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【発明の名称】 電磁弁装置
【発明者】 【氏名】吉澤 浩

【氏名】白井 勝己

【氏名】長崎 明

【氏名】竜円 繁人

【氏名】柴田 将行

【要約】 【課題】取付けブロックに固定される複数の電磁弁のソレノイド部にそれぞれ連なる接続端子が共通のカプラ内に配置される電磁弁装置において、各電磁弁のソレノイド部と、カプラ内の各接続端子との接続および接続解除を極めて容易に行ない得るようにし、しかも誤結線が生じることがないようにする。

【解決手段】カプラ27を一体に備えるカプラ組立体28が、各ソレノイド部19の後方に間隔をあけた位置で取付けブロック16に着脱可能に取付けられ、導電性を有してカプラ組立体28に配設されたリード部材にそれぞれ連なってカプラ組立体28の取付けブロック16側に臨む面に固定配置される複数の第1平端子48B,48Cと、それらの第1平端子48B,48Cに個別に対向して各ソレノイド部19の後端に配設される第2平端子54との間に、導電金属から成る弾性接続部材55がそれぞれ介装される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定の取付けブロック(16)に先端部を嵌合せしめる弁部(18)と、該弁部(18)の後端部に先端部が連設されるソレノイド部(19)とで構成される複数の電磁弁(V)が前記取付けブロック(16)に固定され、各電磁弁(V)のソレノイド部(19)にそれぞれ連なる接続端子(33A〜33E)が共通のカプラ(27)内に配置される電磁弁装置において、前記カプラ(27)を一体に備えるカプラ組立体(28)が、前記各ソレノイド部(19)の後方に間隔をあけた位置で前記取付けブロック(16)に着脱可能に取付けられ、前記各接続端子(33A〜33E)に一端を連ならせた複数の導電性を有するリード部材(46A〜46E)が前記カプラ組立体(28)に配設され、各リード部材(46A〜46E)の他端にそれぞれ連なって前記カプラ組立体(28)の取付けブロック(16)側に臨む面に固定配置される複数の第1平端子(48A〜48E)と、それらの第1平端子(48A〜48E)に個別に対向して前記各ソレノイド部(19)の後端に配設される第2平端子(54)との間に、導電金属から成る弾性接続部材(55)がそれぞれ介装されることを特徴とする電磁弁装置。
【請求項2】 前記カプラ組立体(28)は、前記カプラ(27)を一体に備える合成樹脂製の第1ボディ(31)と、相互に重合して第1ボディ(31)に取付けられる合成樹脂製の第2ボディ(32)とから成り、第1ボディ(31)の第2ボディ(32)側の面に、前記カプラ(27)内に固定配置される前記複数の接続端子(33A〜33E)に一端を連ならせる前記複数のリード部材(46A〜46E)と、それらのリード部材(46A〜46E)の他端にそれぞれ連なる前記複数の第1平端子(48A〜48E)とが配設され、第2ボディ(32)には、前記各弾性接続部材(55)の一部を挿入せしめる挿入孔(52)が前記各第1平端子(48A〜48E)に対応して設けられることを特徴とする請求項1記載の電磁弁装置。
【請求項3】 前記第1ボディ(31)の第2ボディ(32)側の面に、各第1平端子(48A〜48E)を収容する複数の凹部(51)が設けられ、第2ボディ(32)には、前記各挿入孔(52)の一部を形成して筒状に形成される複数の嵌合突部(56)が前記各凹部(51)に嵌合することを可能として突設されることを特徴とする請求項2記載の電磁弁装置。
【請求項4】 前記各挿入孔(52)が、第1ボディ(31)側に向かうにつれて大径となるテーパ孔として形成され、前記各弾性接続部材(55)が、大径端を第1ボディ(31)側に配置した円錐コイルばねであることを特徴とする請求項2または3記載の電磁弁装置。
【請求項5】 第1および第2ボディ(31,32)の一方(32)に、第1および第2ボディ(31,32)の他方(31)に弾発的に係合する複数のフック(37)が一体に設けられることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電磁弁装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定の取付けブロックに先端部を嵌合せしめる弁部と、該弁部の後端部に先端部が連設されるソレノイド部とで構成される複数の電磁弁が前記取付けブロックに固定され、各電磁弁のソレノイド部にそれぞれ連なる接続端子が共通のカプラ内に配置される電磁弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電磁弁装置は、たとえば特開昭63−180550号公報等で既に知られており、各電磁弁を覆って取付けブロックに取り付けられる合成樹脂製のカバーにカプラが一体に形成され、カプラ内に配置されてカバーに一部が埋設される複数の接続端子と、各電磁弁のソレノイド部とがリード線を介してそれぞれ接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来のような電磁弁装置では、電磁弁装置の組付時に、各リード線の半田付け等による結線作業を行なわねばならず、組付性が劣るとともに組付工数が増大することになり、しかもリード線の誤結線が生じる可能性がある。またリード線による接続を行なってからカバーで各電磁弁を覆うので、リード線は接続に必要な長さ以上の余分な長さが必要となり、カバーの取付けブロックへの取付け時にリード線の余分な部分がカバーおよび取付けブロック間にかみ込まないように注意を払う必要があり、組付作業が煩雑となる。さらに電磁弁の交換等のメンテナンス時には、リード線の結線を解除する作業が必要であり、メンテナンス作業も煩雑となる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、各電磁弁のソレノイド部と、カプラ内の各接続端子との接続および接続解除を極めて容易に行ない得るようにし、しかも誤結線が生じることがないようにした電磁弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、固定の取付けブロックに先端部を嵌合せしめる弁部と、該弁部の後端部に先端部が連設されるソレノイド部とで構成される複数の電磁弁が前記取付けブロックに固定され、各電磁弁のソレノイド部にそれぞれ連なる接続端子が共通のカプラ内に配置される電磁弁装置において、前記カプラを一体に備えるカプラ組立体が、前記各ソレノイド部の後方に間隔をあけた位置で前記取付けブロックに着脱可能に取付けられ、前記各接続端子に一端を連ならせた複数の導電性を有するリード部材が前記カプラ組立体に配設され、各リード部材の他端にそれぞれ連なって前記カプラ組立体の取付けブロック側に臨む面に固定配置される複数の第1平端子と、それらの第1平端子に個別に対向して前記各ソレノイド部の後端に配設される第2平端子との間に、導電金属から成る弾性接続部材がそれぞれ介装されることを特徴とする。
【0006】このような請求項1記載の発明の構成によれば、各第1および第2平端子間に弾性接続部材をそれぞれ介装するようにして、カプラ組立体を取付けブロックに取付けるだけで、カプラ内の各接続端子を各電磁弁のソレノイド部に個別に接続することが可能であり、組付時にリード線の結線作業を行なう必要がなく、また各電磁弁の交換等のメンテナンスを行なう際にはカプラ組立体を取付けブロックから取外すせばよく、リード線の結線解除作業を行なう必要がない。したがって各電磁弁のソレノイド部と、カプラ内の各接続端子との接続および接続解除を極めて容易に行なって組付およびメンテナンス作業を単純化し、作業能率を向上することができる。しかもリード線の誤結線が生じるおそれがなく、またリード線のかみ込みを心配する必要もない。さらに弾性接続部材は、取付けブロックおよびカプラ組立体の相対配置のずれを吸収して第1および第2平端子間を確実に電気的に接続することができ、カプラ組立体の取付けブロックへの組付精度を高めることが不要であり、カプラ組立体を取付けブロックに容易に取付けることができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記カプラ組立体は、前記カプラを一体に備える合成樹脂製の第1ボディと、相互に重合して第1ボディに取付けられる合成樹脂製の第2ボディとから成り、第1ボディの第2ボディ側の面に、前記カプラ内に固定配置される前記複数の接続端子に一端を連ならせる前記複数のリード部材と、それらのリード部材の他端にそれぞれ連なる前記複数の第1平端子とが配設され、第2ボディには、前記各弾性接続部材の一部を挿入せしめる挿入孔が前記各第1平端子に対応して設けられることを特徴とする。
【0008】このような請求項2記載の発明の構成によれば、リード部材が第1および第2ボディ間に挟まれることになり、電気絶縁性を持たせつつリード部材を保護することが可能になるとともに、挿入孔に弾性接続部材の一部を挿入することで、第1平端子に弾性接続部材の一端を案内することが容易となる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記第1ボディの第2ボディ側の面に、各第1平端子を収容する複数の凹部が設けられ、第2ボディには、前記各挿入孔の一部を形成して筒状に形成される複数の嵌合突部が前記各凹部に嵌合することを可能として突設されることを特徴とし、かかる構成によれば、第1および第2ボディの相対位置を確実にかつ容易に合わせることができ、しかも嵌合突部の長さだけ挿入孔の長さを大として弾性接続部材の挿入孔による案内精度を高めることができる。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明の構成に加えて、前記各挿入孔が、第1ボディ側に向かうにつれて大径となるテーパ孔として形成され、前記各弾性接続部材が、大径端を第1ボディ側に配置した円錐コイルばねであることを特徴とし、かかる構成によれば、弾性接続部材が挿入孔から脱落することがないので、弾性接続部材をカプラ組立体に保持するための特別の構造が不要であり、しかも弾性接続部材の挿入孔内での位置決め精度を高めることができる。
【0011】さらに請求項5記載の発明は、上記請求項2〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、第1および第2ボディの一方に、第1および第2ボディの他方に弾発的に係合する複数のフックが一体に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、第1ボディに第2ボディを取付けるためのねじ部材等の特別の部材を不要とし、少ない部品点数で第1ボディに第2ボディを容易に取付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図11は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は電磁弁装置の縦断正面図であって図3の1−1線に沿う断面図、図2はカプラ組立体の側面図、図3は図2の3矢視平面図、図4は図2の4矢視底面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面図、図8は第1ボディの底面図、図9はリード部材の側面図、図10は図9の10矢視図、図11は図9の11矢視図である。
【0014】先ず図1において、この電磁弁装置は、たとえば自動車の自動変速機用のものであり、ミッションケース15内に固定配置される導電金属製の取付けブロック16に、たとえば5つの電磁弁V,V…が配置され、それらの電磁弁V,V…を覆う合成樹脂製のカバー17がミッションケース15に取付けられる。
【0015】電磁弁V…は、取付けブロック16に先端部を嵌合せしめる弁部18…と、該弁部18…の後端部に先端部が連設されるソレノイド部19…とで構成されるものであり、取付けブロック16には弁部18…の先端部を嵌合せしめる嵌合孔20…と、各弁部18…に接続される油路21,22…とが設けられる。
【0016】ソレノイド部19…は、導電金属から成る円筒状のケース23…で被覆されており、このケース23…には、導電金属から成るステー24…が固着される。一方、取付けブロック16には、各電磁弁V,V…の側方に隣接してボス25…が突設されており、1つまたは2つの電磁弁V,Vのステー24,24がボルト26で前記ボス25に締結され、これにより各電磁弁V,V…が取付けブロック16に固定される。
【0017】図2〜図6を併せて参照して、各電磁弁V,V…のソレノイド部19,19から後方側に間隔をあけた位置には、矩形筒状のカプラ27を一体に備えるカプラ組立体28が配置される。このカプラ組立体28は、前記カプラ27を一体に備える合成樹脂製の第1ボディ31と、相互に重合して第1ボディ31に取付けられる合成樹脂製の第2ボディ32とから成り、前記取付けブロック16に着脱可能に取付けられる。
【0018】第1ボディ31の一端部には、第2ボディ32とは反対側に突出する円柱状の突部31aが一体に設けられ、該突部31aの先端にカプラ27が一体に連設される。しかも前記突部31aは、カプラ27をカバー17の外方に配置すべく該カバー17に設けられる取出し孔29に挿通されるものであり、突部31aの外周には取出し孔29の内面に弾発的に接触する環状のシール部材30が装着される。
【0019】カプラ27には、各電磁弁V,V…に1つずつ個別に対応した接続端子33A,33B,33C,33D,33Eと、カプラ27とは反対側の端部で第2ボディ32に配設されるサーミスタ35に対応した一対の接続端子34A,34Bとが収納配置される。しかも各接続端子33A〜33E,34A,34Bは、それらの接続端子33A〜33E,34A,34Bの一部が突部31aを貫通することで第1ボディ31すなわちカプラ組立体28に支持される。
【0020】図7をさらに併せて参照して、第2ボディ32の外周部の複数箇所たとえば3箇所には、先端部に係合爪36…をそれぞれ有して第1ボディ31側に延びるフック37…が一体に設けられ、それらのフック37…の内方側に隣接する部分で第2ボディ32には各フック37…に弾性を持たせるための開口部38…が設けられる。一方、各フック37…に対応する部分で第1ボディ31の外周部には、前記各フック37…を収容する切欠き39…が設けられており、該切欠き39…内で第1ボディ31には、前記係合爪36…を係合可能として第2ボディ32とは反対側に臨む係止段部40…が形成される。
【0021】而して各フック37…の係合爪36…を係止段部40…に弾発係合することにより、第2ボディ32が、相互に重合して第1ボディ31に取付けられることになるが、各フック37…は第1ボディ31の外周部に設けられている切欠き39…内に収容されるものであり、第1および第2ボディ31,32を相互に取付けるためのフック37…によりカプラ組立体28の外形形状が大きくなることはない。
【0022】図6に特に注目して、第1ボディ31のたとえば2箇所には、金属製のカラー41,41が圧入もしくはインサート成形されており、第2ボディ32には、各カラー41,41に対応して透孔42,42が設けられる。一方、取付けブロック16には、先端部を各透孔42,42…から前記カラー41,41に当接させ得るボス43…が一体に設けられており、各カラー41,41に挿通されるボルト44…を前記各ボス43…に螺合して締付けることにより、カプラ組立体28が取付けブロック16に着脱可能に取付けられることになる。
【0023】ところで、取付けブロック16に固定される5つの電磁弁V,V…の1つに対応した位置でカプラ組立体28にカプラ27が配置されるのであるが、残余の4つの電磁弁V,V…に対応する位置を避けて、前記カラー41,41がカプラ組立体28に配置されており、前記残余の4つの電磁弁V,V…に対応する位置で第1ボディ31には、カバー17の内面に当接する円形の当接突部45,45…が一体に突設される。
【0024】図8を併せて参照して、カプラ組立体28には、前記各接続端子33A〜33E,34A,34Bに一端を連ならせた複数の導電金属製のリード部材46A,46B,46C,46D,46E,47A,47Bが配設される。しかも各リード部材46A〜46E,47A,47Bは、第1ボディ31の第2ボディ32側に臨む面に配設されるものであり、第1および第2ボディ31,32が相互に重合されることでカプラ組立体28内に配設される。
【0025】前記各電磁弁V,V…に個別に対応する位置でカプラ組立体28の取付けブロック16側に臨む面には、円形の第1平端子48A,48B,48C,48D,48Eが固定配置され、それらの第1平端子48A〜48Eには、前記リード部材46A〜46Eの他端がそれぞれ接続される。
【0026】図9において、第1平端子48A、リード部材46Aおよび接続端子33Aは、導電金属製の板材を屈曲して一体に形成されるものであり、リード部材46Aは、第1ボディ31の第2ボディ32側に臨む面に設けられた溝49Aに嵌合される。
【0027】また第1平端子48B、リード部材46Bおよび接続端子33Bと、第1平端子48C、リード部材46Cおよび接続端子33Cと、第1平端子48D、リード部材46Dおよび接続端子33Dと、第1平端子48E、リード部材46Eおよび接続端子33Eも、導電金属製の板材を屈曲してそれぞれ一体に形成され、リード部材46B〜46Eは、第1ボディ31の第2ボディ32側に臨む面に設けられた溝49B〜49Eにそれぞれ嵌合される。
【0028】またリード部材47A,47Bおよび接続端子34A,34Bは、導電金属製の板材を屈曲して一体に形成されており、リード部材47A,47Bは、第1ボディ31の第2ボディ32側に臨む面に設けられた溝50A,50Bにそれぞれ嵌合される。
【0029】すなわち各リード部材46A〜46E,47A,47Bは、第1ボディ31の第2ボディ32側の面に配設されるのであるが、カプラ組立体28を構成する第1および第2ボディ31,32が重合されることで、カプラ組立体28内に配設されることになる。
【0030】第1ボディ31の第2ボディ32側に臨む面には、前記各第1平端子48A〜48Eを収容配置する円形の凹部51,51…が設けられており、各第1平端子48A〜48Eがリード部材46A〜46Eと一体であることにより、第1平端子48A〜48Eは各凹部51,51…内に配置されて、第1ボディ31の第2ボディ32側に臨む面に固定される。
【0031】一方、第2ボディ32には、前記各凹部51,51…に対応した挿入孔52,52…が設けられており、それらの挿入孔52,52…は、第1ボディ31側に向かうにつれて大径となるテーパ孔として形成される。
【0032】図1に特に注目して、各電磁弁V,V…のソレノイド部19,19…が備えるケース23,23…の後端部は、合成樹脂から成る被覆部53,53…で覆われており、ソレノイド部19,19…が備えるコイル(図示せず)の一端に連なる第2平端子54,54…が、第1平端子48A〜48Eに個別に対向するようにして被覆部53,53…に配設される。
【0033】相互に対向する第1平端子48A〜48Eと、第2平端子54,54…との間には、テーパ孔である各挿入孔52,52…に対応して大径端を第1ボディ31側に配置した円錐コイルばねである弾性接続部材55,55…が、前記各挿入孔52,52…に一部を挿入せしめるようにしてそれぞれ介装される。これにより第1平端子48A〜48Eおよび第2平端子54,54…は、弾性接続部材55,55…を介して電気的に接続されることになる。
【0034】また前記各ソレノイド部19,19…が備えるコイルの他端は、ケース23,23…に電気的に接続されており、ステー24,24…および取付けブロック16を介して車体に接続されることで、接地されることになる。
【0035】次にこの第1実施例の作用について説明すると、カプラ27を一体に備えるカプラ組立体28が、各電磁弁V,V…におけるソレノイド部19,19…の後方に間隔をあけた位置で取付けブロック16に着脱可能に取付けられており、カプラ27内に配置される接続端子33A〜33Eに一端を連ならせたリード部材46A〜46Eがカプラ組立体28に配設され、各リード部材46A〜46Eの他端にそれぞれ連なってカプラ組立体28の取付けブロック16側に臨む面に固定配置される複数の第1平端子48A〜48Eと、それらの第1平端子48A〜48Eに個別に対向して各ソレノイド部19,19…の後端に配設される第2平端子54,54…との間に、導電金属から成る弾性接続部材55,55…がそれぞれ介装されている。
【0036】したがって第1および第2平端子48A〜48E;54,54…間に弾性接続部材55,55…をそれぞれ介装するようにして、カプラ組立体28を取付けブロック16に取付けるだけで、カプラ27内の各接続端子33A〜33Eを各電磁弁V,V…のソレノイド部19,19…に個別に接続することが可能となる。すなわち組付時にリード線の結線作業を行なう必要がなく、また各電磁弁V,V…の交換等のメンテナンスを行なう際にはカプラ組立体28を取付けブロック16から取外すせばよく、リード線の結線解除作業を行なう必要がない。このため各電磁弁V,V…のソレノイド部19,19…と、カプラ27内の各接続端子33A〜33Eとの接続および接続解除を極めて容易に行なって組付およびメンテナンス作業を単純化し、作業能率を向上することができる。しかもリード線の誤結線が生じるおそれがなく、またリード線のかみ込みを心配する必要もない。
【0037】また弾性接続部材55は、取付けブロック16およびカプラ組立体28の相対配置のずれを吸収して第1および第2平端子48A〜48E;55,55…間を確実に電気的に接続することができ、カプラ組立体28の取付けブロック16への組付精度を高めることが不要であり、カプラ組立体28を取付けブロック16に容易に取付けることができる。
【0038】ところで、カプラ組立体28側にたとえば雄端子を設け、ソレノイド部19側にたとえば雌端子を設けることにより、それらの端子を嵌合接続することも考えられるが、上記第1平端子48A〜48Eおよび第2平端子54,54…間に弾性接続部材55,55…を介装せしめる構造では、上記嵌合接続に比べて次のような利点がある。
【0039】すなわち相互に対応する端子の相対位置を高精度に位置決めすることが不要である。また嵌合接続時の雄端子の変形を考慮する必要がなく、嵌合接続を解除する際に雌端子の挟み込み荷重による雄端子の変形も考慮する必要がない。さらに嵌合接続時に高精度の位置決めを行なうためのガイドを設けることが不要である。
【0040】またカプラ組立体28は、カプラ27を一体に備える合成樹脂製の第1ボディ31と、相互に重合して第1ボディ31に取付けられる合成樹脂製の第2ボディ32とから成り、第1ボディ31の第2ボディ322側の面に、カプラ27内に固定配置される複数の接続端子33A〜33Eに一端を連ならせる複数のリード部材46A〜46Eと、それらのリード部材46A〜46Eの他端にそれぞれ連なる複数の第1平端子48A〜48Eとが配設され、第2ボディ32には、各弾性接続部材55,55…の一部を挿入せしめる挿入孔52,52…が各第1平端子48A〜48Eに対応して設けられている。
【0041】すなわちリード部材46A〜46Eが第1および第2ボディ31,32間に挟まれることになり、電気絶縁性を持たせつつリード部材46A〜46Eを保護することが可能になるとともに、挿入孔52,52…に弾性接続部材55,55…の一部を挿入することで、第1平端子48A〜48Eに弾性接続部材55,55…の一端を案内することが容易となる。
【0042】また各挿入孔52,52…は、第1ボディ31側に向かうにつれて大径となるテーパ孔として形成され、各弾性接続部材55,55…が、大径端を第1ボディ31側に配置した円錐コイルばねであることにより、弾性接続部材55,55…の挿入孔52,52…からの脱落を防止することが可能である。したがって弾性接続部材55,55…をカプラ組立体28に保持するための特別の構造が不要であり、しかも弾性接続部材55,55…の挿入孔52,52…内での位置決め精度を高めることができる。
【0043】さらに第1および第2ボディ31,32の一方(この実施例では第2ボディ32)に、第1および第2ボディ31,32の他方(この実施例では第1ボディ31)に弾発的に係合する複数のフック37,37…が一体に設けられるので、第1ボディ31に第2ボディ32を取付けるためのねじ部材等の特別の部材を不要とし、少ない部品点数で第1ボディ31に第2ボディ32を容易に取付けることができる。
【0044】図12は本発明の第2実施例を示すものであり、挿入孔52…の一部を形成して筒状に形成される複数の嵌合突部56…が、第1平端子48A〜48Eを収容して第1ボディ31に設けられた凹部51…に嵌合するようにして、第2ボディ32に突設される。
【0045】この第2実施例によれば、第1および第2ボディ31,32の相対位置を確実にかつ容易に合わせることができ、しかも嵌合突部56…の長さだけ挿入孔52…の長さを大として弾性接続部材55…の挿入孔52…による案内精度を高めることができる。
【0046】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0047】たとえば上記実施例では、導電金属製の板材から成るリード部材46A〜46Eを第1ボディ31の第2ボディ32側の面に嵌合するようにしたが、第1ボディ31の第2ボディ32側の面に形成したプリント配線で各リード部材を構成するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれば、各電磁弁のソレノイド部と、カプラ内の各接続端子との接続および接続解除を極めて容易に行なって組付およびメンテナンス作業を単純化し、作業能率を向上することができる。しかもリード線の誤結線が生じるおそれがなく、またリード線のかみ込みを心配する必要もない。またカプラ組立体の取付けブロックへの組付精度を高めることが不要であり、カプラ組立体を取付けブロックに容易に取付けることができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、電気絶縁性を持たせつつリード部材を保護することが可能になるとともに、挿入孔に弾性接続部材の一部を挿入することで、第1平端子に弾性接続部材の一端を案内することが容易となる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、第1および第2ボディの相対位置を確実にかつ容易に合わせることができ、しかも嵌合突部の長さだけ挿入孔の長さを大として弾性接続部材の挿入孔による案内精度を高めることができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、弾性接続部材が挿入孔から脱落することがないので、弾性接続部材をカプラ組立体に保持するための特別の構造が不要であり、しかも弾性接続部材の挿入孔内での位置決め精度を高めることができる。
【0052】さらに請求項5記載の発明によれば、第1ボディに第2ボディを取付けるためのねじ部材等の特別の部材を不要とし、少ない部品点数で第1ボディに第2ボディを容易に取付けることができる。
【出願人】 【識別番号】000141901
【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
【出願日】 平成11年10月14日(1999.10.14)
【代理人】 【識別番号】100071870
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
【公開番号】 特開2001−108133(P2001−108133A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−292643