| 【発明の名称】 |
調圧弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 賢一
【氏名】中西 寿朗
【氏名】山田 克彦
【氏名】新木 良幸
【氏名】山口 正材
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| 【要約】 |
【課題】操作部の組立・分解作業が簡単に行える調圧弁を提供する。
【解決手段】球体31をコイルバネ29上に載置する。この際、上方から球体31を押す必要はない。テーパ部37の傾斜面の角度を好適に設定すれば、操作部19の螺進操作に連れて、テーパ部37が球体31をコイルバネ29に抗して少しずつ押し込むように作用する。このため、組立て時に誤って球体31が飛び出すことがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用液の圧力が設定圧力値以上のとき流路を開く弁体(11)と、該弁体(11)を前記設定圧力値で付勢する第1の弾性手段(15)と、該第1の弾性手段(15)及び前記弁体(11)を収納する弁収納本体(1、22)と、該弁収納本体(1、22)の一端に螺合され、螺進退操作されることで前記第1の弾性手段(15)による前記設定圧力値を調整し、内壁端部(35)に螺進操作方向に向けて拡開された所定の傾斜面(37、47)を有し、かつ内壁周囲に少なくとも一つの溝(33)の形成された操作手段(19)と、該溝(33)に対し係合されることで前記操作手段(19)の螺進退操作を段階的に仮止めする係合体(31)と、該係合体(31)を前記操作手段(19)の内壁に向けて付勢する前記弁収納本体(1、22)の周囲所定部に配設された第2の弾性手段(29)とを備えたことを特徴とする調圧弁。 【請求項2】 前記傾斜面(37、47)は、前記操作手段(19)の内壁端部(35)の全周若しくは一部にテーパ加工が施されたことを特徴とする請求項1記載の調圧弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は調圧弁に係わり、特に操作部の組立・分解作業が簡単に行える調圧弁に関する。 【0002】 【従来の技術】図6に従来の調圧弁の横断面図を示す。また、図7には図6中のA−A矢視断面図を示す。図6において、ボディ1の下方には流入口3が配設され、図示しないポンプより高圧の使用液(例えば水)が流入するようになっている。また、ボディ1の左方には流出口5が配設されている。 【0003】ボディ1内部には、ピストン摺動室10が形成されている。このピストン摺動室10の左方内壁には、シリンダ7が埋設され、このシリンダ7の左端には弁座9が配設されている。この弁座9には、弁体11が着座可能なようになっている。弁体11の右方周囲には、円盤13が固定されており、この円盤13の周囲は、シリンダ7の内壁を摺動自在になっている。 【0004】コイルバネ15は、ピストン摺動室10に内蔵され、その一端が円盤13を押圧している。コイルバネ15の他端は、バネ受け17で保持され、このバネ受け17は、操作部19の中心にねじ込まれたボルト21の左端に固定されている。コイルバネ15、バネ受け17は、ボディ1の右端に螺着されたバネ筒22内に収納されている。 【0005】そして、このバネ筒22右端外周には、雄ねじ23が螺刻されている。そして、操作部19内部には、この雄ねじ23に螺合するように雌ねじ25が螺刻されている。この螺合により、操作部19はバネ筒22に対し螺進退操作可能なようになっている。 【0006】また、ボディ1上部には、隆起部27が形成され、この隆起部27の内部にはコイルバネ29が内装されている。コイルバネ29の上端には球体31が載置され、球体31の上部は、操作部19の内側に配設された溝33と係合するようになっている。溝33はその断面が部分円形状であり、操作部19の周方向に向けて複数本併設されている。 【0007】所望の位置に操作部19を回転させることで、コイルバネ15は収縮され、所定の付勢力で弁体11は弁座9に対し押圧される。流入口3から流入された使用液の圧力がコイルバネ15の付勢力より大きくなった場合には、弁体11は弁座9に対し開かれ、流路が確保される。従って、使用液の圧力は設定圧力に維持される。 【0008】操作部19の回動に伴い、球体31は溝33に係合されるため、操作部19の螺進退操作は段階的に仮止めされる。かかる調圧弁を組立てるに際しては、操作部19の雌ねじ25をバネ筒22の雄ねじ23に螺合させつつ回転していく。このとき、図8に示すように指等で球体31をコイルバネ29に抗しつつ、強く押さえながら操作部19を回転させる必要がある。 【0009】そして、球体31がバネ筒22内部に完全に入り、球体31が溝33と係合するまで操作部19を回転させ組立てる。一方、これとは逆に分解する場合には、球体31が飛び出さないように操作部19の端面部35に指を添え、球体31を抑えながら操作部19を組立て時とは逆方向に回転させ外す。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の調圧弁では、組立てる際に球体31を押す必要があるので作業者に負担がかかる。また、しっかり押していないと操作部19を組む際に、球体31が飛び出し、落下した場合にはこれを探す作業が生じたり、場合によっては球体31を紛失するおそれがあった。 【0011】また、同様に分解する時も、この構造を知った上で、球体31を抑えつつ分解作業を行わないと紛失するおそれがあった。本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、操作部の組立・分解作業が簡単に行える調圧弁を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項1)は、使用液の圧力が設定圧力値以上のとき流路を開く弁体(11)と、該弁体(11)を前記設定圧力値で付勢する第1の弾性手段(15)と、該第1の弾性手段(15)及び前記弁体(11)を収納する弁収納本体(1、22)と、該弁収納本体(1、22)の一端に螺合され、螺進退操作されることで前記第1の弾性手段(15)による前記設定圧力値を調整し、内壁端部(35)に螺進操作方向に向けて拡開された所定の傾斜面(37、47)を有し、かつ内壁周囲に少なくとも一つの溝(33)の形成された操作手段(19)と、該溝(33)に対し係合されることで前記操作手段(19)の螺進退操作を段階的に仮止めする係合体(31)と、該係合体(31)を前記操作手段(19)の内壁に向けて付勢する前記弁収納本体(1、22)の周囲所定部に配設された第2の弾性手段(29)とを備えて構成した。 【0013】弾性手段(15)は弁体(11)を設定圧力値で付勢している。この設定圧力値は、操作手段(19)を螺進退操作することで調整可能である。操作手段(19)は、内壁端部(35)に螺進操作方向に向けて拡開された所定の傾斜面(37、47)を有する。そして、この内壁周囲に少なくとも一つの溝(33)が形成されている。 【0014】係合体(31)は、この溝(33)に対し係合されることで、操作手段(19)の螺進退操作を段階的に仮止めする。第2の弾性手段(29)は、弁収納本体(1、22)の周囲所定部に配設されており、係合体(31)を操作手段(19)の内壁に向けて付勢する。 【0015】操作手段(19)の傾斜面(37、47)は、操作手段(19)の螺進操作方向に向けて拡開されているため、操作手段(19)を弁収納本体(1、22)に組立てする際に係合体(31)を押すことなく組立てができる。即ち、この組立ての際には、操作手段(19)の螺進操作に連れて、操作手段(19)の傾斜面(37、47)が係合体(31)を第2の弾性手段(29)に抗して少しずつ押し込むように作用する。このため、組立て時に誤って係合体(31)が飛び出すことがない。 【0016】また、操作手段(19)の分解時には、操作手段(19)の螺退操作に連れて、係合体(31)は操作手段(19)の傾斜面(37、47)に当接されつつ、傾斜面(37、47)の傾斜角及び第2の弾性手段(29)の抗力により少しずつ開放されていくため、係合体(31)が飛び出すことはない。以上により、操作手段(19)の組立て及び分解作業が楽に行える。 【0017】また、傾斜面(37、47)は、操作手段(19)の螺進操作方向に向けて拡開されていれば形状は問わないが、本発明(請求項2)は、前記傾斜面(37、47)は、前記操作手段(19)の内壁端部(35)の全周若しくは一部にテーパ加工が施されたことを特徴とする。 【0018】テーパ加工を施すことで、操作手段(19)に対する傾斜面(37、47)の加工は楽に行える。このテーパ加工は、内壁端部(35)の全周に渡って傾斜面(37)を形成するようにしてもよいが、係合体(31)が押し込まれるのに必要な一部にのみ傾斜面(47)を施すようにしてもよい。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態の横断面図を図1に示す。また、図2には図1中のB−B矢視断面図を示す。尚、図6と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。 【0020】図1及び図2において、操作部19の左端内周には、バネ筒22の左端に向けて拡開されたテーパ部37が形成されている。かかる構成において、操作部19をバネ筒22に組立てる方法を図3及び図4に従い説明する。 【0021】図3において、球体31をコイルバネ29上に載置する。この際、上方から球体31を押す必要はない。但し、心持ち押すようにすることも可能である。図4は、操作部19に形成されたテーパ部37が、球体31に接触したときの様子を示す。 【0022】テーパ部37の傾斜面の角度を好適に設定すれば、操作部19の螺進操作に連れて、テーパ部37が球体31をコイルバネ29に抗して少しずつ押し込むように作用する。この状態で、操作部19をバネ筒22に対し、球体31が溝33に係合するまで螺進操作していく。このため、組立て時に誤って球体31が飛び出すことがない。 【0023】また、操作部19をバネ筒22より分解する際には、操作部19の螺退操作に連れて、球体31はテーパ部37の傾斜面に当接されつつ、傾斜面の傾斜角及びコイルバネ29の抗力により少しずつ開放されていくため、球体31が飛び出すことはない。球体31をコイルバネ29上から取り外した後、操作部19をバネ筒22より外す。 【0024】以上により、操作部19のバネ筒22への組立て及び分解作業が楽に行える。なお、本発明の実施形態では、テーパ部37を操作部19の内壁端部の全周に渡り形成したが、図5に示すように、操作部19の回転に連れて、球体31が隆起部27内に押し込まれるのに必要な一部にのみテーパ部47を形成してもよい。 【0025】また、本発明の実施形態では、球体31をコイルバネ29に載置して構成したが、球体31を板バネの一端に固定し、この板バネの他端をバネ筒22に固定して構成することも可能である(図示略)。この場合でも、板バネは球体31を操作部19の内壁に向けて付勢するので、同様の効果を得ることが出来る。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操作手段(19)の内壁端部(35)に螺進操作方向に向けて拡開された所定の傾斜面(37、47)を有するように構成したので、操作手段(19)の組立て時に誤って係合体(31)が飛び出すことがない。また、操作手段(19)の分解時にも係合体(31)が飛び出すことはない。従って、操作手段(19)の組立て及び分解作業が楽に行える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141174 【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
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| 【出願日】 |
平成11年8月30日(1999.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105201 【弁理士】 【氏名又は名称】椎名 正利
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| 【公開番号】 |
特開2001−65723(P2001−65723A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−244058 |
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