| 【発明の名称】 |
シリンダヘッドガスケット |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 健一
【氏名】萩原 義幸
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】シリンダヘッドガスケット1は、インナー板2と、このインナー板の表面の第1アウター板3と裏面の第2アウター板4とを備えている。インナー板3に穿設した燃焼室孔5の周囲には、該インナー板の表面側が環状溝11aとなるとともに裏面側が環状突起11bとなる環状段部11を形成してある。他方、第1アウター板3に上記環状溝内に突出するフルビード3aを形成し、第2アウター板4に、上記環状突起の両側位置においてインナー板に向けて突出するビード4aをそれぞれ形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インナー板と、このインナー板の表面に重合させた第1アウター板と、上記インナー板の裏面に重合させた第2アウター板とを備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、上記インナー板に穿設した燃焼室孔の周囲に、該インナー板の表面側が環状溝となるとともに裏面側が環状突起となる環状段部を形成し、また上記第1アウター板に上記環状溝内に突出するフルビードを形成するとともに、上記第2アウター板に、上記環状突起の両側位置においてインナー板に向けて突出するビードをそれぞれ形成したことを特徴とするシリンダヘッドガスケット。 【請求項2】 上記環状突起の両側位置において形成した第2アウター板のビードがいずれもハーフビードであることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。 【請求項3】 上記環状突起の両側位置において形成した第2アウター板のビードがいずれもフルビードであることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はシリンダヘッドガスケットに関し、より詳しくは、インナー板とこれに重合させた第1アウター板及び第2アウター板とを備えたシリンダヘッドガスケットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、シリンダヘッドガスケットとして、インナー板と、このインナー板の表面に重合させた第1アウター板と、上記インナー板の裏面に重合させた第2アウター板とを備えたものが知られている。この種のシリンダヘッドガスケットでは、通常、両アウター板に燃焼室孔を囲むハーフビードやフルビードを形成する一方、インナー板にそれらビードに対するストッパ部としての環状段部を形成している(特開平8−100859号公報、特開平11−108191号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに従来、上記両アウター板に形成するビードはインナー板を挟んで面対称となるように形成していたため、インナー板に一方の表面のみに突出する1つの環状段部を設けた場合には、該環状段部は突出側のビードに対するストッパ部としての機能を得ることができても、反対側のビードに対するストッパ部としての機能を得ることはできなかった。本発明はそのような事情に鑑み、1つの環状段部を設けただけでも各アウター板のビードに対するストッパ部としての機能を得ることができるシリンダヘッドガスケットを提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、インナー板と、このインナー板の表面に重合させた第1アウター板と、上記インナー板の裏面に重合させた第2アウター板とを備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、上記インナー板に穿設した燃焼室孔の周囲に、該インナー板の表面側が環状溝となるとともに裏面側が環状突起となる環状段部を形成し、また上記第1アウター板に上記環状溝内に突出するフルビードを形成するとともに、上記第2アウター板に、上記環状突起の両側位置においてインナー板に向けて突出するビードをそれぞれ形成したものである。 【0005】上記構成によれば、第1アウター板に形成したフルビードは環状溝内に突出しているので、インナー板における上記環状溝の両側部分が該第1アウター板のビードに対するストッパとして機能するようになる。他方、第2アウター板に形成したビードは、上記環状突起の両側位置においてインナー板に向けて突出しているので、該環状突起が第2アウター板の各ビードに対するストッパとして機能するようになる。したがって、1つの環状段部を設けた場合であっても、両方のアウター板のビードに対するストッパ機能を確保することができ、簡単な構成でビードのへたりを防止して長期間にわたってシール性を良好に維持することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、シリンダヘッドガスケット1は、インナー板2と、このインナー板2の表面に重合させた第1アウター板3と、上記インナー板2の裏面に重合させた第2アウター板4とを備えている。そして上記シリンダヘッドガスケット1には、すなわち各インナー板2とアウター板3、4とには、図2に示すように、複数の燃焼室孔5と、図示しない締結ボルトを挿通するためのボルト孔6と、冷却水を流通させるための冷却水孔7と、さらに潤滑油を流通させる油孔8とを穿設してある。 【0007】図1に示すように、上記インナー板2に穿設した各燃焼室孔5の周囲には、それぞれの燃焼室孔5を囲む環状段部11を形成してある。それぞれの環状段部11は、プレス加工によりインナー板2をその表面側から裏面側へ押圧することによって形成してあり、それによって環状段部11におけるインナー板2の表面側が環状溝11aとなるとともに、裏面側が環状突起11bとなっている。そしてインナー板2の表面に重合させた第1アウター板3には、上記環状溝11a内に突出する環状のフルビード3aを形成してあり、またインナー板2の裏面に重合させた第2アウター板4には、上記環状突起11bの両側位置においてインナー板2に向けて突出するハーフビード4aをそれぞれ形成してある。 【0008】以上の構成において、上記シリンダヘッドガスケット1は、図示しないシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介在され、その状態で締結ボルトを締め付けることによってそれらの間に挟持される。この際、第1アウター板3に形成したフルビード3aはインナー板2とシリンダヘッド又はシリンダブロックとによって挟持されて押し潰されるようになるが、該フルビード3aは環状溝11a内に突出しているので、インナー板2における上記環状溝11aの両側部分が第1アウター板3のフルビード3aに対するストッパとして機能するようになる。これによりフルビード3aのへたりが防止されるので、長期間シール性を良好に維持することができる。他方、第2アウター板4に形成したハーフビード4aもインナー板2とシリンダブロック又はシリンダヘッドとによって挟持されて押し潰されるようになるが、各ハーフビード4aは環状突起11bの両側位置に形成されているので、該環状突起11bが第2アウター板4の各ハーフビード4aに対するストッパとして機能するようになる。これによりハーフビード4aのへたりが防止されるので、やはり長期間シール性を良好に維持することができる。 【0009】図3は本発明の他の実施例を示したもので、上記第1実施例が第2アウター板4にハーフビード4aを形成しているのに対し、本実施例では第2アウター板4に、上記環状突起11bの両側位置においてインナー板2に向けて突出するフルビード4bをそれぞれ形成したものである。その他の構成は第1実施例と同様に構成してあり、本実施例においても第1実施例と同等の作用効果が得られる。 【0010】なお、上記実施例では第2アウター板4にハーフビード4aかフルビード4bを形成しているが、両者を混在させてもよい。また上記実施例によれば、1つの環状段部11を設けた場合であっても、両方のアウター板3、4のビード3a、4a、4bに対するストッパ機能を確保することができるが、必ずしも1つの環状段部11を設けることに限定されるものではなく、必要に応じて複数の環状段部を設けてもよい。 【0011】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1つの環状段部を設けた場合であっても、表裏両面のアウター板におけるビードに対するストッパ機能を確保することができるので、簡単な構成でビードのへたりを防止して長期間にわたってシール性を良好に維持することができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000207791 【氏名又は名称】大豊工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月15日(1999.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082108 【弁理士】 【氏名又は名称】神崎 真一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−173787(P2001−173787A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月26日(2001.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−356639 |
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