| 【発明の名称】 |
電磁制御弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 愛樹
【氏名】関谷 睦生
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| 【要約】 |
【課題】スリーブ軸受と可動軸との間に異物あるいは磨耗粉が侵入した場合であっても、可動軸の摺動性能を損なうことのないスリーブ軸受を備えた電磁制御弁を提供する。
【解決手段】断面形状を略円形状とする棒状の摺動部材32はOCV1の第1スリーブ19の内周面に当該第1スリーブ19の軸方向に沿って埋め込まれている。摺動部材32は第1スリーブ19とは別体に構成され、その一部は第1スリーブ19の半径方向内方に突出しており、その突出部分はロッド16の外周面に線接触するように当該第1スリーブ19の軸方向に延在し、その長さは第1スリーブ19の軸方向の長さと略等しく設定されている。摺動部材32は同一断面内に少なくとも3箇所配置されている。摺動部材32の突出部分の少なくとも表面はフッ素系樹脂材料で構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸方向または回転方向に作動する可動軸と該可動軸の外周面を支承するスリーブ軸受部材とを備えた電磁制御弁において、前記スリーブ軸受部材の内周面には該スリーブ軸受部材の半径方向内方に突出しかつ前記可動軸の外周面を支承する突出部が少なくとも3箇所以上に設けられたことを特徴とする電磁制御弁。 【請求項2】 突出部はスリーブ軸受部材と別体に構成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁制御弁。 【請求項3】 突出部はスリーブ軸受部材の軸方向の長さが略等しい長さを有することを特徴とする請求項2記載の電磁制御弁。 【請求項4】 突出部はスリーブ軸受部材の軸方向に交差する断面形状を略円形状とする棒材の一部を前記スリーブ軸受部材の内周面から露出させたものであることを特徴とする請求項2記載の電磁制御弁。 【請求項5】 突出部はスリーブ軸受部材の軸方向に交差する断面形状を略多角形状とする棒材の一部を前記スリーブ軸受部材の内周面から露出させたものであることを特徴とする請求項2記載の電磁制御弁。 【請求項6】 突出部の少なくとも表面はフッ素系樹脂材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁制御弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はオイル等の流体の流量を制御する電磁制御弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電磁制御弁としては、例えば内燃機関の吸排気の開弁タイミングを制御する可変バルブタイミング(以下、VVTという)装置においてオイルの供給を制御するオイルコントロールバルブ(以下、OCVという)が知られている。 【0003】図4および図5はOCVの一例を示す断面図である。図において、1はOCVである。OCV1は円筒状のバルブハウジング2と、このバルブハウジング2内に配されたスプール3を当該バルブハウジング2の軸方向に沿って摺動させる磁気駆動部4とから概略構成されている。バルブハウジング2の外周部には上記VVT装置へのオイルの供給等を介在する供給管路5、ドレイン管路6、7、第1管路8および第2管路9にそれぞれ対応するポート10〜14が形成されている。バルブハウジング2の内部(図において左端)にはスプリング15が配されており、スプール3の一端は上記スプリング15により磁気駆動部4側に常に付勢されている。スプール3の外周部には所定位置に小径部3a,3bおよび3cが形成されており、これら小径部3a,3bおよび3cは上記スプール3の摺動によって特定の管路同士の連通を介在することになる。特定の管路同士とは、例えば供給管路5と第1管路8または第2管路9、ドレイン管路6または7と第1管路8または第2管路9の組み合わせである。なお、これら管路5〜9はいずれも上記OCV1を収容する凹部を有するエンジンブロックEB内に形成されている。 【0004】一方、スプール3の他端は磁気駆動部4内に配された可動軸としてのロッド16の一端に同軸上で突き合わされている。ロッド16は磁気駆動部4のリニアソレノイド17による吸引力で上記スプリング15の付勢力に抗してスプール3と共にバルブハウジング2の軸方向または回転方向に移動可能である。磁気駆動部4のリニアソレノイド17の内側には、円筒状のボス18が配され、このボス18内には上記ロッド16の一端(スプール側の端部)を摺動可能に収容するスリーブ軸受部材としての第1スリーブ19が圧入固定されている。また、磁気駆動部4の外形部の一部を構成するコア20の円筒状凹部20a内には上記ロッド16の他端を摺動可能に収容する軸受部材としての第2スリーブ21が圧入固定されている。さらに、上記ロッド16の外周部には第1スリーブ19と第2スリーブ21との間にムービングコアとしてのプランジャ22が固定されている。また、上記リニアソレノイド17はターミナル23を介して後述の電子制御ユニット(以下、ECUという。図示せず)に接続されている。なお、図において24はコア20の凹部20aの内底部に配されたスペーサ、25は上記リニアソレノイド17のコイル、26は上記リニアソレノイド17のボビン、27〜30はOリング、31はブラケットである。 【0005】次に動作について説明する。図4に示すように、例えばカム角センサ(図示せず)等からの信号があれば、その信号に基づき、上記ECUがOCV1を駆動する。即ち、上記ECUからの制御信号に基づいて、上記リニアソレノイド17に磁気吸引力を発生させ、この磁気吸引力によりプランジャ22をバルブハウジング2の軸方向に沿って移動させる。これにより、プランジャ22に固定されたロッド16およびこのロッド16に突き合わされたスプール3もスプリング15の付勢力に抗して所定ストロークだけ図5に示すように摺動される。スプール3は、摺動ストローク量に応じて供給管路5と第1管路8または第2管路9間、ドレイン管路6または7と第1管路8または第2管路9間の連通を介在する。 【0006】次に、上記OCV1を停止する場合には、上記リニアソレノイド17による磁気吸引力が停止するため、スプール3はスプリング15の付勢力により図4に示した当初位置に戻される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記OCV1では、エンジンブロックEB内の各管路5〜9に対する弁部材として機能するスプール3による弁開閉動作は第1スリーブ19および第2スリーブ21の両内周面に支持されたロッド16の円滑な摺動に依存するところが大きい。従って、ロッド16の摺動が円滑でなければスプール3による弁開閉動作も円滑に行われないため、エンジン等の内燃機関の吸排気弁の開弁タイミングの制御に支障を来すおそれがある。 【0008】しかし、従来のOCV1においては、第1スリーブ19および第2スリーブ21の内周面全体でロッド16の外周面を支承していたため、両者の僅かな隙間に異物が侵入した場合、あるいは摺動面に磨耗粉等が発生した場合には、上記異物や磨耗粉等の噛み込みによりロッド16の摺動抵抗が著しく増大し、OCV1の製品本来の性能を維持できなくなると共に、最悪、ロッドの摺動が不能となるなど、致命的な損傷を招く可能性があった。また、スリーブ軸受と可動軸両者の僅かな隙間ではソレノイド内部に充填されたオイルの排出が不十分となり、動作応答性が低下する。 【0009】この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、スリーブ軸受と可動軸との間に異物あるいは磨耗粉が侵入した場合であっても、可動軸の摺動性能を損なうことのないスリーブ軸受を備えた電磁制御弁を提供することを目的とする。 【0010】なお、特開平7−151257号公報には可動軸の軸受部材としてボール軸受を用いたOCVが開示されており、当該軸受部材としてボール軸受を用いた以外の構成要素は図4および図5に示したOCV1の構成要素と共通していることから、この発明の背景技術を説明する参考文献として挙げることとする。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明に係る電磁制御弁は、軸方向または回転方向に作動する可動軸と該可動軸の外周面を支承するスリーブ軸受部材とを備えた電磁制御弁において、前記スリーブ軸受部材の内周面には該スリーブ軸受部材の半径方向内方に突出しかつ前記可動軸の外周面を支承する突出部が少なくとも3箇所以上に設けられたことを特徴とするものである。 【0012】この発明に係る電磁制御弁は、突出部はスリーブ軸受部材と別体に構成されていることを特徴とするものである。 【0013】この発明に係る電磁制御弁は、突出部はスリーブ軸受部材の軸方向の長さが略等しい長さを有することを特徴とするものである。 【0014】この発明に係る電磁制御弁は、突出部はスリーブ軸受部材の軸方向に交差する断面形状を略円形状とする棒材の一部を前記スリーブ軸受部材の内周面から露出させたものであることを特徴とするものである。 【0015】この発明に係る電磁制御弁は、突出部はスリーブ軸受部材の軸方向に交差する断面形状を略多角形状とする棒材の一部を前記スリーブ軸受部材の内周面から露出させたものであることを特徴とするものである。 【0016】この発明に係る電磁制御弁は、突出部の少なくとも表面はフッ素系樹脂材料で構成されていることを特徴とするものである。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を説明する。 実施の形態1.この実施の形態1に係る電磁制御弁としてのOCVは、図1(a)および図1(b)に示すスリーブ軸受部材の構造を除き、図4および図5に示した従来のOCVの構造と基本的に共通しており、共通部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。 【0018】図1(a)および図1(b)はこの実施の形態1による電磁制御弁としてのOCVにおけるスリーブ軸受部材の要部を示す図であって、(a)はスリーブ軸受部材の軸方向に直交する方向に沿う断面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。図において、32はOCV1の第1スリーブ19の内周面に当該第1スリーブ19の軸方向に沿って埋め込まれた断面形状を略円形状とする棒状の摺動部材である。この摺動部材32は第1スリーブ19とは別体に構成され、その一部は第1スリーブ19の半径方向内方に突出しており、その突出部分はロッド16の外周面に線接触するように当該第1スリーブ19の軸方向に延在し、その長さは第1スリーブ19の軸方向の長さと略等しく設定されている。 【0019】この実施の形態1では、摺動部材32を同一断面内に3箇所配置したが、ロッド16の摺動を円滑に行うため、ロッド16を基準にして複数の摺動部材32を均等に配置することが望ましい。なお、摺動部材32の配置数が3箇所以上であればロッド16の支承に影響を与えないが、この場合もロッド16を基準にして複数の摺動部材32を均等に配置することが望ましい。 【0020】また、複数の摺動部材32の突出部分の内接円の半径はロッド16の半径と略等しくなるように摺動部材32の寸法および埋設位置等が設定されている。摺動部材32の突出部分のうち、第1スリーブ19の内周面から露出した少なくとも表面は、ロッド16の摺動抵抗の低減、摺動の安定化等のために、耐磨耗性、耐熱性等に優れたポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂材料で構成されている。このようなフッ素系樹脂材料は上記突出部分の全て、あるいは摺動部材32の全てを構成する必要はなく、必要な突出部分の表面のみを構成すれば十分である。 【0021】上述したように、摺動部材32の突出部分は第1スリーブ19の内周面から半径方向内方に突出していることから、当該突出部分に線接触するロッド16の外周面と第1スリーブ19の内周面との間にギャップGが形成される。このギャップGには異物や磨耗粉等が侵入する可能性があり、ギャップGに異物や磨耗粉等が侵入した場合には、異物や磨耗粉等がギャップG内に蓄積されるか、あるいはギャップGを介して排出される。このため、摺動部材32の突出部分の曲面と第1スリーブ19の内周面との間に侵入する異物や磨耗粉等がなく、第1スリーブ19に対するロッド16の摺動は摺動部材32の突出部分とロッド16の外周面との間で確実に行われる。 【0022】なお、この実施の形態1では、ロッド16を摺動させるスリーブ軸受部材として第1スリーブ19を例示したが、第2スリーブ21にも上記摺動部材32が設けられることは勿論である。 【0023】実施の形態2.この実施の形態2に係る電磁制御弁としてのOCVの特徴は、図2(a)および図2(b)に示すように第1スリーブ19の内壁面に断面略四角形状の摺動部材33を埋設した点にある。 【0024】図2(a)および図2(b)はこの実施の形態2による電磁制御弁としてのOCVにおけるスリーブ軸受部材の要部を示す図であって、(a)はスリーブ軸受部材の軸方向に直交する方向に沿う断面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。なお、この実施の形態2の構成要素と上記実施の形態1の構成要素との共通部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。 【0025】上記摺動部材33の突出部分は長尺の平面を含むもので、この平面とロッド16の外周面とが第1スリーブ19の軸方向に沿って線接触するように設定されている。ところで、上記摺動部材33の突出部分の角部とロッド16の外周面とを接触させないのは、その接触面積は小さくなるものの、当該角部がロッド16の外周面に損傷を与える可能性もあるため、摺動抵抗の低減を図ることができない。これに対して、上記摺動部材33の突出部分の平面をロッド16の外周面に接触させることにより摺動に際してロッド16の外周面が受ける損傷が極めて小さくなり、従来のOCVの場合に比べても摺動抵抗を著しく低減させることができる。 【0026】この実施の形態2では、摺動部材33を断面略四角形状としたが、平面部分をロッド16の外周面に線接触させるように配置されるのであれば略三角形状、略五角形状等、種々の略多角形状の摺動部材を用いることができる。 【0027】上記実施の形態1および実施の形態2では、摺動部材32または33を第1スリーブ19の軸方向に沿って延在させた棒状部材としたが、摺動の安定化を図れることを条件として第1スリーブ19の軸方向に沿って複数の摺動部材を点在させた構成を採用してもよい。 【0028】この発明に係る電磁制御弁は、上述したOCV用電磁制御弁として例えば図3に示すVVT装置に使用可能である。図3において、41は吸気側カム41aを有した吸気側カムシャフト(以下、カムシャフトという)、42はカムシャフト41の一端に設けられたタイミングプーリ、43はカムシャフト41に連結して配設されたVVT用のアクチュエータである。このアクチュエータ43はエンジン(図示せず)の潤滑油を作動油として駆動されることにより、カムシャフト41の変位角度を変化させて、図示しない吸気バルブの開閉タイミングを連続的に変更させるものである。44はカムシャフト41の軸受、45はアクチュエータ43のハウジングであり、カムシャフト41に対して回転自在に取り付けられている。 【0029】46はハウジング45に固定されたケース、47はカムシャフト41にボルト48で連結固定されてケース46内に収納されたベーン式のロータであり、このロータ47はケース46に対して相対回転可能となっている。49はケース46とロータ47との間に介在させたチップシールであり、ケース46とロータ47によって区切られる油圧室間での油の漏れを防止するものである。50は板バネからなるバックスプリングであり、チップシール49をロータ47に当接させるものである。51はケース46に固定されたカバー、52はハウジング45とケース46とカバー51とを共締め固定するボルト、53はOリング、54はプレート、55はプレート54をカバー51に締結するボルト、56および57はOリング、58はロータ47に設けられた円柱状のホルダであり、このホルダ58は後述のプランジャを係合させるための係合穴58aを軸方向に有している。 【0030】59はハウジング45内に摺動可能に設けられたプランジャであり、ホルダ58の係合穴58aに嵌め込み係合させるための係合軸部59aを有している。60はプランジャ59をホルダ58側に付勢するスプリング、61はホルダ58の係合穴58aに作動油を導入するプランジャ油路であり、このプランジャ油路61からホルダ58の係合穴58aに導入された作動油でプランジャ59をスプリング60の付勢力に抗して移動させることにより、ホルダ58に対するプランジャ59のロックが解除されるようになっている。62は空気穴、63はロータ47をカムシャフト41に固定するための軸ボルト、64は空気穴である。 【0031】65はカムシャフト41およびロータ47に設けられた第1油路であり、ロータ47を遅角方向に移動させるための遅角油圧室(図示せず)に連動している。66は同じくカムシャフト41およびロータ47に設けられた第2油路であり、ロータ47を進角方向に移動させるための進角油圧室(図示せず)に連通している。 【0032】76はオイルパン、77はオイルポンプ、78は作動油中の不純物を除去するオイルフィルタであり、これらオイルパン76とオイルポンプ77とオイルフィルタ78は図示しないエンジンの各部を潤滑するための潤滑装置を構成すると共に、OCV1と協同してアクチュエータ43への作動油供給装置を構成している。 【0033】80は電子制御ユニット(以下、ECUという)であり、主に吸入空気量センサ、スロットルセンサ、水温センサ、クランク角センサ、カム角センサ(いずれも図示せず)からの信号に基づき、インジェクタ、イグナイタ、OCV1を駆動して、燃料噴射量、点火時期およびバルブ開閉タイミングをそれぞれ制御すると共に、イグニッションスイッチのOFF後におけるOCV1の閉弁時期を制御するものである。 【0034】次に、アクチュエータ43およびOCV1の動作について説明する。まず、エンジン停止状態でのロータ47は、最大遅角位置、すなわちハウジング45に対して進角方向に最大に相対回動した位置にあり、オイルポンプ77も停止状態となって、第1油路65および第2油路66には作動油が供給されず、プランジャ油路61にも作動油が供給されないので、アクチュエータ43の内部に溜まった油圧は低くなっている。このため、プランジャ59はスプリング60の付勢力でホルダ58側に押し付けられ、プランジャ59の係合軸59aがホルダ58の係合穴58aに係合してハウジング45とロータ47とをロックした状態にある。 【0035】そのロック状態からエンジンを始動すると、オイルポンプ77が稼動し、OCV1に供給される作動油の圧力が上昇することにより、OCV1から第1管路8および第1油路65を介してアクチュエータ43内の遅角油圧室(図示せず)に作動油が供給される。このとき、遅角油圧室の圧力によって、スライドプレート(図示せず)が進角油圧室(図示せず)側に移動し、遅角油圧室とプランジャ油路61とが連通し、このプランジャ油路61からホルダ58の係合穴58aに作動油が供給され、プランジャ59がスプリング70の付勢力に抗して押圧されることにより、プランジャ59の係合軸部59aがホルダ58の係合穴58aから抜け出して、プランジャ59とロータ47との係合が解除される。 【0036】次に、ロータ47を進角させるために、作動油がOCV1によって第2管路9から第2油路66を介して進角油圧室(図示せず)に供給され、その油圧がプランジャ油路61に伝えられ、この油圧により、プランジャ59がスプリング60の付勢力に抗してハウジング45側に移動し、プランジャ59とホルダ58との係合が解除される。この係合解除状態において、OCV1の開閉で供給油量を調節することにより、遅角油圧室と進角油圧室の油量を調整し、ハウジング45の回転に対してロータ47の回転を進角・遅角させる。なお、OCV1の供給油圧はハウジング45に対するロータ47の相対回転角度を検出するポジションセンサ(図示せず)と、オイルポンプ77による加圧量を決定するクランク角センサ(図示せず)からの各信号により、ECU80で演算されてフィードバック制御される。 【0037】この発明に係る電磁制御弁は上記VVT装置に用いられるOCV用の電磁制御弁に限定されないことは言うまでもない。 【0038】 【発明の効果】以上ように、この発明によれば、スリーブ軸受部材の内周面に該スリーブ軸受部材の半径方向内方に突出しかつ可動軸の外周面を支承する突出部を少なくとも3箇所以上に設けたので、可動軸の摺動を可動軸の外周面とスリーブ軸受部材の突出部との間で確実に行うことができると共に、可動軸の外周面とスリーブ軸受部材の内周面との間に確実に設けられた間隙を利用して異物や磨耗粉を蓄積あるいは排出を行うことができる。従って、スリーブ軸受部材と可動軸との間において上記異物や磨耗粉の噛み込みを確実に防止できるという効果がある。 【0039】この発明によれば、突出部をスリーブ軸受部材と別体に構成したので、摺動性、耐磨耗性に優れた材料の使用を突出部にのみ最小限に抑制することが可能となり、またスリーブ軸受部材自体の軸受性能の向上も可能となる。 【0040】この発明によれば、突出部の長さをスリーブ軸受部材の軸方向の長さに略等しくなるように構成したので、スリーブ軸受部材の軸受性能をスリーブ軸受部材全体で一定とすることができる。 【0041】この発明によれば、突出部を、スリーブ軸受部材の軸方向に交差する断面形状を略円形状または略多角形状とする棒材の一部を前記スリーブ軸受部材の内周面から露出させるように構成したので、スリーブ軸受部材が可動軸を線接触で支承できることから、摺動抵抗を著しく低減させることができる。 【0042】この発明によれば、突出部の少なくとも表面をフッ素系樹脂材料で構成したので、スリーブ軸受部材と可動軸との摺動において摺動抵抗を小さくでき、摺動面の磨耗を抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月6日(1999.10.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066474 【弁理士】 【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−108134(P2001−108134A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−285798 |
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