| 【発明の名称】 |
バタフライ弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 正彦
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| 【要約】 |
【課題】バタフライ弁において、弁軸の貫通部からの漏れ事故の発生の可能性を低減するとともに、そのメンテナンス性を向上する。
【解決手段】弁箱1に収容される円形の弁体21の一端にこの弁体21と一体に回転する弁軸24を設けて、この弁軸24が弁箱1を貫通して弁箱1の外部に突出するように構成する。弁体21の他端とこの弁体21の他端に対応した弁箱1の部分との一方に凹部46を設けるとともに、その他方に、凹部46にはまり込む凸部42、45を設けて、これら凹部46と凸部42、45とが相対的に回転できるように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱に収容される円形の弁体の一端にこの弁体と一体に回転する弁軸を設けて、この弁軸が弁箱を貫通して弁箱の外部に突出するように構成し、前記弁体の他端とこの弁体の他端に対応した弁箱の部分との一方に凹部を設けるとともに、その他方に、前記凹部にはまり込む凸部を設けて、これら凹部と凸部とが相対的に回転できるように構成したことを特徴とするバタフライ弁。 【請求項2】 弁軸が弁箱を貫通した部分に設けられるスタフィングボックスを弁箱と別体で構成したことを特徴とする請求項1記載のバタフライ弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はバタフライ弁に関する。 【0002】 【従来の技術】図5は従来のバタフライ弁の構成の一例を示す。ここで1は円筒状の弁箱であり、たとえばその軸心が水平方向になるように配置されている。弁箱1の内面にはライニング2が形成されている。3は円形の弁体で、弁箱1の内部に収容されている。弁体3の上端および他端にはそれぞれ弁軸4、5が弁体3と一体回転するように設けられ、これら弁軸4、5は弁箱1を貫通して配置されている。 【0003】弁箱1における弁軸4、5の貫通部にはスタフィングボックス6、6が弁箱1と一体に設けられている。スタフィングボックス6、6の内周には、弁軸4、5のための軸受部7が設けられている。またスタフィングボックス6、6の内周面と弁軸4、5の外周面との間には、環状のパッキン8や、スタフィングボックス6、6から一端側が突出する筒状のパッキン押さえ9などが設けられている。10は円板状のフランジで、弁軸4、5に外ばめされるとともに、ボルト11によってスタフィングボックス6に締結されることで、パッキン押さえ9を介してパッキン8を圧縮可能である。弁体3の上端の弁軸4の先端には、回転操作部12が連結されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従来のものでは、回転操作部12に連結された上端の駆動側の弁軸4と、下端の非駆動側の弁軸5とが、いずれも弁体3と一体に回転し、この回転部がパッキン8などによってシールされているため、これら二か所の回転部において漏れ事故の発生する可能性を有するという問題点がある。また、弁箱1を貫通することによって複雑な構造を呈する回転部が上下の二か所に存在するとともに、そのメンテナンスも上下の二か所において必要であるという問題点もある。 【0005】そこで本発明は、このような問題点を解決して、バタフライ弁において弁軸の貫通部からの漏れ事故の発生の可能性を低減するとともに、そのメンテナンス性を向上することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明は、弁箱に収容される円形の弁体の一端にこの弁体と一体に回転する弁軸を設けて、この弁軸が弁箱を貫通して弁箱の外部に突出するように構成し、前記弁体の他端とこの弁体の他端に対応した弁箱の部分との一方に凹部を設けるとともに、その他方に、前記凹部にはまり込む凸部を設けて、これら凹部と凸部とが相対的に回転できるように構成したものである。 【0007】このような構成であると、弁体の他端では、弁体と一体に回転する弁軸が弁箱を貫通するというような構成ではなく、凹部に凸部がはまり込むことで、この弁体の他端が弁箱に回転自在に支持されるため、弁箱における弁体と一体に回転する弁軸の貫通部は一か所のみとなり、したがって弁軸の貫通部からの漏れ事故の発生の可能性が低減するとともに、そのメンテナンス性も向上する。 【0008】本発明によれば、弁軸が弁箱を貫通した部分に設けられるスタフィングボックスを弁箱と別体で構成するのが好適である。このようなものであると、さまざまな部品を収容したスタフィングボックスを弁箱から取り外すことが可能となり、したがって、このスタフィングボックスが弁箱と一体に形成されている場合に比べて、組み立てや、現地据付後のパッキンの交換などを、短時間のうちに行うことが可能となる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1において、1は弁箱、2はライニングで、これらは図5に示したものと同様の構成であって、たとえばその軸心が水平方向になるように配置されている。円形の弁体21の一端すなわち上端と他端すなわち下端とには、それぞれ上下方向のボス22、23が形成されている。上端側のボス22には弁軸24が一体回転するように連結されており、この弁軸24は弁箱1を貫通して上方へ突出するように構成されている。12は回転操作部である。 【0010】図1および図2に示すように、弁箱1における弁軸24の貫通部には座部25がこの弁箱1と一体に設けられており、この座部25を貫通してスタフィングボックス26が設けられている。このスタフィングボックス26は、周方向に複数のボルト27およびナット28によって、座部25すなわち弁箱1に対し分解可能に固定されている。29は、座部25とスタフィングボックス26との間で圧縮されるパッキンである。 【0011】弁軸24は、このスタフィングボックス26を貫通している。30は、スタフィングボックス26の内部で回転方向に摺動する弁軸24のための軸受部で、摺動抵抗を軽減させるためのステライト層31が形成されている。32は環状のパッキン、33は筒状のパッキン押さえである。パッキン押さえ33は、その一端側がスタフィングボックス26から突出して、弁軸24に外ばめされた状態でナット34により一部のボルト27に締結されるフランジ35によって押圧されることで、パッキン32を圧縮している。 【0012】図1および図3に示すように、弁箱1の底部には取付け座37が一体に設けられており、この取付け座37には、ボルト39およびナット40によって、弁体支持部材41が分解可能に固定されている。この弁体支持部材41は、ピン42とフランジ43とが一体に構成されたものであって、フランジ43が、上述のボルト39およびナット40によって取付け座37に固定されている。フランジ43と取付け座37との間には、パッキン44が介装されている。このようにして固定構造とされたピン42は、取付け座37および弁箱1を貫通して、その先端が弁箱1の内部に到達している。この弁箱1の内部における凸部としてのピン42の先端部45は、球面状に形成されている。 【0013】弁体21の下端側のボス23には、ピン42の先端部上が入り込む球面状の凹部46が形成されている。ピン42の先端部45と凹部46とは弁体21の回転時に互いに摺動するように構成され、その摺動部には摺動抵抗を軽減させるためのステライト層47が形成されている。このような構成であると、弁体21の下端では、その上端のように弁体21と一体に回転する弁軸が弁箱1を貫通するという構成ではなく、弁体21のボス23に形成された凹部46に固定構造の支持部材41のピン42の先端部45がはまり込むことによって、この弁体21の下端が弁箱1に回転自在に支持された構成となっている。したがって、この弁体21の下端では弁軸の貫通部からの漏れ事故は発生せず、バタフライ弁の全体について弁箱1における弁軸24の貫通部は上端の一か所のみとなるため、弁軸の貫通部からの漏れ事故の発生の可能性が低減することになる。またそのメンテナンス性も向上する。 【0014】また、上記のようにスタフィングボックス26を弁箱1と別体で構成してこの弁箱1に対し分解可能に固定したため、このスタフィングボックスが弁箱と一体に形成されている場合に比べて、組み立てや、現地据付後のパッキン32の交換などを短時間のうちに行うことができる。なお、上記においては弁体21側に凹部46を設けるとともに、弁箱1側の弁体支持部材41に凸部としてのピン42の先端部45を設けたものについて説明したが、反対に弁体21側に凸部を設けるとともに弁体支持部材41に凹部を設けたものでも、同様に機能する。 【0015】上記のように、ピン42の先端部45を球面状に形成するとともに弁体21のボス23の凹部46もこれに対応して球面状に形成することで、調心機能などを付与した構成とすることができる。しかし、これに代えて、図4に示すように、ピン42の先端部45を円柱状に形成するとともに、弁体21のボス23の凹部46を、この円柱状の先端部45が入り込む丸孔状に形成することもできる。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によると、弁箱に収容される円形の弁体の一端にこの弁体と一体に回転する弁軸を設けて、この弁軸が弁箱を貫通して弁箱の外部に突出するように構成し、前記弁体の他端とこの弁体の他端に対応した弁箱の部分との一方に凹部を設けるとともに、その他方に、前記凹部にはまり込む凸部を設けて、これら凹部と凸部とが相対的に回転できるように構成したため、弁体の他端では、弁体と一体に回転する弁軸が弁箱を貫通するというような構成ではなく、凹部に凸部がはまり込むことで、この弁体の他端が弁箱に回転自在に支持されるため、弁箱における弁体と一体に回転する弁軸の貫通部は一か所のみとなり、したがって弁軸の貫通部からの漏れ事故の発生の可能性を低減できるとともに、そのメンテナンス性を向上させることができる。 【0017】また本発明によれば、弁軸が弁箱を貫通した部分に設けられるスタフィングボックスを弁箱と別体で構成することで、さまざまな部品を収容したスタフィングボックスを弁箱から取り外すことが可能となり、したがって、このスタフィングボックスが弁箱と一体に形成されている場合に比べて、組み立てや、現地据付後のパッキンの交換などを、短時間のうちに行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年10月5日(1999.10.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−108115(P2001−108115A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−283611 |
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