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【発明の名称】 ピストンリング
【発明者】 【氏名】ハンス−アルベルト ミハエル

【要約】 【課題】ピストンの最上部の溝に設けられるピストンリングにオイルかき効果を持たせる。

【解決手段】ピストンリング1の摺動面3は球形状であり、摺動面3の最頂部4はピストンリング高さの半分よりも下方の燃焼空間側のピストンリング側面に配置されている。ピストンリング1に形成された溝6は、下側のピストンリング側面5’から始まり、最頂部4まで軸方向に延びており、ピストンリング1の突き合わせ端7、7’で途切れている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内燃機関のピストンの燃焼空間側を向いた第1の溝用のピストンリングであって、球形状の摺動面を有し、その球形状の最頂部が、ピストンリング高さの半分よりも下方の燃焼空間側のピストンリング側面に配置されているピストンリングにおいて、燃焼空間側を向いた下側のピストンリング側面(5’)から、球形の最頂部(4)まで軸方向に延びている溝(6)が摺動面(3)上に配置され、前記溝(6)は、ピストンリング(1)の突き合わせ端(7)、(7’)で途切れていることを特徴とするピストンリング。
【請求項2】 溝の半径深さが0.5mm以上である、請求項1に記載のピストンリング。
【請求項3】 前記ピストンリング(1)は、前記ピストンリング(1)がねじれのない組み付け状態となるように形成されている、内周面(8)の領域の燃焼空間に向けられた側に断面途切れ部(9)を有する、請求項1または2に記載のピストンリング。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のピストンの、燃焼空間側を向いた第1の溝用のピストンリングであって、球形状の摺動面を有し、その球形状の最頂部が、ピストンリング高さの半分よりも下方の燃焼空間側のピストンリング側面に配置されているピストンリングに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開明細書3940301号は、ピストンリングを開示している。そのピストンリングの摺動面は対称な球形状の輪郭を有する。このようなピストンリングがピストンの第1および第2の溝にはめ込まれ、このピストンリングは、コンプレッションリングとも呼ばれている。
【0003】通常、内燃機関用のピストンは、第1および第2のコンプレッションリングといわゆるオイルかきリングで構成されるピストンリングの組み合わせを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リングを個々の場合にそれに設定された課題に可能な限り合わせる試みにおいて、既に多くの様々な実施形態が作り出されている。ドイツ特許明細書4429649号から、特に、コンプレッションピストンリング用の特に球形状の輪郭が知られている。このリングは、特に耐摩耗性を有するように作られている。第1の溝のピストンリングは、これまで、シリンダ壁に高い面圧で接触するように作られていた。
【0005】オイルかき効果の改良を目的とした方策は、第2もしくは第3の溝のリングの場合のみ考慮されている。
【0006】本発明の目的は、オイルかき効果の観点において改良された、内燃機関のピストンの最上部の溝用のピストンリングを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のピストンリングは、内燃機関のピストンの燃焼空間側を向いた第1の溝用のピストンリングであって、球形状の摺動面を有し、その球形状の最頂部が、ピストンリング高さの半分よりも下方の燃焼空間側のピストンリング側面に配置されているピストンリングにおいて、燃焼空間側を向いた下側のピストンリング側面から、球形の最頂部まで軸方向に延びている溝が摺動面上に配置され、前記溝は、ピストンリングの突き合わせ端で途切れている。
【0008】本発明の好ましい形態は従属請求項に示されている。
【0009】ピストンリング摺動面の特殊構成によって、コンプレッションリングのみならず、オイルかきリングとしても機能する組み合わせピストンリングが提供される。
【0010】燃焼空間側を向いた摺動面の上部領域は圧縮部として機能し、摺動面の下部はオイル掻き部として機能する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】図1に、内燃機関のピストン2の、本発明によるピストンリング1を示す。ピストンリング1は、ピストン2の最上部の溝にコンプレッションリングとして配置されている。
【0013】図2から明らかなように、ピストンリング1は球形状の摺動面3を有する。球形の最頂部4は、ピストンリング面の半分よりも下方の燃焼空間側のピストンリング側面5にある。溝6は、下側のピストンリング側面5’から始まり、最頂部4まで軸方向に延びている。
【0014】図3は、ピストンリング1の突き合わせ部における溝の走り具合を示す。突き合わせ端7、7’で、溝は途切れている。最上部の溝のピストンリング1がねじれてないため、内周面8の領域(図2)に断面途切れ部9が設けられている。この面取り部として、あるいは、切り欠き部として形成された断面途切れ部9の大きさは、ピストンリング1が、溝6によって組み付け状態になったとき、溝側面に平行になるように決められている。
【出願人】 【識別番号】398071439
【氏名又は名称】フェデラル−モーグル ブルシャイト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成12年9月18日(2000.9.18)
【代理人】 【識別番号】100088328
【弁理士】
【氏名又は名称】金田 暢之 (外2名)
【公開番号】 特開2001−124204(P2001−124204A)
【公開日】 平成13年5月11日(2001.5.11)
【出願番号】 特願2000−281623(P2000−281623)