| 【発明の名称】 |
ダイヤフラムの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉野 研郎
【氏名】花田 敏広
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| 【要約】 |
【課題】加工中にダイヤフラムの切削面がたわむことを防ぎ、不良品を減少させるとともに膜厚が均一で薄肉のダイヤフラムを切削加工により製造する。
【解決手段】中央に突出した雄ネジ部2を有する第1面3と第1面の裏面となる第2面4とを有するプラスチック製ダイヤフラム1を切削加工により製造する方法は、ダイヤフラム素材5の一方の端面に第1面3を有する半製品6を形成する第1工程と、第1面3に対応する形状を有し切削加工機に固定された保持具8の雌ネジ部10に雄ネジ部2を半製品6の端面と保持具8の端面とが密着するよう螺合させて半製品6を固定させる第2工程と、半製品6の他方の端面に第2面4を形成する第3工程とを含んでいる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中央に突出した雄ネジ部を有する第1面と該第1面の裏面となる第2面とを有するプラスチック製ダイヤフラムの切削加工による製造方法において、ダイヤフラム素材の一方の端面に前記第1面を有する半製品を形成する第1工程と、前記第1面に対応した形状を有し切削加工機に対して位置決めされて固定された保持具の雌ネジ部に前記雄ネジ部を半製品の端面と保持具端面とが密着するように螺合させることにより半製品を固定させる第2工程と、前記半製品の他方の端面に前記第2面を形成する第3工程とを含むことを特徴とするダイヤフラムの製造方法。 【請求項2】 雄ネジ部中央に貫通孔を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1記載のプラスチック製ダイヤフラムの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、中央に突出した雄ネジ部を有するプラスチック製ダイヤフラムの切削加工による製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、前記プラスチック製ダイヤフラムの切削加工による製造方法は、ダイヤフラム素材よりダイヤフラムの両面、及び、ネジ部側面を形成し、最後にネジ部端面を切り落とすという工程が一般的に使用されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の切削加工によるダイヤフラムの製造方法では、ダイヤフラムの一方の面を形成した後他面を形成する際に、バイトが接触している点において、切削抵抗によりダイヤフラムがたわむため、望む形状に形成することができない、ダイヤフラムの膜厚が不均一となる、膜厚の薄いダイヤフラムを形成することが困難である等の問題が発生しており、不良品が多く発生していた。 【0004】本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、加工中にダイヤフラムの切削面がたわむことを防ぎ、不良品を減少させるとともに膜厚が均一で薄肉のダイヤフラムを切削加工により製造する方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための手段として、本発明の製造方法は、中央に突出した雄ネジ部を有する第1面と該第1面の裏面となる第2面とを有するプラスチック製ダイヤフラムの切削加工による製造方法において、ダイヤフラム素材の一方の端面に前記第1面を有する半製品を形成する第1工程と、前記第1面に対応した形状を有し切削加工機に対して位置決めされて固定された保持具の雌ネジ部に前記雄ネジ部を半製品の端面と保持具端面とが密着するように螺合させることにより半製品を固定させる第2工程と、前記半製品の他方の端面に前記第2面を形成する第3工程とを含むことを特徴とする。 【0006】本発明におけるプラスチックは、PTFE,PFA等のフッ素樹脂やポリエチレンが好適なものとして挙げられるが、ダイヤフラムの性質や目的に合わせて他の多様なプラスチックも用いることができ、特に限定されない。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様について、図面を参照して説明するが、本発明が本実施態様に限定されないことは言うまでもない。図1は、本発明の方法により製造するダイヤフラムの一例を示す縦断面図である。図2は、ダイヤフラム素材と切削加工を行う際の固定状態を示す一部断面を含む要部正面図である。図3は、半製品とその固定状態を示す一部断面を含む要部正面図である。図4は、保持具とその固定状態を示す要部一部断面を含む正面図である。図5は、保持具に半製品を螺合、密着させた状態を示す一部断面を含む要部正面図である。図6は、半製品に第2面を形成した状態を示す一部断面を含む要部正面図である。図7は、雄ネジ部中央に貫通孔を有するダイヤフラムの一例を示す縦断面図である。 【0008】図において、1は目的とする富士山型の形状を有するダイヤフラムであり、中央部に突出した雄ネジ部2を有する第1面3と、該第1面の裏側である第2面4を有している。 【0009】ダイヤフラムの形状は、第1面3の中央に突出した雄ネジ部2を有しているものであればいずれでも良く、特に限定されない。 【0010】5はPTFE製の丸棒から成るダイヤフラム素材であり、目的とするダイヤフラム1の外径より直径で2〜5mm、軸方向の長さで1〜3mm程大きい物を準備するのが望ましい。 【0011】また、ダイヤフラムの素材は、丸棒のほかに原料や加工のコストを考慮して、射出成形や焼成によりある程度目的のダイヤフラムに近い形状(例えば円錐台状)に形作られたものを使用してもよい。 【0012】6は半製品であり、ダイヤフラムの雄ネジ部2を有する第1面3だけが形成されている。 【0013】8は保持具であり、端面9は前記ダイヤフラム1の第1面3に対応した凹形状をしており、中央に前記ダイヤフラム1の雄ネジ部2と螺合される雌ネジ部10が形成されている。 【0014】尚、保持具8の主軸11に対する位置決め精度を良くする為には、保持具8をダイヤフラム1を製作する旋盤によって製作し、取り外すことなくそのまま使用するのが望ましい。また、保持具8の材質としては、安価のため硬質塩化ビニルが好適に使用されるが、ポリプロピレン等のその他の樹脂或いは金属でも良く特に限定されない。 【0015】以下に、本発明により旋盤を用いてダイヤフラム1を製造する方法について説明するが、使用する工作機械は旋盤には限定されず、マシニングセンター、NCフライス等を用いても良い。 【0016】まず、第1工程として、ダイヤフラム素材5を旋盤主軸11に爪12で固定し(図2の状態)、雄ネジ部2を有するダイヤフラム第1面3を切削加工により形成し、半製品6を得る(図3の状態)。 【0017】次に、第2工程として、旋盤主軸11に対してダイヤルゲージ等を用いて位置決めし、取り付けられた保持具8(図4の状態)に、保持具8の雌ネジ部10に半製品6の雄ネジ部2を保持具8の端面9と半製品6の第1面3とが密着するように螺合させ固定する(図5の状態)。 【0018】最後に、第3工程として、切削加工により半製品6の端面7にダイヤフラム1の第2面4を形成する(図6の状態)。このとき、切削面の裏面となるダイヤフラム1の第1面3が保持具8の端面9と密着・支持されているため、バイトが接触している点において、切削抵抗により切削面がたわむことがない。旋盤主軸11の回転方向は、保持具8の雌ネジ部10、半製品6の雄ネジ部2の螺合部の緩みを防ぐ為、ネジの巻き方向を考慮して選択する必要がある。保持具から取り外すことにより、ダイヤフラム1が得られる。 【0019】尚、使用目的に応じて雄ネジ部2の中央に貫通孔13を形成する場合には、ダイヤフラム素材5に切削加工により貫通孔13を開けておき半製品6を形成する方法や、半製品6より第2面4を形成する際に切削加工により貫通孔13を設ける方法が用いられる。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上説明した工程から成り、これにより以下の優れた効果が得られる。 【0021】(1)切削抵抗による、加工面のたわみがないので、精度良く加工できる為、望み通りの形状を有したダイヤフラムが得られる。 【0022】(2)ダイヤフラムの膜厚を均一にでき、かつ、薄膜に精度良く加工できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000117102 【氏名又は名称】旭有機材工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月9日(1999.9.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−82603(P2001−82603A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−255571 |
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