トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 急閉逆止弁
【発明者】 【氏名】金山 和男

【氏名】山崎 春美

【要約】 【課題】スプリング押さえ部材の組付けや取り外しを容易に行うことができ、簡単な構造で量産性に優れた急閉逆止弁を提供する。

【解決手段】流入口14と、流出口18と、流入口14の内側に設けられた弁座16とを備えた弁箱12と、弁座16に着座させられる弁体20と、弁体20を弁座16に付勢するコイルスプリング26と、コイルスプリング26の他端に当接して圧縮するとともに弁箱12の流出口18側に配設されるスプリング押さえ部材24とを備え、スプリング押さえ部材24の側壁に少なくとも2個の凸状嵌合部が設けられるとともに、弁箱12の流出口18を形成する内壁に、少なくとも2個の凸状嵌合部が弁箱12の外部から内部に通過する溝状窪みと、少なくとも2個の凸状嵌合部が弁箱12の内部から外部へ向かう途中まで嵌合させられる溝を備えた急閉逆止弁10とされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流入口と、流出口と、該流入口の内側に設けられた弁座とを備えた弁箱と、前記弁座に着座させられる弁体と、該弁体を弁座に付勢するコイルスプリングと、該コイルスプリングの他端に当接して圧縮するとともに弁箱の流出口側に配設されるコイルスプリング押さえ部材と、を備え、前記スプリング押さえ部材の側壁に少なくとも2個の凸状嵌合部が設けられるとともに、前記弁箱の流出口を形成する内壁に、前記少なくとも2個の凸状嵌合部が弁箱の外部から内部に通過する溝状窪みと、前記少なくとも2個の凸状嵌合部が該弁箱の内部から外部へ向かう途中まで嵌合させられる溝とを備えることを特徴とする急閉逆止弁。
【請求項2】 前記凸状嵌合部が、前記スプリング押さえ部材の中心軸回りに互いに略対称な位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載する急閉逆止弁。
【請求項3】 前記スプリング押さえ部材の側壁に、3個又は4個の前記凸状嵌合部が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する急閉逆止弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリング押さえ部材の組付けや取り外しを容易に行うことのできる、簡単な構造で量産性に優れたコイルスプリングリフト式急閉逆止弁に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】逆止弁は、逆流を自動的に防止するために使用されるバルブであって、流す方向には弁体が流れの力によって自然に押し開かれるが、逆方向に流れようとすると弁体が弁座に密着して流れを遮断する仕組みとされている。中でも、コイルスプリングによって弁体を後ろ押ししておき、流れが弱まった時に確実に弁体が弁座に密着するように工夫されたコイルスプリングリフト式急閉逆止弁は、従来から広く用いられてきて有用な逆止弁である。
【0003】従来のコイルスプリングリフト式急閉逆止弁は、例えば、図12、図13、図14に示されるような構造とされている。すなわち、逆止弁60は、弁箱62、弁箱62の流入口64側の内縁に設けられた弁座74、弁座74に対向して流出口66側に配設された弁体70、弁箱62の中心軸近辺に位置して弁体70に連結された弁棒84、弁棒84の一端をスライド自在に収めて、弁箱62の流出口66近くに固定されたスプリング押さえ部材80、弁棒84を中に通して弁体70とスプリング押さえ部材80によって両端を挟まれたコイルスプリング76、バイパス弁68などによって主に構成されている。なお図15は、矢印で示される流れの力がコイルスプリング76の押さえ力に打ち勝って弁体70が押し戻され、逆止弁60が開かれた状態を示している。
【0004】スプリング押さえ部材80は、その周囲を流出口66と螺合することによって弁体62に固定されてるが、緩んだり外れたりすることを防ぐため、さらに、この螺合部に止めねじ82がねじ込まれている。一般に、弁箱62やスプリング押さえ部材80は、コスト的に有利な鋳造法で製作されるが、上述した固定方法によれば、螺合部分の精密な加工が必要とされる。また、止めねじ82を使用するため、組付け時やメンテナンス分解時には、工具や治具を用意しての面倒な作業が必要とされていた。
【0005】これに対し、螺合を避けてより簡単に固定する方法についての幾つかの提案がある。例えば、実公平6−15192では内ばね式の固定方法が提案されている。すなわち、図16に示されるような、板ばね材からなる四つ割りカップ状のスカート状部92を備えたスプリング押さえ部材80を、図17に示されるような、環状溝94を備えた弁箱62にその流出口66側から挿入する。その結果、図18に示されるように、スプリング押さえ部材80の側部に設けたリング状突起90が、弁箱62の流出口66近くに設けられた環状溝94に嵌合し、板ばね材の弾性反発力によって抜けて外れることなく安定に固定された逆止弁60が得られる。本固定方法によれば、螺合に必要なねじ加工等を必要とせず、緩み止めの止めねじなどを用いなくてもよいので、加工コストの低減や組付け作業性の改善が期待される。しかしながら、板ばね材からなるスプリング押さえ部材80の製作コストはかなり割高であるし、メンテナンスなどでの分解作業には、リング状突起90を環状溝94から外してスカート状部92を取り出すための特殊な治具を必要とする等々の問題が残されている。
【0006】そこで本発明者は、スプリング押さえ部材の組付けや取り外しを容易に行うことのでき、簡単な構造で量産性に優れた急閉逆止弁について鋭意検討を重ねた結果本発明に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る急閉逆止弁の要旨とするところは、流入口と、流出口と、流入口の内側に設けられた弁座とを備えた弁箱と、弁座に着座させられる弁体と、弁体を弁座に付勢するコイルスプリングと、コイルスプリングの他端に当接して圧縮するとともに弁箱の流出口側に配設されるコイルスプリング押さえ部材とを備え、スプリング押さえ部材の側壁には少なくとも2個の凸状嵌合部が設けられるとともに、弁箱の流出口を形成する内壁に、少なくとも2個の凸状嵌合部が弁箱の外部から内部に通過する溝状窪みと、少なくとも2個の凸状嵌合部が該弁箱の内部から外部へ向かう途中まで嵌合させられる溝とを備えることにある。
【0008】さらに、かかる急閉逆止弁において、凸状嵌合部が、スプリング押さえ部材の中心軸回りに互いに略対称な位置に設けられたことにある。
【0009】さらに、かかる急閉逆止弁において、スプリング押さえ部材の側部に3個又は4個の凸状嵌合部が設けられたことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る急閉逆止弁実施態様について、図面に基づいて詳しく説明する。
【0011】図1は本発明の特に有用な実施態様の一例を示している。すなわち、逆止弁10は、弁箱12、弁箱12の流入口14側の内縁に設けられた弁座16、弁座16に対向して流出口18側に配設された弁体20、弁箱12の中心軸近辺に位置して弁体20に連結された弁棒22、弁棒22の一端をスライド自在に収めて、弁箱12の流出口18近くに固定されたスプリング押さえ部材24、弁棒22を中に通して弁体20とスプリング押さえ部材24によって両端を挟まれたコイルスプリング26、バイパス弁28などによって主に構成されている。また、弁体20の弁座16との当たり面には水密性を高めるためのゴムシート30が貼られており、弁体20の移動を滑らかにするためのスライドガイド34が、戻り止めナット32を介して弁体20の流入口14側に取り付けられている。
【0012】図2(a)は、図1に示される逆止弁10の全体上面図であり、流出口18が、角を丸めた略四角形形状であることが示されている。この略四角形の直線部42の裏側には溝38が設けられていて、同図(b)に示されるように、スプリング押さえ部材24の外周部に設けられた凸状嵌合部36が弁箱12の内側から挿入されて嵌合している。またこの略四角形の流出口18の丸められた角部は溝状窪み40となっている。溝状窪み40の幅は凸状嵌合部36の幅より広く、スプリング押さえ部材24の中心軸48から測られるその深さは溝38の深さと大体同じとされ、凸状嵌合部36が通過できる形状とされている。
【0013】図3は逆止弁10が開かれた状態を示し、流入口14から矢印の向きに流れ入る流体の圧力がコイルスプリング26の反発力に打ち勝ち、弁体20が流出口18側に押し戻されている。その結果、流体の圧力とコイルスプリング26の反発力とがバランスする位置まで弁体20が後退するので、弁体20と弁座16との間が開き、その間を流体は流入口14から流出口18に向けて連続的に流れるようになる。そして、流体の圧力が弱まり、コイルスプリング26の反発力の方が勝るようになれば、再び弁体20は弁座側に移動し、弁体20と弁座16とが密着して流れを止めることになる。弁体20が流出口18側からの背圧を受ければ、弁座16とますます密着することになるので逆流が防止される。
【0014】図4は弁箱12の側方断面を示している。図2(a)と併せて考察すれば、弁箱12の流出口18近辺は、角を丸めた略四角形の柱状に空けられていることが明らかである。そして、その角を丸めた部分のそれぞれは溝状窪み40を形成しており、溝状窪み40の両端は、流出口18と、弁箱12の中央部に設けられた空洞部44とに開放されている。また、直線部42のそれぞれに刻まれた直方体状の溝38は、流出口18側が行き止まりで閉じられており、流出口18側は空洞部44へ開放されている。したがって、溝38へスプリング押さえ部材24の凸状嵌合部36を挿入するには、空洞部44から行わなければならない。溝状窪み40と溝38とはそれぞれ4箇所に設けられている。そして、4個の溝状窪み40どうし、または、4個の溝38どうしは、互いに4回回転対称の位置関係にある。
【0015】図5は、スプリング押さえ部材24を示している。スプリング押さえ部材24は、四方に羽根状のアーム部46を伸ばした形状の4回回転対称形であり、アーム部46の各先端部には凸状嵌合部36が設けられている。各凸状嵌合部36は直方体状であり、その外面はスプリング押さえ部材24の中心軸48に平行であるから、直方体状に形成された溝38に挿入されれば、中心軸48に沿って滑らかにスライドして移動できる。また、スプリング押さえ部材24と中心軸を同じにして弁棒22をスライド自在に収める弁棒スライド孔52が設けられ、弁棒スライド孔52を流入口14側に延長するように円筒状凸部50が設けられている。円筒状凸部50は、コイルスプリング26の一端に嵌まり込むので、スプリング押さえ部材24とコイルスプリング26とが互いに中心軸を合わせて接するようになる。
【0016】次に、本発明の逆止弁10を分解する手順を説明する。図6に示されるように、まず、スプリング押さえ部材24を流出口18側から押し下げる。コイルスプリング26の反発力に負けない力で、空洞部44にスプリング押さえ部材24が完全に抜けるまで押し込む。通常は手指で直接押し込めるが、特に反発力の大きなコイルスプリングを用いた場合などには、弁棒22との当たり部を抜いた円環状の分解治具を用いてもよい。
【0017】次に、スプリング押さえ部材24を約45°回転させる。図6に示される状態では、スプリング押さえ部材24は弁棒22を弁棒スライド孔52に収めているだけなので、弁棒22回りに自由に回転できる。図7及び図8は、約45°回転させた後の状態を示している。スプリング押さえ部材24のアーム部46は、溝38から溝状窪み40の方へ向きを変え、その先端の凸状嵌合部36は溝状窪み40の下方に移動している。この作業は、コイルスプリング26を押し付けながら行われる。
【0018】凸状嵌合部36が溝状窪み40の下方に移動したスプリング押さえ部材24は、スプリング押さえ部材24を押し付ける力を抜くことにより、コイルスプリング26の反発力を受けて速やかに弁箱12から押し出される。溝状窪み40の幅は凸状嵌合部36の幅より広く、その深さは溝38の深さと大体同じとされていてスプリング押さえ部材24の直径より大きく、かつ、その両端が開放されているので、凸状嵌合部36は溝状窪み40をスムーズに通り抜けできるのである。図9は、スプリング押さえ部材24が取り出された状態を示しているが、スプリング押さえ部材24に蓋されていたコイルスプリング26や弁棒22や弁体20などは、スプリング押さえ部材24が取り除かれれば拘束するものが全く無くなるので、流出口18から次々に摘まみ上げて取り出すことができるようになる。すなわち、まずコイルスプリング26を取り出し、次に、弁棒22と弁体20との連結物が取り出される。
【0019】スプリング押さえ部材24の組付けは、上述した分解の手順を逆に行えばよい。すなわち、まず弁箱12に、弁棒22と弁体20との連結物を流出口18から入れ、スライドガイド34を案内にして弁座16と弁体20とが密着するように収め、次に弁棒22を中に通してコイルスプリング26を収める。次に、溝状窪み40に凸状嵌合部36を沿わせながらスプリング押さえ部材24を空洞部44まで押し込み、スプリング押さえ部材24の底部に設けられた円筒状凸50をコイルスプリング26の中に入れ、コイルスプリング26とスプリング押さえ部材24の中心軸を合わせる。そして、スプリング押さえ部材24を約45°回転させて凸状嵌合部36を溝38の位置に合わせ、押さえる力を徐々に抜けば、スプリング押さえ部材24はコイルスプリング26の反発力を受けて、凸状嵌合部36は溝38内に押し込まれる。押し込まれた凸状嵌合部36は、溝38の流出口18側の閉じられた端に突き当たって停止し嵌合する。スプリング押さえ部材24は、コイルスプリング26によって溝38の閉じられた端に押しつけられて中心軸方向の自由を失い、その凸状嵌合部36が溝38と嵌合することにより回転の自由を失うため、弁箱12に安定に固定されることになる。
【0020】上述の説明で明らかなように、本発明は、弁体を弁座に押しつけるためのコイルスプリングを、その目的だけに利用するのではなく、スプリング押さえ部材を定位置に確実に保持させることにも利用しようと着目したことに基づく。その結果、弁箱やスプリング押さえ部材の形状や構造が極めて簡単なものとなり、従来の逆止弁で必要とされた、ねじ加工、C形止め輪用溝加工、プレス部品の曲げ加工などの精密な加工が不要となった。また、止めねじを使用しなくなって部品数が減少したことなどを含め、逆止弁生産の量産性や製作コストが大幅に改善されたのである。
【0021】そのうえ、本発明の逆止弁によれば、弁箱にスプリング押さえ部材を組み込む時やメンテナンスなどでの分解時に、治具や工具を必要とせずに簡単に分解や組付けが可能となるので、組み付けや分解時の作業工程時間が格別に低減される効果がある。
【0022】図5に例示されるスプリング押さえ部材24では、4本のアーム部46が対称的に設けられ、それぞれのアーム部46の先端に凸状嵌合部36が設けられているが、スプリング押さえ部材24の形状は本例に限定されるものではない。例えば、図10(a)に示されるスプリング押さえ部材24は2個の凸状嵌合部36を備えており、同図(b)に示されるスプリング押さえ部材24は3個の凸状嵌合部36を備えている。また、同図(c)に示されるスプリング押さえ部材24は、放射線状に伸びる6本のアーム部46の先端に6個の凸状嵌合部36が設けられている。また、同図(d)に示されるスプリング押さえ部材24では、アーム部46を補強するリング54が外周部に設けられていて、そのリング54に3個の凸状嵌合部36が設けられている。
【0023】図10に例示されるスプリング押さえ部材24ではいずれも、凸状嵌合部36が、スプリング押さえ部材24の中心軸48回りに、互いに対称な位置に設けられている。スプリング押さえ部材24が受ける種々の圧力、例えば、コイルスプリング26の反発力や流体圧力などを均等に受け止めるには、スプリング押さえ部材24の中心軸48回りに対称な位置に凸状嵌合部36が配設されるのが特に好ましく、また、組付けや分解時に、各凸状嵌合部36に均等に力が加わるので、スプリング押さえ部材24を溝38に沿って滑らかにスライドさせることができる。
【0024】凸状嵌合部36は、3個又は4個設けられるのが特に好ましい。凸状嵌合部36の数が多過ぎれば、溝状窪み40を設けるスペースが減少して狭い幅の溝状窪み40となってしまい、組付けや分解時の作業性が低下する。また、アーム部46の本数が増えれば流体抵抗が増大するし、重くなって弁体の作動が鈍るし、製作コストが上昇する。一方、凸状嵌合部36が2個以下であれば、上述した種々の圧力がスプリング押さえ部材24に偏って掛かることになるので、逆止弁の耐久性が低下したり、組付けや分解時の作業性が低下する。本発明者等は数多くの試験を重ねた結果、耐久性、流体抵抗、弁体の作動性作業性、製作コスト等々のバランスを考慮して、3個又は4個の凸状嵌合部36を設けることが特に好ましいことを見出したのである。
【0025】図5に例示されたスプリング押さえ部材24の凸状嵌合部36は、図11(a)に示されるように直方体状であり、スプリング押さえ部材24の中心軸48と平行であった。しかしながら、凸状嵌合部36の形状は本例に限定されず、種々の形状で実施可能である。例えば、図11(b)に示される凸状嵌合部36は22個の直方体で構成されている。また、同図(c)に示される凸状嵌合部36は、幅がテーパー状に絞られて上面が台形とされており、同図(d)に示される凸状嵌合部36は、高さ方向がテーパー状に傾斜して側面が台形状とされている。
【0026】同図(c)に示される凸状嵌合部36と、溝幅が流出口18側に先細りとされた溝38とを組み合わせれば、広く開いた溝38に、凸状嵌合部36の狭い先端を挿入することになるので組付け作業などが容易になる。またコイルスプリング26により後ろ押しされるスプリング押さえ部材24は、テーパー形状どうしの凸状嵌合部36と溝38とが嵌合して停止するので、弁箱12内の所定の位置に強固に固定される。同図(d)に示される凸状嵌合部36と、溝深さが流出口18側にテーパー状に浅くされた溝38とを組み合わせても、同様の効果が得られる。
【0027】コイルスプリング26の材質や形状は特に限定されず、コイルスプリングリフト式急閉逆止弁に通常用いられるものでよい。コイルスプリング26が破損してスプリング押さえ部材24が溝38から外れることに備えて2本のコイルスプリング26を二重にして用いることもできる。
【0028】以上、詳細に説明してきたが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、逆止弁の構成、スプリング押さえ部材やコイルスプリングの材質や形状、凸状嵌合部や溝や溝状窪みの形状などにつき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0029】
【発明の効果】本発明に係わる急閉逆止弁によれば、弁箱やスプリング押さえ部材の形状や構造が極めて簡単なものとなり、従来の逆止弁で必要とされた、ねじ加工、C形止め輪用溝加工、プレス部品の曲げ加工などの精密な加工が不要となる。また、止めねじを使用しなくなって部品数が減少することなどを含め、逆止弁生産の量産性や製作コストが大幅に改善される。
【0030】また、弁箱にスプリング押さえ部材を組み込む時やメンテナンスなどでの分解時に、治具や工具を必要とせずに簡単に分解や組付けが可能となるので、組み付けや分解時の作業工程時間が格別に低減される。さらに、作業が簡易になるため使用現場でメンテナンスできるようになり、製品寿命が延びるとともに環境負荷を低減できる効果がある。
【0031】さらに、凸状嵌合部が、スプリング押さえ部材の中心軸回りに互いに略対称な位置に設けられれば、スプリング押さえ部材が受ける種々の圧力、例えば、コイルスプリングの反発力や流体圧力などを均等に受け止められるので、部材の小型化や軽量化が可能となり耐久性が向上する。また、組付けや分解時に、スプリング押さえ部材を溝に沿って滑らかにスライドさせられるので、作業性が格別に向上する。
【0032】さらに、スプリング押さえ部材に設けられる凸状嵌合部の数が3個又は4個とされれば、種々の圧力を均等に受け止められるので耐久性が向上し、スプリング押さえ部材の組付けや分解の作業性が向上する。また、アーム部の数が少ないので流体抵抗が低下し、軽量化されて弁体の作動性が向上する。また、製作コストが低減する。
【出願人】 【識別番号】599127597
【氏名又は名称】株式会社昭和バルブ製作所
【出願日】 平成11年9月8日(1999.9.8)
【代理人】 【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義 (外1名)
【公開番号】 特開2001−74153(P2001−74153A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−253961