| 【発明の名称】 |
流量制御弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 義峰
【氏名】石川 啓一
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、その目的は、圧電素子およびリード線を作動流体と隔離するとともに、入口および出口パイプが直線状となる取付けの自由度の高い、低コストで小型の超音波モータによる流量制御弁の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の流量制御弁は、内面に駆動子が設けられた角筒状の弾性体内にスライダを配設し、前記スライダ端部には弁体と当金を設け、前記スライダの当金側には流体の流入部を、またスライダの弁体側には流体の流出部を気密的に形成することによって制御弁本体を構成し、前記弾性体の外壁面に圧電素子もしくは電歪素子を接合してなる振動子を形成し、スライダの移動により適宜な形態の弁体を移動させるようにしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】角筒状の弾性体(7)の内面に駆動子(5)を設け、前記弾性体(7)内には適宜な付勢手段によって駆動子(5)に圧接されてなるスライダ(4)を配設し、前記スライダ(4)の一端部には弁体(6)を設けると共に他端部には当金(19)を設け、前記スライダ(4)の当金(19)側には流体の流入部(10)を気密的に形成すると共にスライダ(4)の弁体(6)側には流体の流出部(13)を気密的に形成して制御弁本体(1)を構成し、一方、前記弾性体(7)の外壁面に圧電素子もしくは電歪素子(2a〜2d、3a〜3d)を接合して振動子(14)を形成し、前記振動子(14)に長さ方向伸縮モードと筒口開閉屈曲モードの複合共振を生じさせることによりスライダ(4)を移動させ、該スライダ(4)の移動により、流体通路面積を可変するようにしたことを特徴とする流量制御弁。 【請求項2】流入部(10)としてはパイプ固定具(9)に入口パイプ(8)を固定し、また流出部(13)としては弁座(11)に出口パイプ(12)を固定し、振動子(14)に発生する流入部側の節位置にパイプ固定具(9)を、一方、流出部側の節位置には弁座(11)を配設したことを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は空気調和装置、冷凍冷蔵庫等に接続され、冷媒等の流量を制御するために用いる超音波モータ利用の流量制御弁に係わり、特に圧電素子とリード線を作動流体から隔離できるようにした制御弁に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、圧電素子を利用した制御弁は応答性に優れた高精度な制御弁を構成することができる。図4は、従来の圧電素子を利用した制御弁の一例を示した図である。(特開平2−62487号) 24はボディ、8は入口パイプ、12は出口パイプ、11は入口パイプ8と出口パイプ12を連通する弁座、6は弁座11に対する球状の弁体であり、コイルスプリング25により弁体6は弁座11に付勢された状態である。また、前記ボディ24の弁座11と同心に形成された通孔26には、ロッド27が摺動自在に挿通され、該ロッド27に対する圧電素子28がボディ24の底部に配設され、該圧電素子28を気密保持するキャップ29がボディ24に取り付けられている。なお、該圧電素子28は複数枚積層された、いわゆる積層型の圧電素子であり、20は圧電素子28に接続されたリード線である。次に動作について説明する。圧電素子28に電圧が印加されていない状態では、弁体6がコイルスプリング25により弁座11を閉塞した状態を維持している。圧電素子28に電圧を印加すると圧電素子28の伸長しロッド27を介して、弁体6をコイルスプリング25に対抗して弁座11から離れ、流体を流通させることができる。したがって、圧電素子28に印加する電圧の大きさや時間を制御することによって流量を制御する制御弁が構成できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の圧電素子利用の制御弁は、圧電素子およびリード線が流体の雰囲気にさらされるため、電気的絶縁手段が必要であるとともに、リード線においては、外部に引き出す際の気密性の確保が難しく高コストの要因となっていた。加えて、従来の制御弁は入口パイプ、出口パイプの位置関係が直線状にならないため、取り付けの自由度が少ないという問題があった。本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、圧電素子およびリード線を作動流体と隔離するとともに、入口および出口パイプが直線状となる取付けの自由度の高い、低コストで小型の超音波モータによる流量制御弁を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するために、本発明の制御弁は、内面に駆動子が設けられた角筒状の弾性体内にスライダを配設し、前記スライダ端部には弁体と当金を設け、前記スライダの当金側には流体の流入部を、またスライダの弁体側には流体の流出部を気密的に形成することによって制御弁本体を構成し、前記弾性体の外壁面に圧電素子もしくは電歪素子を接合してなる振動子を形成し、スライダの移動により適宜な形態の弁体を移動させることにより、問題解決の手段とするものである。 【0005】すなわち、本願に係る第一の発明は、角筒状の弾性体7の内面に駆動子5を設け、前記弾性体7内には適宜な付勢手段によって駆動子5に圧接されてなるスライダ4を配設し、前記スライダ4の一端部には弁体6を設けると共に他端部には当金19を設け、前記スライダ(4)の当金19側には流体の流入部10を気密的に形成すると共にスライダ4の弁体6側には流体の流出部13を気密的に形成して制御弁本体1を構成し、一方、前記弾性体7の外壁面に圧電素子もしくは電歪素子2a〜2d、3a〜3dを接合して振動子14を形成し、前記振動子14に長さ方向伸縮モードと筒口開閉屈曲モードの複合共振を生じさせることによりスライダ4を移動させ、該スライダ4の移動により、流体通路面積を可変するようにしたことを特徴とする流量制御弁である。 【0006】また、本願の第二の発明は、流入部10としてはパイプ固定具9に入口パイプ8を固定し、また流出部13としては弁座11に出口パイプ12を固定し、振動子14に発生する流入部側の節位置にパイプ固定具9を、また流出部側の節位置には弁座11を配設したことを特徴とする請求項1記載の流量制御弁である。 【0007】 【発明の作用】本発明によれば、角筒状の弾性体と、入口パイプおよびパイプ固定具を有する流入部と、弁座および出口パイプを有する流出部とを、各々溶接等により気密構造に形成して制御弁本体を設け、前記弾性体の外壁面に接合してなる圧電素子もしくは電歪素子に超音波領域の電気信号を印加し、内壁面の駆動子に圧接されているスライダを介して流量を制御する弁体が移動する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は、本発明の第一の実施例を示した断面図である。第一の発明に係る制御弁は、制御弁本体1と、圧電素子2〜3と、前記制御弁本体1に収納されるスライダ4と駆動子5および弁体6により構成されている。また、前記スライダ4は駆動子5側に適宜な付勢手段によって圧接されている。前記制御弁本体1は角筒状の弾性体7と、入口パイプ8およびパイプ固定具9を有する流入部10と、弁座11および出口パイプ12を有する流出部13とを、各々溶接等により気密構造に形成したものである。また、前記弾性体7の外表四面に、ほぼ中心対称位置に、中心を境界に分極方向を異にして接合された圧電素子2a〜2d、3a〜3dが接合され振動子14を構成すると共に、弾性体7の内壁面に各対向1対に配設された駆動子5a、5bが設けられており、該駆動子5a、5bには、ライニング材15が圧接状態にて配置されている。 【0009】前記スライダ4は、前記ライニング材15と、板ばね16と、弁体6を有するシャフト17から構成されている。該シャフト17の左端部は、スプリング18を介在させて、弁体6をかしめ等によって固定している。一方、シャフト17の右端部は前記板ばね16が該シャフト17を覆うごとくかぶせられると共に、先端部に当金19をかしめ等により固定している。なお、図示していないが、リード線20は前記圧電素子2a〜2d、3a〜3dに接続されている。 【0010】図2は、本発明の第二の実施例を示した断面図である。第二の発明に係る制御弁は、第一の発明に係る振動子14に超音波領域の電気信号を印加させた時に発生する流入部側の節位置22にはパイプ固定具9を、一方、流出部側の節位置23には弁座11を配置している。 【0011】図3は、第一および第二の発明に係る制御弁本体1の部品構成を簡略化したものである。つまり、第一および第二の発明に係る角筒状の弾性体7の長さをLとすると、第三の発明に係る制御弁本体1は、長さを約1/2Lとした弾性体7aと、一端部に底面を有する長さ約1/4Lの弾性体7bに入口パイプ8を接合してなる流入部10と、一端部に底面および弁座11を有し、長さ約1/4Lの弾性体7cに出口パイプ12を接合してなる流出部13とを、各々溶接等により気密構造に形成したものである。 【0012】以下、本発明の動作について説明する。本発明の駆動機構は、圧電素子2および3により、駆動子5a、5bが振動子し、これによってスライダ4が移動する超音波モータである。動作原理の詳細な説明は省略するが、振動子の長さ方向伸縮モードと四角筒交互開閉屈曲モードの両方の振動を同時に発生させる、いわゆる複合共振利用の超音波モータである。本発明は、このスライダ4の直線運動を利用して、弁体6が直線運動することにより、弁座11との間隙が変化し、流量を制御するものである。 【0013】前記スライダ4が左方に移動し、弁座11を弁体6が閉弁した後、シャフト17に格納されたスプリング18が圧縮され、さらに弁座11のストッパー部21とスライダ4が当接して、スライダの移動が止まるようになっている。したがって、弁体6が弁座11に必要以上の力でシールすることないため、かじりなどが起こらないように該ストッパーにて規制している。一方、スライダ4が右方向に移動し、弁座11を弁体6が開弁した後は、スライダ4の右端部に固定された当金19がパイプ固定具9に当接して、スライダの移動が止まるようになっている。 【0014】なお、以上の実施例では、振動子が角筒状の弾性体からなる長さLの場合を挙げたが、外表四角で内側断面が円形の場合、六角形、八角形等の偶数角形にした場合でも同様に成立する。また、駆動子の設置場所は左右に設けてもよいし、片側だけの設置、駆動子を設けなくても成立する。 【0015】本発明は、冷媒の流量制御以外のものにも具体化することが勿論可能である。例えば、気体(酸素、窒素、アルゴン、二酸化炭素、ハロゲン、ブタン等)、液体(水、オイル等)、気体液体混合状態であっても構わない。さらに、圧力制御弁、切替弁等としても、本発明は成立する。 【0016】 【発明の効果】以上のように、第一の発明によれば、圧電素子およびリード線を流体から隔離できるため、電気的絶縁手段が不要となる利点を有するとともに、振動子の形状が弁構造の一部である角筒を兼ねた形状であるとともに、スライダも弁体と一体となった構造を形成することができるため、部品点数の大幅な低減が図れ、小型で安価な制御弁を提供可能である。 【0017】また、第二の発明によれば、振動子に長さ方向伸縮モードと筒口開閉屈曲モードの複合共振を生じさせた時に発生する節位置に入口パイプを有する流入部と出口パイプを有する流出部を配置することにより、振動状態が変わらず出力低減の問題がない超音波モータ利用の制御弁を提供することができる。 【0018】さらに、第一および第二の発明によれば、流入部と流出部は入口パイプおよび出口パイプを形成するためのものだけでなく、スライダの移動量を規制するためのストッパーの役割も果たしているため部品点数の削減および小型化に大きく寄与するという効果は絶大である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598161082 【氏名又は名称】伊藤 義峰
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| 【出願日】 |
平成11年7月5日(1999.7.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−21057(P2001−21057A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−190575 |
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