| 【発明の名称】 |
ロッドレスシリンダのシール構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】金子 純也
【氏名】小山 秀穂
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| 【要約】 |
【課題】ロッドレスシリンダの長手方向の寸法を短くし、製造コストの低減を図るロッドレスシリンダのシール構造を提供する。
【解決手段】エンドカバー144の小突起部48の外周部に内接する第1シール部52を形成すると共に、一側面にはシリンダチューブ142の内面に外接する第2シール部54を設け、他側面には第2シール部54に連続する拡径部58を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】圧力流体給排口が穿設されたエンドカバーと、前記圧力流体給排口から供給される圧力流体によってピストンを内部空間に沿って往復動作させるシリンダチューブと、前記シリンダチューブの開口部と前記エンドカバーとを封止するシール部材を有するロッドレスシリンダにおいて、前記エンドカバーに前記圧力流体給排口の外周部を突起させた小突起部を設け、前記シール部材は、前記小突起部の外周部に内接する第1シール部と前記シリンダチューブの内面に外接する第2シール部とがそれぞれ形成されたプレート状の弾性体からなることを特徴とするロッドレスシリンダのシール構造。 【請求項2】請求項1記載のロッドレスシリンダのシール構造において、前記シール部材は一側面に前記シリンダチューブの内面に外接する第2シール部を設け、他側面に前記第2シール部に連続する拡径部を設け、前記拡径部を前記シリンダチューブの開口面取部に相似させることにより前記エンドカバーと前記シリンダチューブの開口部との接合面に面取ポケット部を設けてピストン移動方向への変位が規制されることを特徴とするロッドレスシリンダのシール構造。 【請求項3】請求項2記載のロッドレスシリンダのシール構造において、前記シール部材は、前記拡径部を有する対向面に衝撃を吸収する突起部を設けると共に衝撃を吸収可能な機能を有する弾性体であることを特徴とするロッドレスシリンダのシール構造。 【請求項4】圧力流体給排口が穿設されたエンドカバーと、前記圧力流給排口より供給される圧力流体によってピストンを内部空間に沿って往復動作させるシリンダチューブと、前記シリンダチューブの開口部と前記エンドカバーとを封止するシール部材を有するロッドレスシリンダにおいて、前記エンドカバーは、前記シリンダチューブの内面形状と相似するボス部の端面に段付部を設け、該段付部に前記シール部材が装着されることを特徴するロッドレスシリンダのシール構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はロッドレスシリンダに関し、一層詳細には、シリンダチューブの開口部をエンドカバーにより封止するロッドレスシリンダのシール構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来技術に係るロッドレスシリンダのシール構造の概略構成を図7に示す。 【0003】図7から諒解されるように、ロッドレスシリンダ10のシリンダチューブ12の内部には往復動作するピストン14が嵌装され、該シリンダチューブ12の両端開口部(図7では一側開口部のみ表示)は圧力流体給排口18に連通するクッションリング20を備えたエンドカバー22により閉塞される。前記ピストン14には該ピストン14に作用する圧力流体の漏れを封止するピストンパッキン16がシリンダチューブ12の内周面および両端をエンドカバー22に固着されるシールベルト24にそれぞれ密着するように確保されている。 【0004】一方、シリンダチューブ12の開口部をエンドカバー22で封止するシール構造は、エンドカバー22にシリンダチューブ12の内周形状と相似形状のボス部22aを突出させ、このボス部22aに旋盤等の機械加工で形成された外周溝26にシール部材28を装着するように構成されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の従来技術に係るロッドレスシリンダのシール構造では、ロッドレスシリンダの機能上、コンパクトにするために長手方向の寸法を短縮すること、製造コストの低減を進めるうえでエンドカバー22のボス部22aを設けること、および同ボス部22aに形成する外周溝26の存在が大きな弊害になっていた。 【0006】本発明は、前記の不都合を克服するためになされたもので、シリンダチューブを閉塞するエンドカバーのボス部を短くすると共に、同ボス部に形成されシール部材を嵌装する外周溝を取り除くことにより、ロッドレスシリンダをコンパクト化し、かつ製造コストを削減することが可能なロッドレスシリンダのシール構造を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、圧力流体給排口が穿設されたエンドカバーと、前記圧力流体給排口から供給される圧力流体によってピストンを内部空間に沿って往復動作させるシリンダチューブと、前記シリンダチューブの開口部と前記エンドカバーとを封止するシール部材を有するロッドレスシリンダにおいて、前記エンドカバーに前記圧力流体給排口の外周部を突起させた小突起部を設け、前記シール部材は、前記小突起部の外周部に内接する第1シール部と前記シリンダチューブの内面に外接する第2シール部とがそれぞれ形成されたプレート状の弾性体からなることを特徴とする。 【0008】本発明によれば、エンドカバーのボス部を削除することにより、ロッドレスシリンダの長手方向の寸法を短くすることできる。 【0009】この場合、シール部材は一側面に前記シリンダチューブの内面に外接する第2シール部を設け、他側面に前記第2シール部に連続する拡径部を設け該拡径部を前記シリンダチューブの開口面取部に相似させることにより、前記エンドカバーと前記シリンダチューブの開口部との接合面に面取ポケット部の嵌合関係が確保され、ピストン移動方向への変位を規制することになり、好適である。 【0010】また、この場合、前記シール部材は前記拡径部を有する対向面に前記ピストンの衝撃を吸収する突起部を設けると共に衝撃吸収可能な機能を有する弾性体にすることによりシール機能とダンパー機能を併せ持つので、ロッドレスシリンダの構成部品を削減することができることになり、好適である。 【0011】さらに、本発明は、圧力流体給排口が穿設されたエンドカバーと、前記圧力流体供給口から供給される圧力流体によってピストンを内部空間に沿って往復動作させるシリンダチューブと、前記シリンダチューブの開口部と前記エンドカバーとを封止するシール部材を有するロッドレスシリンダにおいて、前記エンドカバーは、前記シリンダチューブの内面形状と相似形状を有するボス部の端面に段付部を設け、該段付部に前記シール部材を装着すると、前記エンドカバーの長手方向の寸法を短くすることができ、好適である。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明に係るロッドレスシリンダのシール構造について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら、以下、詳細に説明する。 【0013】本発明の実施の形態に係るロッドレスシリンダのシール構造が適用されたロッドレスシリンダを図1に示す。 【0014】このロッドレスシリンダ110は、長尺状に形成されたシリンダチューブ142と、前記シリンダチューブ142に取り付けられ、長手方向に沿って進退自在なスライドテーブル114と、シリンダチューブ142の長手方向に沿った両端部にそれぞれ取り付けられ、流体圧出入ポート116a、116bが形成された一組のエンドカバー144、145とを備えている。 【0015】前記シリンダチューブ142の内部には、長手方向に沿って延在するボア部120が形成され、前記ボア部120はシリンダチューブ142の上面部に形成された図示しないスリットに連通するように設けられている。前記スリットは、シリンダチューブ142の長手方向に沿って延在し、一組のエンドカバー144、145によって係止されたダストシールベルト122およびシールベルト168とによってそれぞれ気密にシールにされる(図2参照)。 【0016】シリンダチューブ142の両側面部には、長手方向に沿って、センサ取付用の長溝124が形成されている。この長溝124には、後述するピストン64の位置を検出するための図示しないセンサ等が取り付けられる。なお、前記長溝124は、図示しないストッパ部材を固定するための溝として併用可能に設けられている。 【0017】図2に示されるように、ピストン64には、その上部側に突出するようにピストンヨーク126が装着されており、このピストンヨーク126の上部側の両端部には、一組のベルトセパレータ128a、128bが取り付けられている。そして、ピストン64には、これらピストンヨーク126およびベルトセパレータ128a、128bを覆うように、スライドテーブル114が連結されている。この場合、スライドテーブル114は、図示しないガイド機構を介して、例えば、シリンダチューブ142の上面部と接触している。 【0018】本実施の形態に係るロッドレスシリンダのシール構造40の構成を図3に示す。図3において、シリンダチューブ142の開口部と接合するエンドカバー144の中央部には圧力流体給排口46を穿設した小突起部48が設けられ、この小突起部48の外周にはシール部材50が嵌装されている。シール部材50は図4に示すようにシリンダチューブ142の菱形形状に相似し、エンドカバー144の小突起部48の外周に内接する環状の第1シール部52およびシリンダチューブ142の内面に外接する略環状の第2シール部54を設けると共に、該第2シール部54に連続してエンドカバー144の凹面56に接合する拡径部58(図5参照)を設ける。前記拡径部58の形状を、エンドカバー144の凹面56及びシリンダチューブ142の開口面取部60に相似させることにより、シリンダチューブ142とエンドカバー144との接合時にシール部材50に形成される拡径部58とシリンダチューブ142の開口面取部60との接合面に形成される面取ポケット部66に対して嵌合関係を確保する。 【0019】さらに、シール部材50には図4および図5に示すように第1シール部52を中心にして両側に球形状の突起部62を設けることよりピストン64の衝撃を和らげるダンパー機能を確保する。なお、突起部62は球形状に限らず棒状、円錐形状ものでもよい。シールベルト168は、その両端が図示しないボルトによりエンドカバー144、145に締着されている。 【0020】本発明の実施の形態に係るロッドレスシリンダのシール構造40は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。 【0021】圧力流体給排口46より圧力流体、例えば、空気圧が流入すると、ピストン64は図3中において右行動作を開始する。このピストン64の動作時にシリンダチューブ142とエンドカバー144との接合面はシール部材50に設けた拡径部58とシリンダチューブ142の開口面取部60により形成される面取ポケット部66及びエンドカバー144の小突起部48の外周に内接する第1シール部52及びシリンダチューブ142の内面に外接する第2シール部54によって気密に保持される。 【0022】また、ピストン64が図3中において左行動作してストローク端に移動したときに、前記ピストン64のヘッド部69は突起部62に当接して該ピストン64の衝撃を吸収することができる。前記シール部材50はシール機能特性、厚み方向(ピストン移動方向)の凹凸形状、衝撃吸収等に好適な特性を併せ持つ材質を選定することにより、2つの機能、すなわちシール機能及びダンパー機能を併有することができる。 【0023】本実施の形態におけるシール部材50の形状は菱形形状に限定されるものではなく、例えば、円形、楕円形状等にも適用可能に設けられている。 【0024】次に第2の実施の形態について、図6を参照しながら説明する。図6に示すように内面が円形状を有するシリンダチューブ72の開口部をエンドカバー74で封止するシール構造は、該シリンダチューブ72の内面形状と相似形状のボス部76の端面に段付部78を設け、この段付部78の外周面にシール部材80を装着することによりボス部76の突出長を短くすることが可能である。 【0025】第2の実施の形態では、シール部材80を嵌挿する溝を形成する肩部を取り除くことにより、エンドカバー74の長手方向の寸法を短縮することができる。 【0026】さらに、エンドカバー74をダイカスト、ロストワックス等の金型鋳造により成形するときに、シール部材を嵌挿する溝の形状を、従来の溝形状から段付形状に変更することより、金型分割面を生成しない金型構造にすることが可能となり、段付形状を有するエンドカバー74を量産することが可能となる。なお、前記シール部材80を嵌装する段付部78の形状は円形に限らず楕円形状、矩形形状等にも適用することができる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、シリンダチューブの開口部に接合するエンドカバーのボス部を除去することによりシール部材が占有する長手方向の寸法を短縮すると共にダンパー機能を併有することにより、シール部材の多機能化、ロッドレスシリンダの構成部品の削減化を図ることができるので、ロッドレスシリンダのコンパクト化、かつにして製造コストの低減効果を実現することが可能となる。 【0028】また、本発明によれば、シール部材を嵌挿する溝形状を保持する肩部が不要になるのでボス部の突出長を短くすることが可能になり、結果としてエンドカバーの長手方向の寸法を短縮することができると共に、溝形状を段付形状にすることにより、金型分割面を生成しない金型構造を提供することが可能になって、ガスケットのシールに好適な内接面を有するエンドカバーを量産することができる。 【0029】さらに、本発明によれば、シール部材を、溝形状に使用するガスケットと共用することができ、溝形状から段付形状に変更することが容易である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000102511 【氏名又は名称】エスエムシー株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月18日(1999.10.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077665 【弁理士】 【氏名又は名称】千葉 剛宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−116147(P2001−116147A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−296018 |
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