| 【発明の名称】 |
磁性流体封止型回転導入機 |
| 【発明者】 |
【氏名】山村 章
【氏名】安井 英明
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| 【要約】 |
【課題】磁性流体シールを用いて回転軸を密封する機構において、プロセスにおける未反応ガスや反応生成物の付着を防止する。
【解決手段】真空室Aに通じる回転軸2を複数の磁性流体6によるシール段により密封する機構を備えた磁性流体封止型回転導入機において、シールに内蔵あるいは外付けされたヒーター9によって、未反応ガスや反応生成物等の付着を防止させる様にした装置である。ヒーター9に内蔵されたサーモスタットによって温度を検出し、温度調節器等と組合せる事により目的の温度を自由に制御する事が可能となる。熱電対を用いた温度制御を行なっても良い。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 真空室に通じる回転軸を、複数の磁性流体によるシール段により密封する機構を備えた磁性流体封止型回転導入機において、密封機構に内蔵あるいは外付けされた温度制御機構によって、未反応ガスや反応生成物の付着を防止させる事を特徴とする磁性流体封止型回転導入機。 【請求項2】 温度制御の為に、シールに取付られた熱電対やヒーターに内蔵されたサーモスタットを有する事を特徴とする請求項1記載の磁性流体封止型回転導入機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造装置等の真空装置に利用できる磁性流体封止型回転導入機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば半導体製造装置等において、真空室を真空引きしたり、あるいは真空引きの上プロセスガスを導入したりした後、真空室内で基礎台、ターゲット等を回転させながら反応を進行させる事が行われている。かかる装置では真空室に外部から回転軸が取付けられる為、真空室と回転軸との間の密封が問題となる。そこで開発されているのが磁性流体を利用した密封機構である。いずれの場合でもコンタミの侵入や回転時の発塵を嫌い、又、高温化するプロセスへの対応、シール寿命の延長といった要求も強くなってきている。 【0003】図3に示すものは、高温プロセスに使用されるシール装置の一例を示す。Aはハウジング1ないにポールピース4,5等で仕切られた真空室で、2は室外から真空室A内に挿入されている回転軸である。ポールピース4、5は回転軸2を取り囲み、複数段の突起3によって回転軸2との間隙を磁性流体6によてシール段を形成している。すなわち、該突起3と回転軸2との間には磁界を形成し、磁性流体6を介在させている。この磁性流体6は磁力により突起3と回転軸2との間に保持され、回転軸2の回転を自在とすると共に真空室Aと外部との圧力差にも耐える。その圧力差の程度によって、突起3の数を適宜増減する。図3では突起3を回転軸2に形成しているが、該突起3はポールピース4,5側にもうけても良い。また、図3中8は軸受部である。 【0004】一般に磁性流体は、高温プロセスにより高温に晒された場合ベース液の蒸発によって寿命短縮が促進される事から、その対策として回転導入機のポールピース4あるいは5の外径溝部に冷却水7を循環させ、間接的に磁性流体6を冷却する事によってシール寿命の確保を図る構造を採用する場合もある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術では、回転導入機において、プロセス中の未反応ガスや反応生成物の凝縮する温度より低い部分はコールドトラップとなり、その場合プロセス中の物質がそこに堆積物となって表面のガス曝露部分に付着する。例えば、真空室中の堆積物が剥離してウエハー表面に付着した場合、成膜に欠陥を生じる事になる。また、真空室Aやその排気配管に付着した生成物に更にガスが吸着する事によって、真空室Aの到達真空度は堆積物付着前よりも悪くなる。更に、回転導入機の軸受部8や磁性流体シール部への堆積量が増加した場合、回転不良やシール段数減少に伴う耐圧低下により寿命が短縮され、リーク発生に至る事も有り得る。そこで、本発明では堆積物の付着を防止する事によって、真空汚染の抑制及びシール寿命の延長を図る事ができるシール装置を提供するものである。 【0006】 【課題を解決する為の手段】本発明は、真空室に通じる回転軸を複数の磁性流体によるシール段によって密封する機構を備えた磁性流体封止型回転導入機において、シールに内蔵あるいは外付けされた温度制御機構により、未反応ガスや反応生成物の付着を防止させる事を特徴とする磁性流体封止型回転導入機である。 【0007】又、シールに取付けられた熱電対やヒーターに内蔵されたサーモスタットによって温度を検出し、温度調節器等と組合せる事により目的の温度を自由に制御する事が可能となる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図3の従来例と同一名称部分は同一符号をもって表す。 【0009】図1は、加熱機構であるヒーター9をハウジング1の内部にあるポールピース4及び5に取付け、密封機構内部から内部の構成部品を加熱する実施例である。ヒータースペーサ10は内部部品の内、最もプロセス側に位置し、主にプロセス側軸受部8に堆積物が付着する事を防止している。温度は、ヒーター9に内蔵されているサーモスタットによって、目標値になる様制御する事が可能である。なお、図中13はOリングである。 【0010】図2は、加熱機構であるヒーター11をハウジング1の外径部にのみ巻付け固定し、密封機構外部から内部の構成部品を加熱する実施例である。熱電対12がハウジング1を通ってポールピース4に取付けられており、プロセス側磁性流体6近傍の温度を測定して、これが目標値になる様温度を制御する事ができる。 【0011】上記の図1の実施例では、加熱機構である内部ヒーター9に対する温度検出機構は付属のサーモスタット、また図2の実施例の外付けヒーター11に対する温度検出機構は熱電対12となっているが、これらを組合せて加熱、制御機構を実現する事は当然可能である。 【0012】又、上記の実施例では回転軸2に突起3を設けてあるが、従来の技術でも述べたように突起3はポールピース4あるいは5側に設けても効果は同じである。 【0013】 【発明の効果】本発明は、真空室において発生する未反応ガスや反応生成物の堆積物が回転導入機の軸受部及び磁性流体シール部等に付着することを防止して、軸受部の回転不良及びシール段数減少に伴う耐圧低下の発生を低減する事が可能となり、真空汚染の防止及びシール寿命の延長を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000229830 【氏名又は名称】株式会社フェローテック
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| 【出願日】 |
平成11年9月7日(1999.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078994 【弁理士】 【氏名又は名称】小松 秀岳 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−74140(P2001−74140A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−253133 |
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