| 【発明の名称】 |
強制止水式フラップ弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】麻薙 常男
|
| 【要約】 |
【課題】配管の吐出口を完全に止水することができる強制止水式フラップ弁を提供すること。
【解決手段】配管50の吐出口51に取り付けられて吐出口51から配管50内へ流体が逆流するのを防止するフラップ弁20に、フラップ弁20を強制的に閉じるフラップ弁押圧手段(強制止水手段)30を取り付ける。フラップ弁押圧手段30は、フラップ弁20をその外部から閉じる方向に押圧する機構である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配管の吐出口に取り付けられて吐出口から配管内へ流体が逆流するのを防止するフラップ弁において、前記フラップ弁に、前記フラップ弁を強制的に閉じる強制止水手段を取り付けたことを特徴とする強制止水式フラップ弁。 【請求項2】 前記強制止水手段は、フラップ弁をその外部から閉じる方向に押圧するフラップ弁押圧手段であることを特徴とする請求項1記載の強制止水式フラップ弁。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、配管の吐出口に取り付けて吐出口から配管内に流体が逆流するのを防止するフラップ弁に関し、特に前記流体の逆流を確実に防止できる強制止水式フラップ弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、逆流防止用のフラップ弁は、各種配管の吐出口の部分に取り付けられて使用されている。図3はこの種の従来のフラップ弁80の要部斜視図である。同図に示すように従来のフラップ弁80は、配管85の吐出口90を塞ぐ寸法形状のフラップ弁体95と、フラップ弁体95の上端に設けられフラップ弁体95を揺動自在に軸支する軸支部97とを具備して構成されている。そしてこのフラップ弁80は、排水側(吐出口90の外側)の水によってフラップ弁体95に逆水圧がかかったときのみ止水する逆流防止弁として機能している。 【0003】この種の逆流防止用のフラップ弁80は、たとえば水路を開閉するゲートに一体に排水用のポンプを取り付けてなるポンプゲートに利用され、ポンプの排水側の配管の吐出口に取り付けられる。そしてゲートによって水路を閉じ、ポンプを駆動することで一方の側の水を他方の側に前記フラップ弁を介して排水する。ポンプを停止したときは前述のように排水側の水による逆水圧によってフラップ弁は閉じ、止水される。 【0004】しかしながら前記排水側の水の水位が低くて逆水圧が不足しているときは、フラップ弁体95の自重のみで止水することとなるため、若干の逆流が発生する恐れがあり、逆流防止弁としての機能が完全には果たせない恐れがあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、逆水圧が不足しているときでも完全に止水させることができる強制止水式フラップ弁を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するため本発明にかかる強制止水式フラップ弁は、配管の吐出口に取り付けられて吐出口から配管内へ流体が逆流するのを防止するフラップ弁において、前記フラップ弁に、これを強制的に閉じる強制止水手段を取り付けたことを特徴とする。ここで前記強制止水手段は、フラップ弁をその外部から閉じる方向に押圧するフラップ弁押圧手段であることが好ましい。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a),(b)は本発明の1実施形態にかかる強制止水式フラップ弁10の動作を示す要部側面図である。また図2は図1(a)に示す強制止水式フラップ弁10を右側から見た図である。 【0008】両図に示すようにこの強制止水式フラップ弁10は、配管50の吐出口51に取り付けられるフラップ弁20と、フラップ弁20を強制的に閉じるフラップ弁押圧手段(強制止水手段)30とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。 【0009】フラップ弁20は、吐出口51を完全に塞ぐ寸法形状のフラップ弁体21と、フラップ弁体21の上部に設けたアーム部23と、アーム部23を配管50の上部に揺動自在に軸支する軸支部25とによって構成されている。アーム部23は、下記するフラップ弁押圧手段30による押圧部になっている。 【0010】一方フラップ弁押圧手段30は、上下方向に伸びるアーム31の下端に押圧部33を設けて構成されている。アーム31の上端は、アーム上下駆動手段35に接続されており、このアーム上下駆動手段35によってアーム31は上下方向に駆動される。アーム上下駆動手段35としては、電動モータ、油圧モータ等の各種駆動手段が利用できる。 【0011】そして配管50の吐出口51から放水する場合は、図1(b)に示すようにアーム31を上方に移動してフラップ弁体21を揺動自在とし、配管50内をポンプ(図示せず)によって強制的に(又は自然流下によって)流す水の水圧によってフラップ弁体21を開け、放水する。 【0012】一方配管50の吐出口51を閉じて止水しようとする場合は、図1(a)に示すようにアーム31を下方に移動してその押圧部33をアーム部23に押し付け、これによってフラップ弁体21を強制的に吐出口51に押し付けて確実に閉じる。 【0013】従って排水側(吐出口51の外側)に溜まっている水の水位が低くて逆水圧が不足していても、フラップ弁体21はその自重と前記フラップ弁押圧手段30による強制的な押圧力によって完全に閉じられる。従って、吐出口51から配管50内に向けて逆流が発生する恐れは全くなく、逆流防止弁としての機能を完全に果たす。 【0014】以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。 【0015】即ち例えば上記実施形態では、フラップ弁を強制的に閉じる手段としてフラップ弁押圧手段30を用いたが、フラップ弁を強制的に閉じる強制止水手段であれば、他のどのような構造のものであってもよい。 【0016】またフラップ弁体21や吐出口51等の本発明を構成する各部材の形状、構造に種々の変形が可能であることはいうまでもない。例えば吐出口51やフラップ弁体21の形状を矩形状に形成してもよい。 【0017】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれば、例え逆水圧が不足しているときでも配管の吐出口を完全に止水することができるという優れた効果を有する。 【0018】特に強制止水手段としてフラップ弁押圧手段を用いた場合は、構造が簡単であるにもかかわらず、確実にフラップ弁を閉じることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000239 【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
|
| 【出願日】 |
平成11年9月17日(1999.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087066 【弁理士】 【氏名又は名称】熊谷 隆 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−82620(P2001−82620A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−264243 |
|