| 【発明の名称】 |
タービンブラシを正確に半径方向に配置するための装置と方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ノーマン・アーノルド・ターンキスト
【氏名】フレデリック・ジョージ・ベイリー
【氏名】ローレンス・エドワード・レンツ
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| 【要約】 |
【課題】タービンブラシを正確に半径方向に配置するための装置と方法の提供。
【解決手段】ロータRの方向に開口しロータRから離れて向かい合う内側レッジ36を画定するスロット30を有するラビリンスシールセグメント18と、スロット30に挿入され、ロータRに面する外側肩部36を持ち、ラビリンスシールセグメント18の内側レッジ36上に横たわるブラシシールセグメント28とを含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タービンロータ(R)に対してタービンブラシシール(12)を正確に配置する装置(10)であって、タービンロータ(R)の方向に開口し、前記ロータ(R)から離れて向かい合う内側レッジ(36)を画定するスロット(30)を有するメインシールセグメント(18)と、前記ロータ(R)に面する外側肩部(38)、及び前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)よりも断面寸法が小さい部分(28A)を有するブラシシールセグメント(28)とを含み、前記ブラシシールセグメント(28)の前記スロット(30)への挿入が可能であり、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)が前記メインシールセグメント(18)の前記内側レッジ(36)上に横たわり、前記ブラシシールセグメント(28)が前記メインシールセグメント(28)と前記ロータ(R)に対して半径方向に移動可能であり、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)が前記メインシールセグメント(18)の前記内側レッジ(36)の方向又は反対方向に移動可能であり、さらに、前記ブラシシールセグメント(28)を前記ロータ(R)の方向に押し付けるための手段(30)を含み、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)上の間隔を置いた位置を前記メインシールセグメント(18)の前記レッジ(36)上の間隔を置いた位置に接しさせ、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)を前記メインシールセグメント(18)の前記レッジ(36)に実質的に係合するように位置させ保持し、その結果前記メインシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対する前記ブラシシールセグメントの半径方向の浮き上がりを防止することを特徴とする装置(10)。 【請求項2】 前記メインシールセグメント(18)がラビリンスシールセグメントであることを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。 【請求項3】 前記メインシールセグメント(18)が前記ロータ(R)の周りに前記メインシールセグメント(18)を配置するために弓形状であり、前記ロータ(R)から離れて向かい合う外周縁部(40)、前記外周縁部(40)から半径方向内方に間隔を置き、前記ロータ(R)に面する内周縁部(42)、及び前記メインシールセグメント(18)内でその前記外周縁部と内周縁部(40、42)の間に画定されるスロット(30)を有し、前記スロット(30)は前記外周縁部(42)において開口し前記ロータ(R)から離れる方向に前記外周縁部(40)に向って延びる半径方向部分(30A)と前記外周縁部と内周縁部(40、42)から間隔を置いており、前記ロータ(R)に沿って前記スロット(30)の前記半径方向部分(30A)の1側と交叉する関係で一体になっており、前記ロータ(R)から離れて向かい合う前記メインシールセグメント(18)内の前記内側レッジ(36)を画定する軸方向部分(30B)とを有することを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。 【請求項4】 前記ブラシシールセグメント(28)は前記弓形状のメインシールセグメント(18)に適合するために弓形状であり、半径方向部分(28B)と前記半径方向部分(28B)の1側と交叉する関係で結合し一体になっており、前記ブラシシールセグメント(28)上に前記ロータ(R)に面する前記外側肩部(38)を画定する軸方向部分(28C)を有し、前記ブラシシールセグメント(28)の前記半径方向及び軸方向部分(28B、28C)が前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)の前記半径方向及び軸方向部分(30A、30B)に対し摺動可能に嵌合するように形、寸法がともに適合し、前記ブラシシールセグメント(28)は前記ラビリンスシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対して半径方向に移動可能であり、前記ブラシシールセグメント(38)の前記肩部(38)は前記メインシールセグメント(18)の前記内側レッジ(36)上に横たわり、前記内側レッジ(36)の方向又は反対方向に移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の装置(10)。 【請求項5】 前記ブラシシールセグメント(28)を前記ロータ(R)の方向に押し付けるための前記手段(30)が、前記メインシールセグメント(18)上の間隔を置いた位置において前記メインシールセグメント(18)を貫通し前記スロット(30)まで延びる少なくとも2つのねじ孔(44)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置(10)。 【請求項6】 前記ブラシシールセグメント(28)を前記ロータ(R)の方向に押し付けるための前記手段(30)がさらに、各々が前記メインシールセグメント(18)の前記ねじ孔(44)のうちの1つにそれぞれ固く締められ、前記メインシールセグメント(18)上の間隔を置いた位置において前記ブラシシールセグメント(28)に接する少なくとも2つのねじ(46)を含み、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)を前記メインシールセグメント(18)の前記レッジ(36)と実質的に係合するように位置させ保持することを特徴とする請求項5記載の装置(10)。 【請求項7】 タービンロータ(R)に対してタービンブラシシール(12)を正確に配置するための装置(10)であって、タービンロータ(R)の周りに配置するために弓形状をしたラビリンスシールセグメント(18)を含み、前記ラビリンスシールセグメント(18)は前記ロータ(R)から離れて向かい合う外周縁部(40)、前記外周縁部(40)から半径方向内方に間隔を置き、前記ロータ(R)に面する内周縁部(42)、及び前記ラビリンスシールセグメント(18)内でその前記外周縁部と内周縁部(40、42)の間に画定され、前記外周縁部(42)において開口し前記ロータ(R)から離れる方向に前記外周縁部(40)に向って延びる半径方向部分(30A)と前記外周縁部と内周縁部(40、42)から間隔を置いており、前記ロータ(R)に沿ってスロット(30)の前記半径方向部分(30A)の1側と交叉する関係で一体になっており、前記ロータ(R)から離れて向かい合う前記ラビリンスシールセグメント(18)内の弓形状の内側レッジ(36)を画定する軸方向部分(30B)とを有するスロット(30)を有し、また、前記ラビリンスシールセグメント(18)はその前記外周縁部(40)からそれを貫通して前記スロット(30)の前記軸方向部分(30A)まで延び、前記ラビリンスシールセグメント(18)の弓形状長さに沿って互いに間隔を置いて位置する少なくとも2つのねじ孔(44)を有し、また、前記ラビリンスシールセグメント(18)に適合するために弓形状をしたブラシシールセグメント(28)を含み、前記ブラシシールセグメント(28)は半径方向部分(28B)と前記半径方向部分(28B)の1側と交叉する関係で結合し一体になっており、前記ブラシシールセグメント(28)上に前記ロータ(R)に面する弓形状をした外側肩部(38)を画定する軸方向部分(28C)を有し、前記ブラシシールセグメント(28)は前記ブラシシールセグメント(28)の前記半径方向及び軸方向部分(28B、28C)が前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記スロット(30)の前記半径方向及び軸方向部分(30A、30B)に摺動可能に嵌合するように前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記スロット(30)より断面寸法が小さい部分(28A)を有し、前記ブラシシールセグメント(28)は前記ラビリンスシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対して半径方向に移動可能であり、前記ブラシシールセグメント(38)の前記肩部(38)は前記メインシールセグメント(18)の前記内側レッジ(36)上に横たわり、前記内側レッジ(36)の方向又は反対方向に移動可能であり、さらに、各々が前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記ねじ孔(44)のうちの1つに固く締められ、前記ブラシシールセグメント(28)を前記ロータ(R)の方向に押し付ける少なくとも2つのねじ(46)を含み、前記ねじ(46)は前記ブラシシールセグメント(28)上の間隔を置いた位置で接し、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)を前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記レッジ(36)と実質的に係合させ保持し、前記ラビリンスシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対する前記ブラシシールセグメント(28)の半径方向への浮き上がりを防止することを特徴とする装置(10)。 【請求項8】 タービンロータ(R)に対してタービンブラシシール(12)を正しく配置するための方法であって、タービンロータ(R)の方向に開口するスロット(30)を有し、前記ロータ(R)から離れて向かい合う内側レッジ(38)を画定するメインシールセグメント(18)を準備する段階と、前記ロータ(R)に面した外側肩部(38)とブラシシールセグメントが前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)に摺動可能に嵌合できるように、前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)よりも断面寸法が小さい部分(28A)を持つブラシシールセグメント(28)を準備する段階と、前記ブラシシールセグメント(28)が前記メインシールセグメント(18)とロータ(R)に対して半径方向に移動可能であり、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)が前記メインシールセグメントの前記内側レッジ(36)の上に横たわり、前記内側レッジの方向又は反対方向に移動可能であるように、前記ブラシシールセグメント(28)を前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)に摺動可能に挿入する段階と、前記メインシールセグメント(18)の前記レッジ(36)上の間隔を置いた位置と接し、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)を前記メインシールセグメント(18)の前記レッジ(36)と実質的に係合するように位置させ保持し、前記メインシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対する前記ブラシシールセグメント(28)の半径方向の浮き上がりを防止するように、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)上の間隔を置いた位置で前記ブラシシールセグメント(28)を前記ロータ(R)の方向に押し付ける段階とを含むことを特徴とする方法。 【請求項9】 前記メインシールセグメント(18)がラビリンスシールセグメント(18)であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 【請求項10】 前記メインシールセグメント(18)が前記ロータ(R)の周りに前記メインシールセグメント(18)を配置するための弓形状、前記ロータ(R)から離れて向かい合う外周縁部(40)、前記外周縁部(40)から半径方向内方に間隔を置き、前記ロータ(R)に面する内周縁部(42)、及び前記メインシールセグメント(18)内でその前記外周縁部と内周縁部(40、42)の間に画定されるスロット(30)を備え、前記スロット(30)は前記内周縁部(40)において開口し前記ロータ(R)から離れる方向に前記外周縁部(40)に向って延びる半径方向部分(30A)と前記外周縁部と内周縁部(40、42)から間隔を置いており、前記ロータ(R)に沿って前記スロット(30)の前記半径方向部分(30A)の1側と交叉する関係で一体になっており、前記ロータ(R)から離れて向かい合う前記メインシールセグメント(18)内の前記内側レッジ(36)を画定する軸方向部分(30B)とを有することを特徴とする請求項8に記載の方法。 【請求項11】 前記ブラシシールセグメント(28)は前記弓形状のメインシールセグメント(18)に適合するための弓形状、半径方向部分(28B)と前記半径方向部分(28B)の1側と交叉する関係で結合し一体になっており、前記ブラシシールセグメント(28)上に前記ロータ(R)に面する前記外側肩部(38)を画定する軸方向部分(28C)を備え、前記ブラシシールセグメント(28)の前記半径方向及び軸方向部分(28B、28C)が前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)の前記半径方向及び軸方向部分(30A、30B)に対し摺動可能に嵌合するように形、寸法がともに適合し、前記ブラシシールセグメント(28)は前記ラビリンスシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対して半径方向に移動可能であり、前記ブラシシールセグメント(38)の前記肩部(38)は前記メインシールセグメント(18)の前記内側レッジ(36)上に横たわり、前記内側レッジ(36)の方向又は反対方向に移動可能であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 【請求項12】 前記メインシールセグメント(18)上の間隔を置いた位置で前記メインシールセグメント(18)を貫通して前記スロット(30)まで延びる少なくとも2つのねじ孔(44)を設ける段階、及び各々が前記メインシールセグメント(18)の前記ねじ孔(44)のうちの1つに固く締められ、前記ブラシシールセグメント(28)上の間隔を置いた位置に接する少なくとも2つのねじ(46)を設ける段階とにより、前記ブラシシールセグメント(28)が前記ロータ(R)に押し付けられ、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)を前記メインシールセグメント(18)の前記レッジ(36)と実質的に係合するように位置させ保持することを特徴とする請求項8記載の方法。 【請求項13】 タービンロータ(R)に対してタービンブラシシール(12)を正しく配置するための方法であって、前記ロータ(R)の周りに配置するための弓形状、前記ロータ(R)から離れて向かい合う外周縁部(40)、前記外周縁部(40)から半径方向内方に間隔を置き、前記ロータ(R)に面する内周縁部(42)、及び前記ラビリンスシールセグメント(18)内でその前記外周縁部と内周縁部(40、42)の間に画定されるスロット(30)を備え、前記スロット(30)は前記内周縁部(40)において開口し前記ロータ(R)から離れる方向に前記外周縁部(40)に向って延びる半径方向部分(30A)と前記外周縁部と内周縁部(40、42)から間隔を置いており、前記ロータ(R)に沿って前記スロット(30)の前記半径方向部分(30A)の1側と交叉する関係で一体になっており、前記ロータ(R)から離れて向かい合う前記ラビリンスシールセグメント(18)内の環状の内側レッジ(36)を画定する軸方向部分(30B)とを備えるラビリンスシールセグメント(18)を準備する段階と、前記弓形状のラビリンスシールセグメント(18)に適合するための弓形状、半径方向部分(28B)と前記半径方向部分(28B)の1側と交叉する関係で結合し一体になっており、前記ブラシシールセグメント(28)上に前記ロータ(R)に面する環状の外側肩部(38)を画定する軸方向部分(28C)を備え、前記ブラシシールセグメント(28)の前記半径方向及び軸方向部分(28B、28C)が前記メインシールセグメント(18)の前記スロット(30)の前記半径方向及び軸方向部分(30A、30B)に対し摺動可能に嵌合するように形、寸法がともに適合し、前記ブラシシールセグメント(28)は前記ラビリンスシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対して半径方向に移動可能であり、前記ブラシシールセグメント(38)の前記肩部(38)は前記メインシールセグメント(18)の前記内側レッジ(36)上に横たわり、前記内側レッジ(36)の方向又は反対方向に移動可能であるブラシシールセグメント(28)を準備する段階と、前記ブラシシールセグメント(28)の前記半径方向部分(28B)が前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記スロット(30)の前記半径方向部分(30A)に嵌合し、前記ブラシシールセグメント(28)の前記軸方向部分(28C)が前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記スロット(30)の軸方向部分(30B)内部に嵌合するように前記ブラシシールセグメント(28)を前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記スロット(30)に摺動可能に挿入する段階と、前記ラビリンスシールセグメント(18)を貫通し、その前記外周縁部(40)から前記スロット(30)の前記軸方向部分(30B)まで延び、前記ラビリンスシールセグメント(18)の弓形状長さに沿って互いに間隔を置いている少なくとも2つのねじ孔(44)を設ける段階と、前記ブラシシールセグメント(28)の前記肩部(38)を前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記レッジ(36)と実質的に係合させ保持し、前記ラビリンスシールセグメント(18)と前記ロータ(R)に対する前記ブラシシールセグメント(28)の半径方向の浮き上がりを防止するように、前記ラビリンスシールセグメント(18)の前記2つのねじ孔(44)の各々に、そして前記ブラシシールセグメント(28)上の間隔を置いた位置と接して、ねじ(46)をねじ留めする段階とを含むことを特徴とする方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は概してスチーム及びガスタービンような回転機械のブラシシールに関し、より具体的には機械のロータに対して望ましい位置にブラシシールを正確に半径方向に配置するための装置及び方法に関する。 【0002】 【従来の技術】発電や機械的な駆動の用途のために使用されるスチーム及びガスタービンのような回転機械は、概して多数のタービン段を持つ大型の機械である。タービン内では、タービン段の中を流れる高圧流体が一連の静止及び回転要素を通過しなければならず、シールは一般的に流体の漏洩を最小限にするために静止及び回転要素の間で使用される。タービンの効率は、シールの流体の漏洩を防ぐ能力次第である。 【0003】伝統的に、タービン内で流体の漏洩を制御するのに用いられるシールのうちの1つは、鋭く堅い歯を持つラビリンスシールである。ラビリンスシールが非常に信頼性があると証明されているにもかかわらず、その性能は時間の経過とともに低下する。このことは静止要素と回転要素が相互に半径方向に移動し、したがって互いに干渉し、ラビリンスシールの歯に摩擦を起こすという一時的な出来事の結果として起こり、静止要素と回転要素の間隔を広げ漏洩を増大させる。 【0004】漏洩の制御を改善するために、ラビリンスシールと組み合わせて使用されるシールの他のタイプはブラシシールである。ブラシシールは、柔軟性があり静止要素と回転要素間の相対的な半径方向の移動に対してよりよく適応するシール剛毛を有するため、概してラビリンスシールよりも漏洩が少ない。ブラシシールはまた一般的に、ラビリンスシールよりも不均一な表面によりよく適合する。このようなブラシ及びラビリンスシール装置の組み合わせは、本発明の出願人であるゼネラルエレクトリックカンパニーに譲渡された、スキナー(Skinner)他に許可された米国特許第5,749,584号とGECアルソンリミテッドに譲渡されたヘムズリー(Hemsley)他の英国特許出願第2,301,635号に記載されている。 【0005】ブラシ及びラビリンスシール装置の組み合わせにおいて、ロータの回転運動に悪影響を及ぼすことなく最適性能を得るためには、ロータに対するブラシシールの半径方向の正確な位置決めを達成しなければならない。現在の組み合わせ方法においては、ブラシシールを受け入れるためにスロットがラビリンスシールに設けられる。スロットの断面寸法は、ブラシシールのラビリンスシールへの取り付けを容易にするために、スロットに受け入れられるブラシシール部分の断面寸法より大きい。スロットのより大きい断面寸法により、ブラシシールとラビリンスシールの間に十分な半径方向の間隙が存在することになり、ブラシシールがスロット内で半径方向に浮き上がることを許し、そのことがブラシシールをロータに正しく位置合わせすることを困難にする。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】現在の方法では、シールの半径方向位置がその弧の全長にわたって何千分の1インチ単位で変わる可能性がある。これらの変動は、望ましいシールの性能を低下させる可能性がある。従って、正しい取付け位置でいかなる新たな問題を生じさせることなく、前述の問題の効果的な解決方法をもたらす革新が求められている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記の要望を満たすように造られたタービンブラシを正確に半径方向に配置するための装置及び方法を提供する。本発明の装置及び方法は、ロータに対して望ましい位置にあるブラシシールを提供し、シール性能が向上する。ラビリンスシールに対してブラシシールを組入れる現在の方法は、ラビリンスシールのスロット内でブラシシールが浮き上がることができないこと以外は、概してそのままである。その代わりに、ブラシシールがラビリンスシールのスロットに挿入され、ラビリンスシールに対して円周方向に位置決めされると、次にセットねじを用いてブラシシールをラビリンスシールに対して望ましい半径方向位置に押し付ける。この一見すると簡単な装置の追加要素と方法の追加の工程が、ラビリンスシールに対するブラシシールの円周方向及び半径方向の位置を全体的に制御することを可能にする。 【0008】本発明の1つの実施形態では、ラビリンスシールなどのメインシール及びタービンロータに対してタービンブラシシールを正確に半径方向に位置決めするための装置及び方法が提供される。この装置及び方法は、メインシールセグメントとブラシシールセグメントを用いる。メインシールセグメントは、ロータ方向に開口し、ロータより離れて向かい合う内側レッジを画定するするスロットを持つ。ブラシシールセグメントは、ロータに面する外側肩部と、断面寸法がスロットより小さくスロットへのブラシシールセグメントの挿入が可能である部分とを持ち、スロット内でブラシシールセグメントの肩部がメインシールセグメントの内側レッジの上に横たわり、ブラシシールセグメントがメインシールセグメント及びロータに対して半径方向に移動可能であり、ブラシシールセグメントの肩部がメインシールセグメントの内側レッジの方向及び反対方向に移動可能である。この装置及び方法はさらに、ブラシシールセグメントの肩部上の間隔を置いた位置がメインシールセグメントのレッジ上の間隔を置いた位置に接するようにブラシシールセグメントをロータの方向へ押し付けるための手段を用いており、そうすることによってブラシシールセグメントの肩部をメインシールセグメントのレッジと実質的に係合させて位置させ保持し、メインシールセグメントとロータに対してのブラシシールの半径方向への浮き上がりを防いでいる。 【0009】メインシールセグメントは、ロータの周りにメインシールセグメントを配置するためのアーチ型部、ロータから離れて向かい合う外周縁部、外周縁部より半径方向内方に間隔を置き、ロータに面する内周縁部、及びメインシールセグメント内でその外周縁部と内周縁部の間に画定されるスロットを有する。スロットは、内周縁部において開口し、ロータから離れる方向に外延縁部に向って延びる半径方向部分と、外周及び内周縁部から間隔を置いており、ロータに沿って半径方向部分の1側と交叉する関係で一体になっており、ロータと離れて向かい合うメインシールセグメント内の内側レッジを画定する軸方向部分を持つ。ブラシシールセグメントは弓形状のメインシールセグメントと適合するために弓形状であり、半径方向部分、及び半径方向部分の1側と交叉する関係で結合し一体になった軸方向部分を持ち、ロータに面するブラシシールセグメント上の外側肩部を画定し、その結果、ブラシシールセグメントの半径方向及び軸方向部分はメインシールセグメントのスロットの半径方向及び軸方向部分と摺効可能に嵌合するように形が適合し、ブラシシールセグメントはメインシールセグメントとロータに対して半径方向に移動可能であり、ブラシシールセグメントの肩部はメインシールセグメントの内側レッジ上に横たわり、内側レッジの方向及び反対方向に移動可能である。ブラシシールセグメントをロータ方向に押し付ける手段は、メインシールセグメント上の間隔を置いた位置においてメインシールセグメントを貫通してスロットまで延びる少なくとも2つのねじ孔、及び各々がメインシールセグメントのねじ孔の1つに固く締められ、ブラシシールセグメント上の間隔を置いた位置に接し、ブラシシールセグメントの肩部をメインシールセグメントのレッジと実質的に係合するように位置させ保持する少なくとも2つのねじを含む。 【0010】 【発明の実施の形態】図面の図1から図3を見ると、ラビリンスシールなどの環状のメインシール14に対して、またタービンシャフト又はロータRに対して、環状のブラシシール12を正確に位置決めするための、全体を10で表す本発明のシール装置が図示されている。環状ラビリンスシール14はタービンハウジングH内に取り付けられ、タービンハウジングH内に従来の手段(図示せず)により支持されるロータRの周りに延びる。ラビリンスシール14は回転ロータRと固定ハウジングHの間に配置され、ロータRの周りに配置されリング16の軸方向の両側で高圧及び低圧の区域を分けるシールリング16を含む。たった1つのシールリング16が記載されるているが、複数段のラビリンスシールがロータRの周りに設けられることが解るであろう。 【0011】各シールリング16は、シールフェイス20及び複数の軸方向に突出し軸方向に間隔を置いた歯22を有する複数の弓形メインシールセグメント18からなる環状配列により構成される。1つの例では、歯22は、ロータR上の半径方向突出部或いはリブ24及び溝26と近接した間隙を持つように、高低形状(hiーloデザイン)になっている。ラビリンスシール14は、シール16の両側における高圧区域から低圧区域への流体の流れに対する比較的多数の障壁、すなわち歯22、を設置することにより機能し、このとき各障壁は流体を曲がりくねった経路へ強引に流す。 【0012】環状ブラシシール12は、改良部品又は独自部品としてラビリンスシール内に組み込まれる複数の弓形のブラシシールセグメント28の配列で構成される。ラビリンスシール14の1つ又はそれ以上の歯22は取り外され、ブラシシール12と交換される。図3のように、中心に配置されたラビリンスシール歯22は取り外され、スロット30がその位置のシールリング16に形成され、このスロット30にブラシシールセグメント28を受け入れる。ブラシシール12を構成する各ブラシシールセグメント28は、ロータRの周面でロータRと接触する複数の剛毛32を持つ。 【0013】図3では、本発明の装置10は基本的にブラシシールセグメント28、メインシールセグメント18、及びブラシシールセグメント28をロータRの方向に押し付けるための手段34を含む。メインシールセグメント18はロータRの方向に開口し、ロータRと離れて向かい合う内側レッジ36を画定するスロット30を持つ。ブラシシールセグメント28はロータRに面する外側肩部38を画定し、断面寸法がスロット30よりも小さい部分28Aを持ち、ブラシシールセグメント28の部分28Aをスロット30へ挿入することが可能であり、そのときブラシシールセグメント28の外側肩部38はメインシールセグメント18の内側レッジ36の上にあり、ブラシシールセグメント28はメインシールセグメント18とロータRに対して半径方向に移動可能であり、ブラシシールセグメント28の外側肩部38はメインシールセグメント18の内側レッジ36方向、及び反対方向に移動可能である。ブラシシールセグメント28をロータRの方向に押し付ける手段34により、ブラシシールセグメント28の肩部38はその少なくとも2つの間隔を置いた位置38A、38Bにおいて、メインシールセグメント18のレッジ36上の少なくとも2つの間隔を置いた位置36A、36Bと接し、ブラシシールセグメント28の肩部38がメインシールセグメント18のレッジ36に実質的に係合するように位置させ保持し、その結果メインシールセグメント18とロータRに対するブラシシールセグメント28の半径方向の浮き上がりを防止する。 【0014】より具体的には、メインシールセグメント18は、メインシールセグメント18をロータRの曲面に沿って配置させるために弓形状であり、ロータRに離れて向かい合う外周縁部40、外周縁部40から半径方向内方に間隔を置き、ロータRに面する内周縁部42、及びメインシールセグメント18内でその内側と外側周縁部40、42の間に画定されるスロット30を有する。スロット30は半径方向部分30A及び軸方向部分30Bを持つ。半径方向部分30Aはメインシールセグメント18の内周縁部42において開口し、ロータRから離れる方向に外周縁部40に向かって延びる。軸方向部分30Bはメインシールセグメント18の内周縁部、外周縁部40、42から間隔を置いており、ロータRに沿って半径方向部分30Aの1側と交叉する関係で一体になっており、ロータRと離れて向かい合うメインシールセグメント18内の内側レッジ38を画定する。ブラシシールセグメント28は弓形状のメインシールセグメントに適合するために弓形状であり、半径方向部分28Bと軸方向部分28Cを有する。軸方向部分28Cは、半径方向部分28Bの1側と交叉する関係で結合し一体になっており、ブラシシールセグメント28上にロータRに面する外側肩部36を画定し、その結果ブラシシールセグメント28の半径方向及び軸方向部分28B、28Cはメインシールセグメント18のスロット30の半径方向及び軸方向部分30A、30Bと摺動可能に嵌合するように形が適合し、ブラシシールセグメント28はメインシールセグメント18とロータRに対して半径方向に移動可能であり、ブラシシールセグメント28上の肩部36はメインシールセグメント18の内側レッジ38上にに横たわり、内側レッジ38の方向、及び反対方向に移動可能である。 【0015】ブラシシールセグメント28をロータRの方向に押し付ける手段34は、少なくとも2つのねじ孔44、及び少なくとも2つの固定ねじ46を含む。2つのねじ孔は、メインシールセグメント18の両端18Aに隣接するメインシールセグメント18上の間隔を置いた位置においてメインシールセグメント18を貫通しスロット30まで延びる。2つの固定ねじ46の各々は、メインシールセグメント18のねじ孔44の1つに固く締められ、ブラシシールセグメント28の軸方向部分28C上の間隔を置いた位置に接し、ブラシシールセグメント28の肩部36がメインシールセグメント18のレッジ38と実質的に係合するように位置させ保持する。固定ねじ46をメインシールセグメント18の各端部18Aに取付けることにより、ブラシシールセグメント28が両端28Aの1方で内側レッジ38、また両端28Aのもう1方でレッジ38と向かい合うスロット30の上部内側表面30Cと確実に接しないようになる。必要に応じ、その湾曲がラビリンスシールの湾曲と一致していない可能性があるブラシシールセグメント上の内側レッジ38との接触をより確実にするために第3の固定ねじ(図示せず)をセグメントの中間位置に用いることができる。 【0016】注目すべきは、必要に応じ、シム(図示せず)をメインシールセグメント18のレッジ38(例えば38aや38bに)とブラシシールセグメント28の肩部36(例えば36aや36bに)の間に半径方向に配置し、剛毛32の正確な半径方向の位置決めのために剛毛32の先端(すなわち自由端)をロータから離れる方向に引き上げることができることである。 【0017】本発明とその利点は前記説明により理解されるであろうし、また本発明の技術思想及び技術的範囲から外れることなく、或いは上記の構成は単に好ましい、又は例示的な本発明の実施形態にすぎず、その本質的な利点の全てを犠牲にすることなく、それらに対して多様な変更をなし得ることは明らかである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390041542 【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
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| 【出願日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093908 【弁理士】 【氏名又は名称】松本 研一
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| 【公開番号】 |
特開2001−173796(P2001−173796A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月26日(2001.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−303187(P2000−303187) |
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