| 【発明の名称】 |
ソレノイドの作動判定装置および作動判定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】荒井 高志
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| 【要約】 |
【課題】ソレノイドが実際に正常に作動しているか否かを正しく判定することができるソレノイドの作動判定装置および作動判定方法を提供する。
【解決手段】作動判定装置1は、ソレノイド2にかけられている駆動電位Vaの有無を検出するインバータ10と、ソレノイドの駆動電流I2に基づき、互いの間に所定の位相差を有する2つの電流信号SR1,SR2を同じ増幅率で生成する位相器6と、2つの電流信号SR1,SR2を比較するオペアンプ8と、インバータ10の出力SR0およびオペアンプ8の出力SR3により決まるD−フリップ・フロップ7の出力SOUTに応じて、ソレノイド2が正常に作動しているか否かを判定するマイクロコンピュータ4と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ソレノイドを駆動するために当該ソレノイドにかけられている駆動電位の有無を検出する駆動電位検出手段と、前記ソレノイドの駆動電流に基づき、互いの間に所定の位相差を有する2つの電流信号を生成する電流信号生成手段と、当該2つの電流信号を比較する電流信号比較手段と、前記駆動電位検出手段の検出結果および前記電流信号比較手段の比較結果に基づき、前記ソレノイドが正常に作動しているか否かを判定する作動判定手段と、を備えることを特徴とするソレノイドの作動判定装置。 【請求項2】 ソレノイドを駆動するために当該ソレノイドにかけられている駆動電位の有無を検出し、前記ソレノイドの駆動電流に基づき、互いの間に所定の位相差を有する2つの電流信号を生成し、当該2つの電流信号を比較し、前記検出された駆動電位の有無および前記2つの電流信号の比較に基づき、前記ソレノイドが正常に作動しているか否かを判定することを特徴とするソレノイドの作動判定方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドが正常に作動しているか否かを判定するソレノイドの作動判定装置および作動判定方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の作動判定装置として、例えば特開平1−176856号公報に記載されたものが知られている。この作動判定装置は、自動車の自動変速機構にアクチュエータとして組み込まれた2つのソレノイドに適用されたものである。この作動判定装置では、コントロールユニットから各ソレノイドへの指令信号と、各ソレノイドの通電状態と、シフト位置とを検出し、検出されたこれらの信号の組み合わせを、正常な作動時における所定の信号の組み合わせと比較することによって、ソレノイドの正否(ソレノイドが正常に作動しているか否か)が判定されるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のソレノイドの作動判定装置によれば、各ソレノイドの通電状態を検出しているので、断線などによるソレノイドの不作動を判定することは可能である。しかし、ソレノイドが断線以外の理由で実際に不作動になっているとき、例えば通電されているにもかかわらず、プランジャなどの電機子が実際に正常に動かなくなっているときには、このような不作動状態を正しく判定できないという問題がある。また、微分回路を用いてソレノイドの駆動電流を2回、微分した微分値を検出することにより、指令信号に対してソレノイドの電機子が実際に作動しているか否かを判定する作動判定装置も知られている。しかし、この作動判定装置では、電源や信号伝達経路などからのノイズが微分回路によって重畳されてしまうので、このようなノイズの影響により、ソレノイドの電機子が実際に作動しているか否かを確実には判定できないという問題がある。また、これを解消するには、ノイズ対策回路やシールドを必要とし、その分、コストが増大する。 【0004】本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ソレノイドが実際に正常に作動しているか否かを正しく判定することができるソレノイドの作動判定装置および作動判定方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、請求項1のソレノイド2の作動判定装置1は、ソレノイド2を駆動するためにソレノイド2にかけられている駆動電位(例えば実施形態における(以下、この項において同じ)所定電位Va)の有無を検出する駆動電位検出手段(インバータ10)と、ソレノイドの駆動電流I2に基づき、互いの間に所定の位相差を有する2つの電流信号SR1,SR2を生成する電流信号生成手段(位相器6)と、2つの電流信号SR1,SR2を比較する電流信号比較手段(オペアンプ8)と、駆動電位検出手段(インバータ10)の検出結果および電流信号比較手段(オペアンプ8)の比較結果に基づき、ソレノイド2が正常に作動しているか否かを判定する作動判定手段(マイクロコンピュータ4、D−フリップ・フロップ7)と、を備えることを特徴とする。 【0006】このソレノイドの作動判定装置によれば、駆動電位検出手段により、ソレノイドにかけられている駆動電位の有無が検出される。また、電流信号生成手段により、ソレノイドの駆動電流に基づき、互いの間に所定の位相差を有する2つの電流信号が生成され、これら2つの電流信号は、電流信号比較手段により比較される。一般的に、ソレノイドは、その作動時に、プランジャなどの電機子の移動に伴ってインダクタンスが変化し、特に電機子がその可動領域の限界位置で停止する際、これに伴うインダクタンスの変化を反映し、駆動電流は増大から一旦、減少する方向に転じ、その後、再度、増大するという特性を備えている。これに対して、上記のように電流信号比較手段により2つの電流信号を比較した際に、一方の電流信号が他方の電流信号よりも大きいことは、駆動電流が増加していることを示し、その逆は、駆動電流が減少していることを示すので、これらの2つの電流信号の比較結果から駆動電流の増減方向が反転したか否かを検出できる。 【0007】したがって、上記のソレノイドの駆動電流の変化特性に基づき、駆動電位検出手段により、ソレノイドに対して駆動電位がかけられていることが検出され、かつ電流信号比較手段による2つの電流信号の比較結果から駆動電流の増減方向の反転が検出されないときには、作動判定手段により、電機子が実際に移動していない、すなわちソレノイドが正常に作動していないと判定することができる。その結果、ソレノイドが実際に正常に作動しているか否かを正しく判定することができる。また、電流信号比較手段による2つの電流信号の比較結果から駆動電流の増減方向の反転が検出されるので、ノイズの影響を受けにくくなる。その結果、従来の微分回路を備えた作動判定装置のようなノイズ対策回路やシールドが不要になり、その分、コストの増大を抑制できる。 【0008】請求項2のソレノイド2の作動判定方法は、ソレノイド2を駆動するためにソレノイド2にかけられている駆動電位(所定電位Va)の有無を検出し(インバータ10の出力が「H」か否かを検出し)、ソレノイド2の駆動電流I2に基づき、互いの間に所定の位相差を有する2つの電流信号SR1,SR2を生成し、2つの電流信号SR1,SR2を比較し、検出された駆動電位(所定電位Va)の有無および2つの電流信号SR1,SR2の比較に基づき、ソレノイド2が正常に作動しているか否かを判定する(インバータ10の出力が「H」のときに、D−フリップ・フロップ7のQ端子の出力SOUTが「H」から「L」に変化したか「L」のままかを判定する)ことを特徴とする。 【0009】このソレノイドの作動判定方法によれば、上記作動判定装置と同様に、駆動電位をソレノイドにかけたときに、電機子が実際に移動しているか否か、すなわちソレノイドが正常に作動しているか否かを、正しく判定することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るソレノイドの作動判定装置および作動判定方法について説明する。図1は、本発明の作動判定装置の概略構成を示している。同図に示すように、作動判定装置1は、ソレノイド2に接続された制御回路3と、この制御回路3に接続されたマイクロコンピュータ4(作動判定手段)と、を備えている。マイクロコンピュータ4(以下「マイコン4」という)は、図示しないCPU、RAMおよびROMなどで構成されており、ソレノイド2は、図示しないプランジャを有している。 【0011】制御回路3は、マイコン4の出力ポートに接続されたソレノイド駆動回路5(以下「駆動回路5」という)と、この駆動回路5に接続された位相器6( phaseshifter )と、マイコン4の入力ポートに接続されたD−フリップ・フロップ7(作動判定手段)とを備えている。 【0012】駆動回路5は、2つのトランジスタ5a,5bおよび抵抗Rを備えている。トランジスタ5aは、そのベースがマイコン4の出力ポートに接続され、コレクタがソレノイド2に接続されている。また、抵抗Rは、トランジスタ5aのエミッタと電源の間に設けられており、トランジスタ5bは、ソレノイド2に所定値以上の電流が流れるのを制限するために設けられている。 【0013】位相器6(電流信号生成手段)は、コンパレータ6aを備えており、トランジスタ5aのエミッタと抵抗Rの接続点はコンパレータ6aの反転入力端子に、抵抗Rと電源の接続点はコンパレータ6aの非反転入力端子にそれぞれ接続されている。また、コンパレータ6aの出力端子は、トランジスタ6bを介して2つのCR遅延回路6c,6dに接続されている。CR遅延回路6cの出力端子は、オペアンプ8(電流信号比較手段)の反転入力端子に接続され、CR遅延回路6dの出力端子は、オペアンプ8の非反転入力端子に接続されている。 【0014】また、オペアンプ8は、これに抵抗を介した正帰還がかけられていることにより、それに応じた所定幅のヒステリシスを有するシュミットトリガ回路を構成している。オペアンプ8の出力端子は、インバータ9を介してD−フリップ・フロップ7のクロック端子に接続されている。さらに、D−フリップ・フロップ7のD端子は、インバータ10(駆動電位検出手段)を介してマイコン4の出力ポートに接続され、Q端子は、マイコン4の入力ポートに接続されている。 【0015】以上のような作動判定装置1では、パルス信号である指令信号SINがマイコン4から駆動回路5に入力されると、駆動回路5により、指令信号SINを反転させた駆動信号SDRVがソレノイド2に供給され、かつ指令信号SINを反転させた信号SR0がインバータ10からD−フリップ・フロップ7のD端子に入力される。この駆動信号SDRVは、「H」レベル(以下単に「H」という)のときに所定電位Va(駆動電位)を、「L」レベル(以下単に「L」という)のときに「0」を示すパルス信号である。また、指令信号SINの入力に伴い、電源から供給される供給電流I1が、位相器6のコンパレータ6aの非反転入力端子に入力され、ソレノイド2の駆動電流I2が、コンパレータ6aの反転入力端子に入力される。 【0016】さらに、コンパレータ6aに入力された駆動電流I2は、位相器6により増幅されかつ位相差設定処理を施された後、位相器6のCR遅延回路6c,6dから出力信号SR1,SR2として出力される。出力信号SR1,SR2は、互いに同じ波形を有する電流信号として同じ増幅率で生成され、出力信号SR1は、駆動電流I2に対する位相遅れが極めて小さく、出力信号SR2は、出力信号SR1に対して所定の位相遅れを有する。これらの出力信号SR1,SR2は、オペアンプ8の反転入力端子および非反転入力端子にそれぞれ入力される。 【0017】このオペアンプ8が、前述したような所定幅のヒステリシスを有するシュミットトリガ回路を構成していることにより、その出力信号SR3のレベルは、信号SR1の値から信号SR2の値を差し引いた差分ΔSR(=SR1−SR2)の絶対値がヒステリシスの所定幅を超える時に変化し、それ以外は変化しない。具体的には、信号SR1の値が信号SR2の値を上回っていて、差分ΔSRが正の値の場合、差分ΔSRが所定幅を超える時に「L」から「H」に変化し、信号SR1の値が信号SR2の値を下回っていて、差分ΔSRが負の値の場合、その絶対値|ΔSR|が所定幅を超える時に「H」から「L」に変化する。ここで、出力信号SR1の値が出力信号SR2の値より大きいことは、駆動電流I2が増大していることを示し、その逆は、駆動電流I2が減少していることを示すので、出力信号SR3のレベルの変化により、駆動電流I2の増減方向の反転が検出される。出力信号SR3は、インバータ9により反転された信号SR4となり、この信号SR4は、D−フリップ・フロップ7のクロック端子に入力される。 【0018】D−フリップ・フロップ7は、クロック端子に入力された信号SR4が「L」から「H」に変化する際に、その立上りに同期して、D端子に入力された信号SR0が「H」のときには「H」の信号SOUTを、信号SR0が「L」のときには「L」の信号SOUTをそれぞれQ端子からマイコン4に出力する。 【0019】以上のように構成された作動判定装置1のソレノイド作動時における動作について、図2および図3のタイミングチャートを参照しながら説明する。まず、図2を参照しながらソレノイド2の作動が正常な場合について説明する。同図に示すように、時刻t1において、ソレノイド2を駆動すべく、マイコン4から駆動回路5に入力される指令信号SINが「H」から「L」に変化すると、指令信号SINの立下りに同期して、駆動信号SDRVおよびインバータ10の出力SR0が「L」から「H」に変化する。これと同時に、駆動信号SDRVの立上りの直後に位相器6の出力信号SR1の値が増大し始め、さらに、この出力信号SR1の増大開始から所定時間、遅れて出力信号SR2の値が増大し始めるとともに、所定電位Vaを有する「H」の駆動信号SDRVによりソレノイド2が励磁され、そのプランジャが移動を開始する。 【0020】この後、プランジャが移動領域の限界位置まで移動し、そこで停止すると、その前後において、駆動電流I2は、インダクタンスの変化に伴い、増大から一旦、減少方向に転じた後、再度、増大する。これに伴い、出力信号SR1,SR2もまた、所定の位相遅れをもって、駆動電流I2と同様に変化する。このように出力信号SR1,SR2が変化する際に、時刻t2において、出力信号SR1の値が出力信号SR2よりも小さくなり、かつそれらの差分の絶対値|ΔSR|が所定幅を超えることで、オペアンプ8の出力SR3が「H」から「L」に変化し、これに伴い、インバータ9の出力SR4が「L」から「H」に変化する。このとき、出力SR4の変化前のD−フリップ・フロップ7の出力SOUTが「L」で、D端子への入力SR0が「H」であることから、出力SOUTは、出力SR4の立上りに同期して「L」から「H」に変化する。 【0021】この後、時刻t3において、出力信号SR1が出力信号SR2よりも大きくなり、かつそれらの差分ΔSRが所定幅を超えることで、オペアンプ8の出力SR3が「L」から「H」に変化し、これに伴い、インバータ9の出力SR4が「H」から「L」に変化する。次いで、時刻t4において、ソレノイド2の作動を停止すべく、指令信号SINが「L」から「H」に再度、変化すると、駆動信号SDRVが「H」から「L」に変化し、その直後に信号SR1が減少し始める。信号SR1が減少し始めた直後の時刻t5において、出力信号SR1が出力信号SR2よりも小さくなり、それらの差分の絶対値|ΔSR|が所定幅を超えることで、オペアンプ8の出力SR3が「H」から「L」に変化し、これに伴い、インバータ9の出力SR4が「L」から「H」に変化する。このとき、出力SR4の変化前のD−フリップ・フロップ7の出力SOUTが「H」で、D端子への入力SR0が「L」であることから、出力SOUTは、出力SR4の立上りに同期して「H」から「L」に変化する。 【0022】この後、時刻t7において、駆動信号SDRVが「L」から「H」に再度、変化すると、この駆動信号SDRVの立上りの直後に、オペアンプ8の出力SR3が「L」から「H」に変化し、インバータ9の出力SR4が「H」から「L」に変化する。さらに、時刻t8以降においては、上記と同様に、各信号が変化する。以上のように、ソレノイド2が正常に作動している場合には、インバータ10の出力SR0が「H」のとき、すなわち駆動信号SDRVが「H」のときに、D−フリップ・フロップ7の出力SOUTが「L」から「H」に変化する。これにより、マイコン4はソレノイド2が正常に作動していると判定する。 【0023】次いで、図3を参照しながら、作動判定装置1の動作をソレノイド2が故障している場合について説明する。同図に示すように、マイコン4から駆動回路5に指令信号SINが入力されると、時刻t21において、駆動信号SDRVが「L」から「H」に変化し、この駆動信号SDRVの立上りの直後に位相器6の出力信号SR1が増大し始める。さらに、この出力信号SR1の増大開始から所定時間、遅れて出力信号SR2が増大し始める。 【0024】この場合において、ソレノイド2の故障によりプランジャが移動しない状態になっているときには、駆動信号SDRVの立上りと同時にソレノイド2が励磁されても、そのインダクタンスが変化しない。このため、時刻t21以降において、出力信号SR1,SR2は、前述した正常な場合のような増減方向の反転を生じることなく、単調に増大する。 【0025】次いで、時刻t22において、駆動信号SDRVが「H」から「L」に変化すると、その直後に信号SR1が減少し始める。信号SR1が減少し始めた直後の時刻t23において、出力信号SR1が出力信号SR2より小さくなり、それらの差分の絶対値|ΔSR|が所定幅を超えることで、オペアンプ8の出力SR3が「H」から「L」に変化し、これに伴い、インバータ9の出力SR4が「L」から「H」に変化する。このとき、出力SR4の変化前のD−フリップ・フロップ7の出力SOUTが「L」で、D端子への入力SR0が「L」であることから、D−フリップ・フロップ7の出力SOUTは「L」のまま変化しない。以上のように、インバータ10の出力SR0が「H」のとき、すなわち駆動信号SDRVが「H」のときに、D−フリップ・フロップ7から「L」の信号SOUTが入力されると、マイコン4は、ソレノイド2が励磁されているにもかかわらず不作動である状態、すなわち故障状態であると判定する。 【0026】以上詳述したように、本実施形態のソレノイドの作動判定装置1によれば、インバータ10は、ソレノイド2に対して所定電位Vaを有する「H」の駆動信号SDRVが入力されているときに、これを検出して「H」の信号SR0を出力する。また、位相器6は、ソレノイド2の駆動信号I2から同じ振幅でかつ所定の位相差を有する2つの電流信号SR1,SR2を生成する。オペアンプ8は、2つの電流信号SR1,SR2の差分ΔSRが負の値で、その絶対値|ΔSR|がヒステリシスの所定幅を超えた時、すなわちソレノイド2の駆動信号I2が増大から減少方向に転じた時に、その出力SR3を「H」から「L」に変化させ、転じないときには、出力SR3を「H」に保持する。その結果、ソレノイド2の駆動信号I2が増大から減少方向に転じた時に、インバータ9の出力SR4が「L」から「H」に変化し、転じないときには、出力SR4が「L」に保持される。そして、D−フリップ・フロップ7は、D端子の入力SR0が「H」である場合に、クロック端子の入力SR4が「L」から「H」へ変化したときに、これに同期して「H」の信号SOUTをマイコン4に出力し、変化しないときに「L」の信号SOUTをマイコン4に出力する。さらに、マイコン4は、駆動信号SDRVが「H」のとき、すなわち指令信号SINが「L」のときに、D−フリップ・フロップ7の出力SOUTが「L」から「H」に変化したか否かにより、ソレノイド2が正常に作動しているか否かを判定する。 【0027】したがって、プランジャの移動によるインダクタンスの変化に伴う、前述した駆動電流I2の変化特性に基づき、ソレノイド2に「H」の駆動信号SDRVが入力されているときに、ソレノイド2の駆動信号I2の増減方向が増大から減少に反転したか否か、すなわちD−フリップ・フロップ7の出力SOUTが「L」から「H」に変化したか否かを検出することにより、ソレノイド2が実際に正常に作動しているか否かを正しく判定することができる。また、本実施形態では、電流信号SR1,SR2を生成するために、CR遅延回路6c,6dを有する位相器6を用いているので、これらCR遅延回路6c,6dの積分作用により、電流信号SR1,SR2は電源や信号伝達経路におけるノイズの影響を受けにくい。その結果、従来の微分回路を備えた作動判定装置のようなノイズ対策回路やシールドなどが不要になるので、コストの増大を抑制しながら、上記のような効果を有する作動判定装置1を実現することができる。 【0028】なお、前述した実施形態においては、ソレノイド2にかけられている駆動電位(所定電位Va)の有無を検出する回路や、ソレノイド2が正常に作動しているか否かを判定する回路などを電気回路で構成したが、これらの検出回路および判定回路は電気回路に限らず、マイクロコンピュータのプログラムで構成してもよい。また、駆動電流I2の増減方向の反転の有無を、位相器6により駆動電流I2から生成した位相差を有する2つの信号の差によって検出したが、駆動電流I2の増減方向の反転の有無を検出する回路はこれに限らず、他の電気回路を用いてもよく、マイクロコンピュータのプログラムで構成してもよい。なお、以上の場合においては、前記実施形態のように電気回路で構成した方が、マイクロコンピュータ側の負担を軽減することができる。 【0029】 【発明の効果】以上のように、本発明のソレノイドの作動判定装置および作動判定方法によれば、ソレノイドが実際に作動しているか否かを正しく判定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月5日(1999.10.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095566 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 友雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−108137(P2001−108137A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−284026 |
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