| 【発明の名称】 |
管継手等のパッキング装着方法及びパッキング装着治具 |
| 【発明者】 |
【氏名】磯野 圭史
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| 【要約】 |
【課題】管継手または管継手部材内周のパッキング装着溝にパッキングをパッキング装着治具を用いてスム−ズに装着できるようにする。
【解決手段】管継手または管継手部材の一端より挿入可能な外径のスリ−ブ31を有するパッキング装着治具のスリ−ブ先端部内に環状パッキングpを環状の扁平化による弾性反力で支持し、次いでスリ−ブ先端を管継手または管継手部品2の一端よりパッキング装着溝d手前の位置まで挿入し、而るのち、パッキング装着治具のプッシャ−32でスリ−ブ先端部内のパッキングpをパッキング装着溝d内に向け移動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】管継手内周または管継手部品内周のパッキング装着溝にパッキングを装着する方法であり、管継手または管継手部材の一端より挿入可能な外径のスリ−ブを有するパッキング装着治具のスリ−ブ先端部内にパッキングを接触させた状態で支持し、次いでスリ−ブ先端を管継手または管継手部品の一端よりパッキング装着溝手前の位置まで挿入し、而るのち、パッキング装着治具のプッシャ−でスリ−ブ先端部内のパッキングをパッキング装着溝内に向け移動させることを特徴とする管継手等のパッキング装着方法。 【請求項2】パッキングをパッキング装着溝に向け移動させたのち、プッシャ−と管継手または管継手部材間を相対的にパッキング装着溝周方向に回転させる請求項1記載の管継手等のパッキング装着方法。 【請求項3】請求項1において使用されるパッキング装着治具であり、スリ−ブと、スリ−ブ内を往復移動されるプッシャ−と、該プッシャ−を貫通し往復移動されてパッキングの摘み及び解除を行うチャックを備えていることを特徴とする管継手等のパッキング装着治具。 【請求項4】パッキングの堆積ストック位置とパッキングの装着位置との間を往復移動可能とされている請求項3記載の管継手等のパッキング装着治具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は管継手や管継手部材のパッキング装着溝にパッキングを装着する方法及びパッキング装着治具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】周知の通り、図4に示すように管継手2’の内面と管端部Eとの間をパッキングpにより止水する形式の管継手の取り扱いにおいては、通常、パッキング装着溝dにパッキングpを装着したうえで運搬・保管等している。 【0003】従来、作業者が直接の手作業でこのパッキングの装着を行なっているが、作業能率上、作業の一部乃至は全部の自動化が望まれる。 【0004】図5に示すように、樹脂管E1の内面に金属内管E2を設けた複合管Eを接続するには、金属製の内部コア2’を埋着した樹脂製継手Fの内部コア2’の外面と金属内管E2の内面とを螺合し(cで示されている)、複合管先端と内部コア奥端との間をパッキングpで止水しており、かかる管継手Fにパッキングpを自動挿入装置を用いて装着するために、図6に示すように自動挿入装置のコア先端部31’にパッキングpを通気孔310’による吸引で吸着し、このコア先端部を管継手F内に挿入し、次いでパッキングpの吸着を解除し、プッシャ−32’の前進によりパッキングpを管継手内コアの奥端に押し込むことが提案されている(特開平6−74342号)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このパッキング挿入装置では、図4に示した管継手2’内へのパッキングpの装着を満足に行い難い。すなわち、図4に示した管継手Fでは、パッキングpの外径rpが継手口の内径r2よりも大であり、かかるパッキングを上記コアに吸着して継手口を通過させるには、パッキング外径を継手口内径にほぼ等しくするようにパッキングを縮径させてコアに吸引支着させる必要があるが、かかる吸引支着は至難である。 【0006】上記図4に示した管継手2’へのパッキングpの装着を従来の手作業でのパッキング装着過程に倣って自動化するには、(イ)パッキングをチャック等で摘む段階、(ロ)この摘んだパッキングを管継手の入口まで移動させる段階、(ハ)管継手入口まで移動させたパッキングを管継手内のパッキング装着溝に押し込む段階の機械化が必要であるが、パッキングが環状の弾性体であり、強く摘むと変形してしまい安定な摘み支持が難しいために、上記(ロ)の移送中にパッキングが脱落し易く、更に、管継手入口の内径がパッキングの外径に較べて小さいために、上記(ハ)の押し込み段階でパッキングが縮径される際、縮径が不均一になってパッキング周方向の一部が管継手入口から食み出ようとするために管継手内へのパッキングの導入をスム−ズに行い難い、等の問題がある。 【0007】本発明の目的は、管継手または管継手部品内周のパッキング装着溝にパッキングをパッキング装着治具を用いてスム−ズに装着できるようにすることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る管継手等のパッキング装着方法は、管継手内周または管継手部品内周のパッキング装着溝に環状パッキングを装着する方法であり、管継手または管継手部材の一端より挿入可能な外径のスリ−ブを有するパッキング装着治具のスリ−ブ先端部内に環状パッキングを接触させた状態で支持し、次いでスリ−ブ先端を管継手または管継手部品の一端よりパッキング装着溝手前の位置まで挿入し、而るのち、パッキング装着治具のプッシャ−でスリ−ブ先端部内のパッキングをパッキング装着溝内に向け移動させることを特徴とする構成であり、パッキングをパッキング装着溝に向け移動させたのち、プッシャ−と管継手または管継手部材間を相対的にパッキング装着溝周方向に回転させることが望ましい。 【0009】本発明に係る管継手等のパッキング装着治具は、上記管継手等のパッキング装着方法に使用されるパッキング装着治具であり、スリ−ブと、スリ−ブ内を往復移動されるプッシャ−と、該プッシャ−を貫通し往復移動されてパッキングの摘み及び解除を行うチャックを備えていることを特徴とする構成であり、パッキングの堆積ストック位置とパッキングの装着位置との間を往復移動可能としておくことが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。 【0011】図1は本発明に係るパッキング装着方法によってパッキングが装着される自在継手コア2を備えた樹脂製の自在管継手を示し、サドル11を一体に有する自在支管12の球面状受口13に球面状外面の樹脂製コア2をその球面状外面に設けたOリング装着溝21にOリング22を装着したうえで回転自在に嵌め込み、そのコア2の管挿入口内周面のパッキング装着溝dにパッキングpを装着してある。 【0012】上記自在継手コア2の嵌め込みには、自在継手コア2の中心軸線a−aを自在支管12の管軸b−bに対し直角に向け、この向きで自在継手コア2を楕円形にその長軸方向を支管12の管軸b−bの方向に一致させるようにして弾性的に扁平化挾持し、この扁平化コアを自在支管内に挿入し、扁平化挾持を開放のうえ、自在継手コア2をその中心軸線a−aを自在支管12の中心軸b−bに一致させるように回転させる方法を使用できる。 【0013】この自在管継手は本管への分岐管の接続に使用され、図1において、Aは本管を、Bは分岐管をそれぞれ仮想的に示している。 【0014】図2は本発明において使用するパッキング装着治具の一例を示している。 【0015】図2において、31はスリ−ブであり、ハンドリング装置(工業用ロボット)のア−ムに取り付けてあり、そのスリ−ブ外径r3は上記自在継手コア2の管挿入口内径r2よりもやや小さくしてある。32はスリ−ブ31内を往復移動(上下移動)されるプッシャ−であり、貫通孔321を有する。33はプッシャ−32の貫通孔321を通して往復移動(上下移動)され、ばね331の引張り反力に抗してのワイヤ332の牽引で開閉されるチャックである。 【0016】上記プッシャ−32の往復移動、チャック33の往復移動、チャック33を開閉するためのワイヤ332の牽引等はそれぞれ油圧または空気圧ピストンシリンダにより行なわれるが、これらの図示は省略してある。 【0017】図3の(イ)乃至(ニ)は上記パッキング装着治具を用いて本発明により上記自在継手コア内にパッキングを装着する方法を経時的に示している。 【0018】図3の(イ)において、41は底面を昇降式テ−ブル42で構成した円筒枠であり、多数箇のパッキングp,…を堆積ストックしてある。 【0019】本発明に係るパッキング装着方法により上記自在継手コアにパッキングを装着するには、ハンドリング装置の操作により図3の(イ)に示すようにスリ−ブ31を堆積パッキング群の直上に移動させ、チャック33を降下させ、次いでパッキングpをチャック33で摘み、更に図3の(ロ)に示すようにチャック33を上昇させてスリ−ブ31の先端部内にパッキングpを収容させる。 【0020】図3の(イ)において、最上のパッキングpをチャック33で摘んだ直後は、テ−ブル42をパッキングpの厚み分だけシリンダ−43により上昇させ、次のパッキングを次のチャッキングに対し待機させる。 【0021】上記において、スリ−ブ33の外径r3を前記した通り自在継手コア2の管挿入口の内径r2(図1参照)よりもやや小さくしてあり、また、図1から明らかな通りパッキングpの環状外径rpが自在継手コア2の管挿入口の内径r2よりもかなり大であるから、スリ−ブ31の内径がパッキングpの環状外径よりも小であり、図3の(ロ)において、パッキングpのチャックを解除しても、当該パッキングpをスリ−ブ31の先端部内に弾性的反力で圧接支持できる。この場合、図3の(イ)に示すようにパッキングpを水平状態でチャックし、このチャックをスリ−ブ31内で解除すると、パッキングpをスリ−ブ31内にほぼ水平状態で圧接支持できるから、パッキングpの傾きをよく防止してパッキングの全周をスリ−ブ31の内周に接触させて(パッキングの投影形状の外郭がスリ−ブ内郭に一致するときのスリ−ブの傾きθよりも小さい傾きであれば、全周接触が保証される)パッキングの圧接支持状態を充分に安定にできる。 【0022】図3の(ハ)において、2は自在継手コア、51は支持コア52を有するタ−ンテ−ブルであり、支持コア52には割りを設け、自在継手コア2を弾性的にセットしてある。この支持コア52の先端は、自在継手コア2のパッキング装着溝dの直後に位置させることが望ましい。 【0023】上記図3の(ロ)のように、スリ−ブ31の先端部内にパッキングpを圧接支持させたのちは、ハンドリング装置の操作により、図3の(ハ)に示すように、スリ−ブ31の先端を自在継手コア2の管挿入口よりパッキング装着溝dの手前にまで挿入し、次いで、図3の(ニ)に示すように、プッシャ−32を降下させてスリ−ブ先端部内のパッキングpを自在継手コア2内のパッキング装着溝d内に移入させる。 【0024】この場合、パッキングが多少斜め状態でプッシャ−で押されても、支持コア先端とプッシャ−先端との挾持でパッキングをパッキング装着溝に良好に収めることができる。また、タ−ンテ−ブル51により自在継手コア2をパッキング装着溝dの周方向に回転させれば、パッキングpが上記多少の傾き状態にあっても、その傾きが円周方向摩擦力により修正されてパッキング装着溝dに良好に収めることができる。自在継手コアを回転させる場合、支持コア52の先端をパッキング装着溝dの直後に位置させることは任意である。 【0025】上記のように、パッキングpを自在継手コア2のパッキング装着溝dに収めたのちは、図3の(ニ)において、ハンドリング装置の操作によりスリ−ブ31を図3の(イ)に示す初期の位置に復帰させると共にタ−ンテ−ブル51の支持コア52から自在継手コア2を取外し、これにて自在継手コア内へのパッキングの装着を終了する。 【0026】上記において、タ−ンテ−ブルの支持コアへの自在継手コアのセットはハンドリング装置の操作により行い、そのタイミングは、図3の(ロ)に示すようにスリ−ブ31の先端部内にパッキングpを圧接支持し図3の(ハ)に示す段階に至るまでに自在継手コアのセットを終了すればよい。 【0027】上記の実施例とは別の実施形態として、上記支持コアと同様に先端をパッキング装着溝の直後に位置させるように自在継手コア内に独立の拡縮径自在のコアを装着し、自在継手コアの外面をタ−ンテ−ブルに設けたクランプで挾持することも可能であり、この場合、拡縮径自在コアを自在継手コアの管挿入口側から挿入し、挿入後に拡径して自在継手コア内に固定することができ、T字型継手の中央管部へのパッキング装着やベント継手へのパッキング装着等に適している。 【0028】上記の実施例では、図3の(ロ)に示すように、チャックしたパッキングpをスリ−ブ31の先端部内に収めたのち、図3の(ハ)に示すようにスリ−ブ31の先端を自在継手コア2の管挿入口に挿入するまでの間の移送期間中、パッキングpをチャック33から開放した状態としているが、この移送中、パッキングpのスリ−ブ内面との接触とチャック33による摘みの両作用でパッキングpを支持し、スリ−ブ先端を自在継手コア2の管挿入口に挿入したのちにパッキングpのチャッキングを解除するようにしてもよい。 【0029】本発明は上記した自在管継手内へのパッキングの装着のみに限定されるものではなく、内面にパッキング装着溝を有する管継手一般ヘのパッキングの装着に適用できることは言うまでもない。 【0030】 【発明の効果】本発明に係る管継手へのパッキングの装着方法においては、管継手の管挿入口内径よりも小なる外径のスリ−ブの先端部内にパッキングを接触させた状態が支持し、このスリ−ブ先端部を管継手の管挿入口に差し込み、スリ−ブ先端部内パッキングをプッシャ−でパッキング装着溝に向け移動させており、パッキングの環状外径がスリ−ブ内径よりも充分に大きいためにパッキングをスリ−ブ内面に高い接触圧で接触させ得てパッキングのスリ−ブ内支持状態を脱落のおそれのない安定状態にでき、更にスリ−ブ内面をガイドとしてパッキングをパッキング装着溝にスム−ズに収めることができる。 【0031】また、本発明に係る管継手へのパッキングの装着治具においては、上記パッキング装着方法の機械化を可能とし、ハンドリング装置との組合せで管継手へのパッキングの装着の自動化が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月8日(1999.9.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−82607(P2001−82607A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−254530 |
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