| 【発明の名称】 |
通電時閉型電磁弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 重利
【氏名】古牧 久司
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| 【要約】 |
【課題】通電時閉型電磁弁の動作耐久性を向上させるものである。
【解決手段】弁本体1に設けたプランジャチューブ5の周囲にソレノイドコイル12を設け、プランジャチューブ5内において弁本体側に可動吸引子6、他側にプランジャ9を設け、可動吸引子6とプランジャ9間に弁開ばね8で付勢された状態で、プランジャ9と弁体10をかしめにより結合して収納した通電時閉型電磁弁において、プランジャ9に複数の溝15を設けたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁本体に設けたプランジャチューブの周囲にソレノイドコイルを設け、該プランジャチューブ内において弁本体側に可動吸引子、他側にプランジャを設け、該可動吸引子と該プランジャ間に弁開ばねで付勢された状態で、プランジャと弁体をかしめにより結合して収納した通電時閉型電磁弁において、プランジャに複数の溝を設けたことを特徴とする通電時閉型電磁弁。 【請求項2】 前記溝は2〜4個からなる請求項1記載の通電時閉型電磁弁。 【請求項3】 前記溝は断面丸型からなる請求項1または請求項2記載の通電時閉型電磁弁。 【請求項4】 前記溝は断面角型からなる請求項1または請求項2記載の通電時閉型電磁弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通電閉型の電磁弁に関するものであり、例えばエアコンなどにおいて圧縮機の動作停止時に流路の開放を必要とする冷媒回路などに用いられものである。 【0002】 【従来の技術】従来、通電時閉型電磁弁として図6に示すようなものがある。すなわち、弁本体1に設けたプランジャチューブ5の周囲にソレノイドコイル12を設け、プランジャチューブ5の内において弁本体1側に可動吸引子6を設けると共に他側にプランジャ9を設け、可動吸引子6とプランジャ9間において弁開ばね8により付勢された状態でプランジャ9を収容し、弁本体1の弁座4に接離する弁体10をプランジャ9に連結し、ソレノイドコイル12に対する無通電時において離隔状態にある可動吸引子6とプランジャ9が通電時において弁開ばね8を圧縮して吸着すると共に弁体10が弁座4cに接近し、次いで弁前後の圧力差による吸込力により弁体10が弁座4に当接する。 【0003】前記弁体10は黄銅製で、プランジャ9はステンレス磁性材であり、弁体10とプランジャ9はかしめにより連結している。プランジャ9はかしめ時にほとんど塑性変形せずに、弁体10が塑性変形することでかしめによる結合が行われている。このため、かしめ部の引張力に対する力は得られるが、かしめ力や弁本体1の寸法のばらつきによっては十分な締付力が得られず、弁の動作回数が進むと弁体10とプランジャ9間のかしめ部分に隙間が生じて弁体10とプランジャ9が回転し、弁の動作ができなくなり充分な弁の動作耐久性が得られなかった。 【0004】また、通電時閉型電磁弁の通電状態から非通電状態にOFFすると、可動吸引子6はプランジャ9から離れ、弁本体1側に当接し、弁開ばね8は一定のばね力をプランジャ9に付与する。この状態で弁前後の圧力差を下げて行くと弁が開くことになる。この時、かしめ部にガタが大きくなると、プランジャ9と弁体10の上下のガタが生じ、弁開ばね8の取り付け長さが長くなり、ばね力も小さくなるので、弁開する圧力差が低下する。 【0005】更に、かしめ部のガタは、弁体10側の摩耗により増加し、機械的な締結を維持できなくなり、弁体10とプランジャ9は分離し弁体の破壊につながる。弁体10がプランジャ9と分離すると、弁体10は弁座4cに残され、弁開が不能になることがあった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した問題点に着目し、通電時閉型電磁弁の動作耐久性を向上することを目的としたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明においては、弁本体に設けたプランジャチューブの周囲にソレノイドコイルを設け、該プランジャチューブ内において弁本体側に可動吸引子、他側にプランジャを設け、該可動吸引子と該プランジャ間において弁開ばねで付勢された状態で、プランジャと弁体をかしめにより結合して収納した通電時閉型電磁弁において、プランジャに複数の溝を設け、かしめ時に弁本体が塑性変形して前記プランジャの複数の溝に食い込むように構成することにより充分な連結力を得るようにした。 【0008】また、前記溝は2〜4個からなるようにして、上記の課題を解決する手段とした。更に、前記溝を断面丸型または断面角型にして上記の課題を解決する手段とした。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1乃至図5は本発明の通電時閉型電磁弁に適用した実施の形態を示し、図中の符号は従来例と同一のものは同じ符号を用いた。図1に弁体組立状態の断面図を示す様に、1は非磁性材から成る弁本体であり、2は流体入口、3は流体出口の間に弁座4を設けている。弁本体1に立設したプランジャチューブ5の中には、弁本体側に磁性材の可動吸引子6を設け、他側に強磁性材のプランジャ9を設けている。 【0010】図3、図4に示すように、可動吸引子6とプランジャ9の間には、弁開ばね8によって下方から付勢された状態において、弁体10とのかしめ部に複数の溝15を設けた強磁性材からなるプランジャ9を設け、プランジャ9に可動吸引子6を貫通して非磁性材からなる弁体10をかしめにより連結している。 【0011】筒状の可動吸引子6とプランジャ9間に弁体10をガイドする弁開ばね8を設けている。磁性ガイド7とプランジャ9は同心状に形成されていて、磁性ガイド7は中心軸部7aを有し、プランジャ9にその係合筒部9aが形成され、両者は摺動自在に組合わされている。プランジャ9と弁体10をかしめた後にストップリング11を挿入する。 【0012】プランジャチューブ5の周囲にソレノイドコイル12を囲む磁性材からなる外函13に前記磁性ガイド7を磁性材のボルト14により固定する。非通電時においては、プランジャ9は弁開ばね8により軟質の合成樹脂やゴム材からなるストップリング11を介して磁性ガイド7に当接している。この状態で通電すると、プランジャ9は可動吸引子6により吸引されると共に可動吸引子6もプランジャ9との相互吸引作用により段部1aから浮き上がってプランジャ9と吸着してバランスして止まる。 【0013】図2は、図1の電磁弁のソレノイドコイル12に通電された状態を示す図である。ソレノイドコイル12に通電されると、可動吸引子6が磁化され、外函13の磁極13aと対向する位置に吸引され、プランジャ9は弁開ばね8の付勢力に抗して可動吸引子6に吸着する。可動吸引子6と一体化した弁体10は、磁力により弁座4に押しつけられて弁を完全に閉止する。このとき、可動吸引子6の下方の鍔6aは、それまで当接していた弁本体1の段部1aから離れ、弁本体1との間に若干の隙間を形成する。 【0014】図1に示すように、通電を遮断すると、プランジャ9が弁開ばね8の作用を受けて可動吸引子6から離隔し、これにつれて弁体10が開弁し、プランジャ9はストップリング11を介して磁性ガイド7の中心部7aの下端部7bに当接する。防音性のストップリング11を介してプランジャ9と磁性ガイド7が衝合するので衝撃音は発生しない。 【0015】なお、溝15を形成することによるガタの防止は、ねかしめ部の引張り強度が増加するとともに、回転トルクが増加することになる。図5に示すように、従来の溝なしのかしめ部では、必要な管理トルクを得るために大きなかしめ荷重が必要であったが、本発明では、必要なかしめ荷重は従来の荷重の半分になり、荷重を上げれば回転トルクは、従来のものの3倍以上になり、かしめ荷重によるトルク管理が容易になる。 【0016】溝15は、2〜4個からなるものが好適であり、溝加工は、治具を弁体10に押し当てる等で容易に行うことができる。また、溝15は、断面丸型であっても断面角型からなるものであってもよい。 【0017】 【発明の効果】本発明は、上記のようにプランジャと弁体ををかしめ結合するのに、予めプランジャのかしめ部に複数の溝を設け、かしめ時に弁体が塑性変形して前記プランジャの溝に入る構成したので、弁の動作を繰り返しても前記結合が回転したり、緩むことがなく、弁動作の耐久性が著しく向上する効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000143949 【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
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| 【出願日】 |
平成11年10月5日(1999.10.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096275 【弁理士】 【氏名又は名称】草野 浩一
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| 【公開番号】 |
特開2001−108136(P2001−108136A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−284922 |
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