| 【発明の名称】 |
変速制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 誠司
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| 【要約】 |
【課題】一時的な変速要求に対して、変速機の変速比を車両の走行状態に応じて制御し、かつ、変速制御モード切換装置の操作を簡略化する。
【解決手段】変速比切換装置を人為的に操作して変速機の変速比を切り換える第1の変速制御モードと、変速比切換装置を人為的に操作することなく、車両の状態に基づいて変速機の変速比を制御する第2の変速制御モードとを切り換え可能な変速制御装置において、第1の変速制御モードから第2の変速制御モードに切り換えるための変速制御モード切換装置が人為的に操作されて、第1の変速制御モードから第2の変速制御モードに切り換えられた際に、変速制御モード切換装置の人為的に操作することなく、第2の変速制御モードから第1の変速制御モードに自動的に復帰させる復帰手段(ステップS2ないしステップS5)を備えていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 変速比切換装置を人為的に操作して変速機の変速比を切り換える第1の変速制御モードと、前記変速比切換装置を人為的に操作することなく、車両の状態に基づいて前記変速機の変速比を制御する第2の変速制御モードとを切り換え可能な変速制御装置において、前記第1の変速制御モードから前記第2の変速制御モードに切り換えるための変速制御モード切換装置が人為的に操作されて、前記第1の変速制御モードから前記第2の変速制御モードに切り換えられた際に、前記変速制御モード切換装置の人為的に操作することなく、前記第2の変速制御モードから前記第1の変速制御モードに自動的に復帰させる復帰手段を備えていることを特徴とする変速制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、変速比切換装置を人為的に操作して変速機の変速比を切り換える第1の変速制御モードと、変速比切換装置を人為的に操作することなく、車両の状態に基づいて変速機の変速比を制御する第2の変速制御モードとを切り換え可能な変速制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、変速比切換装置の人為的な操作に基づき変速機の変速比を切り換える第1の変速制御モードと、変速比切換装置の人為的な操作によることなく、変速機の変速比を車両の走行状態に応じた変速比に制御する第2の変速制御モードとを、ドライバーの好みに応じて切り換えることのできる変速制御装置が提案されており、このような変速制御装置の一例が、特開平9−68238号公報に記載されている。 【0003】この公報に記載された変速制御装置においては、エンジンの出力側にはクラッチを介して変速機が設けられているとともに、クラッチを制御する油圧アクチュエータが設けられている。また、手動・自動切替スイッチ(変速制御モード選択装置)が設けられているとともに、チェンジレバーユニット(変速比切換装置)が設けられている。さらに車速信号、アクセル開度信号、手動・自動切替スイッチの操作信号、チェンジレバーユニットの操作信号などが入力される遠隔操作制御部が設けられている。そして、手動・自動切替スイッチの操作により自動シフトモード(第2の変速制御モード)が選択されると、発進時のクラッチの接続操作を除いて、車速およびアクセル開度に基づいて、変速機の変速およびクラッチの係合・解放が自動的におこなわれる。これに対して、手動変速モード(第1の変速制御モード)が選択された場合は、ドライバーの操作により、変速機の変速およびクラッチの係合・解放がおこなわれる。具体的には、チェンジレバーの操作1回毎に、変速比(言い換えれば変速段)が1段階ずつ変更されるように構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に記載されている手動変速モードが選択されている状態において、車両の走行状態やドライバーの好みにより、変速機の変速比を大幅に変更する要求が、一時的に生じる場合がある。例えば、車両の減速中において、変速機で第5速に設定されている状態から、再度加速するために手動操作により第1速にダウンシフトしようとすると、チェンジレバーを4回操作しなければならず、操作が面倒であった。これに対して、自動変速モードが選択されている場合は、上記のような要求が生じると、変速機の変速比が、車両の走行状態に応じて制御されるために、手動変速モードのような操作上の問題は生じない。 【0005】しかしながら、このように手動変速モードが選択されている状況下において、変速機の変速比を、車両の走行状態に基づいた変速比に制御するような要求は一時的なものであり、手動変速モードから自動変速モードに切り換えて、その後に再び手動変速モードに切り換えるという操作をおこなわなければならず操作性が悪かった。 【0006】この発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、第1の変速制御モードが選択されている状態で一時的な変速要求が発生した場合に、変速機の変速比を車両の走行状態に応じたものに制御することができ、かつ、第1の変速制御モードに復帰するための変速制御モード選択装置の操作を簡略化することのできる変速制御装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、変速比切換装置を人為的に操作して変速機の変速比を切り換える第1の変速制御モードと、前記変速比切換装置を人為的に操作することなく、車両の状態に基づいて前記変速機の変速比を制御する第2の変速制御モードとを切り換え可能な変速制御装置において、前記第1の変速制御モードから前記第2の変速制御モードに切り換えるための変速制御モード切換装置が人為的に操作されて、前記第1の変速制御モードから前記第2の変速制御モードに切り換えられた際に、前記変速制御モード切換装置の人為的に操作することなく、前記第2の変速制御モードから前記第1の変速制御モードに自動的に復帰させる復帰手段を備えていることを特徴とするものである。 【0008】請求項1の発明によれば、変速制御モード切換装置が人為的に操作されて第1の変速制御モードから第2の変速制御モードに切り換えられた場合は、変速制御モード切換装置を人為的に操作することなく、第2の変速制御モードから第1変速制御モードに自動的に復帰される。 【0009】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、この発明を適用した車両のシステムの概略構成図である。車両には駆動力源としてのエンジン1が搭載されている。このエンジン1の出力側には、クラッチ2を介して変速機3が設けられている。クラッチ2としては、例えば乾式クラッチを用いることができる。前記エンジン1としては、内燃機関、具体的にはガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPGエンジンを用いることができる。以下、この実施形態においては、エンジン1としてガソリンエンジンを用いた場合を例として説明する。 【0010】エンジン1は、燃料噴射弁4、吸排気装置(図示せず)、冷却装置(図示せず)、点火時期制御装置(図示せず)などを備えた公知のものである。そして、エンジン1の吸気管には、電子スロットルバルブ5が設けられているとともに、この電子スロットルバルブ5は、アクセルペダル6の操作状態およびその他の条件に基づいて、その開度が電気的に制御されるように構成されている。また燃料噴射弁4による燃料噴射量を電気的に制御するために、EFI(electronic fuelinjection)用電子制御装置7が設けられている。 【0011】変速機3は、複数のプラネタリギヤユニットを有する歯車変速機構(図示せず)と、歯車変速機構の回転要素のトルク伝達経路を切り換えるクラッチやブレーキなどの摩擦係合装置(図示せず)とを備えている。つまり、変速機3は、摩擦係合装置の係合・解放状態を切り換えることにより、変速段が不連続的(言い換えれば段階的)に切り換えられる、いわゆる有段式の変速機である。さらに、変速機3の摩擦係合装置の係合・解放を制御する油圧制御装置8と、クラッチ2の係合・解放を制御するアクチュエータとしてのクラッチ制御装置9とが設けられている。 【0012】また、変速機3で設定される変速比自体、または、変速比の切換範囲(もしくは制御範囲)を、人為的な操作あるいは自動的に制御するためのシフト装置10が設けられている。図2に示すシフト装置10は、フロアーシフト形式に相当するシフト装置10を平面的に表している。以下、シフト装置10の構成を具体的に説明する。まず、シフトコントロールプレート11にはゲート溝12が形成されており、ゲート溝12に沿って操作されるシフトレバー13が設けられている。 【0013】このゲート溝12は直線部分と屈曲部分とを有しており、このゲート溝12には、リバースポジションRとニュートラルポジションNと電子制御ポジションEとシーケンシャルポジションSとが、上記の順序で配置されている。また、シーケンシャルポジションSの前方にはダウンシフト要求ポジションD1が配置され、シーケンシャルポジションSの後方にはアップシフト要求ポジションU1が配置されている。 【0014】図3は、シフトレバー13の操作を規制する機構の構成を示す平面図である。図3に示すように、シフトコントロールプレート11の下面側には、押圧部材14が設けられている。この押圧部材14は、スプリング15により電子制御ポジションE側からシーケンシャルポジションS側に向けて付勢されている。押圧部材14には、傾斜面16および凹部17が形成されている。また、シフトレバー13を、シーケンシャルポジションSからダウンシフト要求ポジションD1またはアップシフト要求ポジションU1に操作してからその操作力を解除すると、シフトレバー13をシーケンシャルポジションSに自動的に復帰させる復帰装置(図示せず)が設けられている。 【0015】ところで、図2に示すシフト装置10は、車両の前進方向における右側にステアリングホイール18が取り付けられているとともに、運転席と助手席との間にシフト装置10が設けられている場合を示している。そして、ステアリングホイール18の表面側に、ダウンシフトスイッチ19が設けられ、ステアリングホイール18の裏面側にアップシフトスイッチ20が設けられている。なお、図2においては、両方のスイッチ19,20を共にステアリングホイール18の表面側に示してある。 【0016】上記の油圧制御装置9およびEFI用電子制御装置7および電子スロットルバルブ5およびクラッチ制御装置8を制御する総合電子制御装置(MMT(マルチモード・マニュアル・トランスミッション)−ECU)21が設けられている。総合電子制御装置21は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフェースを有するマイクロコンピュータにより構成されている。 【0017】総合制御装置21に対しては、アップシフトスイッチ20およびダウンシフトスイッチ19の信号、ブレーキペダル22の操作状態を検出するブレーキペダルスイッチ23の信号、アクセルペダル6の操作状態を検出するアクセル開度センサ24の信号、シフトレバー13の操作状態を示すシフトポジションセンサ25の信号、エンジン回転数センサ(図示せず)の信号、変速機3の出力軸の回転数を検出する出力軸回転数センサ(図示せず)の信号などが入力されている。総合制御装置21からは、インストルメントパネルに設けられているインジケータランプ26に対する制御信号、電子スロットルバルブ5に対する制御信号、燃料噴射弁4に対する制御信号、油圧制御装置9に対する制御信号、クラッチ制御装置8に対する制御信号などが出力されている。なお、インジケータランプ26は、変速機3により設定されている変速段を示すものである。 【0018】上記構成において、変速機3は、シフトレバー13の操作状態、およびアップシフトスイッチ20ならびにダウンシフトスイッチ19、あるいは車両の走行状態などの条件に基づいて制御される。具体的には、シフトレバー13によりシーケンシャルポジションSが選択されている状態では、総合電子制御装置21により第1の変速制御モードが選択される。この第1の変速制御モードにおいては、、シフトレバー13が、アップシフト要求ポジションU1またはダウンシフト要求ポジションD1に向けて人為的に操作されると、その1回の操作ごとに、変速機3の変速段が1段ずつアップシフトまたはダウンシフトされる。 【0019】これに対して、シフトレバー13が人為的に操作されて電子制御ポジションEが選択された場合は、第2の変速制御モードが選択される。この第2の変速制御モードが選択された場合は、シフトレバー13の操作、またはアップシフトスイッチ20およびダウンシフトスイッチ19の人為的な操作によることなく、その時点における車両の走行状態、例えばエンジン回転数、車速、アクセル開度などに基づいて、変速機3の変速段が自動的に制御される。 【0020】この実施形態において、変速機3の歯車変速機構は、前進段において複数の変速段、例えば第1速ないし第5速を設定することができるように構成されている。ここで、変速段を示す数字が大きくなるほど、設定される変速比は小さくなる。なお、後進段では単一の変速比に固定される。このように、変速機3は、主としてシフトレバー13の操作およびアップシフトスイッチ20の操作ならびにダウンシフトスイッチ19の操作により、変速段をアップシフトまたはダウンシフトさせることのできる、いわゆるシーケンシャル・マニュアル・トランスミッションである。なお、変速機3の変速段が切り換えられる際にはクラッチ2が解放され、変速段の切り換え後にクラッチ2が係合される。 【0021】ここで、この実施形態の構成と、この発明の構成との対応関係を説明する。シフトレバー13およびアップシフトスイッチ20ならびにダウンシフトスイッチ19が、この発明の変速比切換装置に相当し、シフトレバー13がこの発明の変速制御モード切換装置に相当し、シフトレバー13がシーケンシャルポジションSに操作されることにより選択される制御態様、つまり、シフトレバー13の人為的な操作、またはアップシフトスイッチ20およびダウンシフトスイッチ19の人為的な操作により変速比が切り換えられる制御態様が、この発明の第1の変速制御モードに相当する。また、シフトレバー13が電子制御ポジションEに人為的に操作されることにより選択される制御態様、つまり、変速比が車両の走行状態に基づいて制御される制御態様が、この発明の第2の変速制御モードに相当する。このように、この実施形態においては、シフトレバー13が、変速比切換装置としての機能と、変速制御モード切換装置としての機能を兼備している。 【0022】つぎに、この発明の制御の一例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。図1の制御が開始されて、シフトレバー13の操作によりシーケンシャルポジションSが選択されている状態においては、アップシフトスイッチ20またはダウンシフトスイッチ19の人為的な操作、またはシフトレバー13をダウンシフト要求ポジションD1またはアップシフト要求ポジションU1に移動させる人為的な操作に基づいて、変速機3の変速比が切換えられる(ステップS1)。 【0023】ついで、最適シフトダウン要求があるか否かが判断される(ステップS2)。具体的には、シフトレバー13が人為的に操作されて、シーケンシャルポジションSから電子制御ポジションEに切り換えられたことが検出された場合に、ステップS2で肯定的に判断される。このステップS2で肯定的に判断された場合は、車両の走行状態に基づいて、変速機3の変速段(言い換えればシフト位置)nを選定する(ステップS3)。 【0024】このステップS3で変速機3の変速段を選定するために用いられる変速段選定マップの一例が、図4に示されている。図4のマップは、車両の走行状態、具体的にはエンジン回転数および車速に基づいて、変速機3の変速段を選定するものであり、第1速ないし第5速の各変速段に相当する走行状態(言い換えれば領域)が、複数の変速線(言い換えれば変速点)により区画されている。なお、車速は、出力軸回転数センサの信号に基づいて求められる。 【0025】ついで、ステップS3で選定された変速段nが、変速機3の現在の変速段よりも低速段(言い換えれば、Loギヤ)であるか否かが判断される(ステップS4)。このステップS4で肯定的に判断された場合は、変速機3の変速段を、ステップS3で選定された変速段nにダウンシフトする制御をおこない(ステップS5)、この制御ルーチンを終了する。例えば、変速機3により第5速が設定されている状態において、ステップS3で第1速が選定された場合は、ステップS5において、変速機3の変速段を第5速から第1速にダウンシフトさせる制御がおこなわれる。 【0026】一方、ステップS4で否定的に判断された場合は、変速機3の変速段をダウンシフトすることなくこの制御ルーチンを終了する。また、ステップS2で否定的に判断された場合も、この制御ルーチンを終了する。なお、ステップS2で肯定的に判断され、かつ、シフトレバー13に対する操作力が解除されると、スプリング15の弾性力によりシフトレバー13が電子制御ポジションEからシーケンシャルポジションSに自動的に復帰する。この復帰制御は、ステップS3ないしステップS5の制御に並行しておこなわれる。 【0027】つまり、図1の制御例は、アップシフトスイッチ20またはダウンシフトスイッチ19の人為的な操作、あるいはシフトレバー13をダウンシフト要求ポジションD1またはアップシフト要求ポジションU1に移動させる人為的な操作に基づき変速機3の変速比を切り換えることのできる第1の変速制御モードの選択中に、変速機3の変速比を車両の走行状態に応じて自動的に制御する第2の変速制御モードを、一時的(言い換えれば単発的)に割り込ませる処理をおこなうものであると言える。 【0028】このように、図1の制御例においては、シフトレバー13によりシーケンシャルポジションSが選択されている状態から、シフトレバー13を電子制御ポジションEに向けて動作させる1回の操作だけで、変速機3の変速段が、車両の走行状態に対応する最適な変速段に変更される。例えば、変速機3により第5速が設定され、かつ、車両の減速中に、再度加速するためにシーケンシャルポジションSから電子制御ポジションEにシフトレバー13を1回操作するだけで、変速機3の変速段を、第5速から第1速にダウンシフトすることもできる。したがって、一時的な変速要求が発生した場合におけるシフトレバー13の操作回数が低減され、その操作を簡略化することができるとともに、加速性能およびドライバビリティを向上させることができる。 【0029】また、シフトレバー13を電子制御ポジションEに操作してから操作力を解除することにより、シフトレバー13がシーケンシャルポジションSに自動的に復帰する。これにともない、変速機3の変速制御モードが第2の変速制御モードから第1の変速制御モードに復帰するように、総合制御装置21で信号やデータの処理がおこなわれる。したがって、第2の変速制御モードから第1の変速制御モードに復帰させる人為的な操作が不要であり、操作性が一層向上する。 【0030】図5は、シフト装置10の他の構成例を示す平面図である。このシフト装置10も運転席側から見て、運転席の左側に配置されている。図5のシフト装置10においては、ニュートラルポジションNに続けてシーケンシャルポジションSが配置れ、このシーケンシャルポジションSに続けて電子制御ポジションEが配置されている。図5のその他の構成は、図2および図3の構成と同様である。この図5に示すシフト装置10においても、シフトレバー13をシーケンシャルポジションSから電子制御ポジションEに操作した後、操作力を解除するとシフトレバー13が自動的にシーケンシャルポジションSに復帰する。 【0031】そして、図5のシフト装置10を、図2および図3のシフト装置10に代えて用いた場合に、シフトレバー13の操作がシフトポジションセンサにより検知され、その信号が総合電子制御装置21に入力される。そして、図5のシフト装置により図1の制御ルーチンをおこなった場合の効果は、図2および図3のシフト装置10により図1の制御ルーチンをおこなった場合の効果と同様である。 【0032】なお、図1のステップS3において、図4のマップの代わりに別のマップ(図示せず)を用いることもできる。この別のマップとしては、例えば、車速およびアクセル開度をパラメータとして変速段の選定をおこなうマップを挙げることができる。また、この実施形態は、シフト装置が、ステアリングコラム付近、またはインストルメントパネル付近に取り付けられている構成の変速制御装置に対しても適用することができる。また図1の制御例は、変速比を連続的に(無段階に)制御する無段変速機の変速制御装置に対して適用することもできる。 【0033】また、この実施形態において、押しボタンまたはタッチスイッチの人為的な操作により、シーケンシャルポジションSおよび電子制御ポジションEを含む全てのシフトポジションの切り換えをおこなうように、シフト装置を構成することもできる。このように構成した場合は、押しボタンスイッチまたはタッチスイッチの人為的な操作により、シーケンシャルポジションSと電子制御ポジションEとが切り換えられ、これにともない第1の変速制御モードと第2の変速制御モードとが切り換えられる。この構成の場合は、押しボタンまたはタッチスイッチが、この発明の変速制御モード選択装置に相当する。そして、このような変速制御装置に対しても、図1の制御例を適用することができる。さらに、図2および図3ならびに図5に示すシフト装置10を、運転席から見て運転席の右側に配置する構成の車両、つまり、車両の左側にステアリングホイールが設けられている車両に適用することもできる。 【0034】さらに、クラッチとしては電磁クラッチまたは湿式クラッチを用いることもできる。さらにまた、変速制御モード切換装置と変速比切換装置とを別々に構成することもできる。さらにまた、各シフトポジションのうち、電子制御ポジションのみを、スイッチや押しボタンにより選択するように構成し、スイッチや押しボタンの人為的な操作により電子制御ポジションが選択されたとき(第2の変速制御モードが選択されたとき)に、スイッチや押しボタンを人為的に操作することなく、電子制御ポジションから自動的にシーケンシャルポジション(第1の変速制御モード)に復帰するように構成することもできる。ここで、図1に示す機能的手段とこの発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS2ないしステップS5が、この発明の復帰手段に相当する。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によれば、変速制御モード切換装置が人為的に操作されて、第1の変速制御モードから第2の変速制御モードに切り換えられた場合は、変速制御モード切換装置を人為的に操作することなく、第2の変速制御モードから第1変速制御モードに自動的に復帰する。したがって、第1の変速制御モードの選択中に第2の変速制御モードを一時的に選択する場合に、変速制御モード切換装置の操作が簡略化され、その操作性が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003207 【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083998 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 丈夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−241537(P2001−241537A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−50179(P2000−50179) |
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