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【発明の名称】 弁の駆動装置
【発明者】 【氏名】森 向平

【要約】 【課題】配管の内部流体力を有効利用して弁を開閉駆動し、装置全体のコンパクト化、低コスト化及び省エネルギー化を図る。

【解決手段】配管1の途中に弁棒3の回転によって開閉する弁2を介装し、弁2を介した配管1の上流側と下流側との間に亘って二系統の分岐管5A、5Bを設け、双方の分岐管5A、5Bの途中に連通して水車室4を設け、水車室4に配置する水車状回転体7を弁棒3に連結して設け、各分岐管5A、5Bにおける水車室4の上流側に流路切換弁6A,6Bを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配管の途中に弁棒の回転によって開閉する弁を介装し、弁を介した配管の上流側と下流側との間に亘って二系統の分岐管を設け、双方の分岐管の途中に連通して水車室を設け、水車室に配置する水車状回転体を弁棒に連結して設け、各分岐管における水車室の上流側に流路切換弁を設けたことを特徴とする弁の駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バタフライ弁などの配管に介在する弁を開閉する操作装置に係り、弁の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の弁の駆動装置として、一般には電動モータ、油圧モータ、空圧モータ等の出力軸に減速装置を介して弁棒を連動させる駆動装置が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電動モータ、油圧モータ、空圧モータ等を利用した弁の駆動装置では、電源、油圧もしくは空圧源の設置が必要不可欠であり、装置全体が大掛かりで、高価になるばかりでなく、外部動力の使用により消費エネルギーも大きく、ランニングコストが高くなるという難点があった。
【0004】本発明は上記した課題を解決するものであり、配管の内部流体を有効利用することで、装置全体のコンパクト化、低コスト化及び省エネルギー化を図ることができる弁の駆動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の弁の駆動装置は、配管の途中に弁棒の回転によって開閉する弁を介装し、弁を介した配管の上流側と下流側との間に亘って二系統の分岐管を設け、双方の分岐管の途中に連通して水車室を設け、水車室に配置する水車状回転体を弁棒に連結して設け、各分岐管における水車室の上流側に流路切換弁を設けたものである。
【0006】上記構成により、各分岐管の流路切換弁を開閉操作することにより、水車室に連通する二系統の分岐管に配管の内部流体を選択的に流すことができ、その流体力で水車状回転体を正方向または逆方向に回転駆動し、これに連動する弁棒を介して弁を開閉操作する。したがって、電源、油圧もしくは空圧源等が不要であって、装置全体のコンパクト化、低コスト化を図れるとともに、弁の開閉のための外部動力を一切必要としないので、省エネルギー化を図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、配管1にはバタフライ弁などの弁2を介在しており、弁2は弁棒3の回転によって弁体を開閉操作する。配管1には、水車室4に連通する二系統の分岐管5A、5Bを、弁2の上流側と下流側との間に亘って接続しており、各系統の分岐管5A、5Bの上流側および下流側の位置にはそれぞれ流路切換弁6A、6B、6C、6Dを介装している。これら流路切換弁6A,6B、6C、6Dの選択的な開閉操作により、二系統の分岐管5A,5Bのいずれか一方に上流側から下流側に向けて内部流体を流すことが可能となる。
【0008】二系統の分岐管5A,5Bの中間部に連通する水車室4は円形流路5Cを有し、円形流路5Cに水車状の回転体7を収納している。この回転体7は、二系統の分岐管5A,5Bに内部流体を選択的に流すことにより、その流体力を受けて矢印aで示す正方向と矢印bで示す逆方向とに回転する。図2に示すように、水車状回転体7の回転軸8は、水車室4の管壁4aを貫通して外方へ突出し、回転軸8と弁2の弁棒3とをウォーム9A及びウォームホイル9Bからなる減速連動機構9を介して連動連結している。なお、図2中の10,11は減速連動機構9のケース及びカバーである。
【0009】以下、上記した構成における作用を説明する。一方の分岐管5Aの流路切換弁6A、6Cを開とし、他方の分岐管5Bの切換弁6B、6Dを閉として、二系統の分岐管5A,5Bのうちの一方の分岐管5Aに、図1の白抜き矢印のように、配管1の内部流体を上流側から下流側に向けて流す。このことにより、その流体力で水車状回転体7を正方向aに回転駆動し、その回転力を減速連動機構9を介して弁棒3に伝達し、弁2を全開方向に駆動操作する。
【0010】また、一方の分岐管5Aの流路切換弁6A、6Cを閉とし、他方の分岐管5Bの流路切換弁6B、6Dを開として、他方の分岐管5Bに図1の黒塗り矢印のように、配管1の内部流体を上流側から下流側に向けて流す。このことにより、その流体力で水車状回転体7を逆方向bに回転駆動し、その回転力を減速連動機構9を介して弁棒3に伝達して弁2を全閉方向に駆動操作する。
【0011】このように各流路切換弁6A,6B、6C、6Dを選択的に開閉して、二系統の分岐管5A,5Bのいずれか一方に配管1の内部流体を流すことによって、その内部流体の流体力を利用して弁棒3を正逆任意の方向に回転駆動して弁2を開閉操作する。なお、本実施の形態では、減速連動機構9として、ウォーム9Aとウォームホイル9Bとを使用したが、これ以外にも、例えば大小のベベルギヤ等を用いたものであってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、配管の内部流体の力を有効に利用して弁を開閉操作することができるので、電源、あるいは、油圧もしくは空圧源の設置を不要として装置全体のコンパクト化、低コスト化を図ることができるとともに、弁の開閉のための外部動力を一切必要としないので、省エネルギー化を達成して、ランニングコストの大幅な低減を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年9月7日(1999.9.7)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2001−74157(P2001−74157A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−252359