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【発明の名称】 筐体のガスケット取付構造、ガスケット、及び筐体
【発明者】 【氏名】北島 靖浩

【要約】 【課題】シールド及び密封構造とした筐体において、気密性を十分に確保すると共に筐体内部の装置実装容積を大きくとることができるようにする。

【解決手段】カバー30とボディ20とで構成されガスケット40が取り付けられる筐体10のガスケット取付構造において、ボディのフランジ面21にガスケットはめ込み溝22が形成され、ガスケットはめ込み溝は、シールドガスケットと1又は2以上の密封ガスケットとが一体化されたガスケットが取り付けられる構造であることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カバーとボディとで構成されガスケットが取り付けられる筐体のガスケット取付構造において、上記ボディのフランジ面に、上記ガスケットを配するガスケットはめ込み溝が形成され、上記ガスケットはめ込み溝は、シールドガスケットと1又は2以上の密封ガスケットとが一体化された上記ガスケットが取り付けられる構造であることを特徴とする筐体のガスケット取付構造。
【請求項2】 シールドガスケットが配される位置に対応したガスケットはめ込み溝の底面部分に、上記ガスケットはめ込み溝に沿ってボディ突起が設けられ、カバーの上記ボディ突起に対応する部分にカバー突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載の筐体のガスケット取付構造。
【請求項3】 ボディ突起は、ガスケットはめ込み溝の底面中央部に、上記ガスケットはめ込み溝に沿って設けられることを特徴とする請求項2記載の筐体のガスケット取付構造。
【請求項4】 ガスケットはめ込み溝の両側面の一方及び他方にそれぞれ突起部が設けられたガスケット固定構造を1又は2以上備えた請求項2又は請求項3記載の筐体のガスケット取付構造。
【請求項5】 ガスケット固定構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方の面に形成された第1の突起部と、上記両側面の他方の面に設けられ上記第1の突起部を挟むよう対向して形成された第2の突起部及び第3の突起部とを含む請求項4記載の筐体のガスケット取付構造。
【請求項6】 第1の突起部、第2の突起部及び第3の突起部がそれぞれくの字形に形成された請求項5記載の筐体のガスケット構造。
【請求項7】 ガスケット固定構造は、第1、第2及び第3の突起部に対応させてボディ突起及びカバー突起を屈曲させた屈曲部をも備える請求項5又は請求項6記載の筐体のガスケット取付構造。
【請求項8】 筐体に取り付けられ、シールド及び密封機能を有するガスケットにおいて、シールドガスケットと、1又は2以上の密封ガスケットとで構成され、上記シールドガスケットと上記1又は2以上の密封ガスケットとが一体形成されることを特徴とするガスケット。
【請求項9】 2つの密封ガスケットを含み、シールドガスケットを上記2つの密封ガスケットによって両側から挟んで一体形成され、各断面が、中心円形かつ左右略扇形の略左右対称な断面形状であることを特徴とする請求項8記載のガスケット。
【請求項10】 一つの密封ガスケットを含み、シールドガスケットと上記密封ガスケットとが一体形成されている請求項8記載のガスケット。
【請求項11】 カバーと、ボディと、上記カバーと上記ボディとの間に挟まれるガスケットとを含む筐体において、上記ガスケットは、シールドガスケットと、1又は2以上の密封ガスケットとを一体化して構成され、上記ボディのフランジ面に、上記ガスケットを配するガスケットはめ込み溝が形成されたことを特徴とする筐体。
【請求項12】 シールドガスケットが配される位置に対応したガスケットはめ込み溝の底面部分に、上記ガスケットはめ込み溝に沿ってボディ突起が設けられ、カバーの上記ボディ突起との対応部分にカバー突起が設けられていることを特徴とする請求項11記載の筐体。
【請求項13】 ボディ突起が、ガスケットはめ込み溝の底面中央部に、上記ガスケットはめ込み溝に沿って設けられることを特徴とする請求項12記載の筐体。
【請求項14】 ガスケットはめ込み溝の両側面の一方及び他方にそれぞれ突起部が設けられたガスケット固定構造を1又は2以上備えた請求項12又は請求項13記載の筐体。
【請求項15】 ガスケット固定構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方の面に形成された第1の突起部と、上記両側面の他方の面に設けられ上記第1の突起部を挟むよう対向して形成された第2の突起部及び第3の突起部とを含む請求項14記載の筐体。
【請求項16】 第1の突起部、第2の突起部及び第3の突起部がそれぞれくの字形に形成された請求項15記載の筐体。
【請求項17】 ガスケット固定構造は、第1、第2及び第3の突起部に対応させてボディ突起及びカバー突起を屈曲させた屈曲部をも備える請求項15又は請求項16記載の筐体。
【請求項18】 ガスケットは、2つの密封ガスケットを有し、シールドガスケットを上記2つの密封ガスケットによって両側から挟んで一体形成され、上記ガスケットの各断面が、中心円形かつ左右略扇形の略左右対称な断面形状であることを特徴とする請求項11ないし請求項17記載の筐体。
【請求項19】 ガスケットは、一つの密封ガスケットを有し、シールドガスケットと上記密封ガスケットとで一体形成されたことを特徴とする請求項11、請求項12、または請求項14ないし請求項17記載の筐体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCATV中継装置などの各種の機器に用いられる筐体のガスケット取付構造、及びこのガスケット取付構造を有する筐体に取り付けられるガスケット、並びにこのガスケットを取り付けた上記の取付構造をなす筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】CATV中継装置などの屋外機器として用いられる屋外機器筐体は、外部からの電磁雑音、あるいは埃や雨水などの侵入を防止して筐体内部の電気回路の環境を一定に保つために、ガスケットを取り付けたシールド及び密封構造が採られている。
【0003】図17は、従来の屋外機器筐体100の筐体カバー120を閉じた状態の全体構成を示す斜視図である。図18は、シールド及び密封構造を成す筐体100のガスケット取付構造を示す断面図である。また、図19は、例えば地下などに設置するため気密性が特に要求される場合の、シールド及び密封構造を成す筐体100のガスケット取付構造を示す断面図である。
【0004】筐体100は、筐体ボディ110と開閉可能な筐体カバー120とで構成される。筐体ボディ110は、外部からの電磁雑音を遮断するためのシールドガスケット130または131と、気密性を確保するための密封ガスケット140または141とを、それぞれ取り付けるための複数のガスケット取付溝150及び151または152及び153を有する構造とされている。ガスケット130,131,140及び141は、それぞれリング状に形成されている。なお、密封ガスケット141は、2つのリング状の密封ガスケットを一体形成したものである。
【0005】筐体100は、シールドガスケット130または131と密封ガスケット140または141とをそれぞれ筐体ボディ110に設けられたガスケット取付溝150及び151または152及び153にはめ込んで取り付け、筐体カバー120を閉じてボルトにより固定することで組み立てられる。組み立てられた筐体100は、シールドガスケット130または131が筐体ボディ110および筐体カバー120に接触した状態となっている。また、組み立てられた筐体100は、密封ガスケット140または141が筐体ボディ110と筐体カバー120との間に挟まれて圧縮された状態となっている。
【0006】従来のガスケット取付構造では、例えば、図18に示すような、ガスケット取付溝150,151とガスケット130,140との間に接着剤160を塗布してガスケット130,140を筐体ボディ110に接着させる構造や、また、例えば図19に示すような、ガスケット141を複数のネジ170でガスケット取付溝153に固定して筐体ボディ110に取り付ける構造などが採られていた。
【0007】これらの取付構造によると、筐体カバー120の開閉時にガスケット130,131,140,141がガスケット取付溝150及び151または152及び153から抜け出てしまうことを防止することができ、筐体100内部に搭載されている電気回路などの交換作業などを良好に行なうことができる。
【0008】また、例えば実開昭61−183597号公報に記載されている通信装置用筐体のシールド密封構造のように、ガスケット取付溝を複数設ける必要のない通信装置用筐体のシールド及び密封構造が知られている。この通信装置用筐体のシールド密封構造によれば、シールドガスケットと密封ガスケットとを接続部を用いて連結して一体形成したガスケットにより通信装置用筐体のシールド及び密封機能が保証される。
【0009】このように、接続部を用いて一体形成したガスケットを筐体に取り付ける構造とすることで、ガスケットの取付が容易になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した図18及び図19に記載された取付構造は、ガスケットがシールドガスケットと密封ガスケットに分離していたため、ガスケット取付溝を複数設けなければならなかった。従って、大きな筐体フランジ面を確保する必要がある。その結果、筐体内部の装置実装容積が小さくなってしまうという問題があった。
【0011】また、接着材やネジを用いる取付構造にすると、ガスケット破損時などにおける交換が困難であるという問題があった。
【0012】さらに、接着剤により接着させる取付構造では、ガスケットに塗布した接着剤の弾性がガスケットの弾性に非常に近い値でなければ、ガスケットと接着剤の間に隙間を生じ、ガスケットと接着剤の境目から浸水してしまう要因となる。従って、気密性が不十分であるという問題があった。
【0013】一方、実開昭61−183597号公報に記載された通信装置用筐体のシールド密封構造における取付構造は、接続部を用いてガスケットを一体に形成する構造になっているので、接続部の占める領域を考慮してガスケット取付溝の大きさを定めなければならない。すなわち、接続部を含むガスケットを取り付けられるガスケット取付溝を設けなければならないため、ガスケット取付溝を設けるために必要とされる筐体フランジ面を広く確保しておかなければならない。従って、筐体内部の装置実装容積が小さくなってしまうという問題を同様に有している。
【0014】また、シールドガスケットにおいて、取付溝との接触個所は、強磁性材料のワイヤを編んだ編組で形成されているので気密性に欠ける。従って、主として、密封ガスケットのみで密封構造が達成される。その結果、例えば地下に筐体を設置する場合などには十分な気密性を確保することができないという問題もあった。
【0015】本発明は上述した問題を解消し、シールド及び密封構造とした筐体において、気密性を十分に確保すると共に筐体内部の装置実装容積を大きくとることができるようにすることに加え、ガスケットの交換を容易にし、さらにはメンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出ることのないようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために、本発明の筐体のガスケット取付構造は、カバーとボディとで構成されガスケットが取り付けられる筐体のガスケット取付構造において、ボディのフランジ面に、ガスケットを配するガスケットはめ込み溝が形成され、ガスケットはめ込み溝は、シールドガスケットと1又は2以上の密封ガスケットとが一体化されたガスケットが取り付けられる構造であることを特徴とするものである。
【0017】上記の構成としたことで、気密性を十分に確保すると共に筐体内部の装置実装容積を大きくとることができる。また、ガスケットの交換を容易に行なうことができる。
【0018】また、本発明の筐体のガスケット取付構造は、シールドガスケットが配される位置に対応したガスケットはめ込み溝の底面部分に、ガスケットはめ込み溝に沿ってボディ突起が設けられ、カバーのボディ突起に対応する部分にカバー突起が設けられていることを特徴とするものである。
【0019】上記の構成としたことで、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出ることを防止することができる。
【0020】また、本発明の筐体のガスケット取付構造は、ボディ突起は、ガスケットはめ込み溝の底面中央部に、ガスケットはめ込み溝に沿って設けられることを特徴とするものである。
【0021】上記の構成としたことで、筐体を組み立てる際に一体化したガスケットを容易に配することができる。また、ガスケット及び溝を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0022】また、本発明の筐体のガスケット取付構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方及び他方にそれぞれ突起部が設けられたガスケット固定構造を1又は2以上備えたものである。
【0023】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0024】また、本発明の筐体のガスケット取付構造は、ガスケット固定構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方の面に形成された第1の突起部と、両側面の他方の面に設けられ第1の突起部を挟むよう対向して形成された第2の突起部及び第3の突起部とを含むものである。
【0025】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに第1〜第3の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0026】また、本発明の筐体のガスケット取付構造は、第1の突起部、第2の突起部及び第3の突起部がそれぞれくの字形に形成されたものである。
【0027】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにくの字形の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0028】また、本発明の筐体のガスケット取付構造は、ガスケット固定構造は、第1、第2及び第3の突起部に対応させてボディ突起及びカバー突起を屈曲させた屈曲部をも備えるものである。
【0029】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに、第1〜第3の突起部とボディ突起及びカバー突起の屈曲部とによりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0030】また、本発明のガスケットは、筐体に取り付けられ、シールド及び密封機能を有するガスケットにおいて、シールドガスケットと、1又は2以上の密封ガスケットとで構成され、シールドガスケットと1又は2以上の密封ガスケットとが一体形成されることを特徴とするものである。
【0031】上記の構成としたことで、筐体に取り付けたれた場合に気密性を十分に確保することができ、ガスケットを筐体に取り付けるとした場合に、筐体内部の装置実装容積を大きくとることができる。また、筐体に取り付けられた場合にガスケットの交換を容易に行なうことができる。
【0032】また、本発明のガスケットは、2つの密封ガスケットを含み、シールドガスケットを2つの密封ガスケットによって両側から挟んで一体形成され、各断面が、中心円形かつ左右略扇形の左右対称な断面形状であることを特徴とするものである。
【0033】上記の構成としたことで、ガスケットが取り付られる筐体を組み立てる際に一体化したガスケットを容易に配することができる。また、ガスケット及び溝の断面形状を左右対称に形成することができるため、ガスケット及び溝を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0034】また、本発明のガスケットは、一つの密封ガスケットを含み、シールドガスケットと密封ガスケットとが一体形成されているものである。
【0035】上記の構成としたことで、例えば密封ガスケットを1つ取り付ける場合について、気密性を維持したままガスケットが取り付けられる筐体のフランジ面を小さくすることができる。従って、ガスケットが取り付けられる筐体内部の装置実装容積を広くすることができる。
【0036】さらに、本発明の筐体は、カバーと、ボディと、カバーとボディとの間に挟まれるガスケットとを含む筐体において、ガスケットは、シールドガスケットと、1又は2以上の密封ガスケットとを一体化して構成され、ボディのフランジ面に、ガスケットを配するガスケットはめ込み溝が形成されたことを特徴とするものである。
【0037】上記の構成としたことで、気密性を十分に確保すると共に筐体内部の装置実装容積を大きくとることができる。また、ガスケットの交換を容易に行なうことができる。
【0038】また、本発明の筐体は、シールドガスケットが配される位置に対応したガスケットはめ込み溝の底面部分に、ガスケットはめ込み溝に沿ってボディ突起が設けられ、カバーのボディ突起との対応部分にカバー突起が設けられているものである。
【0039】上記の構成としたことで、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出ることを防止することができる。
【0040】また、本発明の筐体は、ボディ突起が、ガスケットはめ込み溝の底面中央部に、ガスケットはめ込み溝に沿って設けられることを特徴とするものである。
【0041】上記の構成としたことで、筐体を組み立てる際に一体化したガスケットを容易に配することができる。また、ガスケット及び溝を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0042】また、本発明の筐体は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方及び他方にそれぞれ突起部が設けられたガスケット固定構造を1又は2以上備えたものでる。
【0043】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0044】また、本発明の筐体は、ガスケット固定構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方の面に形成された第1の突起部と、両側面の他方の面に設けられ第1の突起部を挟むよう対向して形成された第2の突起部及び第3の突起部とを含むものである。
【0045】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに第1〜第3の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0046】また、本発明の筐体は、第1の突起部、第2の突起部及び第3の突起部がそれぞれくの字形に形成されたものである。
【0047】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにくの字形の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0048】また、本発明の筐体は、ガスケット固定構造は、第1、第2及び第3の突起部に対応させてボディ突起及びカバー突起を屈曲させた屈曲部をも備えるものである。
【0049】上記の構成としたことで、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに、第1〜第3の突起部とボディ突起及びカバー突起の屈曲部とによりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。
【0050】また、本発明の筐体は、ガスケットは、2つの密封ガスケットを有し、シールドガスケットを2つの密封ガスケットによって両側から挟んで一体形成され、ガスケットの各断面が、中心円形かつ左右略扇形の左右対称な断面形状であるものである。
【0051】上記の構成としたことで、例えば密封ガスケットを1つ用いていたものについては、実装容積を小さくすることなく気密性を高めることができる。また、密封ガスケットを2つ用いていたものについては、気密性を維持したまま、装置実装容積を大きくすることができ、あるいは筐体の小型化や軽量化を図ることができる。
【0052】また、本発明の筐体は、ガスケットは、一つの密封ガスケットを有し、シールドガスケットと密封ガスケットとで一体形成されたものである。
【0053】上記の構成としたことで、例えば密封ガスケットを1つ用いていたものについては、気密性を維持したまま、装置実装容積を大きくすることができ、あるいは筐体の小型化や軽量化を図ることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本例では、例えばCATV中継装置などの通信機器として用いられる屋外機器筐体について説明する。
【0055】図1は、本例のガスケット取付構造を備える例えばCATV中継装置として用いられる屋外機器筐体10の筐体カバー30を開けてガスケット40を取り出した状態を示す斜視図である。図2は、屋外機器筐体10の筐体カバー30を閉じた状態を示す斜視図である。
【0056】筐体10は、筐体ボディ20と、筐体ボディ20に開閉可能に取り付けられた筐体カバー30とを含む。筐体ボディ20と筐体カバー30は、それぞれ、例えばアルミニウムや亜鉛、あるいはマグネシウムなどの金属材料を用いて形成される。
【0057】筐体10は、筐体ボディ20と筐体カバー30との間にガスケット40を介在させることによりシールド及び密封を行なうシールド機能及び密封機能を有している。筐体10は、シールド機能及び密封機能により筐体10内部に実装した例えば電子回路などの各種装置の環境を一定に保つようにする。
【0058】図3は、筐体カバー30を取り外した筐体ボディ20を上方から見た図である。筐体ボディ20のフランジ面21には、ガスケット40をはめ込んで筐体10に取り付けるためのガスケットはめ込み溝22が設けられている。
【0059】なお、筐体ボディ20のフランジ面21は、本例では、筐体カバー30を筐体ボディ20に取り付けた場合に、筐体カバー30のフランジ面31(図1参照)と接触または略接触した状態となる面である。
【0060】ガスケットはめ込み溝22は、フランジ面21にリング状に設けられている。本例では、ガスケットはめ込み溝22の底面中央部に、溝22に沿ってリング状にボディ突起23が設けられている。
【0061】図4は、図2におけるB−B断面により、筐体カバー30を閉じた状態の筐体10のガスケットはめ込み溝22の構造を示す断面図である。筐体カバー30のフランジ面31には、カバー突起32が設けられている。カバー突起32は、筐体カバー30を閉じたときにボディ突起23と対向するフランジ面31内にリング状に設けられる。
【0062】すなわち、カバー突起32は、本例では、筐体カバー30を閉じたときに、ガスケットはめ込み溝22の底面中央部の上方に位置する部分に設けられている。従って、本例では、筐体10の断面形状における、ガスケットはめ込み溝22、筐体カバーのフランジ面31、カバー突起32などにより形成されるガスケット40を組み込むための空洞部分が、略左右対称な形状となっている(図4参照)。
【0063】図5は、図1におけるA−A断面により、ガスケット40の断面構造を示す断面斜視図である。ガスケット40は、本例では、例えば断面円形の切れ目のないリング形状であるシールドガスケット41と、例えば断面略扇形の切れ目のないリング形状である2つの密封ガスケット42,43とを含む。
【0064】ガスケット40は、本例では、シールドガスケット41の左右に設けられている密封ガスケット形成部44,45を覆うようにそれぞれの密封ガスケット42,43を形成するようにしている。従って、ガスケット40は、シールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化した構成とされている。なお、ガスケット40は、本例では、各断面が中心円形かつ左右略扇形の略左右対称な断面形状をなしている。
【0065】シールドガスケット41は、例えば黄銅やステンレスなどの導電性の高い金属材料で形成され、かつ機械的柔軟性のある材料で構成される。シールドガスケット41は、細い金属線ワイヤをより合せた編組線である。
【0066】シールドガスケット41は、断面円の直径が、筐体10を組み立てた状態でのボディ突起23とカバー突起32との間隔よりもやや大きくなるようにされている。なお、シールドガスケット41の断面形状は、円形に限らず例えば楕円形などであっても良い。
【0067】シールドガスケット41は、ボディ突起23及びカバー突起32に接触することにより電磁的シールドを行なう。すなわち、シールドガスケット41は、筐体10に取り付けられると、電気的なノイズが外部から筐体10内部に侵入することを防止すると共に、筐体10内部に搭載された装置などの発するノイズを外部に出さないようにする。
【0068】密封ガスケット42,43は、それぞれ、例えばネオプレーンゴムやシリコンゴム、あるいはニトリルゴムなどの弾性を有する材料で構成される。密封ガスケット42,43は、筐体10の気密性を保証するものであるため、筐体カバー30を閉じたときに圧縮された状態となるように断面略扇形の大きさが定められる。なお、密封ガスケット42,43の断面形状は、略扇形に限られるものではない。
【0069】密封ガスケット42,43が筐体10に組み込まれたときの圧縮比(通常の高さと組み込まれたときの高さの比)は、小さ過ぎても大き過ぎても実用上支障が生じる。すなわち、圧縮比が小さ過ぎれば、気密が不十分となる。一方、圧縮比が大き過ぎれば、ガスケット42,43が塑性変形してしまう。従って、圧縮比の最適値は、ガスケット42,43を構成する材料などの様々な要因によって異なる。なお、本例では、適当な値として圧縮比28%程度とする。
【0070】密封ガスケット42,43は、筐体ボディ20のフランジ面21と筐体カバー30のフランジ面31とに圧縮された状態で接触することにより外気を遮断して筐体10内部を密封状態とする。
【0071】次に、ガスケット40を一体化して構成するための工程について図6を参照して説明する。
【0072】先ず、例えば図6(A)に示すように、シールドガスケット41のここでは2個所に、リング全周にわたって密封ガスケット形成部44,45を取り付ける。密封ガスケット形成部44,45は、シールドガスケット41の編組に例えば金属製のワイヤで編み込むことで取り付けられる。なお、密封ガスケット形成部44,45は、例えばプラスチックなどの機械的弾力性を有する材料で構成される。
【0073】そして、例えば図6(B)に示すように、シールドガスケット41の左右に取付けられた密封ガスケット形成部44,45を包むようにそれぞれの密封ガスケット42,43がリング状に形成される。このようにして、一体化したガスケット40が形成される。
【0074】次に、屋外機器筐体10の組み立てについて説明する。先ず、作業者は、筐体ボディ20に設けられたガスケットはめ込み溝22に沿って、一体化されたガスケット40を配置する。ガスケット40を配置する際には、作業者は、2つの密封ガスケット42,43がそれぞれガスケットはめ込み溝22の側面近傍に位置するように配すると共に、シールドガスケット41がボディ突起23の上に位置するように配する。
【0075】なお、本例では、ボディ突起23が設けられているガスケットはめ込み溝22の底面部の形状が、取り付けられて固定された状態のガスケット40の形状に対応して形成されている。
【0076】すなわち、作業者は、ガスケットはめ込み溝22の断面形状がガスケット40と同様に左右対称となっているため、ガスケット40をはめ込む際に位置決めを特に注意して行なう必要はない。
【0077】ガスケット40をガスケットはめ込み溝22にはめ込むと、作業者は、筐体カバー30を閉じて、筐体ボディ20と筐体カバー30とをボルトによりネジ止めする。ネジ止めを行なうと、筐体10の組み立てが完了する。
【0078】筐体10は、実際に使用される際には、例えば、メッセンジャーワイヤと呼ばれる地上にはられたワイヤに取り付けられる。メッセンジャーワイヤに取り付けられた筐体10は、フランジ面21,31が地面に対して垂直な方向を向いた状態となる。なお、筐体10の設置場所は、地上に限られるものではなく、例えば地下などであっても良い。
【0079】筐体10が組み立てられた状態では、例えば図7に示すように、シールドガスケット41は、上下の突起32,23と接触してシールド状態を確保している。また、各密封ガスケット42,43は、ガスケット取付溝22の底面部と筐体カバー30のフランジ面31との間に挟まれて圧縮された状態となっており密封状態を保証している。
【0080】以上説明したようにシールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化したガスケット40を筐体10に組み込む構成としたことで、ガスケットはめ込み溝22を形成するための領域を広く確保しなくて良く、筐体ボディ20および筐体カバー30に幅の広いフランジ面を設ける必要がないため、筐体10内部の装置実装容積を大きくすることができる。
【0081】また、上述したようにシールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化したガスケット40を筐体10に組み込む構成としたことで、シールド及び密封構造とした筐体10において、筐体10内部の装置実装容積を広く確保しつつ、十分な気密性を確保することができる。
【0082】また、上述したようにシールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化したガスケット40を筐体10に組み込む構成としたことで、例えば筐体10内部の実装容積を変化させないときなどは筐体材料量を減らすことができるため、筐体10の小型化や軽量化を図ることができると共に、筐体10を安価に製造することができる。
【0083】また、上述したようにガスケット40及びガスケット40を収容する溝22の断面形状を左右対称な形状とすると共にボディ突起23を有する構成としたことで、筐体10を組み立てる際に一体化したガスケット40を容易に配することができる。また、ガスケット40及び溝22を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0084】さらに、上述したようにボディ突起23を有する構成としたことで、ガスケット40が配された状態では、たとえフランジ面21,31を地面に垂直な状態(例えば、CATV中継装置の筐体である場合の使用状態)であるときに筐体カバー30を開けた場合であっても、ガスケット40が抜け出てしまうことを防ぐことができる。従って、ガスケット40の交換や筐体10内部の作業を円滑に行なうことができる。
【0085】なお、上述した第1の実施の形態では、シールドガスケット41と2つの密封ガスケット42,43とを一体化した各断面が中心円形かつ左右略扇形の左右対称な断面形状であるガスケット40を、底面中央部にボディ突起23を設けたガスケット取付溝22にはめ込んで取り付ける構成としていたが、シールドガスケットと密封ガスケットの数は1または2個に限られるものでなく、また、ガスケットの各断面は左右対称であることに限られない。
【0086】この場合、ボディ突起は、取り付けるガスケットの形状に対応させた位置に設けるようにし、ボディ突起を設けた位置に対応した位置にカバー突起を設けるようにすれば良い。
【0087】すなわち、例えば図8に示すように、3つの密封ガスケット42a,43a,43bを取り付ける構成とするときなどの場合は、筐体ボディ20aのボディ突起23a及び筐体カバー30aのカバー突起32aをそれぞれガスケットはめ込み溝22aの底面中央部からずれた対応する位置としても良い。
【0088】このように構成することで、たとえ確実な気密性を確保することが困難な場所に筐体10aを設置する場合であっても、フランジ面21a,31aを大きくとることなく気密性を十分に確保することができる。
【0089】また、例えば図9に示すように、1つの密封ガスケット43cを取り付ける構成とするときなどの場合には、筐体ボディ20bのボディ突起23b及び筐体カバー30bのカバー突起32bをガスケットはめ込み溝22bの端部に設けるようにしても良い。
【0090】このように構成することで、例えば密封ガスケットを1つ取り付ける場合について、気密性を維持したままフランジ面21b,31bを小さくすることができるため、筐体10b内の装置実装容積を広くすることができる。
【0091】また、上述した第1の実施の形態では、密封ガスケット形成部44,45をシールドガスケット41のリング全周に編み込んでガスケット40を一体化する構成としていたが、他の工程によりガスケット40を一体化するようにしても良い。
【0092】ここで、ガスケット40を一体化して構成するための他の工程について図10を参照して説明する。
【0093】図10(A)は、本工程で用いる密封ガスケット形成部46を示す断面斜視図である。密封ガスケット形成部46は、シールドガスケット41に取り付けるための取付部46aを有している。取付部46aは、複数の例えば針金などの屈曲性のある材料で形成されている。取付部46aは、シールドガスケット41に差し込む部分である差込部分46bと、シールドガスケット41の断面円の円周方向に巻き付けるための巻きつけ部分46cとを有する。
【0094】なお、密封ガスケット形成部46は、シールドガスケット41を筐体10に取付けた状態での例えば内周に沿ったリング状をなしている。
【0095】先ず、例えば図10(B)に示すように、例えば作業者は、密封ガスケット形成部46の取付部46aの差込部分46bをシールドガスケット41のリングのここでは内周に沿って差し込む。
【0096】次に、例えば図10(C)に示すように、作業者は、取付部46aの巻きつけ部分46cをシールドガスケット41の断面円の円周方向にスライドさせながら、巻きつけ部分46cをシールドガスケット41に巻き付る。このようにして、密封ガスケット形成部46は、シールドガスケット41に取り付けられる。
【0097】また、作業者は、上述した作業と同様に、密封ガスケット形成部46と略同一の構成をなす他の密封ガスケット取付部(図示せず)について、上述した作業と略同様の作業を行なう。すなわち、作業者は、他の密封ガスケット取付部を、シールドガスケット41のリングのここでは外周に取り付ける。他の密封ガスケット取付部は、ここでは、シールドガスケット41を筐体10に取付けた状態での外周側に沿ったリング状をなしている。
【0098】そして、作業者は、密封ガスケット取付部46と他の密封ガスケットをそれぞれ覆うようにして密封ガスケット42,43を形成する。このようにして、シールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化して構成しても良い。
【0099】さらに、ここでガスケット40を一体化して構成するためのさらに他の工程について図11を参照して説明する。
【0100】図11(A)は、シールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化するために用いるリング状平板47を示す断面斜視図である。リング状平板47は、シールドガスケット41が形成される平板部47aと、密封ガスケット42,43が形成されるここでは2つの密封ガスケット形成部47b,47cとを有する。
【0101】リング状平板47の全体の形状は、ガスケットはめ込み溝22に沿ったリング状をなしている。また、リング状平板47は、例えばプラスチックなどの材料により一体形成されている。平板部47aには、シールドガスケット41を構成する金属製のワイヤを通すための穴が複数設けられている。
【0102】作業者は、例えば図11(B)に示すように、リング状平板47の平板部47aにシールドガスケット41を編み込んで形成する。このようにシールドガスケット41が編み込まれると、シールドガスケット41の左右に密封ガスケット形成部47b,47cが突出した状態となる。
【0103】そして、作業者は、上述した工程と同様に、シールドガスケット41から左右に突き出した密封ガスケット形成部47b,47cを包み込むようにして密封ガスケット42,43を形成する。このようにして、シールドガスケット41と密封ガスケット42,43とを一体化して構成しても良い。
【0104】次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、上述した第1の実施の形態において既に説明したガスケット40については略同様の構造をなすものであるため、同一の符号を付与してその詳細な説明は省略する。なお、本例では、例えばCATV中継装置などの通信機器として用いられる屋外機器筐体について説明する。
【0105】図12は、本例のガスケット取付構造を備える例えばCATV中継装置として用いられる屋外機器筐体50の筐体カバー70を開けてガスケット40を取り出した状態を示す斜視図である。なお、筐体カバー70を閉じた状態は、上述した図2に示す状態と同一である。
【0106】筐体50は、筐体ボディ60と、筐体ボディ60に開閉可能に取り付けられた筐体カバー70とを含む。筐体ボディ60と筐体カバー70は、それぞれ、例えばアルミニウムや亜鉛、あるいはマグネシウムなどの金属材料を用いて形成される。
【0107】筐体50は、筐体ボディ60と筐体カバー70との間にガスケット40を介在させることによりシールド及び密封を行なうシールド機能及び密封機能を有している。筐体50は、シールド機能及び密封機能により筐体50内部に実装した例えば電子回路などの各種装置の環境を一定に保つようにする。
【0108】筐体カバー70のフランジ面71には、カバー突起72が設けられている。カバー突起72は、筐体カバー70を閉じたときに後述するボディ突起63と対向するフランジ面71内の場所にリング状に設けられる。このカバー突起72は、上述したカバー突起32と同一の構造をなすため、その詳細な説明は省略する。
【0109】図13は、筐体カバー70を取り外した筐体ボディ60を上方から見た図である。筐体ボディ60のフランジ面61には、ガスケット40をはめ込んで筐体50に取り付けるためのガスケットはめ込み溝62が設けられている。
【0110】なお、筐体ボディ60のフランジ面61は、本例では、筐体カバー70を筐体ボディ60に取り付けた場合に、筐体カバー70のフランジ面71(図12参照)と接触または略接触した状態となる面である。
【0111】ガスケットはめ込み溝62は、フランジ面61に略リング状に設けられている。本例では、ガスケットはめ込み溝62の底面中央部に、溝62に沿ってリング状にボディ突起63が設けられている。このボディ突起63は、上述したボディ突起23と同一の構造をなすため、その詳細な説明は省略する。
【0112】本例のガスケットはめ込み溝62は、ガスケット40が抜け出てしまうことを防止するためのガスケット固定構造を複数個所有している。1つのガスケット固定構造は、本例では3つの突起部64a〜64cにより形成される。このガスケット固定構造を、本例では、18個の突起部64a〜64rによって6個所においてガスケット固定構造が形成されている。
【0113】なお、1つのガスケット固定構造を形成する突起部は、3つでなく他の数であっても良い。また、ガスケット固定構造は、6個所でなくても良く何個所にあっても良い。さらに、ガスケット固定構造の形成場所は、溝62の何処であっても良い。
【0114】図14は、筐体ボディ60の溝62に3つの突起部64a〜64cにより形成されたガスケット固定構造の拡大図である。ガスケットはめ込み溝62の一方の側壁に、抜け止めのための突起部64aが設けられている。突起部64aは、ボディ突起63側に突出する方向に形成されている。
【0115】また、ガスケットはめ込み溝62の他方の側壁には、2個の突起部64b,64cが突起部64aを間に挟んだ位置に設けられている。この突起部64b,64cは、ボディ突起側63に突出する方向に設けられている。なお、ガスケットはめ込み溝62の一方の側壁に2つ、他方の側壁に1つの突起部を形成するようにしても良い。
【0116】以上説明したようにガスケット固定構造を有する構成としたことで、シールド及び密封構造とした筐体50において、ガスケット40の交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバー70の開閉時などにガスケット40が溝62から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体50内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0117】なお、上述した第2の実施の形態では、溝62の内側を迫り出させて湾形の突起部64a〜64rによりガスケット固定構造を形成するようにしていたが、突起部の形状はどのようなものであっても良い。この場合、例えば図15に示すように、突起の先端部分が比較的鋭角である「くの字」形の突起部65a〜65cによりガスケット固定構造を構成するようにしても良い。
【0118】また、上述した第2の実施の形態では、溝62の側壁に突起部64a〜64rを設けることでガスケット固定構造を形成するようにしていたが、さらにボディ突起63を屈曲させた構造としても良い。例えば、図16に示すように、屈曲部を有する構造のボディ突起63aが溝62の側壁に設けられた突起部64a〜64cに対応して形成される。このように、溝62の両側壁に設けられた突起部64a〜64cと、屈曲構造をなすボディ突起63aとによりガスケット固定構造が形成される。
【0119】この場合、図示はしないが、屈曲構造をなすボディ突起63aに対応させて、カバー突起72を屈曲させて形成する。
【0120】なお、上述した各実施の形態では、CATV中継装置などの通信機器として用いられる屋外機器筐体について説明したが、通信機器以外の各種機器に適用することができることは勿論である。
【0121】また、上述した各実施の形態では、CATV中継装置などの屋外機器筐体について説明したが、屋外機器に限られるものでなく屋内で使用される筐体に適用することができることは言うまでもない。
【0122】
【発明の効果】以上のように、本発明の筐体のガスケット取付構造によれば、カバーとボディとで構成されガスケットが取り付けられる筐体のガスケット取付構造において、ボディのフランジ面に、ガスケットを配するガスケットはめ込み溝が形成され、ガスケットはめ込み溝は、シールドガスケットと1又は2以上の密封ガスケットとが一体化されたガスケットが取り付けられる構造であることを特徴とするものであるため、気密性を十分に確保したままフランジ面を小さくすることができ、筐体内部の装置実装容積を大きくとることができる。また、ガスケットの交換を容易に行なうことができる。
【0123】シールドガスケットが配される位置に対応したガスケットはめ込み溝の底面部分に、ガスケットはめ込み溝に沿ってボディ突起が設けられ、カバーのボディ突起に対応する部分にカバー突起が設けられていることを特徴とするとした場合には、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出ることを防止することができる。
【0124】ボディ突起は、ガスケットはめ込み溝の底面中央部に、ガスケットはめ込み溝に沿って設けられることを特徴とした場合には、筐体を組み立てる際に一体化したガスケットを容易に配することができる。また、筐体に取り付けるガスケットや筐体ボディに形成した溝の断面形状を左右対称に形成することができるため、ガスケット及び溝を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0125】ガスケットはめ込み溝の両側面の一方及び他方にそれぞれ突起部が設けられたガスケット固定構造を1又は2以上備えた場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0126】ガスケット固定構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方の面に形成された第1の突起部と、両側面の他方の面に設けられ第1の突起部を挟むよう対向して形成された第2の突起部及び第3の突起部とを含むとした場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに第1〜第3の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0127】第1の突起部、第2の突起部及び第3の突起部がそれぞれくの字形に形成されたとした場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにくの字形の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0128】ガスケット固定構造は、第1、第2及び第3の突起部に対応させてボディ突起及びカバー突起を屈曲させた屈曲部をも備えるとした場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに、第1〜第3の突起部とボディ突起及びカバー突起の屈曲部とによりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0129】また、本発明のガスケットによれば、筐体に取り付けられ、シールド及び密封機能を有するガスケットにおいて、シールドガスケットと、1又は2以上の密封ガスケットとで構成され、シールドガスケットと1又は2以上の密封ガスケットとが一体形成されることを特徴とするものであるため、ガスケットを筐体に取り付けたときの気密性を十分に確保することができ、ガスケットを筐体に取り付けるとした場合に、筐体内部の装置実装容積を大きくとることができる。また、筐体に取り付けられたガスケットの交換を容易に行なうことができる。
【0130】2つの密封ガスケットを含み、シールドガスケットを2つの密封ガスケットによって両側から挟んで一体形成され、各断面が、中心円形かつ左右略扇形の左右対称な断面形状であることを特徴とするとした場合には、ガスケットが取り付られる筐体を組み立てる際に一体化したガスケットを容易に配することができる。また、ガスケット及び溝の断面形状を左右対称に形成することができるため、ガスケット及び溝を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0131】一つの密封ガスケットを含み、シールドガスケットと密封ガスケットとが一体形成されている場合には、例えば密封ガスケットを1つ取り付ける場合について、気密性を維持したままガスケットが取り付けられる筐体のフランジ面を小さくすることができるため、筐体内の装置実装容積を広くすることができる。
【0132】さらに、本発明の筐体によれば、カバーと、ボディと、カバーとボディとの間に挟まれるガスケットとを含む筐体において、ガスケットは、シールドガスケットと、1又は2以上の密封ガスケットとを一体化して構成され、ボディのフランジ面に、ガスケットを配するガスケットはめ込み溝が形成されたことを特徴とするものであるため、気密性を十分に確保したままフランジ面を小さくすることができ、筐体内部の装置実装容積を大きくとることができる。また、ガスケットの交換を容易に行なうことができる。
【0133】シールドガスケットが配される位置に対応したガスケットはめ込み溝の底面部分に、ガスケットはめ込み溝に沿ってボディ突起が設けられ、カバーのボディ突起との対応部分にカバー突起が設けられていることを特徴とするとした場合には、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出ることを防止することができる。
【0134】ボディ突起が、ガスケットはめ込み溝の底面中央部に、ガスケットはめ込み溝に沿って設けられることを特徴とするとした場合には、筐体を組み立てる際に一体化したガスケットを容易に配することができる。また、ガスケット及び溝の断面形状を左右対称に形成することができるため、ガスケット及び溝を形成する際の寸法精度を容易に高質なものとすることができる。
【0135】ガスケットはめ込み溝の両側面の一方及び他方にそれぞれ突起部が設けられたガスケット固定構造を1又は2以上備えた場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0136】ガスケット固定構造は、ガスケットはめ込み溝の両側面の一方の面に形成された第1の突起部と、両側面の他方の面に設けられ第1の突起部を挟むよう対向して形成された第2の突起部及び第3の突起部とを含むとした場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに第1〜第3の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0137】第1の突起部、第2の突起部及び第3の突起部がそれぞれくの字形に形成されたとした場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などにくの字形の突起部によりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0138】ガスケット固定構造は、第1、第2及び第3の突起部に対応させてボディ突起及びカバー突起を屈曲させた屈曲部をも備えるとした場合には、シールド及び密封構造とした筐体のガスケット取付構造において、ガスケットの交換を容易に行なうことができると共に、メンテナンスにおける筐体カバーの開閉時などに、第1〜第3の突起部とボディ突起及びカバー突起の屈曲部とによりガスケットが溝から抜け出てしまうことを確実に防止することができる。従って、筐体内部に実装された装置などに対する作業をさらに円滑に行なうことができる。
【0139】ガスケットは、2つの密封ガスケットを有し、シールドガスケットを2つの密封ガスケットによって両側から挟んで一体形成され、ガスケットの各断面が、中心円形かつ左右略扇形の左右対称な断面形状であることを特徴とするとした場合には、例えば密封ガスケットを1つ用いていたものについては、実装容積を小さくすることなく気密性を高めることができる。また、密封ガスケットを2つ用いていたものについては、気密性を維持したまま、装置実装容積を大きくすることができ、あるいは筐体の小型化や軽量化を図ることができる。さらに、筐体の小型化を図って必要な筐体材料量をのを少なくした場合には、筐体を安価に製造することができる。
【0140】ガスケットは、一つの密封ガスケットを有し、シールドガスケットと密封ガスケットとで一体形成されたことを特徴とするとした場合には、例えば密封ガスケットを1つ用いていたものについては、気密性を維持したまま、装置実装容積を大きくすることができ、あるいは筐体の小型化や軽量化を図ることができる。さらに、筐体の小型化を図って必要な筐体材料量をのを少なくした場合には、筐体を安価に製造することができる。
【0141】
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成11年10月25日(1999.10.25)
【代理人】 【識別番号】100103090
【弁理士】
【氏名又は名称】岩壁 冬樹
【公開番号】 特開2001−124206(P2001−124206A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願平11−301817