| 【発明の名称】 |
ピストンパッキンの装着構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】金子 純也
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| 【要約】 |
【課題】シール性能を維持しながら、大量生産化によって製造コストを低減することにある。
【解決手段】ピストンパッキン52の装着面54とシール面56とを夫々を設け、ピストンパッキン52のシール面56及び装着面54の夫々をピストン50のヘッド部58及び環状溝部60の夫々に嵌装する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】シリンダチューブと、前記シリンダチューブの両端開口部を封止するエンドプレートと、前記シリンダチューブの内部空間に沿って往復動作をするピストンと、前記ピストンに嵌装され前記シリンダチューブの内周面に摺接するピストンパッキンとを有するアクチュエータにおいて、前記ピストンパッキンは、内部空間の一方と他方との連通を遮断するシール機能を営むシール面と、前記ピストンに係着されて該ピストンパッキンを保持する装着面とが夫々分離して設けられることを特徴とするピストンパッキンの装着構造。 【請求項2】請求項1記載のピストンパッキンの装着構造において、前記ピストンに設けられたヘッド部に前記ピストンパッキンのシール面を嵌装するとともに、前記ピストンに設けられた環状溝部に前記ピストンパッキンの装着面を嵌装することを特徴とするピストンパッキンの装着構造。 【請求項3】請求項1または2記載のピストンパッキンの装着構造において、前記装着面は、リング状に形成されたピストンパッキンの内周に設けられ、半径内方向に向かって突出する環状凸部からなることを特徴とするピストンパッキンの装着構造。 【請求項4】請求項1記載のピストンパッキンの装着構造において、前記ピストンには、前記ピストンパッキンの装着部に対応する環状溝部が形成されることを特徴とするピストンパッキンの装着構造。 【請求項5】請求項4記載のピストンパッキンの装着構造において、前記ピストンには、分割金型の合わせ面となる段付面が形成され、前記段付面は、シール面を除いた他の面に設けられることを特徴とするピストンパッキンの装着構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はシール機能を有するピストンパッキンに関し、一層詳細には、一組のエンドプレートにより両端開口部を閉塞するシリンダチューブの内部を往復動作するピストン及び前記ピストンに嵌着されるピストンパッキンの嵌装関係を改良したピストンパッキンの装着構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、例えば、ワークの搬送手段としてロッドレスシリンダ等のアクチュエータが用いられている。 【0003】このロッドレスシリンダは、シリンダチューブの長手方向に沿った両端部に連結される一組のエンドプレートを有し、シリンダチューブの両端開口部を閉塞することにより該シリンダチューブの内部にシリンダ室が形成される。前記シリンダチューブの内部には、前記シリンダ室に沿って往復動作するピストンが装着され、前記ピストンの上部側には該ピストンと一体的に移動自在に載置されたスライダが取り付けられている。 【0004】図5に示されるように、シリンダチューブ1のシリンダ室2に沿って変位するピストン3には、外周面に刻設された環状溝4に沿ってリング状のピストンパッキン5が嵌着される。この場合、前記環状溝4の底面6とピストンパッキン5のシール面7とを密着させて該ピストンパッキン5全体が環状溝4内に収納されると共に、ピストンパッキン5のリップ部8がシリンダチューブ1の内面に摺接するように設けられている。 【0005】なお、ピストン3の一端部にはピストンパッキン5を係止するための壁として機能する環状突起部9が形成されている。 【0006】このピストン3とピストンパッキン5との嵌装関係はロッドレスシリンダに限定されるものではなく、実用に供されている図示しない種々のアクチュエータ等においても普遍的に使用されている構造である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技術に係るロッドレスシリンダでは、ピストンパッキンのシール機能を円滑に発揮させるため、環状溝の幅と深さを一定の寸法精度に確保する必要がある。 【0008】しかも、前記環状溝の底面はピストンパッキンの装着面と前記ピストンパッキンのシール面とを併用しており、シール機能を維持するためには、仕上げ加工等によって該環状溝の壁面を滑らかに形成することが必要である。 【0009】また、大量生産化を図ることにより、ピストンおよびピストンパッキンの製造コストを低減したいという要請がある。 【0010】本発明は、前記の要請等に鑑みてなされたものであり、シール性能を維持しながら、大量生産化によって製造コストを低減することが可能なピストンパッキンの装着構造を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、シリンダチューブと、前記シリンダチューブの両端開口部を封止するエンドプレートと、前記シリンダチューブの内部空間に沿って往復動作をするピストンと、前記ピストンに嵌装され前記シリンダチューブの内周面に摺接するピストンパッキンとを有するアクチュエータにおいて、前記ピストンパッキンは、内部空間の一方と他方との連通を遮断するシール機能を営むシール面と、前記ピストンに係着されて該ピストンパッキンを保持する装着面とが夫々分離して設けられることを特徴とする。 【0012】本発明によれば、ピストンにピストンパッキンを装着するための溝形状を構成する一端の壁を削除することにより、壁の肉厚の長手寸法を短くすることができると共に、金型鋳造成形時において、シール面以外の面、例えば、シール面と装着面との間に形成された段付面を金型合わせ面に利用することができるので、パーティングラインの機械加工が不要になる。 【0013】この場合、前記ピストンパッキンは、シール面に環状凸部を設けて装着面を構成することにより、シール面と装着面が夫々別個に設けられるので、ピストンパッキン溝を除去することとなり、好適である。 【0014】また、前記ピストンは、前記ピストンパッキンの装着部の環状溝部を形成することにより、金型分割面がピストンパッキンのシールリップ部に摺接しない金型構造の構成が可能となり、好適である。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明に係るピストンパッキンの装着構造について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら、以下、詳細に説明する。 【0016】本発明の実施の形態に係るピストンパッキンの装着構造が適用されたロッドレスシリンダを図1に示す。 【0017】このロッドレスシリンダ10は、長尺状に形成されたシリンダチューブ12と、前記シリンダチューブ12に取り付けられ、長手方向に沿って進退自在なスライドテーブル14と、シリンダチューブ12の長手方向に沿った両端部にそれぞれ取り付けられ、流体圧出入ポート16a、16bが形成された一組のエンドプレート18、19を備えている。 【0018】前記シリンダチューブ12の内部には、長手方向に沿って延在するボア部20が形成され、前記ボア部20はシリンダチューブ12の上面部に形成された図示しないスリットに連通するように設けられている。前記スリットは、シリンダチューブ12の長手方向に沿って延在し、一組のエンドプレート18、19によって係止された第1シール部材22aおよび第2シール部材22bによってそれぞれ気密にシールにされる(図2参照)。 【0019】シリンダチューブ12の両側面部には、長手方向に沿って、センサ取付用長溝24が形成されている。このセンサ取付用長溝24には、後述するピストン50の位置を検出するための図示しないセンサ等が取り付けられ、また、前記センサ取付用長溝24を、図示しないストッパ部材の固定用溝として併用してもよい。 【0020】図2に示されるように、ピストン50には、その上部側に突出するようにピストンヨーク26が装着されており、このピストンヨーク26の上部側の両端部には、一組のベルトセパレータ28a、28bが取り付けられている。そして、ピストン50には、これらピストンヨーク26およびベルトセパレータ28a、28bを覆うように、スライドテーブル14が連結されている。この場合、スライドテーブル14は、図示しないガイド機構を介して、例えば、シリンダチューブ12の上面部と接触している。 【0021】図3に示されるように、内面形状が菱形形状に相似するシリンダチューブ12の開口部と接合する一方のエンドプレート18の略中央部には圧力流体給排孔36を有する小突起部38が形成され、前記小突起部38の外周には菱形形状の相似するシール部材40が嵌装されている。 【0022】前記シール部材40は、小突起部38の外周に内接する第1シール部42と、シリンダチューブ12の内面形状に外接する第2シール部44と、該第2シール部44に連続しエンドプレート18の凹面46に接合する取付面48とを有する。 【0023】なお、前記ピストン50は図4に示すように菱形形状に相似しており、該ピストン50には、後述するピストンパッキン52のシール面56を嵌装するヘッド部58に環状溝部60が設けられ、前記環状溝部60にピストンパッキン52の装着面54が嵌装される。 【0024】前記装着面54は、リング状に形成されたピストンパッキン52の内周に設けられ、半径内方向に向かって所定長だけ突出する環状凸部によって形成される。また、ピストン50の環状溝部60の形状は、ピストンパッキン52の装着面54に対応して形成される。 【0025】前記ピストンパッキン52は図4に示すようにシリンダチューブ12の菱形の内面形状に相似しており、内周面に凸部を形成して該ピストンパッキン52の装着面54を構成することにより、同ピストンパッキン52は内周面に装着面54及びシール面56が夫々分離形成してピストン50に嵌装される。 【0026】また、前記ピストンパッキン52の側面部には、内周側のリップ部62および外周側のリップ部64がそれぞれ形成されている。 【0027】前記ピストン50は金型鋳造成形する場合に、ヘッド部58にピストンパッキン52の装着面54及びシール面56を夫々設け、これら両面54、56に接続する段付面59を金型合わせ面に利用することより、該金型合わせ面がシール面56の範囲内に形成されないので、金型合わせ面に発生するパーティングラインの機械加工が不要になる。 【0028】本実施の形態では、ピストン50及びピストンパッキン52の形状を断面菱形形状を例に説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、断面円形状、矩形形状及び楕円形状等にも適用することができる。 【0029】本発明の実施の形態に係るピストンパッキンの装着構造30が適用されたロッドレスシリンダ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。 【0030】圧力流体給排孔36より圧力流体、例えば空気圧が流入するとピストン50は図3中の矢印A方向に移動を開始する。このピストン50の移動時にピストンパッキン52は装着面54、シール面56を夫々ピストン50の環状溝部60、ヘッド部58に嵌装し、内外のリップ部62、64は空気圧によりシリンダチューブ12の内周面及びピストン50のヘッド部58の外周面にそれぞれ密着してピストン50に作用する空気圧の漏洩を防止し、シール機能を確保することができる。 【0031】本実施の形態では、従来技術と同様のシール性能を維持しながら、ピストンパッキン52を保持する装着面54とシール機能を営むシール面56とを分離構成し、しかもパーティングラインを前記装着面54とシール面56との間の段付面59に形成してその後加工を不要することにより、金型等によってピストン50を大量生産することが可能となり、製造コストを低減することができる。 【0032】また、本実施の形態では、ピストンパッキン52を係止するための壁として機能する環状突起部9を取り除くことにより、前記環状突起部9の肉厚分だけピストン50の長手方向に沿った長さを短縮することができる利点がある。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、ピストンパッキンを係止する壁を排除することにより前記壁の肉厚部の長手方向の寸法を短縮することができる共に、ピストンを金型鋳造成形する場合に金型分割面がピストンパッキンのシールリップ部に摺接しない金型構造の構成が可能となり、パーティングラインの加工を不要としてピストンを大量生産することができるので、製造コストの低減を図ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000102511 【氏名又は名称】エスエムシー株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月18日(1999.10.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077665 【弁理士】 【氏名又は名称】千葉 剛宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−116146(P2001−116146A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−295937 |
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