| 【発明の名称】 |
圧力制御弁及びそれを用いた圧縮空気の除湿装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鉢巻 武
【氏名】岸本 正
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| 【要約】 |
【課題】構成部品数の増加を抑制しながら、除湿効率の向上を図ることのできる圧力制御弁及びそれを用いた圧縮空気の除湿装置を提供すること。
【解決手段】一次側及び二次側への接続口を有する弁本体22と、この弁本体内に設けられ、一次側圧力と二次側圧力との圧力差に基づいて一次側と二次側とを連通又は遮断する弁体32と、この弁体と同一軸線上で摺動して弁体に対し接離可能に設けられ、二次側と大気圧室とを区画するピストン体33と、前記大気圧室内に設けられ、前記ピストン体と前記弁体とが接した状態においてそのピストン体を介して前記弁体を閉じ方向に付勢する開圧力設定ばね41、42と、前記ピストン体又は前記弁本体と前記弁体との間に配され、前記弁体を閉じ方向に付勢する付勢ばね43と、を有する圧力制御弁。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一次側及び二次側への接続口を有する弁本体と、この弁本体内に設けられ、一次側圧力と二次側圧力との圧力差に基づいて一次側と二次側とを連通又は遮断する弁体と、この弁体と同一軸線上で摺動して弁体に対し接離可能に設けられ、二次側と大気圧室とを区画するピストン体と、前記大気圧室内に設けられ、前記ピストン体と前記弁体とが接した状態においてそのピストン体を介して前記弁体を閉じ方向に付勢する開圧力設定ばねと、前記ピストン体又は前記弁本体と前記弁体との間に配され、前記弁体を閉じ方向に付勢する付勢ばねと、を有する圧力制御弁。 【請求項2】 前記弁本体に対し位置調整可能に設けられたばね受け部材によって前記開圧力設定ばねを支持する、請求項1記載の圧力制御弁。 【請求項3】 前記ピストン体は環状であり、前記ばね受け部材は、前記ピストン体を貫通してそのピストン体の摺動を内側から案内する軸状部分を有する、請求項2記載の圧力制御弁。 【請求項4】 圧縮空気源と空気溜との間に配設される圧縮空気の除湿装置であって、前記圧縮空気源からの圧縮空気を除湿する除湿器と、この除湿器と前記空気溜との間に設けられ、除湿器側の圧力が所定圧に達したときに開弁する圧力制御弁とを備え、前記圧力制御弁は、一次側及び二次側への接続口を有する弁本体と、この弁本体内に設けられ、一次側圧力と二次側圧力との圧力差に基づいて一次側と二次側とを連通又は遮断する弁体と、この弁体と同一軸線上で摺動して弁体に対し接離可能に設けられ、二次側と大気圧室とを区画するピストン体と、前記大気圧室内に設けられ、前記ピストン体と前記弁体とが接した状態においてそのピストン体を介して前記弁体を閉じ方向に付勢する開圧力設定ばねと、前記ピストン体又は前記弁本体と前記弁体との間に配され、前記弁体を閉じ方向に付勢する付勢ばねとを有する、圧力制御弁を用いた圧縮空気の除湿装置。 【請求項5】 前記除湿器は吸着再生式の除湿器である、請求項4記載の圧力制御弁を用いた圧縮空気の除湿装置。 【請求項6】 前記除湿器は中空糸膜式の除湿器である、請求項4記載の圧力制御弁を用いた圧縮空気の除湿装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両のブレーキ装置や自動扉開閉装置等の空気圧機器に圧縮空気を供給するための圧縮空気源装置に組み込まれる圧縮空気の除湿装置、並びにこの除湿装置に含まれる圧力制御弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、鉄道車両のブレーキ装置等の空気圧機器に圧縮空気を供給する圧縮空気源装置として、例えば、図7に示すものが知られている(実公昭62-45106号公報参照)。この装置では、圧縮空気が空気圧縮機1からアフタークーラー2、除湿装置3及び逆止弁4を介して元空気溜5に供給され、元空気溜5から上記空気圧機器(不図示)に圧縮空気が送られるようになっている。なお、元空気溜5の出口側には調圧器6が設けられている。 【0003】除湿装置3は、所定時間間隔毎に乾燥、再生処理の必要な吸着剤を含む吸着/再生式の除湿器7、元空気溜5方向の流通のみ許容する逆止弁8、圧力制御弁9及び再生空気溜10がアフタークーラー2と逆止弁4間に直列に接続されるとともに、逆止弁8及び圧力制御弁9と並列に、除湿器7側へ戻る方向の流通のみを許容する逆止弁11と絞り12とが接続されてなる。また、除湿器7の入口側には吐出弁13が接続されている。 【0004】一般に除湿器7は、空気圧の低圧域では空気中の飽和水分量が高圧域よりも多くなるために除湿性能が低下する傾向にあるので、除湿装置3では、吐出弁13を閉じた状態で空気圧縮機1から供給される圧縮空気の圧力が所定値に達するまで圧力制御弁9で除湿器7から元空気溜5方向への圧縮空気の流通を阻止している。 【0005】そして、上記空気圧縮機1からの圧縮空気の圧力が所定値に達すると、圧力制御弁9が開いて圧縮空気が再生空気溜10及び元空気溜5に供給され、これにより、再生空気溜10及び元空気溜5内の圧力が次第に上昇する。その後、元空気溜5内の圧縮空気の圧力が所定の上限値に達すると、調圧器6が作動して空気圧縮機1が停止され、それと同時に吐出弁13が開かれることにより、以下のように除湿器7の再生が行われる。 【0006】すなわち、空気圧縮機1が停止すると、元空気溜5から再生空気溜10方向への圧縮空気の逆流は逆止弁4により防止されるが、その間に再生空気溜10から絞り12及び逆止弁11を介して除湿器7側に圧縮空気が徐々に逆流し、除湿器7を介して吐出弁13から排出されることにより、除湿器7内の吸着剤が乾燥、再生される。 【0007】その後、元空気溜5内の圧縮空気が前記空気圧機器で消費されることにより、元空気溜5内の圧力が所定の下限値まで低下すると、調圧器6が作動して吐出弁13が閉じられると同時に空気圧縮機1が再度稼働され、上記の同様の手順で圧力制御弁9等を介して再生空気溜10及び元空気溜5に圧縮空気が供給されるようになり、以下、上記と同様の操作が繰り返されて、元空気溜5内の圧力が上記上限値と下限値間の範囲となるように制御される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の除湿装置では、空気圧縮機1が停止された後、圧力制御弁9が閉じるまでの間に一定の時間遅れが生じるため、空気圧縮機1の停止直後における圧力制御弁9を介した圧縮空気の逆流を逆止弁8で防止し、再生空気溜10内の圧縮空気が絞り12及び逆止弁11のみを通じて適正な速度で除湿器7に流れるようにして、除湿器7の再生作用の適正化を図っている。ところが、上記構成では、圧力制御弁9と逆止弁8とを別個に設けているため、構成部品数が増えるという不具合を生じていた。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決して、構成部品数の増加を抑制しながら、除湿効率の向上を図ることのできる圧力制御弁及びそれを用いた圧縮空気の除湿装置を提供することを目的としている。そのため、本発明の請求項1の圧力制御弁は、一次側及び二次側への接続口を有する弁本体と、この弁本体内に設けられ、一次側圧力と二次側圧力との圧力差に基づいて一次側と二次側とを連通又は遮断する弁体と、この弁体と同一軸線上で摺動して弁体に対し接離可能に設けられ、二次側と大気圧室とを区画するピストン体と、前記大気圧室内に設けられ、前記ピストン体と前記弁体とが接した状態においてそのピストン体を介して前記弁体を閉じ方向に付勢する開圧力設定ばねと、前記ピストン体又は前記弁本体と前記弁体との間に配され、前記弁体を閉じ方向に付勢する付勢ばねと、を有するものである。 【0010】これにより、従来、圧力制御弁と別個に設けていた逆止弁に相当する上記弁体を圧力制御弁内に組み込むことにより、圧縮空気源が作動を停止した直後における圧力制御弁を通じた圧縮空気の逆流を上記弁体で確実に防止しながら、構成部品数の増加を抑えることができる。 【0011】請求項2の圧力制御弁は、請求項1の構成において、前記弁本体に対し位置調整可能に設けられたばね受け部材によって前記開圧力設定ばねを支持するものである。これにより、上記弁体の開圧力、つまり、本圧力制御弁からの圧縮空気の供給先である空気圧機器に圧縮空気の供給を開始する圧力を、上記ばね受け部材の位置調整によって調節できる。 【0012】請求項3の圧力制御弁は、請求項2の構成において、前記ピストン体は環状であり、前記ばね受け部材は、前記ピストン体を貫通してそのピストン体の摺動を内側から案内する軸状部分を有するものである。これにより、簡単な構成で、かつ少ない部品点数でピストン体の摺動の案内を行うことができる。 【0013】請求項4の圧力制御弁を用いた圧縮空気の除湿装置は、圧縮空気源と空気溜との間に配設される圧縮空気の除湿装置であって、前記圧縮空気源からの圧縮空気を除湿する除湿器と、この除湿器と前記空気溜との間に設けられ、除湿器側の圧力が所定圧に達したときに開弁する圧力制御弁とを備え、前記圧力制御弁は、一次側及び二次側への接続口を有する弁本体と、この弁本体内に設けられ、一次側圧力と二次側圧力との圧力差に基づいて一次側と二次側とを連通又は遮断する弁体と、この弁体と同一軸線上で摺動して弁体に対し接離可能に設けられ、二次側と大気圧室とを区画するピストン体と、前記大気圧室内に設けられ、前記ピストン体と前記弁体とが接した状態においてそのピストン体を介して前記弁体を閉じ方向に付勢する開圧力設定ばねと、前記ピストン体又は前記弁本体と前記弁体との間に配され、前記弁体を閉じ方向に付勢する付勢ばねとを有するものである。これにより、前記請求項1と同様に、除湿効率を向上させることができるとともに、部品点数の増加を抑えることができる利点がある。 【0014】請求項5の圧力制御弁を用いた圧縮空気の除湿装置は、請求項4の構成において、前記除湿器を吸着再生式の除湿器としたものである。このように、上記圧力制御弁を吸着再生式の除湿器と再生空気溜との間に設けることにより、従来、圧力制御弁とは別個に設けていた逆止弁が不要となり、部品点数の増加を抑制できる。 【0015】請求項6の圧力制御弁を用いた圧縮空気の除湿装置は、請求項4の構成において、前記除湿器を中空糸膜式の除湿器としたものである。このように、中空糸膜式の除湿器を用いることにより、吸着/再生式の除湿器に比べ構造の簡素化や小型化を図ることができるとともに、圧力制御弁と別体の逆止弁を省略することにより、部品点数の削減や省メンテナンス化を図ることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、鉄道車両のブレーキ装置や自動扉開閉装置等の空気圧機器に圧縮空気を供給するための、本実施の形態に係る圧縮空気源装置は、基本的に図7の従来例と同様の構成を有しており、前記従来例と同一構成要素に同一の参照番号を付して重複した説明を省略する。 【0017】本実施の形態の圧縮空気源装置に含まれる除湿装置20も吸着/再生式の除湿器7を用いており、基本的には前記従来例の除湿装置3と同一構成である。すなわち、除湿装置20は、空気圧縮器1(圧縮空気源)からの圧縮空気を除湿する除湿器7と、この除湿器7と再生空気溜10との間に設けられ、除湿器7側の圧力が所定値に達したときに開弁する圧力制御弁21とを備えているが、この圧力制御弁21が従来の逆止弁8の機能を有する弁体32を一体的に組み込んでいる点で前記従来例と相違している。 【0018】以下、この圧力制御弁21の内部構造につき説明すると、図2に示すように、圧力制御弁21は弁本体の一部を形成する本体ケース22を備え、この本体ケース22には、図示しない一次側及び二次側の各配管の端部外周がねじ込まれる各テーパ雌ねじ23a、24aが形成された一次側及び二次側への接続口23、24が両側部の対応位置に設けられている。一次側接続口23は不図示の配管を介して図1の除湿器7の出口側に接続される一方、二次側接続口24は再生空気溜10に接続されるようになっている。 【0019】本体ケース22内の中央部に図中上下方向に設けた一次側と二次側の連通口25には、円筒状の弁座26が嵌合、固定されている。弁座26の上方において、本体ケース22には円形のねじ孔27が連通口25と同芯に形成され、このねじ孔27には、上底部28を有する大略円筒状の補助ケース29が下端部外周の雄ねじ29aでねじ込まれている。そして、雄ねじ29aの上方に隣接する大径フランジ29bが本体ケース22の上部に当接して軸方向の位置決めがなされている。弁本体は、本体ケース22と補助ケース29とで構成されている。 【0020】補助ケース29内の下部には円筒状のスリーブ31が弁座26と同芯に嵌合、固定されている。そして、スリーブ31の内周には、弁体32における円筒状摺動部部分32bが摺動自在に嵌合している。円筒状摺動部分32bには、その円周方向に沿って複数の貫通孔32cが形成されている。弁体32は、従来例における逆止弁8に相当する部材であり、圧力制御弁21内に組み込まれている。 【0021】円筒状摺動部分32bの上方であって、スリーブ31内には、環状のピストン体33が摺動自在に嵌合されている。ピストン体33の内周には段付に形成されたばね受け部材34が中径部34b(軸状部分)で摺動自在に嵌合されている。中径部34bの下方に位置する受け部材34の小径部34aには、ピストン体33の抜け止め用のナット35が螺合されている。 【0022】ピストン体33の外周及び内周には各々リング溝が形成され、ピストン体33とスリーブ31間及びピストン体33とばね受け部材34間の気密を保持するための各Oリング36、37が上記各リング溝に嵌合されている。 【0023】補助ケース29の上底部28の中央にはねじ孔28aが形成され、このねじ孔28aには、ばね力調整用ねじ38が上方から螺合され、上底部28の上面側において、ばね力調整用ねじ38には、更に止めナット39が螺合されている。そして、補助ケース29内に突出したばね力調整用ねじ38の下端に前記ばね受け部材34の上端のばね受け用フランジ部34dの上面側が当接している。なお、34cは、ばね受け部材34における中径部34bとばね受け用フランジ部34dとの間に位置する大径部である。 【0024】上記ばね受け用フランジ部34dとピストン体33の上面との間には、内外1対の開圧力設定ばね41、42が縮設され、ピストン体33を下方へ付勢している。これら開圧力設定ばね41、42の付勢力は、ばね力調整用ねじ38を回して当該調整用ねじ38を補助ケース29に対して上下動させることにより変更できるようになっている。 【0025】補助ケース29の上底部28近傍には空気孔29cが形成され、補助ケース29内は大気圧室とされている。なお、ピストン体33の下面側と弁体32の弁本体32aの上面側との間には、弁体32を下方、つまり、弁体32が弁座26上に着座して閉弁状態となる方向へ付勢する付勢ばね43が配置されている。 【0026】以下、上記圧力制御弁21及びこの圧力制御弁21を含む除湿装置20の動作を説明する。運転開始前に、再生空気溜10内及び元空気溜5内の圧力は共に大気圧に保持されており、この際、圧力制御弁21の弁体32の一次側及び二次側は共に大気圧に保持されているので、弁体32は開圧力設定ばね41、42の付勢力により弁座26上に着座している。 【0027】すなわち、ピストン体33が開圧力設定ばね41、42により図2中下方へ押圧され、このピストン体33の下面が弁体32の円筒状摺動部分32bの上端面に当接して弁体32を下方へ押圧することにより、弁体32を弁座26上に着座させている。 【0028】その後、空気圧縮機1が運転を開始すると、圧縮空気が空気圧縮機1からアフタークーラー2、除湿器7を介して圧力制御弁21の一次側に流入するが、当初は一次側から弁体32を上方へ押圧する圧力が開圧力設定ばね41、42の付勢力より小さいため、弁体32は閉弁状態を維持する。 【0029】圧力制御弁21の一次側の圧力が、予め定めた所定値に達して、この一次側の圧力が開圧力設定ばね41、42の付勢力より大きくなると、図3に示すように、弁体32及びピストン体33が開圧力設定ばね41、42の付勢力に抗して上方へ移動し、弁体32、つまり、圧力制御弁21が開弁状態となって、一次側と二次側、具体的には、図1の除湿器7と再生空気溜10とが連通状態となる。なお、ピストン体33の上動時に、ピストン体33はその内周でばね受け部材34の中径部34bに対して摺動する。 【0030】上記所定値、つまり、弁体32が開く時点での圧力制御弁21の一次側の圧力は、元空気溜5内の圧力の上限値(例えば、9kgf/cm2 程度)と等しくなるように設定しておくことが好ましい。これは、前述したように、除湿器7における除湿効率を高めるためには、除湿器7を通過する圧縮空気の圧力を出来るだけ高くすることが好適なためである。 【0031】圧力制御弁21が開弁状態となると、除湿器7を通過した圧縮空気が圧力制御弁21、再生空気溜10、逆止弁4から元空気溜5へと流れ、再生空気溜10及び元空気溜5内の圧力が次第に上昇する。そして、元空気溜5内の圧力が所定の上限値(例えば、前記した9kgf/cm2 程度)に達すると、調圧器6が作動して空気圧縮機1の駆動が停止されると同時に吐出弁13が開弁状態となる。 【0032】上記空気圧縮機1の駆動が停止されると、圧力制御弁21の一次側及び二次側の圧力差がなくなるので、図4に示すように、弁体32は付勢ばね43の付勢力によって速やかに下動し、弁座26上に着座して弁体32、つまり、圧力制御弁21が閉弁状態となる。 【0033】これに対して、ピストン体33は、再生空気溜10内の圧縮空気の圧力が貫通孔32cを介してピストン体33の下面に作用するとともに、Oリング36とスリーブ31間の摩擦力や、Oリング37と前記中径部34bとの間の摩擦力が存在するため、弁体32と共に直ちに下動することはないが、弁体32が連通口25を閉塞するため、再生空気溜10側の圧縮空気が圧力制御弁21を介して逆流することが防止される。 【0034】上記のように、元空気溜5内の圧力が上限値に達して空気圧縮機1が停止され、かつ吐出弁13が開弁されると、再生空気溜10内の圧縮空気が絞り12及び逆止弁11を介して徐々に逆流し、除湿器7を通過して吐出弁13から排出されることにより、除湿器7内の吸着剤が乾燥、再生される。 【0035】また、再生空気溜10内の圧縮空気が逆流することにより、再生空気溜10内の圧力が次第に低下すると、ピストン体33は開圧力設定ばね41、42の付勢力により下動し、図2のように再度弁体32の円筒状摺動部分32bの上面に当接する。 【0036】その後、元空気溜5内の圧縮空気が不図示の空気圧機器で消費されることにより、元空気溜5内の圧力が所定の下限値(例えば、8kgf/cm2 程度)まで低下すると、調圧器6が作動して空気圧縮機1が再稼働されると共に、吐出弁13が閉弁状態とされる。 【0037】これにより、空気圧縮機1からアフタークーラー2、除湿装置3を介して圧力制御弁21に圧縮空気が供給され始め、以下、前述したと同様の過程が繰り返されることにより、元空気溜5内の圧力が常時所定の上限値と下限値間の範囲となるように制御される。このように、本実施の形態では、圧力制御弁21内に圧力制御弁の手前側に設けていた従来の逆止弁と同様の働きをする弁体32を組み込んだので、部品点数を削減することができる。 【0038】次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図5に示すように、この圧縮空気源装置は、空気圧縮機1からドレン分離器50、除湿装置51を介して元空気溜5に圧縮空気が送られるようになっている。ここでは、除湿装置51が中空糸膜式の除湿器52と第1の実施の形態と同一の圧力制御弁21とからなる。 【0039】中空糸膜式の除湿器52は、図6に示すように、ケース53内の入口部53aと出口部53b間に、高分子材料からなる多数の中空糸膜54を配置したものである。各中空糸膜54は、圧縮空気中の水蒸気のみを厚み方向へ透過させて中空糸膜54外へ排出させる一方、空気は透過させずに入口部53aから出口部53bへ送るようになっている。 【0040】また、出口部53bには絞り55が設けられて、出口部53bに達した圧縮空気中の一部が絞り55を通過して通路53cを介して中空糸膜54の外側の空間に送られ、この空気がパージ空気として作用して、上記中空糸膜54外へ透過した水蒸気をパージ空気出口54dから排出するようになっている。 【0041】以下、上記圧縮空気源装置の動作につき説明する。空気圧縮機1が作動すると、圧縮空気が空気圧縮機1からドレン分離器50、除湿器52を介して圧力制御弁21に供給される。そして、圧力制御弁21の一次側の圧力が所定値、例えば、元空気溜5内の圧力の上限値に達すると、前述と同様に弁体32が開き(図3)、圧力制御弁21を通過した圧縮空気が元空気溜5に供給されることにより、元空気溜5内の圧力が次第に上昇する。 【0042】そして、この実施の形態では、空気圧縮機1から元空気溜5に圧縮空気が供給されている段階で、前記のように、除湿器52の出口部53bの圧縮空気の一部が絞り55を通過して逆流し、中空糸膜54外に透過した水蒸気をパージ空気出口54dから排出させるので、元空気溜5への圧縮空気の供給と除湿器52の再生作用(水蒸気を排出させる作用)とを同時に行うことができる。 【0043】元空気溜5内の圧力が所定の上限値に達すると、調圧器6が作動して空気圧縮機1が停止されるが、前記のように、元空気溜5への圧縮空気の供給中に除湿器52の再生を行っているので、空気圧縮機1の停止時に改めて除湿器52の再生を行う必要はない。 【0044】そのため、第1の実施の形態と異なり、除湿装置51内に再生空気溜10や、絞り12、逆止弁11等を設ける必要がなく、かつ、第1の実施の形態における再生空気溜10と元空気溜5間の逆止弁4も不要となるので、圧縮空気源装置の部品点数を大幅に削減することができ、除湿器52のメンテナンスの手間も省けるようになる。 【0045】なお、圧力制御弁21内の弁体32は、ここでは、元空気溜5からの圧縮空気の逆流を防止する働きをするが、従来、圧力制御弁21と別個に設けていた逆止弁と同等の機能を有する弁体32を圧力制御弁21内に組み込んでいるので、一層の部品点数の削減を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004019 【氏名又は名称】株式会社ナブコ
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| 【出願日】 |
平成11年8月31日(1999.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080182 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 三彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−65721(P2001−65721A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−245326 |
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