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【発明の名称】 仕切弁
【発明者】 【氏名】塚原 尚起

【要約】 【課題】仕切弁において、シート洩れ発生の際にシート面圧を上昇させて洩れを抑えることができるようにし、かつ弁閉状態から弁開操作を行ったときの喰らい込みを緩めて作動性を向上できるようにする。

【解決手段】加圧・減圧装置29によって密閉空間27に作動流体を供給することで、弁シート21を、作動流体圧によって弁体14に近づけたり弁体14から遠ざけたりできるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁シートを作動流体圧によって弁体に近づけたり弁体から遠ざけたりできるように構成したことを特徴とする仕切弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は仕切弁に関する。
【0002】
【従来の技術】弁体が流体の通路を垂直に仕切る構造の仕切弁は、この弁体が流体の通路に垂直な方向に移動することで開閉を行っており、全閉時のシールは弁体とシートとの面圧によって達成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の仕切弁においては、全閉時のシート面圧は一定であり、したがって止水性能は一定である。このため、シート洩れが発生した場合は、分解・修理などの大掛かりな作業が必要になってしまう。また、弁閉状態から弁開操作を行ったときに、いわゆる弁体の喰らい込みが発生して、回転軸によって弁の開閉操作を行う場合に過トルクとなる場合があるという問題点を有する。
【0004】そこで本発明は、このような問題点を解決して、シート洩れ発生の際にシート面圧を上昇させて洩れを抑えることができるようにし、かつ弁閉状態から弁開操作を行ったときの喰らい込みを緩めて作動性を向上できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明は、弁シートを作動流体圧によって弁体に近づけたり弁体から遠ざけたりできるように構成したものである。このような構成であると、弁シートの移動によって、すなわち特に弁シートを作動流体によって弁体に近づけることで、シート面圧を上昇させて弁のシール性を向上させることができる。また、弁開時には弁シートを作動流体によって弁体から遠ざけることで、弁体の喰らい込みを解放して弁の開閉操作部への負荷を軽減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1に示す仕切弁において、11は弁箱であり、流体の通路12が形成されている。矢印13は流れの方向である。14は弁体で、弁軸15の操作によって、流体の通路12に垂直な方向16に移動するように構成されている。17はシート部である。
【0007】このシート部17において、流体の通路12の周囲には、円筒状の環状突部18が弁箱11と一体に形成されている。この環状突部18は、内周面19と外周面20とを有する。そして、この環状突部18にかぶさるように、弁シートとしての、横断面コ字形の環状のシートリング21が設けられている。このシートリング21は、内側筒部22と、外側筒部23と、これら内外の筒部どうしを連結する径方向のシート部24とが一体に形成された構成である。そして、シートリング21の内側筒部22と環状突部18の内周面19との間には第1のOリング25が配置され、またシートリング21の外側筒部23と環状突部18の外周面20との間には第2のOリング26が配置されている。
【0008】その結果、環状突部18とシートリング21との間における第1のOリング25から第2のOリング26までの間の部分に密閉空間27が形成されることになる。この密閉空間27には、環状突部18を縦方向に貫通する作動流体通路28が連通されている。そして、作動流体通路28には、弁箱11の外部に設けられた加圧・減圧装置29が接続されている。
【0009】このような構成において、加圧・減圧装置29によって密閉空間27へ作動流体を供給して、この密閉空間27の内部を加圧状態とすると、それに対応して、シートリング21が、図示の閉状態の弁体14に近づく方向に移動して、弁体14を押圧するように作用する。すなわちシート面圧が上昇するように作用する。反対に、加圧・減圧装置29によって密閉空間27から作動流体を排出して、この密閉空間27の内部を減圧状態とすると、それに対応して、シートリング21が、図示の閉状態の弁体14から遠ざかる方向に移動する。この場合は、弁体14を押圧する力が低下し、シート面圧が下降するように作用する。
【0010】すなわち、図示のように弁体14が閉じた状態にある場合に、密閉空間27内を加圧状態にしてシート面圧を上昇させることで、弁のシール能力を向上させることができる。このため、シート洩れ発生の際には、シート面圧を上昇させることで簡単に洩れを抑えることができる。また、図示の閉じた状態から弁体14を開動させる際に、密閉空間27内を減圧状態にしてシート面圧を下降させることで、弁体の喰らい込みを解放することができる。したがって弁の開操作時の負荷を軽減することができ、また、このために開閉操作装置を小形化することができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によると、弁シートを作動流体圧によって弁体に近づけたり弁体から遠ざけたりできるように構成したため、弁シートの移動によって、すなわち特に弁シートを作動流体によって弁体に近づけることで、シート面圧を上昇させて弁のシール性を向上させることができ、このため、シート洩れ発生の際には、シート面圧を上昇させることで簡単に洩れを抑えることができ、また、弁開時には弁シートを作動流体によって弁体から遠ざけることで、弁体の喰らい込みを解放して弁の開閉操作部への負荷を軽減することができる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年9月13日(1999.9.13)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2001−82616(P2001−82616A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−258146