| 【発明の名称】 |
バタフライ弁のゴムシート取付方法及びゴムシート取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】近井 英幸
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| 【要約】 |
【課題】事前の加硫、成形加工が不要で弁設置現場での取付け施工が可能であり、汎用化を実現できるバタフライ弁のゴムシート取付方法及び取付構造を提供する。
【解決手段】弁箱の流路内を開閉する弁体5の外周縁にあり溝をなす環状溝21を形成し、この環状溝21に未加硫のゴムシート22を押し込んで後に、ゴムシート22に埋め込まれた電熱線23へ通電して加熱・加硫することにより、環状溝21に加硫成形したゴムシート22を取付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱内に弁棒の軸心廻りに回転して弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体の周縁部に環状に配置するゴムシートが弁箱の内周面に形成した弁箱シート部に圧接するバタフライ弁において、未加硫の生ゴムシートを弁体の外周縁に形成した環状溝内に押し込み、その後に生ゴムシートに埋め込んだ電熱線に通電し、電熱線の発熱により生ゴムシートを加熱して加硫することにより、環状溝内にゴムシートを取付けることを特徴とするバタフライ弁のゴムシート取付方法。 【請求項2】 弁箱内に弁棒の軸心廻りに回転して弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体の周縁部に環状に配置するゴムシートが弁箱の内周面に形成した弁箱シート部に圧接するバタフライ弁において、弁体の外周縁にあり溝をなす環状溝を形成し、内部に埋め込んだ電熱線による加熱によって加硫したゴムシートを前記環状溝に装着したことを特徴とするバタフライ弁のゴムシート取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はバタフライ弁のゴムシート取付方法及びゴムシート取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の一般的なバタフライ弁は、例えば図3〜図5に示すものである。図3〜図5において、弁箱1は円筒状の弁箱内流路1Aを有し、この弁箱内流路1Aの上下位置に配置する弁棒2A,2Bは軸心がシール面から所定距離偏心するとともに、軸心位置bが弁箱内流路1Aの軸線bに対して偏心している。上部弁棒2Aの上端部には回転操作ハンドル3A、モータ3Bを備えた弁開閉操作機構3を連結している。 【0003】弁箱内流路1A内に配置した円形の弁体5は、結合ピン6を介して弁棒2A,2Bに固定連結し、弁棒2A,2Bの回転操作に伴い弁箱内流路1Aを開閉する。弁体5の外周縁部には、弁箱1の内周面に形成した環状の弁箱シート部1Bに圧接する環状のゴムシート4を嵌着している。図5に示すように、ゴムシート4は弁体5の外周面に形成した環状段部11に環状の押え板12を介してボルト13で固定しており、ゴムシート4は予め専用の金型を用いて加熱加硫して所定形状に成形し、装着後に機械加工によって仕上げている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した構成では、ゴムシート4を弁体5に装着後に仕上げ加工を行なうことが必要であり、補修時には弁体5を工場等に搬送して作業を行なう必要がある。また、使用するゴムシート4の適応可能な口径は一種に制約されて汎用性がなく、多種の口径のバタフライ弁を製作するに当たっては、その製作数に対応する数のゴムシートが必要となり、バタフライ弁のコストアップの要因となっている。 【0005】本発明は上記した課題を解決するものであり、装着後の成形加工を不要として設置現場でのゴムシートの取付け施工が可能であり、異種のバタフライ弁にも適用することができるゴムシートの汎用化を実現したバタフライ弁のゴムシート取付方法及びゴムシート取付構造を提供することを目的する。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のバタフライ弁のゴムシート取付方法は、弁箱内に弁棒の軸心廻りに回転して弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体の周縁部に環状に配置するゴムシートが弁箱の内周面に形成した弁箱シート部に圧接するバタフライ弁において、未加硫の生ゴムシートを弁体の外周縁に形成した環状溝内に押し込み、その後に生ゴムシートに埋め込んだ電熱線に通電し、電熱線の発熱により生ゴムシートを加熱して加硫することにより、環状溝内にゴムシートを取付けたものである。 【0007】請求項2に係る本発明のバタフライ弁のゴムシート取付構造は、弁箱内に弁棒の軸心廻りに回転して弁箱内流路を開閉する弁体を配置し、弁体の周縁部に環状に配置するゴムシートが弁箱の内周面に形成した弁箱シート部に圧接するバタフライ弁において、弁体の外周縁にあり溝をなす環状溝を形成し、内部に埋め込んだ電熱線による加熱によって加硫したゴムシートを前記環状溝に装着したものである。 【0008】上記した構成により、未加硫の生ゴムシートを弁体の外周縁の環状溝内に装着した後に加硫するので、加硫後のゴムシートの形状は環状溝および弁箱シート部に相応した形状となり、装着後の成形加工が不要となる。しかも、加熱はゴムシートに埋め込んだ電熱線によって行なうので、設置現場での取付け施工が可能である。また、生ゴムシートを棒状に形成し、所定長さに切り取って弁体に装着し、その両端部を加熱・加硫によって接合して環状に成形することで、口径のことなる複数種のバタフライ弁に適応することが可能で、ゴムシートの汎用化を実現できる。 【0009】生ゴムシートをあり溝をなす環状溝内に押し込み、その後に加硫することで、加硫成形後のゴムシートはあり溝との係合によって抜け止めされる。このため、従来のような、押え板及び固定用ボルトが不要になり、部品数の削減により施工コストの低減を図れる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態に係るバタフライ弁は、先に図5に示したものと同様であり、同様の作用を行なう部材には同一の符号を付して説明を省略する。図1〜図2において、弁体5の外周縁には断面において奥広がりのあり溝をなす環状溝21を形成しており、環状溝21にゴムシート22を取り付けている。このゴムシート22は内部に複数の電熱線23を埋め込んでおり、未加硫の生ゴム状態において棒状に形成している。 【0011】ゴムシート22の装着に際しては、弁体5の口径に応じた所定長さに切り取った生ゴム状態のゴムシート22(図2の仮想線で示す)を、環状溝21に押し込んで環状溝21に相応する形状に弾性変形させ、その両端を重ね合わせた状態に装着する。そして、弁体5を全閉位置に配置する状態で、電熱線23に通電してその発熱により生ゴム状態のゴムシート22を加熱して加硫するとともに、この加熱・加硫によって両端を接合して環状に成形する。 【0012】したがって、加硫成形後のゴムシート22は、あり溝をなす環状溝21との係合によって抜け止め、そのシール面が弁箱1の弁箱シート部1Bに完全に密接する形状となり、そのままで高いシールを発揮することができ、装着後の成形加工や抜け止め用部材の装着が不要となる。 【0013】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、未加硫の生ゴムシートを弁体の外周縁の環状溝内に装着した後に加硫することで、環状溝および弁箱シート部に精密に相応した形状のゴムシートを形成することができ、装着後の成形加工が不要となり、ゴムシートに埋め込んだ電熱線によって加熱して加硫することで、設置現場での取付け施工が可能となる。棒状に形成した生ゴムシートを所定長さに切り取って弁体に装着して環状に成形することで、口径のことなる複数種のバタフライ弁に適応可能な汎用化を実現できる。生ゴムシートをあり溝をなす環状溝内に押し込んで加硫することで、加硫成形後のゴムシートがあり溝との係合によって抜け止めされ、従来のような、押え板及び固定用ボルトが不要になり、部品数の削減により施工コストの低減を図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年8月31日(1999.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2001−65712(P2001−65712A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−244146 |
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