| 【発明の名称】 |
ダイヤフラムバルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】長岡 秀樹
【氏名】北澤 貴
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| 【要約】 |
【課題】従来のダイヤフラムバルブの場合には、例えば流路2を開く時に図4に示すように駆動体4が上昇してもダイヤフラム3が駆動体4の動きに追随せず流路2を閉じたまま動かない、動作不良を発生することがあってもこのような動作不良を発見することができない。
【解決手段】本発明のダイヤフラムバルブ10は、駆動体14のダイヤフラム押さえ14Aのダイヤフラム13との接触面に導電性膜20を被着し、ダイヤフラム押さえ14Aの導電性膜20とダイヤフラム13とを電気的に接触させ、しかもこれら導電性膜20とダイヤフラム13にこれら両者20、13の導通を検出する手段としてフォトカップラー21を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブ本体と、このバルブ本体内に形成された流路と、この流路を開閉する導電性のダイヤフラムと、このダイヤフラムと接触し且つこのダイヤフラムを駆動させる駆動体とを備え、上記駆動体と上記ダイヤフラムとを電気的に接触させると共にこれら両者の導通を検出する手段を設けたことを特徴とするダイヤフラムバルブ。 【請求項2】 上記駆動体のダイヤフラムとの接触面に導電性膜を設けたことを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラムバルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラムバルブに関し、更に詳しくは、動作不良があると簡単且つ確実にその動作不良を知ることができるダイヤフラムバルブに関する。 【0002】 【従来の技術】生産工場では気体、液体等の流体を給排するために種々の配管が敷設されている。そして、これらの配管における流体の流量制御には多種類のバルブが用いられている。ダイヤフラムバルブはこのような流量制御用のバルブに一つとして使用されている。ダイヤフラムバルブは流体の流路側に摺動部分等の塵埃を発生する部分がないため、塵埃等の不純物を嫌う半導体製造工場では広く用いられている。 【0003】ダイヤフラムバルブは、例えば図3に示すように、バルブ本体(ボディ)1内に形成された流路2と、この流路2を開閉する金属製のダイヤフラム3と、このダイヤフラム3と接触し且つこのダイヤフラム3を駆動させる駆動体4とを備え、ダイヤフラム3の中央部分の膨らみが駆動体4の昇降に追随して弾性変形し、流路2に固定された合成樹脂製のリングシート5と離接することで流路2を開閉するようになっている。ボディ1内にはダイヤフラム3の周縁部をリング状の突起1Aに対して押さえ付ける押さえ部材6が収納され、この押さえ部材6はボディ1の内側で螺合するボンネット7によって固定されている。尚、図3の矢印は流体の流れ方向を示している。 【0004】而して、駆動体4は、図3に示すように、ダイヤフラム3の中央部分の膨らみを押圧する合成樹脂製のダイヤフラム押さえ4Aと、このダイヤフラム押さえ4Aと下面で嵌合し且つこれよりも大径に形成された金属製のディスク4Bと、このディスク4Bの上端に連結されたステム4Cとを有し、ダイヤフラム押さえ4Aがダイヤフラム3の中央部分の膨らみと接触している。従って、駆動体4が下降するとダイヤフラム3の中央部分の膨らみを押圧して流路2を閉じ、駆動体4が上昇するとダイヤフラム3の中央部分の膨らみがその弾力で復帰して流路2を開く。この際、駆動体4はディスク4Bのフランジ部とボンネット7の縮径部との間に形成された隙間δの範囲で昇降する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のダイヤフラムバルブはダイヤフラム3の中央部分の膨らみが駆動体4に追随して弾力的に上下動することによりリングシート5との離接を繰り返して流路2を開閉するようにしてあるため、例えば流路2を開く時に図4に示すように駆動体4が上昇してもダイヤフラム3が駆動体4の動きに追随せずに流路2を閉じたまま動かない、動作不良を発生することがあってもこのような動作不良を発見することができないという課題があった。そのため、配管系の全てのバルブについての動作不良の有無を究明せざるを得ず、その究明に多大な時間と労力を費消するという課題があった。 【0006】特開平6−101774号公報にはダイヤフラムの破損等を検出する技術が提案されているが、この技術ではダイヤフラムが駆動体から離れた場合の動作不良を発見することはできない。また、特公昭57−10364号公報にはダイヤフラムとこれに連結された作動杆を有し、作動杆を介してダイヤフラムの動きを検出し、ガス管内の流量異常する流量感知装置が提案されているが、このダイヤフラムは差圧感知手段として使用されているもので弁体として使用されているものではない。 【0007】本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、基本的なバルブ構造を維持したままダイヤフラムの動作不良を簡単且つ確実に知ることができるダイヤフラムバルブを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載のダイヤフラムバルブは、バルブ本体と、このバルブ本体内に形成された流路と、この流路を開閉する導電性のダイヤフラムと、このダイヤフラムと接触し且つこのダイヤフラムを駆動させる駆動体とを備え、上記駆動体と上記ダイヤフラムとを電気的に接触させると共にこれら両者の導通を検出する手段を設けたことを特徴とするものである。 【0009】また、本発明の請求項2に記載のダイヤフラムバルブは、請求項1に記載の発明において、上記駆動体のダイヤフラムとの接触面に導電性膜を設けたことを特徴とするものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図1、図2に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。本実施形態のダイヤフラムバルブ10は例えば図2に示すように基本的には従来のものと同一構造になっている。即ち、本実施形態のダイヤフラムバルブ10は、ステンレス等からなる金属製のバルブ本体(ボディ)11と、このボディ11内に形成された流路12と、この流路12を開閉するニッケル合金等の金属やその他の導電性を有する導電性部材からなるダイヤフラム13と、このダイヤフラム13と接触し且つこのダイヤフラム13を駆動させる駆動体14とを備え、ダイヤフラム13が駆動体14の動きに追随して流路12に固定された合成樹脂製のリングシート15と離接することで流路12を開閉する。ダイヤフラム13は周縁部が突起11A、押さえ部材16及びボンネット17によって固定され、その中央部分の膨らみが駆動体14を介して上下動し、上述のように流路12を開閉する。押さえ部材16及びボンネット17もステンレス等の金属によって形成されている。駆動体14は、合成樹脂製のダイヤフラム押さえ14A、ディスク14B及びステム14Cを有している。尚、図2において、18はボンネットナット、19は駆動体14の駆動源である。 【0011】而して、本実施形態ではダイヤフラム13とダイヤフラム押さえ14Aが電気的に導通自在に接触している。即ち、図1で模式的に示すようにダイヤフラム押さえ14Aのダイヤフラム13との接触面には金属薄膜等の導電性膜20が被着され、この導電性膜20とダイヤフラム13が密着し、互いに導通自在になっている。導電性膜20は、ダイヤフラム13との接触面に形成されたもの、あるいは少なくともダイヤフラム押さえ14Aの接触面の一部に形成されてダイヤフラム13との間で導通できるものであれば良い。 【0012】更に、図1に示すように上記駆動体14とダイヤフラム13の間にこれら両者の電気的導通の有無を検出する手段としてフォトカップラー21が電気的に接続され、ダイヤフラム13と導電性膜20との接触不良によりダイヤフラム押さえ14A(駆動体14)がダイヤフラム13から離れた時にフォトカップラー21を介して両者13、14の接触不良(導通不良)を動作不良として検出し、制御装置(図示せず)を介して報知するようになっている。このフォトカップラー21は発光ダイオード21Aとフォトトランジスタ21Bからなり、電源電圧Vcc(例えば5V)で作動するようになっている。図1に模式的に示すように発光ダイオード21Aのアノード側の導線22はダイヤフラム13側に接続され、そのカソード側の導線23は駆動体14の軸方向の貫通孔14Dを通りダイヤフラム押さえ14Aを被覆する導電性膜20側に接続されている。カソード側の導線23には例えば絶縁性被膜が形成され、この導線23と駆動体14の構成部材、ダイヤフラム押さえ14A、ディスク14B及びステム14Cとの間で短絡しないようにしてある。 【0013】また、フォトトランジスタ21Bは制御装置に接続され、この制御装置はフォトトランジスタ21Bのオン、オフ信号を監視している。フォトカップラー21で異常信号を検出した場合、警報灯や警報器等の報知器(図示せず)を作動させることによりダイヤフラム13がダイヤフラム押さえ14Aから離間したこと、つまり動作不良を知らせるようになっている。 【0014】次に、動作について説明する。例えばダイヤフラムバルブ10の流路12を開く場合には、駆動源19を介して駆動体14が上昇すると、ダイヤフラム13の中央部分の膨らみが駆動体14の動きに追随して押圧力を受けない元の状態に弾力的に復帰し、リングシート15から離れて流路12を開いて図2の矢印で示す方向へ流体を流す。流路12を閉じる場合には、駆動源19を介して駆動体14が下降すると、ダイヤフラム13の中央部分の膨らみが弾性変形しながら駆動体14によって押圧されてリングシート15に着座し、流路12を閉じて流体の流れを遮断する。 【0015】ダイヤフラムが劣化した場合、流路12を開く時ダイヤフラム13が駆動体14の動きに追随できず、図1に示すように駆動体14が実線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで上昇してもダイヤフラム13の中央部分の膨らみがリングシート15に着座したまま窪み、元の状態に復帰せず流路12を開放できないことがある。このような場合本実施形態では、駆動体14のダイヤフラム押さえ14Aがダイヤフラム13から離れると、フォトカップラー21の発光ダイオード21Aに電流が流れて発光し、この光信号をフォトトランジスタ21Bで受光し、フォトトランジスタ21Bからの信号に基づいて制御装置がが警報器を作動させ、ダイヤフラムバルブ10に動作不良のあったことを自動的に知らせる。 【0016】以上説明したように本実施形態によれば、駆動体14のダイヤフラム押さえ14Aのダイヤフラム13との接触面に導電性膜20を被着し、ダイヤフラム押さえ14Aの導電性膜20とダイヤフラム13とを電気的に接触させ、しかもこれら導電性膜20とダイヤフラム13にこれら両者20、13の導通の有無を検出するフォトカップラー21を接続したため、流路12を開く時にダイヤフラム13が駆動体14、即ちダイヤフラム押さえ14Aの動きに追随せず、ダイヤフラム13からダイヤフラム押さえ14Aが離れると、フォトカップラー21でその旨を検出し、ダイヤフラム13の動作不良を制御装置を介して報知し、自動的にダイヤフラムバルブ10の動作不良を知ることができ、ひいては、配管系での動作不良のあるダイヤフラムバルブ10を簡単且つ確実に特定することができる。 【0017】また、駆動体14が急激に作動し、ダイヤフラム13が駆動体14に追随できず、駆動体14がダイヤフラム13から一時的に離れることがあっても、ダイヤフラム13の中央部分の膨らみは短時間で元の状態へ復帰して駆動体14と接触することがある。このような場合には制御装置において、駆動体14とダイヤフラム13が一時的に離れることを動作不良と処理せず、誤動作のないようにすることができる。 【0018】また、ダイヤフラム13とダイヤフラム押さえ14Aの導電性膜20間の導通の有無を検出する手段としてフォトカップラー21の代わりに発光ダイオードを設けることにより、この発光ダイオードの点灯を直接視認することで、ダイヤフラムバルブ10の動作不良を知るようにすることもできる。 【0019】尚、上記実施形態では導通の検出手段としてフォトカップラーや発光ダイオードを設けた場合について説明したが、導電性膜20とダイヤフラム13間の導通の有無を検出できる手段であれば、その他の検出手段を用いることができる。 【0020】 【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、基本的なバルブ構造を維持したままダイヤフラムの動作不良を簡単且つ確実に知ることができるダイヤフラムバルブを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000219967 【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月9日(1999.7.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096910 【弁理士】 【氏名又は名称】小原 肇
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| 【公開番号】 |
特開2001−21052(P2001−21052A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−195247 |
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