| 【発明の名称】 |
バルブの取付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 博史
【氏名】高橋 岳
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| 【要約】 |
【課題】ソースボトル1を交換する際に、そのバルブ6は配管3から切り離されて形態が複雑で接触面積の大きくコンダクタンスの悪い流路が大気に開放されるため、この部分に付着した反応性物質が酸化作用等を受けて流路が変質、腐食してパーティクル等の不純物が残留するため、ガスパージ等によってパーティクル等の不純物を除去することが難しく、ソースボトル1を配管3に接続して純粋な反応性物質をチャンバーへ供給するまでに多くの時間を要し、装置の立ち上げまでに多くの時間を要する。
【解決手段】本発明のバルブの取付方法は、ソースボトル1にバルブ6を取り付ける場合、バルブ本体61内で弁体62の作動空間61Dに対して弁座61Hにおいて開口する流路61Gを大気側に開放可能にすると共に作動空間61Dに対して弁座61H以外の部位で開口する流路61Fを反応性物質の雰囲気側に開放してバルブ6をソースボトル1に接続することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原料供給源及び/または配管にバルブを取り付ける方法において、バルブ本体内で弁体の作動空間に対して弁座において開口する流路を大気側に開放可能にすると共に上記弁体の作動空間に対して上記弁座以外の部位で開口する流路を反応性物質の雰囲気側に開放して上記バルブを上記原料供給源及び/または上記配管に接続することを特徴とするバルブの取付方法。 【請求項2】 上記バルブとしてベローズバルブを取り付けることを特徴とする請求項1に記載のバルブの取付方法。 【請求項3】 上記バルブとしてダイアフラムバルブを取り付けることを特徴とする請求項1に記載のバルブの取付方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バルブの取付方法に関し、更に詳しくは、半導体製造プロセスに好適に用いられるバルブの取付方法に関する。 【0002】 【従来の技術】生産工場ではガスを給排するために種々のガス配管が敷設されている。そして、ガス配管におけるガスの流量制御には多種類のバルブが用いられている。特に腐食性ガスや腐食性液体等の反応性物質が流れるガス配管の流路には種々の耐食性材料を用いるなどして様々な防食対策が施されている。 【0003】例えば、半導体工場においても半導体ウエハ等の被処理体を処理するために多くの反応性物質が用いられている。例えば、図4は成膜処理装置またはエッチング処理装置のフローを示す概念図である。このようなプロセスでは、図4に示すように反応性物質を供給する原料供給源であるソースボトル1と所定の条件下で被処理体を処理するチャンバー2が配管3を介して接続されている。チャンバー2には例えば排気管4を介して真空ポンプ5が接続され、真空ポンプ5を介してチャンバー2内を所定に真空度に維持する。成膜用の反応性物質としては、例えば、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)等の無機系化合物や、トリメチルアルミニウム(Al(CH3)3)等のジメチル亜鉛(Zn(CH3)2)等の有機系化合物がある。また、エッチング用の反応性物質としては、例えば、四フッ化メタン(CF4)、三塩化ホウ素(BCl3)等の無機化合物がある。 【0004】ソースボトル1には例えば手動式バルブ6が接続され、このバルブ6を手動操作することによりソースボトル1から反応性物質をチャンバー2へ供給する。この配管3にはマスフローコントローラ7及び自動制御できるバルブ6A、6Bが配設され、ソースボトル1からの反応性物質を予め設定された流量でチャンバー2へ供給し、チャンバー2内で被処理体に対して所定の処理を施す。この処理によりソースボトル1の反応性物質が使い尽くされたり、他の処理を行うために他の反応性物質と切り換えたりする場合には、ソースボトル1を交換する必要がある。この場合、フランジ2Aの部分でソースボトル1をバルブ6と一緒に配管3から切り離し、既にガス充填されたソースボトル1をフランジ2Aを介して接続する。また、空になったソースボトル1にはバルブ6を介して所定の反応性物質を充填する。このようにソースボトル1を配管3から切り離すと、例えばバルブ6の場合には反応性物質の出口側が大気に曝される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のバルブの取付方法ではソースボトル1に接続されたバルブ6は弁体が配置され反応性物質との接触面積が大きいコンダクタンスの悪い流路が大気に開放され、反応性物質との接触面積の小さくコンダクタンスの良い流路がソースボトル1側に接続されているため、ボトル交換に伴ってソースボトル1を配管3から切り離した時にコンダクタンスの悪い流路に付着した反応性物質が大気の酸化雰囲気に曝される。その結果、コンダクタンスの悪い大面積の部分で反応性物質が酸化作用等を受け、その部分が短時間で反応性物質により侵されて変質、腐食し、ひいてはチャンバー2内での処理に必要な反応性物質の純度を下げるパーティクルがその部分に付着したまま残留する。このような不純物を除去するために従来から例えばガスパージ等や洗浄によりパーティクル等の不純物を除去しているが、コンダクタンスの悪い流路は形態が複雑であるため、パーティクル等の不純物を短時間で除去することができず、プロセスで使用する純粋な反応性物質をチャンバー2へ供給するまでに多くの時間を要し、ひいては成膜処理装置やエッチング処理装置等の立ち上げまでに多くの時間を要する。 【0006】本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バルブ内での大気に開放される側の流路の面積を小さくして(流体のコンダクタンスを大きくして)、パージ効率を向上させることによりバルブの反応物質による変質、腐食を抑制して不純物の発生を抑制することができ、ひいては短時間で本来の純粋な反応性物質を所定の部位へ供給することができ、装置立ち上げ時間を短縮することができるバルブの取付方法を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載のバルブの取付方法は、原料供給源及び/または配管にバルブを取り付ける方法において、バルブ本体内で弁体の作動空間に対して弁座において開口する流路を大気側に開放可能にすると共に上記弁体の作動空間に対して上記弁座以外の部位で開口する流路を反応性物質の雰囲気側に開放して上記バルブを上記原料供給源及び/または上記配管に接続することを特徴とするものである。 【0008】また、本発明の請求項2に記載のバルブの取付方法は、請求項1に記載の発明において、上記バルブとしてベローズバルブを取り付けることを特徴とするものである。 【0009】また、本発明の請求項3に記載のバルブの取付方法は、請求項1に記載の発明において、上記バルブとしてダイアフラムバルブを取り付けることを特徴とするものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図3に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。本発明のバルブの取付方法は種々の場面で適用することができるが、本実施形態では例えば図4に示すソースボトルへのバルブの取付方法を例に挙げて説明する。 【0011】本実施形態のバルブの取付方法を説明する前に、まず本実施形態に用いられる図1に示すベローズバルブについて説明する。このベローズバルブ6は、同図に示すように、略逆T字状に形成されたバルブ本体61と、このバルブ本体61内に配置された弁体62と、この弁体62を先端に有するベローズ63とを備えている。バルブ本体61は、バルブ本体61から左右に延びるネジ部61A、61Bと、これらの中央から略垂直に延びて弁体62及びベローズ63を収納するボンネット部61Cとを有している。そして、バルブ6は左右のネジ部61A、61Bを介して配管またはソースボトル(図4参照)と接続される。 【0012】上記ボンネット部61C内には弁体62及びベローズ63が作動する作動空間61Dが形成され、このボンネット部61Cにはボンネットナット61Eが螺合している。左右のネジ部61A、61Bの内側には流路61F、61Gがそれぞれ形成され、右側のネジ部61Aの流路61Fはボンネット部61C内の作動空間61Dに側方から開口し、左側のネジ部61Bの流路61Gは作動空間61Dの下端に形成された弁座61Hで開口している。ボンネットナット61Eの上端には弁体62を操作するコック64が配置され、このコック64はボンネットナット61Eを貫通するステム65を介して弁体62と連結されている。従って、コック64の操作により弁体62が弁座61Hにおいて離接して流路61Gを開閉し、もって流路61F、作動空間61D及び流路61Gを連通し、遮断する。尚、66は弁体62を常に一定圧力で弁座61Hに押圧するコイルスプリングである。 【0013】而して、上記ベローズバルブ6をソースボトルへ取り付ける場合には、バルブ本体61の右側のネジ部61Aをソースボトル1の雌ネジ部に接続し、左側のネジ部61Bをフランジ付きの配管に接続するようにしてあり(図1では配管との接続前の状態を示している。)、本実施形態では従来とは逆向きにベローズバルブ6をソースボトル1に対して取り付けてある。これによりコンダクタンスの悪い流路、即ち右側の流路61F及び作動空間64Dを反応性物質の雰囲気に曝し、コンダクタンスの良い流路61Gを大気に曝した状態にしている。 【0014】従って、ソースボトル1内に反応性物質を充填する場合には、ソースボトル1をフランジ付き配管を介して反応性物質を貯留するタンクと接続した後、コック64を手動操作して弁体62を弁座61Hから引き上げて通路61Gを開くと、流路61G、作動空間61D及び右側の流路61Fが連通しタンク内の反応性物質をソースボトル内へ充填することができる。この時、反応性物質はバルブ6の左側の流路61G、作動空間61D及び右側の流路61Fの順に流れてソースボトル内に充填される。充填後にはコック64を手動操作して弁体62を弁座61Hに着座させて流路64Gを閉じた後、ソースボトルをフランジ付き配管を介してタンクから切り離し、ソースボトルを装置まで搬送し、配管に接続する。 【0015】ソースボトル1を搬送して配管3に接続するまでの間、ボトル側の流路61F及び作動空間61Dは反応性物質雰囲気にあり空気が遮断されているため、バルブ本体61内の反応性物質との接触部分(作動空間61D、右側の流路61F及びベローズ63)は純粋な反応性物質と接触し、反応性物質の酸化等による反応生成物等のパーティクルを発生したり、反応生成物等により流路が変質したり、腐食したりすることはない。一方、バルブ本体61の左側の流路61Gは大気に曝されるが、その部分は面積が小さくコンダクタンスが良いため、ソースボトル1内の反応性物質をパージすることで流路61Gに付着したパーティクル等の不純物を簡単に除去することができ、短時間で純粋な反応性物質をチャンバー2へ供給できるようになり装置を短時間で立ち上げることができる。 【0016】ところが、従来のバルブの取付方法であれば、反応物質との接触面の形態が複雑でコンダクタンスの悪い流路、即ち作動空間61D及び右側の流路61Fが大気に開放されて酸化雰囲気に曝され、その表面に付着した反応性物質が酸化作用等を受け、この反応により形態の複雑な面で変質し、腐食し、反応生成物がパーティクル等の不純物として付着する。しかも、作動空間61D内にはベローズ63が存在し接触部分の形態が複雑で、この部分でも不純物が付着するため、ガスパージ等を行って洗浄しても簡単にはパーティクル等の不純物を除去することができず、チャンバー2へ純粋な反応生成物を供給するまでに長い時間が必要になり、装置の立ち上げまでの時間が長くなる。 【0017】また、図2はダイアフラムバルブの要部を示す断面図である。このダイアフラムバルブをベローズバルブと同一または相当部分には同一符号を附して説明する。このダイアフラムバルブ6は、同図に示すように、略逆T字状に形成されたバルブ本体61と、このバルブ本体61内に配置された弁体に相当する弁膜62と、この弁膜62を操作するコンプレッサ63とを備え、流体のコンダクタンスがベローズバルブよりも良くなっている他はベローズバルブに準じて構成されている。バルブ本体61から左右に左右のネジ部61A、61Bを介して配管またはソースボトル(図4参照)と接続するようになっている。 【0018】上記ダイアフラムバルブ6をソースボトルへ取り付ける場合には、バルブ本体61の右側のネジ部61Aをソースボトル1の雌ネジ部に接続し、左側のネジ部61Bをフランジ付きの配管に接続し、従来とは逆向きにベローズバルブ6をソースボトルに対して取り付ける。これによりコンダクタンスの悪い流路、即ち右側の流路61F及び作動空間64Dを反応性物質の雰囲気に曝し、コンダクタンスの良い流路61Gを大気に曝した状態にすることができる。 【0019】従って、ソースボトル内に反応性物質を充填する場合には、ソースボトルをフランジ付き配管を介して反応性物質を貯留するタンクと接続した後、コック64を手動操作して弁体62をリング状の弁座61Hから引き上げて通路61Gを開くと流路61G、作動空間61D及び右側の流路61Fが連通しタンク内の反応性物質をソースボトル内へ充填することができる。充填後にはコック64を手動操作して弁体62を弁座61Hに着座させて流路64Gを閉じた後、ソースボトルをフランジ付き配管を介してタンクから切り離し、ソースボトルを装置まで搬送し、配管に接続する。従って、ダイアフラムバルブ6の場合も従来とは逆向きにソースボトルに取り付けることで、大気に開放した時に発生するパーティクルを抑制することができ、ひいては装置の立ち上げ時間を短縮することができる。 【0020】図3は、本実施形態のバルブの取付方法を適用した場合と従来の取付方法を適用した場合のガスパージによる洗浄回数とソースボトルで使用されていた反応性物質の残留濃度との関係を示したものである。図3に示す実施例及び比較例ではバルブとして6個のダイヤフラムバルブを使用し、反応性物質として四塩化チタンを使用した。そして、使用後のダイヤフラムバルブの流路にヘキサンをクリーニング液として流して流路を洗浄し、バルブの出口から流出した洗浄後のヘキサンに含まれている四塩化チタンの濃度を残留濃度として測定した。実施例1〜3は本実施形態の取付方法による3個のバルブの測定データであり、比較例1〜3は従来の取付方法による3個のバルブの測定データである。図3に示す結果によれば、実施例1〜3は比較例1〜3よりも少ない洗浄回数でバルブ内に残留している四塩化チタンを除去することができることが判った。 【0021】以上説明したように本実施形態によれば、ソースボトル1にベローズバルブ(またはダイアフラムバルブ)6を取り付ける場合に、バルブ本体61内で弁体(または弁膜)62の作動空間61Dに対して弁座61Hを介して開口する流路61Gを大気側に開放可能にすると共に弁体(または弁膜)62の作動空間61Dに対して弁座61H以外の部位で連通する流路61Fを反応性物質の雰囲気側に開放してベローズバルブ(またはダイアフラムバルブ)6をソースボトル1に接続するようにしたため、ソースボトルの交換時等に流路61Gが大気に開放されて反応性物質が付着した流路61Gが酸化性雰囲気に曝されたとしても、この部分の形状は単純でコンダクタンスが良いため、反応性物質を使用する場合に、ガスパージ等により流路61Gに付着したパーティクル等の不純物を簡単且つ短時間で除去して純粋な反応性物質を短時間でチャンバー21へ供給することができ、ひいては装置を短時間で立ち上げることができる。 【0022】尚、上記実施形態ではベローズバルブ及びダイアフラムバルブを例に挙げ、これらのバルブをソースボトルに取り付ける場合について説明したが、本発明のバルブの取付方法は上記各実施形態に制限されるものではなく、その他のバルブについても広く適用することができ、また、図4の配管3に配設されたバルブ6Aについても本発明を適用することができる。 【0023】 【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、バルブ内での大気に開放される側の流路の面積を小さくして(流体のコンダクタンスを大きくして)、パージ効率を向上させることによりバルブの反応物質による変質、腐食を抑制して不純物の発生を抑制することができ、ひいては短時間で本来の純粋な反応性物質を所定の部位へ供給することができ、装置立ち上げ時間を短縮するバルブの取付方法を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000219967 【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月9日(1999.7.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096910 【弁理士】 【氏名又は名称】小原 肇
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| 【公開番号】 |
特開2001−21062(P2001−21062A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−196112 |
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