサにも電源を備えるようにしたものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下、図面に基づいて説明する。図1は本発明のフラッシュバルブ操作装置1を既存のフラッシュバルブFに取り付けて使用する状態を示すものである。フラッシュバルブ操作装置1は筺体2内に備えられており、この筺体2を、不図示の操作レバーを取り外した状態としたフラッシュバルブFに接続する形で取り付けるようにしたものである。筺体2内に備えたフラッシュバルブ操作装置1を作動してフラッシュバルブF内の不図示のトリガーを動作することにより、矢示のように通水させることができるようになっている。 【0009】図2は筺体2内に備えたフラッシュバルブ操作装置1の主要部斜視図であり、カム部材3、プッシュロッド部材4、押圧部材5、手動ロッド部材6などから主として構成されている。尚、10は手動ロッド部材6を押す手動ボタンである。本実施例のフラッシュバルブ操作装置1はモータ7にて駆動するようにしたものであり、モータ7の出力軸に装着されたウォームギヤ8の回転をウォームホイール部材9にてカム部材3に伝達するようになっている。 【0010】図3は図2に示すフラッシュバルブ操作装置1の主要部についての分解斜視図である。カム部材3は、カム部31とギヤ部32とが一体となっており、軸11を中心軸として回転動が可能であるほか、軸11とは緩いハメアイとなっており矢示A方向のように軸方向の移動も可能となっている。尚、12はスプリングであり、カム部材3を常にプッシュロッド部材4の方向に付勢しているものである。 【0011】プッシュロッド部材4は、先端部41にてフラッシュバルブFのトリガを押圧するものであり、カム部材3のカム部31が内接するフォロワー部42を備えており、カム部材3が回転することにより矢示B方向に進退動するようになっているものである。また、後部には後述の溝部43が矢示B方向に沿うように設けられている。尚、13はスプリングであり、プッシュロッド部材4を常にトリガを押圧する方向とは逆方向に付勢しているものである。 【0012】押圧部材5は、カム部材3を押圧して軸方向に移動させカム部31をプッシュロッド部材4のフォロワー部42から押し出し、カム部31とフォロワー部42との当接関係を断つものであり、カム部材3と同様に軸11とは緩いハメアイとなっており矢示A方向と同じ方向の移動が可能となっている。尚、押圧部材5の外形形状および大きさは、カム部31をフォロワー部42から押し出すためのものであることから、カム部31に代わってフォロワー部42に入り込むようなものとなっている。また、押圧部材5には後述の斜面部51が設けられている。 【0013】手動ロッド部材6は、押圧部材5やプッシュロッド部材4を動作するものであり、プッシュロッド部材4に設けた溝部43内を摺動可能とする摺動軸部61を有しており、これによりプッシュロッド部材4に沿って移動することができるようになっているものである。手動ロッド部材6をプッシュロッド部材4に沿って移動すると、摺動軸部61の前端部62がプッシュロッド部材4の溝部43の前端部44に当接することから、プッシュロッド部材4を押し出すように移動させることができる。また、この移動に伴い手動ロッド部材6に設けた斜面部63が押圧部材5の斜面部51を押圧することから、カム部材3を押圧する方向に押圧部材5を移動させることができるようになっている。尚、手動ボタン10は、手動ロッド部材6を押すためのものであり、プッシュロッド部材4の後端部とは固定せず、手動ロッド部材6の摺動軸部61とのみ固定されているものである。 【0014】ウォームホイール部材9は、モータ7の出力軸に装着されたウォームギヤ8と噛み合うウォームホイール部91と、カム部材3のギヤ部32と噛み合うスプラインギヤ部92とが一体となっており、軸14を中心軸として回転することによりカム部材3が矢示A方向に移動しても常にウォームギヤ8の回転をカム部材3に伝達することができるようになっている。 【0015】尚、図2および図3はフラッシュバルブ操作装置1の主要部を各々示すものであり、実際にはこの他にもモータや各軸および各部材やスプリングなどを固定あるいは支持する部材や枠体などを必要とするものであるが、ここでは説明の簡素化のため図示を省略する。 【0016】図4は更に、フラッシュバルブ操作装置1の手動操作に関する部材や部品のみを示すものであり、(a)は分解した状態の各部材や各部品の断面図および側面図、(b)はこれらの部材や部品を組み立てた状態の側面図である。 【0017】図5の(a)〜(e)の各々は、図4(b)の各部材を更に簡略化して示した断面図であり、これらに基づきフラッシュバルブ操作装置1の作動および手動操作について説明する。尚、(a)〜(e)の各図において、カム部材3と押圧部材5および手動ロッド部材6の各々の軸11が貫通する孔部、および手動ロッド部材6と手動ボタン10とを固定するための各々のネジ孔部などは簡略化のため省いて図示する。また、説明の簡素化のため、方向の表現については、紙面の左方向を前方とし右方向を後方とし、紙面の上方向を上方とし下方向を下方とし、以下称するものとする。更に、各図においては説明に必要な符号のみを付し、他の符号は省略する。 【0018】図5(a)はフラッシュバルブ操作装置1の初期状態を示すものであり、通常はこの初期状態からカム部材3が回転を始め、カム部材3が1回転することによりプッシュロッド部材4が前方および後方に進退動して初期状態に戻り、1回の操作を終了するようになっている。図5(b)はカム部材3が約半回転してカム部31がプッシュロッド部材4のフォロワー部42を押圧しプッシュロッド部材4が前方に押し出された状態を示すものである。 【0019】図5(a)に示す初期状態において手動操作を行う場合には、手動ボタン10を押すことにより手動ロッド部材6がプッシュロッド部材4に沿って前方に移動し、摺動軸部61の前端部62がプッシュロッド部材4の溝部43の前端部44に当接することから、プッシュロッド部材4を同じく前方に押し出すことができる。次いで、プッシュロッド部材4を前方に押し出した状態で手動ボタン10を開放すると、スプリング13によりプッシュロッド部材4が後方に押し戻されて図5(a)の初期状態に復帰する。尚、手動ボタン10を押し込んだ際には手動ロッド部材6が押圧部材5を下方に押し下げることとなるが、初期状態での手動操作については意味を持たないので、ここでは詳しい説明を省略する。 【0020】図5(c)〜(e)は、例えば図5(b)の状態において停電あるいはモータや駆動系などの故障によりフラッシュバルブ操作装置1の作動が途中で停止した状態となり、プッシュロッド部材4が前方に押し出されたままとなった際の回復操作を示すものであり、以下、この回復操作について説明する。 【0021】図5(b)の状態においては、手動ロッド部材6は初期状態と同位置にあり、プッシュロッド部材4のみが前方に移動した位置にあるため、プッシュロッド部材4の溝部43の前端部44と手動ロッド部材6の摺動軸部61の前端部62との間隔Dは初期状態よりもプッシュロッド部材4の移動分だけ広くなっている。この状態で手動ボタン10を押すと、図5(c)に示すように手動ロッド部材6のみが前方に移動し押圧部材5を下方に押し下げ、この押圧部材5によりカム部材3が下方に押し下げられカム部31がプッシュロッド部材4のフォロワー部42から外れる位置まで移動する。この状態において、間隔Dは図5(b)の状態よりも狭くなるが、プッシュロッド部材4の溝部43の前端部44と手動ロッド部材6の摺動軸部61の前端部62は当接しておらず、所定の寸法を確保するように設定されている。 【0022】カム部31がプッシュロッド部材4のフォロワー部42から外れる位置まで移動すると、図5(d)に示すようにプッシュロッド部材4がスプリング13により後方に押し戻され、プッシュロッド部材4の溝部43の前端部44と手動ロッド部材6の摺動軸部61の前端部62とが当接し間隔Dがなくなる位置まで移動する。この状態において、プッシュロッド部材4はカム部材3のカム部31の上面に載ることとなる。 【0023】次いで、図5(d)の状態で手動ボタン10を開放すると、図5(e)に示すようにスプリング13によりプッシュロッド部材4が更に後方に押し戻されて図5(a)の初期状態の位置まで戻ることとなり、プッシュロッド部材4が前方に押し出されたままとなった際の回復を行うことができるものである。 【0024】また、図5(e)の状態において、停電あるいはモータや駆動系などの故障を復旧し、カム部材3を約半回転させると、スプリング12によりカム部材3が上方に押し上げられ、カム部31はプッシュロッド部材4のフォロワー部42に再び入り込み、全てが図5(a)の初期状態に戻ることとなる。 【0025】本発明のフラッシュバルブ操作装置は、上記のような一連の操作により、例えば停電あるいはモータや駆動系などの故障により作動が途中で停止した状態となり、プッシュロッド部材4が前方に押し出されたままとなった際に回復を行うことができるものであるが、このように手動ボタン10を1度押して開放するだけの操作で瞬時に回復を行うことができるものである。また、この回復のための操作は、カム部材3がいずれの回転角度で停止した状態にあっても可能である。 【0026】また、本発明のフラッシュバルブ操作装置については、更に人感センサを用いて人の存在あるいは動作を感知してモータを作動する自動操作とすることも可能であり、人が一切の操作をせずに水を流すことができ、便利で衛生的でもあることから好ましいものとなる。そして、人感センサをフラッシュバルブ操作装置とは別体として配置し、フラッシュバルブ操作装置にはモータ作動用の電源および制御回路を備え、更には、人感センサにも電源を備えるようにした場合には、電力配線が不要となるほか、人の存在や動作の感知が一層正確となり更に好ましいものとなる。尚、この場合には、更に人感センサからの信号を無線等にてフラッシュバルブ操作装置に伝送するように構成すれば、信号配線も不要となり一層好ましいものとなる。 【0027】尚、上記の実施例は電力を使用するモータを使用した例であるが、カム部材の駆動については他にも既知の駆動方式が種々採用できるものであり、また、各軸などは必ずしも必要ではなく既知の支持方法を用いることができるものである。更に、手動ロッドにて押圧部材を押し下げるための機構についても、例えば、片方に斜面を設け他方にはローラー等を備えても可能であり、他にも様々な既知の方法を用いることができるものである。 【0028】 【発明の効果】本発明のフラッシュバルブ操作装置は以上説明した如きの内容のものであり、作動中の停電あるいはモータや駆動系などの故障により水が止まらなくなってしまうような事態についての回復操作が可能であり、更には取り付けが簡便でコストも低減させることができ、また、美観上も好ましいものとなる。即ち、どのような状態であっても手動操作が常に可能であり、更にはプッシュロッド部材が前方に押し出されたままとなったような際にも、手動ボタンを一度押すだけで瞬時に回復を行うことができるものである。そして、既存のフラッシュバルブの操作レバーを取り外した状態にて取付可能としたことにより、取付作業が簡便となるほか既存のフラッシュバルブを活用することができ、コストも低減させることができるものである。更には、モータ作動用の電源および制御回路を備え、別体とした人感センサにも電源を備えることにより、配線が不要となるほか人の存在や動作の感知が一層正確となり、コストも低減でき美観上も好ましいものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592185699 【氏名又は名称】株式会社ジェルシステム
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| 【出願日】 |
平成11年10月15日(1999.10.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−116164(P2001−116164A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−330377 |
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