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【発明の名称】 制御弁
【発明者】 【氏名】ノウハト バッハナーク

【要約】 【課題】

【解決手段】第1の圧力室1から第2の圧力室内への媒体の溢流を制御するための制御弁3のための圧力補償エレメント8が、これらの圧力1,2を互いに仕切るダイヤフラム9を有している。圧力補償エレメント8は、これらの圧力室1,2内の圧力の差によって生じて制御弁3の弁体5に作用する力を補償する。1つの圧力室1から別の1つの圧力室2内への媒体の溢流が制御弁3の領域内でのみ行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の圧力室から、この第1の圧力室内の圧力とは異なる圧力を有する第2の圧力室内への媒体の溢流を制御するための制御弁であって、弁座へ向けて予負荷された弁体と、この弁体を運動させるための制御装置と、弁体に結合されていて圧力室間の圧力差によって負荷される、弁体に作用する圧力の補償のための可動の圧力補償エレメントとが設けられている形式のものにおいて、圧力室(1,2)が圧力補償エレメント(8,17,26)の領域内で互いにシールされていることを特徴とする制御弁。
【請求項2】 圧力補償エレメント(8,17,26)が圧力室(1,2)を仕切るためのダイヤフラム(9,20,30)を有している、請求項1記載の制御弁。
【請求項3】 弁体(5,16,24)を移動させるために形成された弁軸(7,18,23)が、ダイヤフラム(9,20,30)を保持している皿(10,19,29)に結合されている、請求項1または2記載の制御弁。
【請求項4】 圧力補償エレメント(8)が1つの容器(12)を2つの室(13,14)に仕切るために形成されており、かつ、第1の室(13)が第1の圧力室(1)に、かつ第2の室(14)が第2の圧力室(2)に連通している、請求項1から3までのいずれか少なくとも1項記載の制御弁。
【請求項5】 容器(12)が、第1の圧力室(1)の、第2の圧力室(2)に対向して位置する側に配置されており、かつ、第2の圧力室(2)を第2の室(14)に連通させるために圧力補償通路(15)が形成されている、請求項1から4までのいずれか少なくとも1項記載の制御弁。
【請求項6】 弁体(5)がばねエレメント(11)によつて閉鎖位置へ復帰可能である、請求項1から5までのいずれか少なくとも1項記載の制御弁。
【請求項7】 弁体(24)と圧力補償エレメント(26)との間にレバー(28)が配置されている、請求項1から6までのいずれか少なくとも1項記載の制御弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は第1の圧力室から、この第1の圧力室内の圧力とは異なる圧力を有する第2の圧力室内への媒体の溢流を制御するための制御弁であって、弁座へ向けて予負荷された弁体と、この弁体を運動させるための制御装置と、弁体に結合されていて圧力室間の圧力差によって負荷される、弁体に作用する圧力の補償のための可動の圧力補償エレメントとが設けられている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁石的な制御弁は例えば現今の自動車の内燃機関で排ガス戻し装置内で使用される。この場合、これらの圧力室は内燃機関の吸気通路として、かつ排ガス通路として形成されている。この種の排ガス戻し装置では排ガス通路から排ガスの部分流が分流されて吸気通路に供給される。このことにより、排ガス中の窒素酸化物が軽減される。新鮮空気に対する供給されるべき排ガス量の比は、例えば内燃機関の負荷状態、温度または回転数に依存しており、かつ弁体の制御によって決定される。この制御のために、制御装置は例えば空気圧式、電磁石式または電動機式の駆動アクチュエータを有している。
【0003】圧力室間の差圧が高い場合に、弁体の運動において特に大きな駆動力を回避するために、実際には、第2の弁体が圧力補償エレメントとして形成されている形式の制御弁が公知である。これらの弁体は1つの共通の弁軸に固定されており、かつその基本位置でそれぞれ弁座に当接している。これらの弁体間の領域には一方の圧力室が連通しており、他面において、弁体の互いに逆の側の領域は他方の圧力室に連通している。このことによって、弁軸にはそれぞれこれらの圧力室内の圧力の差によって生じた互いに逆向きの力が作用する。
【0004】この公知の制御弁における欠点とするところは、弁体と弁座とのそれぞれの間隔が特別小さな製作誤差を必要とすることにある。その上、例えば弁軸の熱膨張時に、または弁体および弁座の摩耗時に、制御弁がこれらの圧力室を信頼性良くシールしないことにある。同様に、弁体および弁座の種々異なる膨張が非シール性につながる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は制御弁が小さな製作誤差を必要とせず、かつこれらの圧力室を信頼性良く互いにシールするように冒頭に記載した形式の制御弁を改良することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれば、請求項1に記載されているように、圧力室が圧力補償エレメントの領域内で互いにシールされていることによって解決される。
【0007】
【発明の利点】この構成によって、本発明による制御弁はただ1つの弁体しか有していない。本発明によれば弁体と圧力補償エレメントとが互いに仕切られる。それゆえ、本発明による制御弁は特別小さな製作誤差を必要としない。従って、本発明によれば制御弁の非シール性が簡単に回避される。それゆえ、本発明による制御弁は特に自動車の内燃機関における排ガス戻し装置内での使用に適している。
【0008】圧力補償エレメントは例えば圧力室間に配置されたシリンダ内で摺動可能なピストンであることができる。本発明の別の有利な1構成により、圧力補償エレメントが圧力室を仕切るためのダイヤフラムを備えていれば、この圧力補償エレメントは両方の圧力室を信頼性良く互いにシールする。
【0009】本発明の有利なさらに別の1構成により、弁体を移動せしめるのために形成された弁軸がダイヤフラムを保持する皿に結合されていると、圧力補償エレメントが構造的に特別簡単に形成される。
【0010】本発明のさらに別の有利な1構成により、圧力補償エレメントが1つの容器を2つの室に仕切るために形成されており、かつ第1の室が第1の圧力室に、第2の室が第2の圧力室に連通していると、流れによって圧力室の内部に生じる圧力補償エレメントの障害が信頼性良く回避される。
【0011】本発明のさらに別の1構成により、容器が、第1の圧力室の、第2の圧力室に対向して位置する側に配置されており、かつ、第2の圧力室を第2の室に連通させるために圧力補償通路が形成されていると、本発明による制御弁は特別コンパクトに形成される。
【0012】本発明のさらに別の1構成により、弁体がばねエレメントによって閉鎖位置へ復帰可能であると、本発明による制御弁の基本位置での圧力室の特別信頼性の良いシールが簡単に保証される。ばねエレメントは例えばばね鋼から製作されていることができる。ばねエレメントが極めて弱い戻し力しか伝達する必要がないため、ばねエレメントは金属記憶合金から成ることもできる。
【0013】本発明のさらに別の有利な1構成により、弁体と圧力補償エレメントとの間にレバーが配置されている場合には、弁体および圧力補償エレメントに作用する力のバランスが簡単に調整される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では多数の実施例が可能である。本発明の基本原理を一層明らかにするために、そのうちの3つの実施例を図面に示して以下に説明する。
【0015】図1は自動車の内燃機関の排ガス戻し装置を縦断面図で示す。この装置は排ガス通路として形成された第1の圧力室1と、吸気通路として形成された第2の圧力室2とを備えている。制御弁3が排ガスを第1の圧力室1から第2の圧力室2内へ溢流せしめる。この制御弁3は弁座4に当接した弁体5と、弁座4に対して垂直に弁体5を運動させるための制御装置6とを有している。弁体5は弁軸7を介して制御装置6に結合されている。この制御装置6は例えば図示されていない電磁石によって弁軸7を駆動することができる。このことにより、例えば内燃機関の回転数、負荷状態または温度に依存して、排ガス通路として形成された圧力室1を吸気通路として形成された圧力室2に連通させて新鮮空気に排ガスを混合することができる。
【0016】弁軸7には、ダイヤフラム9を保持する皿10を備えた圧力補償エレメント8が固定されている。この皿10はコイルばねとして形成されたばねエレメント11によって背後から予負荷されている。ダイヤフラム9は容器12内に配置されていてこの容器を2つの室13,14に仕切っている。ダイヤフラム9は皿10ひいては弁軸7の運動を可能ならしめ、かつ圧力室1内に流入する媒体と、圧力室2内に流入する媒体とを分離する。第1の室13は第1の圧力室1に、第2の室14は圧力補償通路15を介して第2の圧力室2に連通している。圧力補償エレメント8は弁体5とほぼ同じ横断面を有しており、その結果、室13,14ひいては圧力室1,2の圧力差は、圧力補償エレメント8を介して、弁体5を移動させる力と同じ力を弁軸7へ導入する。その際、それら両方の力は互いに逆向きであり、従って相殺される。明確のために図面には第1の圧力室1内に第2の圧力室内に比して低い圧力が存在する場合に、弁体5に作用する力と、皿10に作用する力とが矢印で示されている。ばねエレメント11は制御装置6が無力となった際に弁座4上に弁体を保持するための復帰エレメントとして役立つ。両圧力室間の圧力差により弁体5に作用する力が圧力補償エレメント8によって補償されるため、ばねエレメント11はわずかなばね力と特別にフラットなばね特性曲線とを有している。
【0017】図2は制御弁の別の1実施例を示す。この場合には、第1の圧力室1の部分領域が、C字形横断面を有する第2の圧力室2によって囲まれている。第2の圧力室2のCの字の脚に相応する部分内に弁体16と圧力補償エレメント17とが配置されている。この圧力補償エレメント17は弁軸18に固定された皿19と、この皿19に固定されたダイヤフラム20とを有している。弁体16は同様に弁軸18に固定されており、かつ図示の位置で弁座21に当接している。弁体16のこの位置では圧力室1,2内を流れる媒体が互いに分離されている。図1の制御弁でと同様に、圧力室1,2内の圧力の差によつて生じて弁軸18に作用する力が相殺される。
【0018】図3はさらに別の1実施例を概略的に示す。圧力室1,2はこの場合には互いに平行に配置された通路として形成されている。制御弁は制御装置22によって移動させられる弁軸23と、弁軸23に固定された弁体24とを有している。弁体24は図示の位置でプレロード下で弁座25に圧着されている。弁軸23にはレバー28が係合している。このレバー28は固定支点27を中心として旋回可能に支承されており、かつ弁軸23と圧力補償エレメント26とを結合せしめている。圧力補償エレメント26はレバー28に枢着された皿29を有しており、この皿はダイヤフラム30によって開口31内に保持されている。ダイヤフラム30は皿29に対して開口31をシールしている。
【出願人】 【識別番号】390009416
【氏名又は名称】マンネスマン ファウ デー オー アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Mannesmann VDO AG
【住所又は居所原語表記】Kruppstrabe 105,Frankfurt am Main,BRD
【出願日】 平成12年8月1日(2000.8.1)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−65707(P2001−65707A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願2000−233244(P2000−233244)